透明な夜の香り

千早茜

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087717037
ISBN 10 : 4087717038
フォーマット
出版社
発行年月
2020年04月
日本
追加情報
:
248p;20

内容詳細

【第6回渡辺淳一文学賞受賞作】

香りは、永遠に記憶される。きみの命が終わるまで。

元・書店員の一香がはじめた新しいアルバイトは、古い洋館の家事手伝い。
その洋館では、調香師の小川朔が、オーダーメイドで客の望む「香り」を作る仕事をしていた。人並み外れた嗅覚を持つ朔のもとには、誰にも言えない秘密を抱えた女性や、失踪した娘の手がかりを求める親など、事情を抱えた依頼人が次々訪れる。一香は朔の近くにいるうちに、彼の天才であるがゆえの「孤独」に気づきはじめていた――。
「香り」にまつわる新たな知覚の扉が開く、ドラマティックな長編小説。


【著者略歴】
千早茜(ちはや・あかね)
1979年、北海道生まれ。2008年『魚神』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。翌年、同作にて泉鏡花文学賞を受賞。13年『あとかた』で島清恋愛文学賞を受賞。同年に『あとかた』、14年に『男ともだち』でそれぞれ直木賞候補となる。その他の著書に『正しい女たち』『犬も食わない』(クリープハイプ・尾崎世界観との共著)『わるい食べもの』『神様の暇つぶし』『さんかく』など。

【著者紹介】
千早茜 : 1979年、北海道生まれ。2008年『魚神』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。翌年、同作にて泉鏡花文学賞を受賞。2013年『あとかた』で島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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元書店員の主人公が、古い洋館の家事手伝い...

投稿日:2021/03/05 (金)

元書店員の主人公が、古い洋館の家事手伝いをはじめるところから、物語はスタートします。そこに住んでいるのは天才調香師。「香り」を手がかりに様々なことに巻き込まれていきます。読んでいて、つらく苦しい気持ちになるところもあります。しかし植物や、おいしい料理もたくさん登場して、読んでいて楽しい本です。登場人物たちのコンビネーションも魅力的で、続編を期待したくなる本です。

はれ さん | 愛知県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    新型コロナウィルス対策購入シリーズ第50弾(遂に50まで来ましたが、もう少し続きます)、千早 茜は、新作中心に読んでいる作家です。天才調香師の連作短編集、美しく馨しく怖ろしい物語でした。香りだけでここまで推理出来ると、調香師探偵も成立しそうです。

  • さてさて さん

    私達が日々生きる中では、その瞬間の無意識な呼吸活動の中で、無限と言ってもいいほどの匂いや香りと接することが避けられません。そんな匂いや香りと共に仕舞われる記憶達。そして、『そのひきだしとなる香りに再び出会う』時に仕舞われた記憶が蘇る、そんな様が描かれたこの作品。文字だけの単行本の中から、音が聞こえ、色が浮かび上がり、そしてさまざまな香りが漂ってくるのを感じたこの作品。千早さんの圧倒的な筆の力によって、本来感じないはずの聴覚と嗅覚が刺激されるという、なんとも不思議な体験をさせていただいた、そんな作品でした。

  • ウッディ さん

    鋭い嗅覚を持つ天才的な調香師・朔の元で、助手兼家政婦として働くことになった一香。彼女は引き籠りの兄を見捨てた後悔の香りをまとっていた。タイトルのイメージ通りの静謐で神秘的な香りをモチーフにしたファンタジーでした。特に病気の息子に生きる希望を与える香りを作る話に泣けました。香りは時や場所を選ばず、唐突に心の中に入り込んでくる。そして、「香りは脳の海馬に直接届いて永遠に記憶される」。楽しい思い出、切ない記憶、ふとした瞬間に過去を連れてくる香りがあるからこそ、朔と一香の未来が明るいものであってほしいと願う。

  • mint☆ さん

    タイトルが素敵。そしてこの小説の雰囲気がとても好き。心に傷を負い引きこもり気味になってしまった一香。人の感情さえ匂いで感じ取ってしまう、超人的な嗅覚を持つ調香師、朔。匂いを表現するのは難しそうだがこの本からは様々な香りが匂い立つ。香りだけではなく一香を通して見る色の表現も物語の輪郭を鮮やかにする。仄暗い危うさを感じるのに温かくて不思議で静けさも感じる。また好きな本に出会えた。

  • いつでも母さん さん

    カバーの不穏な感じとタイトルに惹かれて。『噓は、におう。』ドキリとする言葉じゃないか!天才調香師・小川朔が言う言葉はどれも心に刺さる。秘密を抱えたまま自らの処し方に迷うバイト・一香が、依頼人たちに応える朔や新城、源さんと接することで再生していく物語。視覚や触覚、聴覚だけでなく嗅覚から思い出すことはないか?懐かしい匂いは思い出も加味されて恋しさが募るばかりだ。父の整髪料の匂い。この世では会うことが叶わぬ人の匂い。どの思い出にも私だけが感じる匂いがある。それは狂おしいほどに私をあの日に引き入れる。

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人物・団体紹介

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千早茜

1979年北海道生まれ。立命館大学文学部卒業。小学生時代の大半をアフリカのザンビアで過ごす。2008年『魚神』(「魚」改題)で第21回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。同作で第37回泉鏡花文学賞受賞。13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞受賞、第150回直木賞候補。14年『男ともだち』が第151

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