バレエ音楽『影』〜初期管弦楽作品集第2集　イアン・ホブソン&シンフォニア・ヴァルソヴィア

マルチヌー:初期管弦楽作品集　第2集

チェコ出身の作曲家、マルチヌーは70年ほどの生涯に6曲の交響曲、30曲ほどの協奏曲、10曲以上のオペラをはじめ、夥しい作品を残しました。しかし現在知られているのはそのほんの一部であり、10代後半から30代前半の頃に書かれた管弦楽作品は全くと言ってよいほどに聴く機会すら与えれらていません。
　このバレエ音楽『影』も三省堂の音楽辞典にも掲載されていない秘曲で、この録音が行われるまで演奏されたことすらありませんでした。内容は、ある娘が彼女自身の影と踊るうちに死の存在に脅かされるという暗い内容です。しかしマルチヌーは全編に沈痛な音楽を付けたのではなく、明るく快活な部分もあり、なかなか変化に富んだ曲想です。多彩なオーケストレーションにも耳を奪われます。(輸入元情報)

【収録情報】
● マルチヌー:バレエ音楽『影』 H.102 (1816)

　序曲
　現れた少女
　少女の踊り
　レント
　アレグレット
　モデラート(ワルツのテンポで)
　ボール遊び
　水に落ちたボール、そして少女は反射を見ている
　水と踊りに影が落ちる
　コモド(アレグロ・マ・ノン・トロッポ)
　メヌエットのテンポで
　トリオ
　ヴィヴァーチェ
　アレグロ
　アレグロ・ヴィヴァーチェ
　背景に3つの影が現れる
　踊りは続く、かつてない速さになるまで(アレグロ・ヴィヴァーチェ)
　少女は疲れ倒れる、しかし影の踊りは闇の中心に向かう
　再び、はるかかなたから歌が聞こえる

　ドロータ・シチェパンスカ(ソプラノ/舞台裏)
　アンナ・マリア・スタシキェヴィチ(ヴァイオリン)
　アグニェシュカ・コパツカ(ピアノ)
　シンフォニア・ヴァルソヴィア
　イアン・ホブソン(指揮)

　録音時期:2015年12月16,17日
　録音場所:ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ
　録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
　初録音