ヴォルフガング・ヒルデスハイマー

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詐欺師の楽園 白水uブックス

ヴォルフガング・ヒルデスハイマー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560072370
ISBN 10 : 456007237X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
203p;18

内容詳細

金持ちで蒐集家のおばに育てられたアントンは十五歳で絵を描き始めた。完成した絵はおばの不興を買うが、屋敷を訪れたローベルトおじは絵の勉強を続けるよう激励する。実はこのローベルトこそ、バルカン半島の某公国を巻き込み、架空の画聖をでっちあげて世界中の美術館や蒐集家を手玉に取った天才詐欺師にして贋作画家だった。十七歳になったアントンはおじの待つ公国へ向かったが…。虚構と現実の境界を軽妙に突く傑作コミックノヴェル。

【著者紹介】
ヴォルフガング・ヒルデスハイマー : ドイツの作家・劇作家・画家。1916年、ハンブルクのユダヤ人家庭に生まれる。パレスチナとロンドンで家具工芸、室内装飾、絵画、舞台美術等を学び、第二次大戦時にはイギリス軍の将校として情報・宣伝活動に従事、ニュルンベルク裁判では通訳を務める。戦後、ドイツで文筆活動を開始し、戦後派作家の集まり“47年グループ”の一員として、小説、エッセー、戯曲、ラジオドラマ等の分野で活躍。1952年に第一短篇集『愛されぬ伝説』、53年に長篇『詐欺師の楽園』を発表。『眠られぬ夜の旅 テュンセット』(65。邦訳筑摩書房)で作家的地位を確立し、1966年、ゲオルク・ビューヒナー賞を受賞。演劇の分野では不条理演劇の代表者と目された。1991年死去

小島衛 : ドイツ文学者、京都大学名誉教授。1928年、旭川市生まれ。京都大学文学部卒業。北海道大学助教授などを経て、京都大学教養学部教授。92年定年退官。2001年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Washoe2.0 さん

    “プロチェゴヴィーナ公国のレンブラントと称せられる画家アヤクス・マズュルカ――美術史上最大の意義をになう人物のひとりとされているこの巨匠は、実はかつて実際にこの世に存在したことはない。彼の作品は後世の偽作であり、彼の評伝は虚構である。”

  • pen さん

    何が嘘で真実なのかを問うような小説ではなく、何なら何もかもが嘘にまみれている。手記の形式で進んでいくが、語り手は訳があって本名は使えず偽の名前を使っているし、話の中心になる画家も手掛けた作品もでっち上げられたものばかり。登場する人々は虚構によって己を塗り固めている。虚飾の上に成り立つ富と名声、成り立ってしまう土壌を皮肉っていくのが楽しかった。用意された批評家の価値づけに目を奪われて自分の審美眼が乱されないようにしないと……などと考えたり。

  • tue1972 さん

    口先、筆先で、語られますは、ありもしない国、いもしない画家。つくりごとにつくりごとが重ねられ、真実以外の全てを描き出す。辛辣な観察眼が世界の細部を描きますが、それもまた技巧のなせる技。

  • くじらい さん

    ボルヘス「『ドン・キホーテ』の著者、ピエール・メナール」と併せて読むと何かが出てくる気がする。

  • Lieu さん

    タイトルの「詐欺師」にあたるdie falschen Vögel (直訳すると「偽者たち」)は複数形である。よく読むと「詐欺師」は贋作者だけでなく、贋作によって利益を得る「立派な」人々もそうであるようだ。キャプションを読んで初めて凄い作品なんだとわかる藝術作品もあるが、そのキャプションに書いてあることが嘘でも、もっともらしい説明があれば素人は凄いものをみたと満足して帰ってしまう。結局、素人も批評家も、作品外の権威に弱いのだが、その権威を贋作者がまとうことを憎むのである。

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