人新世の「資本論」 集英社新書

斎藤幸平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087211351
ISBN 10 : 4087211355
フォーマット
出版社
発行年月
2020年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
384p;18

内容詳細

【「新書大賞2021」受賞作!】
人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。
気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。
それを阻止するには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。
いや、危機の解決策はある。
ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。
世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす!
【各界が絶賛!】
■佐藤優氏(作家)
斎藤は、ピケティを超えた。これぞ、真の「21世紀の資本論」である。
■ヤマザキマリ氏(漫画家・文筆家)
経済力が振るう無慈悲な暴力に泣き寝入りをせず、未来を逞しく生きる知恵と力を養いたいのであれば、本書は間違いなく力強い支えとなる。
■白井聡氏(政治学者)
理論と実践の、この見事な結合に刮目せよ。
■坂本龍一氏(音楽家)
気候危機をとめ、生活を豊かにし、余暇を増やし、格差もなくなる、そんな社会が可能だとしたら?
■水野和夫氏(経済学者)
資本主義を終わらせれば、豊かな社会がやってくる。だが、資本主義を止めなければ、歴史が終わる。常識を破る、衝撃の名著だ。

【おもな内容】
はじめに――SDGsは「大衆のアヘン」である!
第1章:気候変動と帝国的生活様式
気候変動が文明を危機に/フロンティアの消滅―市場と環境の二重の限界にぶつかる資本主義
第2章:気候ケインズ主義の限界
二酸化炭素排出と経済成長は切り離せない
第3章:資本主義システムでの脱成長を撃つ
なぜ資本主義では脱成長は不可能なのか
第4章:「人新世」のマルクス
地球を〈コモン〉として管理する/〈コモン〉を再建するためのコミュニズム/新解釈! 進歩史観を捨てた晩年のマルクス
第5章:加速主義という現実逃避
生産力至上主義が生んだ幻想/資本の「包摂」によって無力になる私たち
第6章:欠乏の資本主義、潤沢なコミュニズム
貧しさの原因は資本主義
第7章:脱成長コミュニズムが世界を救う
コロナ禍も「人新世」の産物/脱成長コミュニズムとは何か
第8章 気候正義という「梃子」
グローバル・サウスから世界へ
おわりに――歴史を終わらせないために

【著者略歴】
斎藤幸平(さいとう こうへい)
1987年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。
Karl Marx’s Ecosocialism:Capital,Nature,and the Unfinished Critique of Political Economyによって権威ある「ドイッチャー記念賞」を日本人初歴代最年少で受賞。編著に『未来への大分岐』など。

【著者紹介】
斎藤幸平 : 1987年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital,Nature,and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』)によって、権威ある「ドイッチャー記念賞」を歴代最年少で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

総合評価

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若く影響力のある学者らしく、論理的ではあ...

投稿日:2021/04/23 (金)

若く影響力のある学者らしく、論理的ではあるが彼自身のヴィジョンについてはやや気負いが過ぎているし、議論の進め方がまるでマルクスの残した本や草稿を聖書とした神学者、宣教師みたいだと感じる。 しかし、現在のSDGsを掲げたエコブームが一面的なものであり不充分で意味を為さないことを明確に示しており、マルクスの専門家の立場からもっと大きな転換を示している。21世紀以降、これほどマルクス主義が説得力あるものとして一般に論じられることは無かったのではないだろうか。私自身は新しい時代にマルクス主義を持ち込むことで社会、経済までどのような変革が起こるのか細部まで想像することはできないが、あくまで環境問題について考える上で大きな問題提起としてコンパクトに読みやすく新書として素晴らしい。

ぽいぽす さん | 神奈川県 | 不明

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この本を読むまで経済成長は良い事だと思っ...

投稿日:2021/04/19 (月)

この本を読むまで経済成長は良い事だと思っていました。国や地方よりも自治体から変えられる事もあり、環境問題に対して考え方が変わりました。

ヂユウ さん | 秋田県 | 不明

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ベルリンの壁が崩れたとき社会主義の終焉と...

投稿日:2021/03/10 (水)

ベルリンの壁が崩れたとき社会主義の終焉と資本主義の勝利のように言われたが、今世界で進むことは資本主義社会の終わりの始まり。マルクスの理論は正しい。 資本主義社会の前提は人口増加と金利のある社会。 そして先進国は崩壊へと向かっている。

ハッチ さん | 愛知県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    長男のリクエストで図書館に予約しようとしましたが、あまりの予約件数のため回避し、PAYPAYフリマにて格安で購入しました。2021年新書大賞という割には、あまり新しい話はありませんでした。優秀な学者なら、マルクスの引用でなく、独自の理論で展開・説明して欲しかったです。 https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1035-a/

  • 旅するランナー さん

    人新世:地質学的に見て、人間たちの活動の痕跡が、地球の表面を覆いつくした年代。人類の歴史を終わらせないために、「脱成長コミュニズム」という、晩年のマルクスが到達したという思想を掲げ、資本主義から抜け出し、脱成長を実現することで得られる「ラディカルな潤沢さ」を目指そうと提唱する。地球環境の改善は全人類共通の課題であり、正しい議論の必要性を感じます。我々に残された時間は意外に少ない。

  • けんとまん1007 さん

    読み応えあり過ぎな1冊。随分前だが、学生時代に資本論は読んだ。あまりの難解さに、何度も止まりそうになりながらも、読みとおしたことは、今の自分に繋がっていると思う。今のこの時代に、改めてマルクスを再解釈するという試み。予想外に、読み進めることができたし、納得できることも多い。脱成長、コモンという言葉が印象に残る。SDGSに対する捉え方は、なるほどと思った。今までの自分の捉え方は、あまりに表面的だったと思う。これからの時代、一人一人の意味合いがますます重要になる。時計は止まらない。

  • trazom さん

    世評の高い一冊だが、共感しない。「気候変動への対応には、成長に依存する資本主義でなく脱成長の社会主義」という一直線の論理の中で、資本主義への批判と新自由主義への批判が巧妙にすり替えられ、「史的唯物論を超克して物質代謝論に達した」という最新のマルクス研究が強調される。「豊かさ」という言葉の曖昧な使い方にも違和感がある。ただ、最後に示された、エッセンシャル・ワークの重視を含む5つの構想には賛成。要するに、スティグリッツかぶれの私は、この構想に至る道が社会主義しかないという結論が納得できないだけかもしれない。

  • おたま さん

    グローバル経済によって人類が地球の表面を覆いつくし、資本主義がもはや「外部」を失ってしまった「人新世」。この時代の先端で、資本主義システムそのものの危機として顕在化してきたのが気候変動問題。もはや、環境問題を解決しつつ、経済成長を望むことは無理だと著者はいう。それが資本主義の根本からの帰結だから。そうしたことを、著者はマルクスの資本論と、最晩年にマルクスの到達した考えから明らかにする。現在の資本主義システムのままでは人類は滅びの道(野蛮への回帰)を歩まざるを得ない。目指すべきは「脱成長コミュニズム」だ。

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