ボクシングと大東亜 東洋選手権と戦後アジア外交

乗松優

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¥2,420
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発行年月
2016年06月

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784907902117
ISBN 10 : 4907902115
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
追加情報
:
319p;20

内容詳細

鉄道王・小林一三の実弟にして「聖地」後楽園を率いた国粋主義者、稀代のフィリピン人興行師と共に暗躍した裏社会の顔役、キリスト者として平和の架け橋となった東洋王者、メディア王・正力松太郎、そして昭和の妖怪・岸信介…関係者の証言や資料をもとに、大戦中100万人以上が犠牲となったフィリピンとの国交回復をめぐる葛藤と交流の軌跡を描く。

目次 : 序章 忘れられた栄光/ 第1章 「帝国」の危機とスポーツ/ 第2章 日比関係はいかにして悪化したか/ 第3章 興行師たちの野望とアジア/ 第4章 テレビ放送を支えた尊皇主義者/ 第5章 岸外交における露払いとしての東洋チャンピオン・カーニバル/ 第6章 ボクサーにとっての東洋選手権/ 第7章 戦後ボクシングと大衆ナショナリズムの変容/ 終章「大東亜」の夢は実現したか

【著者紹介】
乗松優 : 1977年、愛媛県松山市生まれ。九州大学大学院比較社会文化学府修了。博士(比較社会文化)。現在、関東学院大学兼任講師。専攻:スポーツ社会学、カルチュラル・スタディーズ(文化研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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太平洋戦争の戦地となった中でもフィリピン...

投稿日:2021/07/23 (金)

太平洋戦争の戦地となった中でもフィリピンはトップクラスに過酷な戦場となり、その結果として対日感情は有史例を見ないほど悪化した地域となった。国交回復・賠償交渉も行き詰まりこのまま改善の芽はないかと思われたが、それを打開したのはボクシングだった。そんな中でも元国粋主義者・プロモーター・興行師・裏社会・そして選手たちがそれぞれの都合で動き、組まれた試合を通じ、国交回復という思いもよらぬ結果をもたらすことになった。ある意味ではボクシングという憎悪を拳でぶつけられる原始的なスポ―ツだからこそもたらされた効果なのかもしれない。

ニグンノテイオー さん | 沖縄県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Toska さん

    かつてのフィリピンは、ボクシングやジャズなどのアメリカ文化を日本に紹介する大先達であった。そして、戦時中の残虐行為でフィリピン人の憎しみを買った日本が戦後の和解を模索するにあたり、手がかりの一つとして選んだのもボクシングだった。その過程で現れた「東洋」という不思議な枠組み。見え隠れする「大東亜」の残影。戦後日本が直面したアジア諸国との関係構築という課題、あるいは自らのナショナリズムの再起動など、様々な意味で示唆に富む。良書。

  • KF さん

    今年の一冊目。幸先良し。 とても良く資料を集めている。歴史の語り方として分かりやすいし説得力がある。凄く苦労したのではないかと察する。好きなボクシング、だったとしてもあたった資料の量は膨大だったのではないだろうか。 昭和39年生まれの私にとって、拳闘=ボクシングは即ち世界選手権だった。既に大場、柴田、輪島らの時代だった。しかしその前に東洋という敗戦国の外側の世界に挑んだ歴史があり、結果として前後の日比外交の潤滑油の大役を果たした時代があった事を知る事が出来た。 昭和以前の拳闘は熱い!

  • 千本通り さん

    私がまだ子供のころは「東洋チャンピオン」の王座を競うボクシング中継があって、日本人同士か日本人とフィリピン人が戦っていた。当時は子供だったからわからなかったが、なぜ相手がフィリピン選手だったのかがこの本を読んでやっとわかった。実はこのボクシングを通じたフィリピンとの交流こそ、日比両国の関係を進展させた呼び水になったものだった。

  • おおきなかぶ さん

    近年は日本ボクシングの黄金時代と呼ばれて久しいが、この作品を読んで観戦(私は画面を通してですが)すると、色々と感じるものが出て来そうです。

  • SU さん

    何気に一気読み。野口修さんの話もあって面白かった

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人物・団体紹介

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乗松優

1977年愛媛県生まれ。ポートランド州立大学歴史学部客員研究員。九州大学大学院比較社会文化学府修了。博士(比較社会文化)。著書に『ボクシングと大東亜―東洋選手権と戦後アジア外交』(忘羊社、第33回大平正芳記念賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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