大衆消費社会の登場 世界史リブレット

常松洋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784634344808
ISBN 10 : 4634344807
フォーマット
出版社
発行年月
1997年05月
日本
追加情報
:
21cm,82p

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19世紀末から世界大恐慌前でのアメリカ合衆...

投稿日:2021/04/13 (火)

19世紀末から世界大恐慌前でのアメリカ合衆国における大衆消費社会の成立と社会・文化の状況を概観している。一般読者並びに初学者向けの小著であるが、対象時期とテーマが絞られているために本文80頁弱の割には中身がある。フォードによる自家用車の普及は言うまでもなく、クレジットによる購入や登録商標とブランド信仰など、21世紀の現代日本にも通じる社会的状況がどのように生じたか、デートや消費といった言葉の意味の変化、移民の問題などが論じられている。テーマとの関連で重要だが本書に登場しないのは、北部の都市で消費者になりつつあったアフリカ系アメリカ人くらいではないだろうか。味気ないアメリカ史の通史や新書本よりも、本書を先に読むことを勧めたい。

iron3K さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 古戸圭一朗 さん

    アメリカにおける消費社会の誕生とその浸透の過程を概観。消費はそれまでの「階級」の垣根を超えるがゆえに社会を覆い尽くし、同時に階級を解体していくことで、「消費社会」に抗することが困難になった、というように理解した( 合っているだろうか?)。それこそ消費社会が世界を席巻し、現代まで及んでいる理由なのだろうか。

  • Omata Junichi さん

    本書最後の一文「健全な娯楽、正しい消費がこうして国民的合意になったのである」が端的に示すように、消費社会において私たちがどのような規範を内面化するか、内面化させられていったのか、その過程を歴史的に叙述した本。消費行動における差異化のゲームの話とか、労働からの疎外とジェンダー規範の強化とか、福祉国家的な革新主義社会政策と独占企業の結合(SDGs!)とか、これが1920年代のアメリカなのかぁ、と思ってしまう。なんとなく上野千鶴子『家父長制と資本制』を読まないといけないな、と思った。

  • カラス さん

    現代の原型とも言うべき大衆消費社会について書かれた本。なかばアメリカ論でもある。大衆消費社会がいかに人間の生活様式や意識を変えたかというテーマで、興味深い内容ではあったし、面白くもあったが、今までの人類の歴史においていかにこの社会が特異なものなのか、という点に関しては、比較が少なく、いまいちピンとこなかった。できれば、一章まるまる割いて、それについて語って欲しかった。といっても不満はそれくらいで、大衆消費社会がもたらした現象を広く見渡し記述した良い本だと思う。

  • ゆう さん

    アメリカの大衆消費社会についてはよくわかった。しかし私が知りたかった大衆消費社会の発生についての解説は少し足りない気がした。

  • nappyon さん

    地味に好きな世界史リブレットシリーズ。

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常松洋

京都女子大学文学部教授

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