ひきなみ

千早茜

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041108550
ISBN 10 : 4041108551
フォーマット
出版社
発行年月
2021年04月
日本
追加情報
:
261p;20

内容詳細

小学校最後の年、瀬戸内の島で葉は真以に出会った。からかう男子から守ってくれたことを機に、真以に心を寄せ始める葉だったが、真以は何も告げないまま島に潜伏していた脱獄犯の男と姿を消してしまった。裏切られた痛みを抱えて東京に戻り大人になった葉は、上司からのハラスメントに身も心も限界を迎えていた。そんなとき、真以に似た人物をネットで見つけ、激しい動揺に襲われる―。会いたい。今すぐ会って、訊きたい。あの日一体なにがあったのかを。なにも言わずに、いなくなってしまったわけを。

【著者紹介】
千早茜 : 1979年、北海道生まれ。立命館大学文学部卒業。小学生時代の大半をアフリカ・ザンビアで過ごす。2008年、『魚神』で第21回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。09年、同作で第37回泉鏡花文学賞も受賞。13年、『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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東京から祖父母の住む瀬戸内の島に一人引っ...

投稿日:2021/06/21 (月)

東京から祖父母の住む瀬戸内の島に一人引っ越してきた小学生の葉。疎外感と孤独でつらいことも多くありますが、そこで出会った真以という友人の存在が救いとなります。そして別れがあり・・・。瀬戸内の海や、島の自然が目前に迫るような描写が印象的でした。そして人の感情の動きがひりひりと伝わってきます。

はれ さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    千早 茜は、新作中心に読んでいる作家です。今回は、フィーチャリング桜木紫乃といった感じ、生きづらい二人の少女(女性)の友情物語でした。今でもこんなハラスメント部長は存在しているのでしょうか? https://www.kadokawa.co.jp/topics/5781

  • さてさて さん

    『こちら側とあちら側。仕切りも壁もないのに、見えない線で隔てられて』いるという現実に苦しむ葉。そんな葉が二十年の時を経た真以との再会を通じて一つの答えを見出していく様を見るこの作品。「ひきなみ」という書名に『波のようにすぐに消えてしまっても残っている跡がいっぱい続けばいいというささやかな希望を託し』たとおっしゃる千早さんの思いを強く感じるこの作品。島の暮らしを見事に映し取った〈第一部 海〉の印象的な描写と千早さんらしい細やかな内面描写の数々に思わず時を忘れて読み耽ってしまった素晴らしい作品だと思いました。

  • ウッディ さん

    家庭の事情で祖父母のいる瀬戸内の島にやってきた葉は、フェリーで真以と出会う。出生の事で後ろ指をさされながらも孤高を貫く真以に憧れ、友達になる。ある日、真以は脱獄犯の男と姿を消すが・・。本人たちの意思に関わらず、事件の真相を都合よく解釈しようとする人々やマスコミの存在は、「流浪の月」を彷彿とさせた。自分を残して消えた真以を探し続けて成長した葉、そして再会した二人の間に流れたものは、閉鎖的な島の人間関係、ハラスメントを行う上司など、女性を下に見る嫌な現実社会にも負けない力強く、温かいものだったような気がする。

  • ムーミン さん

    「真っ直ぐにその人を見る」のは難しいことなんだろうか。自分とその人との関係性だけの中で、その人を判断することはそこまで難しいことなのだろうか。その人にくっついた様々な情報、人からの評価。自分の心が感じているその人と、他者のフィルターを通して聞こえてくるその人の違いになんとも言えず嫌なものを感じてしまう瞬間が、何度も蘇りました。

  • いつでも母さん さん

    子供の頃「大人の話に口出さないの。」と言われた。学生の頃は親に絶対服従で勤めてからは「女のくせに」と。私はずっと私なのに。そんなことをフッと思い出した。千早さんの新作は島で出会う幼少期を描いた海の章と、大人になって東京で再会する陸の章から成る『生きづらさ』『友情』『生き方』が描かれていた。どこを切り取っても彼方側とこちらがあってそれは平行線で決して交らない。声に出して言わないだけでこれは現実。だから苦しいし苛立つのだ。この先が明るく開けるとは限らない。このラストをどう捉えよう…

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千早茜

1979年北海道生まれ。立命館大学文学部卒業。小学生時代の大半をアフリカのザンビアで過ごす。2008年『魚神』(「魚」改題)で第21回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。同作で第37回泉鏡花文学賞受賞。13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞受賞、第150回直木賞候補。14年『男ともだち』が第151

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