ドイツ・ナショナリズム 「普遍」対「固有」の二千年史 中公新書

今野元

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121026668
ISBN 10 : 4121026667
フォーマット
出版社
発行年月
2021年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
今野元 ,  
追加情報
:
336p;18

内容詳細

目次 : 第1章 発展(九〜一七八九年)―ローマ=ゲルマン世界の「普遍」支配(ローマ世界とゲルマン世界との融合/ キリスト教的世界を狙うドイツ/ 宗教改革・宗教戦争・宗派共存)/ 第2章 抵抗(一七八九〜一九四五年)―ドイツ「固有」の自己主張(フランス革命と新しい「普遍」の登場/ 欧州勢力均衡とドイツ連邦/ ドイツ帝国の勃興と孤立/ ドイツ国民国家の共和制的再編/ 大ドイツ帝国の興亡)/ 第3章 萎縮(一九四五〜一九九〇年)―ドイツ「固有」の自己否定(国家消滅と「修正による再出発/ 二つの「普遍」大国に従属する東西ドイツ/ ドイツ的過去の封印/ 「六八世代」と「破壊による再出発」/ 歴史家論争から憲法愛国主義・多文化主義へ)/ 第4章 再生(一九九〇〜二〇二一年)―新しい「普遍」支配と「固有」の復権(「九〇年世代」の登場/ 「六八年世代」にいよるドイツの大国化/ 国民的尊厳の再構築/ 甦る君主制・教会・軍隊の伝統/ 「知的戒厳令体制」への反抗/ 「過去の克服」のブーメラン効果/ 東独の植民地化とオスタルギー)

【著者紹介】
今野元 : 1973年(昭和48年)、東京都に生まれる。ベルリン大学第一哲学部歴史学科修了、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、Dr。phil、博士(法学)(東京大学)、愛知県立大学専任講師、准教授を経て、現在、愛知県立大学外国語学部教授。専門は欧州国際政治史、ドイツ政治思想史、日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    世界的「普遍」と地域的「固有」、この二つの対立、もしくはアンビバレンツな感情を元にドイツのナショナリズムを紐解いていく一冊。この二つの対立は西洋米国以外どこでもありそうだが。前半はドイツの通史でこれが最後まで続くなら「普遍」対「固有」というタイトルにする必要無いのではと思ったが、本書の眼目は後半の第二次世界大戦が終わってから。西洋的な普遍的価値に対するドイツ人の動きで、なるほどこれはタイトル通りと膝を打つ。面白いのはドイツの戦後の動きが我が国と軌を一にする部分もある事か。他人事でない気がしつつ読み終える。

  • BLACK無糖好き さん

    ドイツ・ナショナリズムが古代から二千年の歴史において、西洋的「普遍」とドイツ「固有」のせめぎ合いの中でどのような変遷を辿ったかのマクロ分析。古代や中世にナショナリズムとしての概念が存在したのかはわからないが、なんらかの共同体的概念(原初主義?)はあったのだろう。何れにしてもスケールの大きな試みでもあり、このテーマを新書のフォーマット内に収めきった著者の研究者としての凄みは感じられた。◇ドイツが「普遍」を担った中世・近世の歴史を鑑みれば、ドイツが現在EUの中心的存在に君臨するのも何かの必然なのだろうか。

  • marty@もぶおん学 さん

    紀元9年のトイトブルクの戦いから今日に至るドイツ語圏の歴史を、「普遍」と「固有」の緊張関係を切り口として描く巨視的な作品。一度解体されながら、ナポレオン戦争後も復活の動きがあったという「普遍」を志向した神聖ローマ帝国の顛末なども興味深いが、本書の真骨頂は第二次世界大戦後のドイツ連邦共和国での思想の変遷だろう。敗戦により西欧的「普遍」を絶対とする価値観が支配的となり、その流れの中から国民国家を否定する「68年世代」が台頭、「道徳の棍棒」を振りかざしてドイツ的「固有」を抑え込み、「知的戒厳令体制」を確立した。

  • A・Matilda さん

    二千年ほどのドイツ史を「普遍」「固有」の対立軸に描いた一冊。キーとなるのは第二次大戦敗戦後に登場した「68年世代」の立場だろう。こういった対立は日本でも見られるが、ドイツのはやはり激烈に感じる。その他の点として、戦後にナチスに関わらない範囲ではあるが君主制関連のリバイバルが起きているのは興味深い。メルケル以後のドイツが欧州、ひいては世界政治に影響を与えるのかを考える上で、貴重な材料を提供してくれるだろう。また英語圏以外のナショナリズム論としても出色ではなかろうか。良書。

  • 預かりマウス さん

    300頁以上あり中公新書にしては分厚い。内容も濃く読み応えがあり、知的刺激に溢れた書。本書ではオーストリアをエスターライヒ、ナチスをNS党と記載すると最初から宣言するところから、癖の強い本だろうな、と感じたが、予想どおり、抽象的な題名・副題にしては、薄味・散漫にならず、著者の個性と知性を感じさせる力強くダイナミックな内容である。ゲルマン民族という固有性への志向と、神聖ローマ帝国(キリスト教)や啓蒙的価値観という普遍性への志向の二面性を有したドイツ民族の歴史。面白い。

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