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ハンス・クナッパーツブッシュ・コレクターズ・エディション(203CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
VN1001
組み枚数
:
203
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
限定盤,輸入盤

商品説明


ハンス・クナッパーツブッシュ・コレクターズ・エディション(203CD)

VENIASの4つのクナッパーツブッシュ・ボックスをまとめてカードボード・ケースに収納したシリアル・ナンバー付コレクターズ・エディションが200セット限定発売。アコースティック録音のハイドン『オックスフォード』から1964年の『パルジファル』まで、40年間に渡るクナッパーツブッシュの録音を手軽に楽しめる便利なセットで、日本語の収録曲目冊子を封入した特製クリア・ファイルが同梱されます。

【概要】
66の交響曲録音、133の管弦楽曲録音、34のオペラ全曲録音(指環は4で計算)、35のオペラ抜粋録音を、下記テーマ別に4つのボックスに収録。

◆オーケストラ作品集 (70CD):交響曲×66、管弦楽曲×133
◆オペラ・コレクション (43CD):オペラ全曲×10、抜粋×35
◆パルジファル・コレクション (48CD):『パルジファル』全曲×12
◆ニーベルングの指環コレクション (42CD):『指環』全曲×3


【芸風】
クナッパーツブッシュは1961年1月に胃の手術を受けてから痩せて体力も低下、椅子に座って指揮するようになります。最晩年様式ともいわれる遅いテンポは、こうした健康状態がひとつの要因ともなっているようです。
1960年以前
自由自在なテンポの感覚、ダイナミクスとリズムの絶妙なコントロールは、うまくいったときには、表情や音色の濃やかな変化やここぞという場面でのタメの大きく重い効果などによって、まるで生き物のような一体感のある音楽を生み出していました。ベルリン・フィルとのブラームスの交響曲第3番、ウィーン・フィルとのポピュラー・コンサートやブルックナー、ブラームスなど絶品です。
1961年以降
テンポの動きが控えめになりますが、それが遅いテンポと結びついて独特のスケールの大きさを体感させることにも繋がっており、たとえばヘッセン放送響とのベートーヴェンの交響曲第5番や、シュトゥットガルト放送響とのブラームスの交響曲第3番、ミュンヘン・フィルとのブルックナーの交響曲第8番などでとんでもなく巨大な音楽を聴かせていました。

【比較鑑賞に最適】
クナッパーツブッシュのレパートリーは、バロックから20世紀作品にまで至っていましたが、名声が高まってくると、楽団や劇場の運営者、レコード会社や放送局などとの間に需給関係が生じ、結果として、得意作品で人気の高いものを各地で指揮するという状態になっていきました。特に戦後はそうした傾向が顕著で、そのため、遺された音源も、同一作品のものが複数存在するというケースが目立ちます。
 このセットも同様で、たとえばブラームスの交響曲第3番は7種類、ジークフリート牧歌は6種類、ブルックナーの交響曲第8番は5種類、パルジファルは12種類等々、大幅に重複しており、実際の音によって、かなりの数の「聴き較べ」が楽しめるというマニアックな状態ともなっています。
 特に、比較音源に1960年以前と1961年以後の両方の録音が含まれる場合は、傾向が違うことが多くなりますし、また、クナッパーツブッシュはリハーサルをあまり好まなかったことから、テンポやダイナミクス、歌いまわしやリズムにアクセント、楽器バランスの扱いなどに大なり小なり差異が生じると思われるので、比較対象が多ければ多いほど面白さが増してくるかもしれません。

●ワーグナー:『パルジファル』全曲×12
●ブラームス:交響曲第3番×7
●ワーグナー:『ジークフリート牧歌』×6
●ブラームス:交響曲第2番×5
●ブルックナー:交響曲第8番×5
●ワーグナー:『マイスタージンガー』全曲×4
●ブルックナー:交響曲第3番×4
●ベートーヴェン:交響曲第8番×4
●ハイドン:交響曲第88番『V字』×4
●シュトラウス:『死と変容』×4
●コムツァーク:『バーデン娘』×4
●ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』×4
●ワーグナー:『ニーベルングの指環』全曲×3
●シューベルト:交響曲第8番『未完成』×3
●ブルックナー:交響曲第4番『ロマンティック』×3
●ブルックナー:交響曲第9番×3
●ベートーヴェン:交響曲第7番×3、等々


【クナッパーツブッシュとバイロイト】
クナッパーツブッシュは、20代なかばの1914年には生地エルバーフェルトの劇場で『パルジファル』を指揮するなど早くからワーグナー作品に熱心に取り組んでいました。背景には、まだ学生だった1908年からの数年間、何度もバイロイトを訪れて見学や手伝いをして、ハンス・リヒター[1843-1916]、ジークフリート・ワーグナー[1869-1930]、カール・ムック[1859-1940]といったワーグナー直系の人物たちから大きな影響を受けた経験があると考えられます。
 しかしその後、2度の戦争などの紆余曲折があって長い年月が経過し、クナッパーツブッシュが指揮者としてバイロイトにデビューしたのは、最初に同地を訪れてから43年後の1951年のことでした。
 戦後6年を経てようやく活動を再開できたバイロイト音楽祭は、財政的にも困難な状況にありましたが、クナッパーツブッシュは報酬無しで、1964年までの13年間に95回指揮台に立っています。うち『パルジファル』が55回、『マイスタージンガー』が13回で、この2作品でのスペシャリストぶりも窺えます。ちなみに最後に指揮したのは1964年の『パルジファル』で、これは生涯最後の指揮でもありました。


【クナッパーツブッシュとバイエルン国立歌劇場】
ドイツがヴァイマル共和国だった時代[1919-1933]の1922年、クナッパーツブッシュは、ブルーノ・ワルターの後任としてバイエルン国立歌劇場の音楽監督となってミュンヘンに転居、西ドイツ時代[1949-1990]の1965年に亡くなるまで、ミュンヘンを拠点に暮らしていました。途中、ナチス・ドイツ時代[1933-1945]に政府によって追放されていた1936年からの9年間も住まいはそのままだったので、期間は43年に及びます。
 1922年に『トリスタンとイゾルデ』で登場し、1964年の『フィデリオ』まで42年ものあいだバイエルン国立歌劇場と緊密な関係にあったクナッパーツブッシュは、バイエルン国立歌劇場管弦楽団のオーケストラ・コンサート活動である「アカデミー・コンサート」にも熱心に携わり、報酬無しで生涯に150回も指揮していました。ちなみに最初のアカデミー・コンサートのプログラムは、名刺代わりのブラームスの交響曲第3番とベートーヴェンの交響曲第2番でした。


【クナッパーツブッシュとウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場】
1935年、日頃の反ナチ的な言動からナチス・ドイツ政府の反感を買っていたクナッパーツブッシュは、バイエルン国立歌劇場での『指環』チクルスを中断に追い込まれ、1936年初頭には職務解任の上、指揮活動禁止処分を通告されることとなります。困り果てたクナッパーツブッシュは、なんとか処分を軽減してもらえるよう、反ユダヤ的な言葉を盛り込むなどナチス風に工夫した手紙を政府高官宛に送付し、ウィーン交響楽団とのマタイ受難曲やバルセロナでのコンサートを経て、最終的にウィーン国立歌劇場での仕事を獲得、4月に『指環』チクルスと『ばらの騎士』を指揮しています。
 以後、クナッパーツブッシュはナチ政権高官からのウィーン国立歌劇場総監督就任要請を断りながら、1944年なかばの『指環』チクルスまでの8年間、ウィーン国立歌劇場で数多く指揮、戦後も非ナチ化裁判を終えたのち1947年4月に復帰していました。
 ウィーン・フィルとの初共演は、1929年ザルツブルク音楽祭での『英雄』で、以後、1964年4月のブルックナーの『ロマンティック』まで、ウィーン国立歌劇場管弦楽団との演奏を含め、35年間で通算200回を超える共演を果たしています。


【クナッパーツブッシュとベルリン・フィル】
クナッパーツブッシュとベルリン・フィルの生涯共演回数は184回と非常に多いものとなっています。初共演は1927年3月、ベルリン近郊のマクデブルクでのことで、ほどなくレコーディングも開始、さらに戦時中には友好国や占領国への演奏旅行も大々的におこなうなど多数共演しています。
 しかし戦後は、1950年1月に復帰しているものの、フルトヴェングラーやカラヤンと確執があったことも影響してか共演数は減少、事前に契約されていた1957年4月の公演を最後に、カラヤン時代のベルリン・フィルから招聘されることは無くなり、30年間に及ぶ関係を終えることとなります。


【クナッパーツブッシュとミュンヘン・フィル】
1923年にブラームスの交響曲第3番ほかのブラームス・プログラムでデビュー。以後、1964年の演奏会まで41年間に良好な関係が継続し、コンサートだけでなく、ウェストミンスター・レーベルへのセッション録音でも見事な演奏を聴かせていたほか、1949年には、音楽祭が再開される2年前のバイロイト祝祭劇場で、ミュンヘン・フィルとワーグナー・コンサートを開催してもいました。


オーケストラ作品集 (70CD)

クナッパーツブッシュ・コレクション第3弾はオーケストラ作品集。凄い演奏、面白い演奏が大量に含まれる便利なセットです。


【収録情報】

Disc1
●ハイドン:交響曲第92番ト長調『オックスフォード』
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
録音:1924(1925)

●フランケンシュタイン:マイアベーアの主題による変奏曲
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
録音:1924(1925)

●ロッシーニ:『ウィリアム・テル』〜序曲
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
録音:1928

●ウェーバー:『魔弾の射手』〜序曲
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
録音:1928

●モーツァルト:交響曲第39番変ロ長調 K.543
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
録音:1929

Disc1には、クナッパーツブッシュがバイエルン国立歌劇場の音楽監督という重要なポジションに着任(1922年)して間もない時期の演奏を収録。
 ハイドンの交響曲第92番とフランケンシュタインの変奏曲は、Deutsche Grammophonによるアコースティック録音。電気録音より前の旧式録音でさすがに音が悪く、ラッパ型集音器を用いてディスクにダイレクト・カットするという制約上、楽器バランスにも問題があると思われますが、クナッパーツブッシュ最古の音源となるため資料として貴重。ちなみにフランケンシュタインはバイエルン国立歌劇場の支配人です。
 ロッシーニ『ウィリアム・テル』序曲とウェーバー『魔弾の射手』序曲は、Homocord、モーツァルト交響曲第39番はOdeonによる電気録音。この記録方法はアコースティック録音と同じく、ディスクにダイレクトに音を刻むというスタイルながら、マイクロフォンと真空管の使用により、情報量が大きく向上。
 電気録音はSPレコードの標準仕様として普及し、テープとLPレコードが一般化する1940年代の終わりまでの四半世紀、5分未満で演奏を中断・再開するセッションを繰り返して商業録音物を仕上げるという、非常に手間のかかるレコード制作が数多くおこなわれることとなります。

Deutsche Grammophon:1898年に英グラモフォンによってドイツのハノーファーで設立。
Homocord:1904年にヘルマン・アイスナーによって母体のホモフォンが設立(1932年にElectrolaに吸収)。
Odeon:マックス・シュトラウスとハインリヒ・ツンツによって1903年にベルリンで設立、1911年にカール・リンドストローム・レーベルに買収され、1926年には同社が英コロンビアに買収、1931年には英グラモフォン傘下のElectrolaと合併してリンドストローム・エレクトローラとなっています。

Disc2
●ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『加速度』op.234
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
録音:February 1928

●ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『ドナウの乙女』op.427
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
録音:February 1928

●ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『ウィーンの森の物語』op.325
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
録音:February 1928

●ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『楽しめ人生を』op.340
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
録音:February 1928

●ヨハン・シュトラウス2世:『こうもり』〜序曲
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
録音:5 September 1928

●ヨハン・シュトラウス2世:『キスのワルツ』op.400
ベルリン交響楽団
録音:21 April 1933

●ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『わが家で』op.361
ベルリン交響楽団
録音:21 April 1933

●ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番 op.72a
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:8 August 1938

『加速度』『ドナウの乙女』『ウィーンの森の物語』『楽しめ人生を』は、Electrolaによるセッション録音。『こうもり』序曲、『キスのワルツ』、『わが家で』は、Odeonによるセッション録音。『レオノーレ』序曲第3番はザルツブルク音楽祭でのライヴ録音。

Electrola:1925年に英グラモフォンによってベルリンで設立。リンドストローム・エレクトローラを経て、第2次世界大戦後はドイツでのHMV商標権を使用することとなり、やがてEMIに組み込まれています。

Disc3
●ワーグナー:『さまよえるオランダ人』〜序曲
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1927(1928)

●ワーグナー:『タンホイザー』〜バッカナーレ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1927(1928)

●ワーグナー:『タンホイザー』〜 大行進曲
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1927(1928)

●ワーグナー:『ローエングリン』〜第3幕への前奏曲
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1927(1928)

●ワーグナー:『ワルキューレの騎行』
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1927(1928)

●ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』〜第1幕への前奏曲
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1927(1928)

●ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』〜第3幕への前奏曲
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1927(1928)

●ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』〜徒弟たちの踊り
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1927(1928)

●ワーグナー:『パルジファル』〜第1幕 場面転換の音楽
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1927(1928)

Deutsche Grammophonによるセッション録音。クナッパーツブッシュとベルリン・フィルは、1927年3月にベルリン近郊のマクデブルクで初共演しており、このレコーディングはそれから間もない時期のものと思われます。
 クナッパーツブッシュとベルリン・フィルは相性が良かったようで、フルトヴェングラーやカラヤンと確執があったりしたにも関わらず、1957年4月まで数多く指揮、生涯共演回数は184回と非常に多いものとなっています。
 なお、『ローエングリン』第3幕前奏曲については、実際にはオットー・マリエンハーゲンの指揮という説もあります。

Disc4
●ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
録音:19 November 1929

●リヒャルト・シュトラウス:『インテルメッツォ』〜ワルツの場面
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
録音:4&5 September 1928

●リヒャルト・シュトラウス:『サロメ』〜7つのヴェールの踊り
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
録音:4&5 September 1928

●リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯』op.28
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
録音:4&5 September 1928

Odeonによるセッション録音。すでにクナッパーツブッシュ節が満載となっているベートーヴェンの交響曲第7番ほか、同じくやりたい放題の『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯』など、貧しい音からも面白さは十分に伝わってきます。



Disc5
●ハイドン:交響曲第100番ト長調 Hob.I:100『軍隊』
ベルリン交響楽団
録音:10 April 1933

●モーツァルト:6つのドイツ舞曲 K.509
ベルリン交響楽団
録音:10 April 1933


●モーツァルト:6つのドイツ舞曲 K.600
ベルリン交響楽団
録音:21 April 1933

●ロルツィング:『ウンディーネ』〜序曲
ベルリン交響楽団
録音:10 April 1933

●グリンカ:『ルスランとリュドミラ』〜序曲
ベルリン交響楽団
録音:21 April 1933

●リスト:交響詩『マゼッパ』
ベルリン交響楽団
録音:21 April 1933

Odeonによるセッション録音。遅いテンポに思わずのけぞる『ルスランとリュドミラ』序曲や、大胆なテンポ変化が面白い『軍隊』などが有名。
 オーケストラ名に使用された「ベルリン交響楽団」は、のちに設立された西ベルリンの「ベルリン交響楽団」や、東ベルリンの「ベルリン交響楽団(前身はブリュートナー管弦楽団)」とは無関係。当時はベルリン国立歌劇場管弦楽団(州立歌劇場管弦楽団)の楽員たちによる録音は、「ベルリン交響楽団」のほか、「オデオン大交響楽団」、「ベルリン大交響楽団」などと記載されていたようです。
Disc6
●モーツァルト:『フィガロの結婚』K.492〜序曲
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:15 October 1940

●モーツァルト:セレナード ト長調 K.525『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:12 May 1940

●ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ『浮気心』op.319
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1940

●ヨーゼフ&ヨハン・シュトラウス2世:『ピチカート・ポルカ』
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1940

●ヴェルディ:『アイーダ』〜凱旋行進曲
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1940

●ツィーラー:ワルツ『ウィーン娘』op.388
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1940

●ワーグナー:『リエンツィ』〜序曲
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1940

●ワーグナー:『神々の黄昏』〜ジークフリートのラインへの旅
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:12 May 1940

1936年、ナチ政権によってバイエルン国立歌劇場を追放されたクナッパーツブッシュは、ウィーンに拠点を移し、国立歌劇場の顧問となります。ちなみにウィーン・フィルを最初に指揮したのは1929年でした。
 『フィガロの結婚』序曲は、ドイツ占領下のオランダ、ハーグでおこなわれたウィーン国立歌劇場公演のライヴ録音。『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』はウィーンでのライヴ録音。
 ワーグナーとヴェルディ、ヨハン・シュトラウス、ツィーラーは、Electrolaによるセッション録音。

Disc7
●モーツァルト:交響曲第40番ト短調 K.550
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:9 November 1941

●モーツァルト:交響曲第41番ハ長調 K.551『ジュピター』
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:9 November 1941

●リスト:交響詩『前奏曲』G.97
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:4 January 1941

モーツァルトはウィーンでの放送録音。リストはベルリンでの放送録音。どれも戦時下でのドイツ帝国放送による放送番組用のセッション録音ですが、音質は『前奏曲』が鑑賞に堪える水準で、翌年のElectrolaによる録音(Disc22)より音が良いくらいです。モーツァルトは音が冴えません。



Disc8
●ハイドン:交響曲第94番ト長調 Hob.I:94『驚愕』
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1942(1941)

●ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 op.90
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1942

●ニコライ:『ウィンザーの陽気な女房たち』〜序曲
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:4 January 1941

●コムツァーク2世:ワルツ『バーデン娘』op.257
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1941

ハイドン交響曲第94番とブラームス交響曲第3番、コムツァーク『バーデン娘』は、Electrolaによるセッション録音で、当時としては聴きやすい水準。
 ニコライ『ウィンザーの陽気な女房たち』はベルリンでのライヴ録音。精力的な演奏を楽しめます。

Disc9
●ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1943

●ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 op.125『合唱』第4楽章(最終部分)
エルナ・ベルガー(ソプラノ)
トルステン・ラルフ(テノール)
ブルーノ・キッテル合唱団
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:18 April 1943

『英雄』は、Electrolaによるセッション録音。演奏時間45分29秒、見得を切らない勢いのある演奏です。
 『合唱』(断片)は、ベルリンでおこなわれたヒトラー誕生日コンサートでのライヴ録音。第4楽章最後の4分半が収められていますが、音質は劣悪。

Disc10
●ウェーバー:『舞踏への勧誘』op.65
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1942

●ヘンデル:合奏協奏曲ニ長調 op.6-5
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:10 March 1944(15 February 1944)

●ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 op.90
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:November 1950

ウェーバー『舞踏への勧誘』は、Electrolaによるセッション録音で、当時としては聴きやすい音。
 ヘンデル合奏協奏曲は大戦末期のライヴ録音。荘重なスタイルによるヘンデル演奏で、音質は聴きやすい水準にあります。
 ブラームスの交響曲第3番は放送録音。クナッパーツブッシュのブラームス3番はどれも聴きごたえがありますが、この録音はベルリン・フィルのパワーと元気だったクナッパーツブッシュの覇気のある指揮ぶりによって、巨大な中に細部まで徹底した濃密な情感が表現されています。

Disc11
●ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 op.90
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:September 1944

●ワーグナー:『パルジファル』〜第1幕への前奏曲
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
録音:31 March 1942

●ワーグナー:『神々の黄昏』〜ジークフリートのラインへの旅
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:31 January 1942

●ワーグナー:『神々の黄昏』〜葬送行進曲
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:31 January 1942

ブラームス交響曲第3番はベルリン・フィルの疎開先バーデン・バーデンでの放送録音。年代の割に聴きやすい音でドイツ帝国放送の技術水準の高さを感じさせます。演奏も強烈。
 ワーグナー『パルジファル』第1幕前奏曲はベルリンでの放送録音。これも聴きやすい水準です。
 ワーグナー「ジークフリートのラインへの旅」と「葬送行進曲」は、Electrolaによるセッション録音。音質は冴えません。

Disc12
●バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV.1048
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:24 June 1944

●バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV.1068
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:24 June 1944

●レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ op.132
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1944

バッハのブランデンブルク協奏曲第3番と管弦楽組曲第3番はドイツ帝国放送による放送録音。ブランデンブルク協奏曲は保存状態が良く、マグネトフォン録音のクオリティの高さを知ることができます。第2楽章を楽譜通り和音2つの装飾無しとしていますが、その豪快さはクナッパーツブッシュならでは。
 レーガーはウィーンでのライヴ録音。音質は当時の一般的な水準。クナッパーツブッシュ唯一の録音なので貴重。



Disc13
●ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調 WAB104『ロマンティック』
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:8 September 1944

ベルリン・フィルの疎開先であったバーデン・バーデンでの放送録音。年代の割に聴きやすい音でドイツ帝国放送の技術水準の高さを感じさせます。

Disc14
●ワーグナー:『ローエングリン』〜第1幕への前奏曲
チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
録音:18 June 1947

●ワーグナー:『ローエングリン』〜第3幕への前奏曲
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:31 December 1947

●ワーグナー:『リエンツィ』〜序曲
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:31 December 1947

●ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』〜第1幕への前奏曲
スイス・ロマンド管弦楽団
録音:30 June&1 July 1947

●ブラームス:交響曲第2番ニ長調 op.73
スイス・ロマンド管弦楽団
録音:30 June&1 July 1947

DECCAによるセッション録音。非ナチ化裁判を無事に終え、1947年1月に指揮活動を再開したクナッパーツブッシュは、デッカ社長、モーリッツ・ローゼンガルテンからスイスに招かれて録音契約を締結、さっそく同地でレコーディングしたのがワーグナーとブラームスで、半年後には珍しくロンドンでの録音もおこなっています。これらはSPレコードのための録音ですが、録音技術が進んでいたデッカだけに、クオリティはなかなかのものとなっています。

DECCA:1929年にイギリスで設立。1945年に軍事技術だった高音質録音方式「ffrr」でのレコード制作を開始。1949年にはテープ録音を導入。

Disc15
●ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 WAB107
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:30 August 1949

ザルツブルク音楽祭でのライヴ録音。オーストリア放送の前身で米軍管轄だった放送局「ロート・ヴァイス・ロート」による収録ということで、年代・会場のわりに音質は聴きやすい水準。まだまだ元気だったクナッパーツブッシュの指揮によるメリハリのある演奏を聴くことができます。



Disc16
●ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 WAB109
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:28 January 1950

ティタニア・パラストでの放送録音。1950年の年明け早々にクナッパーツブッシュはベルリン・フィルに客演。フルトヴェングラーは前月にベルリン・フィルとワーグナーなどを演奏していましたが、クナッパーツブッシュ到着のころには、ウィーンで指揮をおこなっています。
 このブルックナーは放送番組用の収録で、当時としては聴きやすい音質です。

Disc17
●ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 WAB109
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:30 January 1950

ティタニア・パラストでのライヴ録音。放送録音の2日後におこなわれたコンサートの演奏で、実演の思い切りの良さが随所に示された内容となっています。

Disc18
●ヨハン・シュトラウス2世:『こうもり』〜序曲
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2 February 1950

●チャイコフスキー:組曲『くるみ割り人形』op.71a
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2 February 1950

●ニコライ:『ウィンザーの陽気な女房たち』〜序曲
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2 February 1950

●ヨーゼフ&ヨハン・シュトラウス2世:『ピチカート・ポルカ』
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2 February 1950

●コムツァーク2世:ワルツ『バーデン娘』op.257
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2 February 1950

●ヨハン・シュトラウス2世:『千夜一夜物語』〜間奏曲
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:January 1952

『こうもり』序曲、『くるみ割り人形』、『ウィンザーの陽気な女房たち』序曲、『ピチカート・ポルカ』、『バーデン娘』は、1950年2月のティタニア・パラストでのライヴ録音。得意のショウ・ピースをのびのびと演奏しています。音質も聴きやすい水準。
 『千夜一夜物語』間奏曲は、2年後のティタニア・パラストでのライヴ録音。異国情緒豊かな美しい演奏です。

Disc19
●ハイドン:交響曲第94番ト長調 Hob.I:94『驚愕』
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2 February 1950

●ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調 op.93
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:27 January 1952

●シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:29 January 1950

『驚愕』は、ベルリン・フィル復帰公演の一環として取り組まれたティタニア・パラストでの演奏会のライヴ録音。自在な指揮ぶりが聴きもの。
 『未完成』は、Disc20の本番演奏に先立つティタニア・パラストでの放送録音で重厚な感触の演奏。
 ベートーヴェンの交響曲第8番は、2年後のティタニア・パラストでのライヴ録音。ゴツゴツした感触がたまりません。

Disc20
●ブラームス:交響曲第2番ニ長調 op.73
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:26 March 1944

●シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:30 January 1950

ブラームスの交響曲第2番は、第2次世界大戦末期の放送録音で、年代の割に聴きやすい音。ドイツ帝国放送の技術水準の高さを感じさせます。
 『未完成』はベルリン・フィル復帰公演の一環として取り組まれたティタニア・パラストでの演奏会のライヴ録音。実演の振幅の大きさが魅力です。

Disc21
●ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 op.21
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:11 September 1948

●ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:25 December 1948

ベートーヴェンの交響曲第1番は、9月11日にミュンヘン大学大講堂で開かれた特別コンサートのライヴ録音。音はイマイチですが、重厚な演奏を楽しめます。
 交響曲第7番は、12月25日にミュンヘン大学大講堂で開かれたクリスマス・コンサートのライヴ録音で聴きやすい音。エネルギッシュで巨大ないかにもクナッパーツブッシュらしい演奏となっています。

Disc22
●リスト:交響詩『前奏曲』G.97
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1942

●プフィツナー:『パレストリーナ』第1幕への前奏曲
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1942

●ワーグナー:『リエンツィ』〜序曲
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:June 1950

●ワーグナー:『パルジファル』〜第1幕への前奏曲
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:June 1950

●ワーグナー:『パルジファル』〜第1幕 場面転換の音楽
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:June 1950

リスト『前奏曲』と、プフィツナー『パレストリーナ』第1幕前奏曲は、Electrolaによるセッション録音。戦時下での録音ですが十分鑑賞に堪える音質です。
 ワーグナーはDECCAによるムジークフェラインザールでのセッション録音。音の良さで先行していたDECCAによる戦後のテープ録音なので、細部まで克明な音質。雄大なスケール感とたたみかけるような迫力が共存した演奏です。

Disc23
●ベートーヴェン:序曲『コリオラン』op.62
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:6 November 1950

●ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』
ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:9 May 1951

『コリオラン』は、ティタニア・パラストでの放送録音。聴きやすい音で張りのある充実した演奏を味わえます。
 『英雄』は、ドイツ北部ブレーメンでのライヴ録音。冒頭2和音のずっしりと重たい感触から、すでにただごとではない雰囲気があたりを祓いますが、その後の進行も見事で、終楽章コーダに至るまで、生き物のように自在な音楽に驚かされます。音質も、当時のライヴ録音の水準を上回っており、モノラルとはいえ鑑賞には十分なクオリティとなっています。
Disc24
●ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB108
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:8 January 1951

ティタニア・パラストでの放送録音。改訂版を使用。ブルックナーの友人によって後期ロマン派風に味付けされたこのヴァージョンは、劇的な効果を追求した結果としての変更が随所に見受けられ、原典版に慣れた脳には驚きの連続ですが、根っからのワグネリアンであったクナッパーツブッシュには、あるいは自然なことだったのかも知れません。何しろ、残された数多くの録音のすべて(第3・4・5・7・8・9番)が、改訂版使用による演奏なのですから。
 そのクナ自身も、後年、ミュンヘン・フィルとの第8番(ライヴ、セッション共に)では、この演奏ほど過激なことはおこなっておらず、終楽章第3主題部など、かなり大きな差があります。ちなみに、曲尾のティンパニは、ミュンヘン盤が、クナ独自仕様の三和音叩き分け型、ベルリン盤は、楽譜通りのトレモロ型です。モノラルながら年代の割に音質良好。

Disc25
●ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調 op.36
ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:12 December 1952

●ブラームス:交響曲第4番ホ短調 op.98
ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:12 December 1952

ドイツ北部ブレーメンでのライヴ録音。深い呼吸から繰り出される、予断を許さぬデフォルメの数々に圧倒される76分間。特に、ベートーヴェンの交響曲第2番は絶好調で、第4楽章ロンド主題のデフォルメは、病みつきになる面白さ。音質も聴きやすい水準。

Disc26
●ヴォルフ:管弦楽のためのイタリア風セレナード
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:28 or 29 September 1952

●ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:17 December 1953

『イタリア風セレナード』は、ティタニア・パラストでのライヴ録音。通常7分ほどの曲を10分以上かけてロマンティックに演奏しています。音質良好。
 『英雄』は、ヘルクレスザールでのライヴ録音。残響の長いホールに、ゆったりと大きな構えの演奏が響き渡っています。

Disc27
●コルネリウス:『バグダッドの理髪師』序曲
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
録音:5 October 1953

●ブラームス:交響曲第4番ホ短調 op. 98
ケルン放送交響楽団
録音:8 May 1953

『バグダッドの理髪師』序曲はミュンヘンでのライヴ録音。ワーグナーと親交のあったコルネリウスによるドイツ・ロマン派の親しみやすい作品。
 ブラームスの第4番はケルンのクラウス・フォン・ビスマルクザールでのライヴ録音。クナッパーツブッシュならではの豪放なアプローチが力強いフォルムを描き出しています。

Disc28
●ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』〜第1幕への前奏曲
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:September 1951

●ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』〜第3幕への前奏曲
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:September 1951

●ワーグナー:ワルキューレの騎行
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:May 1953

●ワーグナー:『さまよえるオランダ人』〜序曲
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:May 1953

●ワーグナー:『タンホイザー』〜 序曲とヴェヌスベルクの音楽
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:May 1953

●ワーグナー:『ジークフリート牧歌』
ケルン放送交響楽団
録音:May 1953

ウィーン・フィルとの5曲はDECCAによるムジークフェラインザールでのセッション録音。モノラルながら音質は大変良好。『マイスタージンガー』前奏曲は全曲盤からの音源となります。
 クナッパーツブッシュ得意の『ジークフリート牧歌』はケルン放送交響楽団との放送録音。ここでも20分以上かけてじっくり濃やかに演奏しています。



Disc29
●ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番 op.72a
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:31 May 1962

●ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:17 January 1954

『レオノーレ』序曲第3番は、アン・デア・ウィーン劇場でのライヴ録音。胃の手術から1年4か月、椅子に座っての指揮により、遅いテンポの巨大造形を獲得した時期の演奏で、ここでも16分24秒かかっています。
 交響曲第7番は、ムジークフェラインザールでのライヴ録音。遅めのテンポをベースとしながらも随所で大見得を切るクナッパーツブッシュ流儀が徹底しており、エンディングでの強烈なトランペット効果など圧倒的。

Disc30
●ベートーヴェン:序曲『コリオラン』op.62
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:17 January 1954

●ブルックナー:交響曲第3番ニ短調 WAB103『ワーグナー』
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:April 1954

『コリオラン』は、ムジークフェラインザールでのライヴ録音。
 ブルックナー交響曲第3番は、ムジークフェラインザールでのDECCAによるセッション録音。モノラル最上級の厚みのあるサウンドが楽しめます。

Disc31
●ブルックナー:交響曲第3番ニ短調 WAB103『ワーグナー』
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
録音:11 October 1954

●ワーグナー:ジークフリート牧歌
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1 April 1955

ブルックナー3番は、ミュンヘン、コングレスザールでのライヴ録音。半年前のデッカ録音よりもテンポが速く、実演ならではの勢いのある演奏となっています。
 『ジークフリート牧歌』は、ムジークフェラインザールでのDECCAによるセッション録音で、モノラルながら音質は大変良好。ここでは19分で演奏しています。

Disc32
●ブラームス:悲劇的序曲 op.81
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:26 July 1955

●ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 op.90
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:26 July 1955

ザルツブルク音楽祭でのライヴ録音。クナッパーツブッシュはブラームスを得意としており、随所にクナッパーツブッシュの解釈と分かる個性的なデフォルメが施されている演奏を録音でも数多く遺しています。交響曲第3番はその筆頭格で、どのオケを指揮した演奏でも強烈な演奏を聴かせていますが、このウィーン・フィルとの演奏は、最もオーケストラと音質のコンディションが良いとされるものです。組み合わせは、前年に亡くなったフルトヴェングラーの思い出に捧げられた『悲劇的序曲』。

Disc33
●ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調 WAB104『ロマンティック』
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:April 1955

ムジークフェラインザールでのDECCAによるセッション録音。モノラル後期の安定したサウンド。

Disc34
●ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB108
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
録音:5 December 1955

ミュンヘンのコングレスザールでおこなわれたチャリティー・コンサートのライヴ録音。演奏時間69分31秒と、かなり速いテンポです。

Disc35
●ウェーバー:舞踏への勧誘 op.65
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
録音:20 March 1955

●ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『ウィーンの森の物語』op.325
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
録音:20 March 1955

●ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『千夜一夜物語』〜間奏曲
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
録音:20 March 1955

●ヨーゼフ・ランナー:ワルツ『シェーンブルンの人々』
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
録音:20 March 1955

●ヨハン・シュトラウス2世:エジプト行進曲 op.335
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
録音:20 March 1955

●シューベルト:軍隊行進曲 op.51-1
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
録音:20 March 1955

●ヨハン・シュトラウス2世:アンネン・ポルカ op.117
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
録音:20 March 1955

●ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『南国のバラ』op.388
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
録音:20 March 1955

●ヨーゼフ&ヨハン・シュトラウス2世:『ピチカート・ポルカ』
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
録音:20 March 1955

●コムツァーク2世:ワルツ『バーデン娘』op.257
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
録音:20 March 1955

ミュンヘンのコングレスザールでおこなわれたチャリティー・コンサートのライヴ録音。クナッパーツブッシュ得意の小品を集めたもので、モノラルながら良好な音質で雰囲気豊かなコンサートの模様を楽しめます。

Disc36
●ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:April 1956

●ブラームス:交響曲第2番ニ長調 op.73
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:13 October 1956

ベートーヴェン交響曲第5番はベルリン高等音楽院コンサート・ホールでのライヴ録音。
 ブラームス:交響曲第2番はミュンヘンのコングレスザールでのライヴ録音。
Disc37
●ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調 op.93
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:18 October 1956

●ブラームス:交響曲第2番ニ長調 op.73
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:18 October 1956

スイスのアスコーナ音楽祭でのライヴ録音。
Disc38
●シューマン:交響曲第4番ニ短調 op.120
シュターツカペレ・ドレスデン
録音:November 1956

●ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 op.90
シュターツカペレ・ドレスデン
録音:November 1956

ドレスデンに客演した際のライヴ録音。
Disc39
●ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調 WAB105
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:June 1956

ゾフィエンザールでのDECCAによるセッション録音。ステレオ最初期ながら鮮やかなサウンドでクナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィルの個性的なサウンドを楽しめる名録音。初演版による演奏。

Disc40
●マーラー:『亡き子をしのぶ歌』
ルクレティア・ウェスト(アルト)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:April 1956

●リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』op.20
パリ音楽院管弦楽団
録音:7&8 May 1956

『亡き子をしのぶ歌』はベルリン高等音楽院コンサート・ホールでのライヴ録音。『ドン・ファン』はDECCAによるパリでのセッション録音。
 クナッパーツブッシュは、1952年から1960年まで、パリ音楽院管弦楽団とのコンサートや、パリ・オペラ座でのオペラ上演、ウィーン・フィルとのツアーなどで毎年パリを訪れており、デッカへの録音もそうした中でおこなわれていました。ちなみに1959年には功績が認められレジオン・ドヌール勲章が授与されてもいます。


Disc41
●ブラームス:大学祝典序曲 op.80
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:May 1957

●ブラームス:悲劇的序曲 op.81
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:May 1957

●ブラームス:『アルト・ラプソディ』op.53
ルクレティア・ウェスト(アルト)
ウィーン・アカデミー男声合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:May 1957

●ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 op.56a
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:May 1957

ゾフィエンザールでのDECCAによる録音。セッション録音だけに、昔のウィーン・フィルの濃厚で個性的な音色がよく聴こえてきます。『アルト・ラプソディ』での繊細微妙なニュアンス表出からはクナッパーツブッシュの非凡な指揮ぶりがうかがえます。

Disc42
●ハイドン:交響曲第88番ト長調 Hob.I:88
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1950年代

●ワーグナー:『神々の黄昏』〜ジークフリートのラインへの旅
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:June 1956

●ワーグナー:『神々の黄昏』〜葬送行進曲
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:June 1956

ハイドン交響曲第88番はおそらく1957年以前の放送録音。ワーグナー2作品は、ゾフィエンザールでのDECCAによるセッション録音で、ステレオです。

Disc43
●フランツ・シュミット:『軽騎兵の歌による変奏曲』
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:20 October 1957

●ベルガー:『ロンディーノ・ジョコーソ』op.4
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:November 1958

●リヒャルト・シュトラウス:交響詩『死と変容』op.24
パリ音楽院管弦楽団
録音:7&8 May 1956

シュミット『軽騎兵の歌による変奏曲』は、ムジークフェラインザールでのライヴ録音。音質良好。
 ベルガー:『ロンディーノ・ジョコーソ』はムジークフェラインザールでの放送録音。音質良好。
 『死と変容』はDECCAによるパリでのセッション録音。音質良好。

Disc44
●シューベルト:交響曲第9番ハ長調 D.944『グレート』
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:20 October 1957

ムジークフェラインザールでのライヴ録音。モノラルながら音質はきわめて良好。緩急自在、オーケストラを生き物のようにドライヴするクナッパーツブッシュの手腕が冴えわたります。終楽章コーダの急ブレーキ&急発進の衝撃力はさすが。

Disc45
●ヨハン・シュトラウス2世:ラデツキー行進曲 op.228
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:October 1957

●コムツァーク2世:ワルツ『バーデン娘』op.257
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:October 1957

●ヨハン・シュトラウス2世:アンネン・ポルカ op.117
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:October 1957

●ヨハン・シュトラウス2世:トリッチ・トラッチ・ポルカ op.214
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:October 1957

●ツィーラー:ワルツ『ウィーン娘』op.388
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:October 1957

●ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『加速度』op.234
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:October 1957

●ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ『浮気心』op.319
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:October 1957

●ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『ウィーンの森の物語』op.325
カール・ヤンチク(チター)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:October 1957

ゾフィエンザールでのDECCAによるセッション録音。クナッパーツブッシュ得意の小品をウィーン・フィルの個性豊かなサウンドで楽しめます。ステレオ。
Disc46
●ハイドン:交響曲第88番ト長調 Hob.I:88
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:November 1958

●ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 op.90
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:November 1958

ムジークフェラインザールでのライヴ録音。拍手が鳴りやまぬうちに始まるハイドンの88番は生々しい音質で、クナ節も強烈な面白さ。
 ブラームスの3番は音がイマイチですが、演奏は40分近い雄大なものです。



Disc47
●シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
録音:10 February 1958

●ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 WAB109
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
録音:10 February 1958

ミュンヘン、コングレスザールでのライヴ録音。

Disc48
●ベートーヴェン:序曲『コリオラン』op.62
北ドイツ放送交響楽団
録音:14 March 1960

●リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ドン・キホーテ』op.35
フリッツ・キスカルト(チェロ)
ジークフリート・マイネッケ(ヴィオラ)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:6 January 1958

『コリオラン』は、ハンブルク、ムジークハレでのライヴ録音。約10分という遅いテンポながら力強く踏ん張りの効いた演奏となっており、悲劇性が際立ちます。聴きやすい音質。
『ドン・キホーテ』は、ミュンヘン、コングレスザールでのライヴ録音。音は冴えません。

Disc49
●ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調 op.93
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
録音:December 1959

●ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番 op.72a
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
録音:December 1959

●ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調 op.93
北ドイツ放送交響楽団
録音:March 1960

バイエルン国立歌劇場管弦楽団との交響曲第8番と『レオノーレ』序曲第3番は、ミュンヘン、コングレススザールでのライヴ録音。聴きやすい音質。『レオノーレ』最後は強烈です。
 北ドイツ放送交響楽団との交響曲第8番は、ハンブルク、ムジークハレでのライヴ録音。バイエルンの演奏と3か月違いながらテンポは遅くなっており、終楽章コーダなど細部の拡大ぶりも面白くなっています。

Disc50
●ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調 WAB105
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:19 March 1959

ミュンヘン、ヘルクレスザールでのライヴ録音。演奏は素晴らしいものの音は冴えません。

Disc51
●ハイドン:交響曲第88番ト長調 Hob.I:88
シュターツカペレ・ドレスデン
録音:28 November 1959

●ブラームス:交響曲第2番ニ長調 op.73
シュターツカペレ・ドレスデン
録音:27 November 1959

ハイドンの交響曲第88番はドレスデンでのライヴ録音。クナッパーツブッシュ得意の88番をドレスデンの古雅なサウンドで。
 ブラームスの交響曲第2番はドレスデンでの放送録音。パウゼやルバートを駆使した上にポルタメントまで加わり、ティンパニも随所で決まりまくるというメリハリの効いた演奏。

Disc52
●ワーグナー:『神々の黄昏』〜葬送行進曲
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
録音:19 November 1959

●ワーグナー:『神々の黄昏』〜ジークフリートのラインへの旅
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
録音:19 November 1959

●リヒャルト・シュトラウス:交響詩『死と変容』op.24
シュターツカペレ・ドレスデン
録音:28 November 1959

ワーグナーはベルリンでのライヴ録音。ベルリン国立歌劇場での『指環』サイクルの合間におこなわれたオーケストラ・コンサートでの演奏。
 『死と変容』はドレスデンでのライヴ録音。

Disc53
●チャイコフスキー:組曲『くるみ割り人形』op.71a
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:Feburary 1960

●シューベルト:軍隊行進曲 op.51-1
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:Feburary 1960

●ウェーバー:舞踏への勧誘 op.65
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:Feburary 1960

●オットー・ニコライ:『ウィンザーの陽気な女房たち』〜序曲
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:Feburary 1960

●ワーグナー:『トリスタンとイゾルデ』〜前奏曲
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:September 1959

ゾフィエンザールでのDECCAによるセッション録音。面白さが病みつきになる『軍隊行進曲』などクナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィルの自由自在なアプローチが最高に発揮されたのがこの「ポピュラー・コンサート」。
 組み合わせの『トリスタンとイゾルデ』前奏曲は抜粋セッション録音からの音源。どれもステレオで、ウィーン・フィルの個性的なサウンドを満喫できます。



Disc54-55
●ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB108
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:29 October 1961

ムジークフェラインザールでのライヴ録音。音は冴えません。クナッパーツブッシュは1961年1月、72歳で胃の手術を受けており、以後、痩せて体力が低下、椅子に座って指揮をするようになっています。

Disc56
●ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:17 February 1962

●ウェーバー:歌劇『オイリアンテ』〜序曲
ケルン放送交響楽団
録音:14 May 1962

『英雄』は、ムジークフェラインザールでのライヴ録音。基本のテンポはかなり遅いものですが、細部の表現力の豊かさは相変わらず見事なもの。遅くなって枠組みが拡大されたおかげか、細部がより際立つという効果もあるようで、もともと大規模な交響曲が、さらに巨大で奥深いものとなっています。
 『オイリアンテ』は、ケルン、クラウス・フォン・ビスマルクザールでの放送録音。

Disc57
●ハイドン:交響曲第88番ト長調 Hob.I:88
ヘッセン放送交響楽団
録音:20 March 1962

●ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』
ヘッセン放送交響楽団
録音:20 March 1962

フランクフルトでの放送録音。演奏時間40分を超える『運命』の異様なまでの巨大さが印象的。ヘッセン放送交響楽団(後にフランクフルト放送交響楽団と改称)の楽員も、最初は遅いテンポにとまどっているようですが、曲が進むにつれ次第に演奏に熱が入り、細部も生き生きと躍動して、やがてとんでもない大団円を築き上げることとなるのです。この圧倒的なスケール、滔々と流れる大河のような太い音の奔流は、クレンペラー&ウィーン・フィルのライヴ盤と双璧を成す見事なもの。
 組み合わせのハイドン第88番での自在をきわめたテンポ感覚&端正な表情付けもさすが。巨大嗜好とロココ趣味が並存していたクナッパーツブッシュの芸術観を端的に示す格好の組み合わせでもあり、ベートーヴェンはヘヴィーに巨大に、ハイドンやモーツァルトは軽やかに美しくという、明快ながらデフォルメすら辞さぬクナッパーツブッシュのアプローチがよくわかり、なおかつ徹底されているという意味でも、注目されるところです。音質もモノラルとしては最上の部類に属しており、力強さや美しさの再現力にも不足はありません。



Disc58
●ワーグナー:『リエンツィ』〜序曲
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:November 1962

●ワーグナー:『さまよえるオランダ人』〜序曲
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:November 1962

●ワーグナー:『ローエングリン』〜第1幕への前奏曲
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:November 1962

●ワーグナー:『ジークフリート牧歌』
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:6 January 1962

『リエンツィ』『さまよえるオランダ人』『ローエングリン』は、ミュンヘンのバヴァリア・スタジオでのWestminsterによるセッション録音。ステレオで、最晩年様式の雄大なワーグナーを味わえます。
 『ジークフリート牧歌』は、ミュンヘン、コングレスザールでのライヴ録音。演奏時間20分のゆったり美しい演奏です。

Westminster:1949年にジェイムズ・グレイソンらを中心にニューヨークで設立されたレーベル。

Disc59
●ブルックナー:交響曲第3番ニ短調 WAB103『ワーグナー』
北ドイツ放送交響楽団
録音:15 January 1962

ハンブルク、ムジークハレでのライヴ録音。モノラルながら聴きやすい音質で、得意のブルックナー第3番を楽しめます。演奏時間は59分48秒で、クナッパーツブッシュの同曲録音中では最長となっています。

Disc60
●リヒャルト・シュトラウス:交響詩『死と変容』op.24
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:16 December 1962

●シューマン:交響曲第4番ニ短調 op.120
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:16 December 1962

ムジークフェラインザールでの定期公演を収録したライヴ録音。モノラルながら音質は良好。椅子に座って指揮をしているクナッパーツブッシュは、盛り上がる場面では立ち上がってオーケストラを最大限に煽り立てていたということで、ここでも巨大なスケールの音楽から湧き上がるような迫力が生まれています。一方で、シューマン第2楽章などでは、しみじみとした澄んだ抒情美を聴かせており、クナッパーツブッシュ最晩年様式の奥深さを体感させてくれます。

Disc61
●ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』〜第1幕への前奏曲
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:November 1962

●ワーグナー:『タンホイザー』〜序曲
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:November 1962

●ワーグナー:『トリスタンとイゾルデ』前奏曲と愛の死
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:November 1962

●ワーグナー:『パルジファル』〜第1幕への前奏曲
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:November 1962

ミュンヘンのバヴァリア・スタジオでのWestminsterによるセッション録音。ステレオでのセッション録音で、ホールのせいもあってか、純朴な温かさが印象的な仕上がりとなっています。

Disc62
●ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 op.90
シュトゥットガルト放送交響楽団
録音:November 1963

●ブラームス:『ハイドンの主題による変奏曲』op.56a
シュトゥットガルト放送交響楽団
録音:November 1963

シュトゥットガルト、リーダーハレでの放送録音。クナッパーツブッシュ最晩年の境地をモノラルながらたいへん良好な音質で堪能。交響曲第3番では、いつもの基本設計をもとに、第1楽章呈示部反復なしで42分もかけたスケールの雄大な演奏を聴かせています。
 組み合わせの『ハイドンの主題による変奏曲』も、同じ傾向の演奏で、こちらも22分超えという遅いテンポで、ときに寂寥感なども湛えながら独特の世界を築き上げています。



Disc63
●ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 WAB107
ケルン放送交響楽団
録音:10 May 1963

ケルン、クラウス・フォン・ビスマルクザールでの放送録音。演奏時間は65分44秒。1949年のウィーン・フィルの演奏は62分41秒で、第1楽章と第2楽章はほぼ同じテンポで、第3楽章が2分近く遅くなり、第4楽章も1分半ほど遅くなっています。ブルックナーの第7番は前半と後半の規模が不釣り合いなことでも知られていますが、ここではその不均衡はだいぶ緩和されています。実に巨大なスケルツォです。
Disc64-65
●ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB108
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:January 1963

●リヒャルト・シュトラウス:交響詩『死と変容』op.24
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:16 January 1964

ブルックナーはミュンヘンのバヴァリア・スタジオでのWestminsterによるセッション録音。ステレオで味わえるクナッパーツブッシュ最晩年様式のブルックナーとして有名なもの。ヴァイオリン両翼型の正統的な楽器配置も本来の響きの姿がよくわかって便利。終楽章のコーダなど何度聴いても鳥肌ものですが、面白いのは第1楽章冒頭や、第2楽章スケルツォから第4楽章の最後に至るまで頻出する“前打音的”な音型が克明に刻み込まれている点で、この演奏の最大の特徴とも思える独特のごつごつした雰囲気の醸成に奏効しているようです。
 『死と変容』は、ミュンヘン、ヘルクレスザールでのライヴ録音。ミュンヘン・フィルとの最後となったコンサートでの演奏。

Disc66-67
●ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB108
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:24 January 1963

●ワーグナー:『ジークフリート牧歌』
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:November 1962

ブルックナーは有名なセッション録音とほぼ同時期に、ミュンヘンのヘルクレスザールでおこなわれた公演のライヴ録音。時期は同じながら実演で燃えるクナッパーツブッシュだけあって、第1楽章、第2楽章、第3楽章のタイムはスタジオ盤より短くなっており、トータルではかなりの差となっています。
 『ジークフリート牧歌』は、ミュンヘンのバヴァリア・スタジオでのWestminsterによるセッション録音。ホールのせいもあってか、純朴な温かさが印象的な仕上がりとなっています。



Disc68
●ワーグナー:『ジークフリート牧歌』
北ドイツ放送交響楽団
録音:24 March 1963

●ワーグナー:『トリスタンとイゾルデ』前奏曲と愛の死
クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ)
北ドイツ放送交響楽団
録音:24 March 1963

●ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』〜第3幕への前奏曲
北ドイツ放送交響楽団
録音:24 March 1963

●ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』〜第1幕への前奏曲
北ドイツ放送交響楽団
録音:24 March 1963

●ワーグナー:ジークフリート牧歌
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:21 May 1963

北ドイツ放送交響楽団との4曲は、ハンブルク、ムジークハレでの放送録音でモノラルながら音質良好。室内楽的対話のような『ジークフリート牧歌』、巨大なうねりとクリスタ・ルートヴィヒの絶唱が素晴らしい『トリスタンとイゾルデ』前奏曲と愛の死、朗々と朴訥な『マイスタージンガー』とどれも聴きもの。
 ウィーン・フィルとの『ジークフリート牧歌』は、アン・デア・ウィーン劇場でのライヴ録音。北ドイツ盤に較べると洗練された優雅なアンサンブルが特徴となっています。こちらもモノラルながら音質良好。

Disc69
●ブルックナー:交響曲第3番ニ短調 WAB103『ワーグナー』
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:16 January 1964

ミュンヘン、ヘルクレスザールでのライヴ録音。演奏時間は59分10秒。落ち着いたテンポによって各要素をじっくり聴かせるスタイルで、第4楽章コーダは圧巻。

Disc70
●ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調 WAB104『ロマンティック』
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:12 April 1964

ムジークフェラインザールでのライヴ録音。クナッパーツブッシュとウィーン・フィル、およびウィーン国立歌劇場管弦楽団との共演は生涯に200回を超えるということですが、これはその最後となったもの。71分45秒という遅いテンポによる最晩年様式の音楽。残念ながら音は冴えません。


ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)




オペラ・コレクション (43CD)

クナッパーツブッシュが遺したオペラ録音からのコレクション。『フィデリオ』、2つの『ばらの騎士』、『神々の黄昏』、『さまよえるオランダ人』、『トリスタン』、4つの『マイスタージンガー』といった有名な全曲録音のほか、『魔弾の射手』や『魔笛』、『エレクトラ』、『フィガロの結婚』など意外なレパートリーの抜粋なども多数収録したマニアックなボックスです。抜粋音源はウィーン国立歌劇場の戦前・戦中のライヴ録音が中心で、往年の歌手名鑑としても楽しめる内容になっています。

【収録概要】
下記、10の全曲録音と、2つの『ワルキューレ』第1幕全曲、そしてウィーン国立歌劇場時代の上演から録音された33の抜粋録音を収録しています。

●ベートーヴェン『フィデリオ』/バイエル国立歌劇場/1961
●シュトラウス『ばらの騎士』/ウィーン国立歌劇/1955
●ワーグナー『さまよえるオランダ人』/バイロイト/1955
●ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』/バイエルン国立歌劇場/1950
●ワーグナー『マイスタージンガー』/バイロイト/1960
●ワーグナー『マイスタージンガー』/バイエルン国立歌劇場/1955
●ワーグナー『マイスタージンガー』/バイロイト/1952
●ワーグナー『マイスタージンガー』/ウィーン・フィル/1950-1951
●シュトラウス『ばらの騎士』/バイエルン国立歌劇場/1957
●ワーグナー『神々の黄昏』/バイエルン国立歌劇場/1955
●ワーグナー『ワルキューレ』第1幕/ウィーン・フィル/1957
●ワーグナー『ワルキューレ』第1幕/ウィーン・フィル/1963

【収録情報】

Disc1-3



●ベートーヴェン:歌劇『フィデリオ』 op.72


レオノーレ:セーナ・ユリナッチ(ソプラノ)
フロレスタン:ジャン・ピアース(テノール)
ロッコ:デジュ・エルンスター(バス)
マルツェリーナ:マリア・シュターダー(ソプラノ)
ヤキーノ:マレイ・ディッキー(テノール)
ドン・ピツァロ:グスタフ・ナイトリンガー(バス)
ドン・フェルナンド:フレデリク・ガスリー(バス)
バイエル国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1961年12月(ステレオ)

胃の手術後、最晩年様式となったクナッパーツブッシュがWestminsterで制作した有名なセッション録音。まるでワーグナーのような時間感覚の『フィデリオ』ですが、場面によっては意外に機敏なところもみせ、クナッパーツブッシュがこの時期に好んで取り上げていたと言うことを十分に窺わせる演奏内容でもあります。
 注目は主役のユリナッチ。ユリナッチはこの録音の9ヶ月前にロンドンでクレンペラーの指揮によって『フィデリオ』を歌って大成功を収めており、ここでも巨匠の要求に十分に応えた歌唱をおこなっています。

【ユリナッチ・プロフィール】
セーナ・ユリナッチは、1921年10月24日、ボスニアの小都市トラヴニクに誕生しています。本名はスレブレンカ・ユリナッチで、父はクロアチア人で、母はオーストリア人でした。
 ユリナッチはザグレブ音楽院で声楽を学び、1942年にザグレブの歌劇場で『ボエーム』のミミ役でデビュー。1944年、23歳の時にカール・ベームの招きでウィーン国立歌劇場と契約し、戦後、ケルビーノ役が当たって人気歌手の仲間入りを果たし、1950年代から1970年代まで、ミラノ・スカラ座やグラインドボーン音楽祭、コヴェントガーデン王立歌劇場、テアトロ・コロン、ザルツブルク音楽祭など世界各地で活躍、舞台からの引退は1982年の『ばらの騎士』でした。
 ユリナッチはソプラノ歌手でしたが、声域が広かったため、メゾ・ソプラノの役も得意としており、『ばらの騎士』のオクタヴィアン役と、『フィガロの結婚』のケルビーノ役では特に高い評価を受けていました。
 ユリナッチは幅広いレパートリーを持っていましたが、特に熱心に取り組んでいたのがモーツァルトとR.シュトラウスの作品の数々。これには大恩人である巨匠、カール・べームの影響も大きかったのかも知れません。
 ベームに招かれてウィーンに移ったユリナッチはロシア軍の砲撃や、兵士の横暴に晒され、脅されてケルビーノのアリアを歌ったりもしたということです(指揮はクリップス)。ちなみにスレブレンカという名前がオーストリア人には発音しにくいのではないかということでセーナという名前に変えたのもこの頃のことでした。
 その後、ユリナッチはカラヤンからイタリア・オペラも歌うよう薦められ、プッチーニの『蝶々夫人』や『トスカ』、ヴェルディの『オテロ』、『ドン・カルロ』、モンテヴェルディの『ポッペアの戴冠』などにも取り組むようになります。
 一方ではユリナッチは歌曲に対しても深い関心を持っており、ジェラルド・ムーアとのリサイタルのほか、オーケストラ伴奏での歌曲リサイタルやレコーディングなどもおこなっていました。

●モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』より
Act 3
1. Che imbarazzo e mai questo
2. Crudel,perche finora
3. Hai gia vinto la causa
4. Riconosci in quest' amplesso
5. E Susanna non vien
6. Canzonetta sull' aria
7. Ecco la Marcia


エツィオ・ピンツァ(バス)
エステル・レシー(ソプラノ)
マリアーノ・スタービレ(バリトン)
マリア・ライニング(ソプラノ)
マルタ・ロース(メゾ・ソプラノ)
アンジェリカ・クラヴチエンコ(ソプラノ)
ヴィリジリオ・ラッツァーリ(バス)
ジーノ・デル・シニョーレ(テノール)
ジュゼッペ・ネッシ(テノール)
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1939年8月21日


●ウェーバー:歌劇『魔弾の射手』より
1. O diese Sonne - Act 1

マックス:セット・スヴァンホルム
クーノ:フランツ・ノルマン
カスパール:マリアン・ルス
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1941年6月18日


Disc4-6



●リヒャルト・シュトラウス:『ばらの騎士』全曲

元師夫人:マリア・ライニング
オクタヴィアン:セーナ・ユリナッチ
オックス男爵:クルト・ベーメ
ゾフィー:ヒルデ・ギューデン
歌手:カール・テルカル
ファニナル:アルフレート・ペル
マリアンネ:ユディト・ヘルヴィヒ
ヴァルツァッキ:ラズロ・シーメレ
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1955年11月16日

ウィーン国立歌劇場でのライヴ録音。演奏は実にユニーク。まず気がつくのは、ウィーン・フィルに昔風のなんとも味な響きが聴かれる点で、この公演の11日ほど前に、ベームの『フィデリオ』で気負いこんで戦後の再スタートを切ったのがまるでウソのようなリラックスぶりです。
 クナッパーツブッシュの指揮は相当に自由で、さすがのウィーン・フィルもけっこうてこずっているようですが、優雅と武骨、繊細と大胆といった対立概念が等分にまじりあうこの作品では、こうした接続曲的な気分の変転は非常に有効と思われます。
 あの狂暴な『エレクトラ』(クナッパーツブッシュ得意演目のひとつ)のあとに書かれながら、というよりもそれゆえにこそ、これほどノスタルジックな性格を帯びることとなったこの人工的な作品に対し、クナッパーツブッシュがとったスタンスは実に情緒豊かなものであり、滑稽で下品な場面にせよ、美しく叙情的な場面にせよ、底流するのはあくまでも豊かに波打つ人間的で幅広い情感そのものであることを、どんな場面でも深く実感させてくれるのがとにかくみごと。
 演奏によってはパロディにつぐパロディに聴こえかねないこの作品が、ここでは時代背景など乗り越えた人間ドラマとして、堂々とそのヒューマニティを主張しているのです。そのむせぶばかりの叙情、これでもかと迫る品の無さが頂点に達するのは第3幕であり、演奏のほうもそれに合わせるかのようにどんどんレヴェル・アップして行くのが伝わってきます。
 キャストは豪華で、しかも新旧渾然としていますが、まとまりは良く、しかも芝居上手であり、特にオックス役最多出演記録保持者でもあるクルト・ベーメの快活な演技は文句なしの感銘を与えてくれます。ギューデンとユリナッチのコンビも高水準で、全体にウィーンならではの瀟洒な感覚と、バイエルン的な武骨な感覚のバランスがとれているのがポイントとなっています。
●リヒャルト・シュトラウス:『ばらの騎士』より
1. Und heut nachmittag werd ich Ihm einen Laufer schicken! - Act 1
2. ...die Demut in mir zu erwechen - Act 2
3. Mir ist die Ehre widerfahren - Act 2


元師夫人:ヒルデ・コネツニ
ゾフィ:エリーザベト・シューマン
オクタヴィアン:マルギット・ボーカー
マリアンネ:アニー・ミカルスキー
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1937年6月13日


Disc7

●モーツァルト:歌劇『魔笛』より
1. Zum Leiden bin ich auserkoren - Act 1
2. Ach, ich fuhl' s,es ist verschwunden - Act 1
3. O Isis und Osiris - Act 2
4. Die Strahlen der Sonne - Act 2


夜の女王:エルナ・ベルガー
パミーナ:マリア・ライニング
ザラストロ:ヨーゼフ・フォン・マノヴァルダ
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1941年12月4日

フルトヴェングラーやビーチャムの指揮する『魔笛』の夜の女王役で有名なドイツのソプラノ、エルナ・ベルガー[1900-1990]が、クナッパーツブッシュの指揮で歌った録音。パミーナにマリア・ライニング、ザラストロにヨーゼフ・フォン・マノヴァルダという豪華な配役。
●ウェーバー:歌劇『魔弾の射手』より
1. O diese Sonne
2. Hier im ird' schen Jammertal - Act 1
3. Schweig,schweig, damit dich niemand warnt - Act 1
4. Wie nahte mir der Schlummer-Leise, leise - Act 2
5. Drei! Vier! Funf! Wehe! Die wilde Jagd! - Act 2
6. Und ob die Wolke sie verhulle - Act3


アガーテ:ティアナ・レムニッツ
マックス:フランツ・フェルカー
エンヒェン:エリザベス・ラトガース
カスパール:ミヒャエル・ボーネン
クーノ:カール・ビスーティ
ザミエル:フォルカー・ゼトバー
キリアン:ウィリー・フランター
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1939年8月3日


●リヒャルト・シュトラウス:『ばらの騎士』より
1. Vorspiel - Wie du warst, wie du bist - Act 1
2. Lopold, wir gehen - Act3


オックス男爵:ベルホルト・ステルネ
元師夫人:アニー・コネツニ
ゾフィー:エリーザベト・シューマン
オクタヴィアン:エラ・フレッシュ
アンニーナ:ベラ・パレン
ヴァルツァッキ:ヘルマン・ガロス
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1936年9月14日


●リヒャルト・シュトラウス:『エレクトラ』より
1. Orest! Orest! Es hort uns niemand
2. Elektra! Schwester!
3. Die uberschwenglich guten Gotter - Ich trage die Last des Gluckes


エレクトラ:ゲルトルーデ・リュンガー
クリソテミス:ヒルデ・コネツニ
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1941年11月21日

ドイツのメゾ・ソプラノ、ゲルトルーデ・リュンガー[1899-1965]は、ソプラノも歌えた歌手で、エレクトラ役に向いた声でした。エアフルトとマクデブルクの劇場を経て1928年からウィーン国立歌劇場に所属していました。
●リヒャルト・シュトラウス:『エレクトラ』より
1. Allein, weh, ganz allein
2. Die Hunde auf dem Hofe erkennen mich.. - Orest! Es ruhrt sich niemand


エレクトラ:ローゼ・パウリ
オレスト:エミール・シッパー
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1936年9月30日

往年のエレクトラ歌いとして知られるローゼ・パウリ[1894-1975]の「アライン」が聴ける貴重な録音。パウリはクレンペラー指揮クロール・オペラでエレクトラを歌って成功を収めた歌手ですが、ナチの台頭により1933年にオーストリアに移り、そこでクナッパーツブッシュの指揮で歌ったのがここでの演奏です。
Disc8-9



●ワーグナー:『さまよえるオランダ人』全曲

オランダ人:ヘルマン・ウーデ
ダーラント船長:ルートヴィヒ・ウェーバー
ゼンタ:アストリッド・ヴァルナイ
マリー:エリーザベト・シェルテル
エリック:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
水夫:ヨゼフ・トラクセル
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
ヴィルヘルム・ピッツ(合唱指揮)
録音:1955年

クナッパーツブッシュ唯一の『さまよえるオランダ人』全曲録音は、1955年バイロイトでのライヴ録音。この年のバイロイトではカイルベルトが『さまよえるオランダ人』のゲネラルプローベを除くすべてのリハーサルと後半3日間の上演を担当しており、クナッパーツブッシュはカイルベルトの練習のうえに自身の解釈を悠々と展開したかのような状況となっていました。
 端正で重厚なカイルベルトの指揮に対し、奔放にうねりまくるクナッパーツブッシュの指揮の面白さはまた格別。また、エリック役にヴィントガッセンを起用するというスペシャルなキャスティングもクナッパーツブッシュ仕様ならではということでしょうか。ともかく凄い演奏です。
Disc10-12



●ワーグナー:『トリスタンとイゾルデ』全曲

イゾルデ:ヘレナ・ブラウン
トリスタン:ギュンター・トレプトウ
ブランゲーネ:マルガレーテ・クローゼ
クルヴェナール:パウル・シェフラー
マルケ王:フェルデナント・フランツ
メロート:アルブレヒト・ペーター
牧童:パウル・クーエン
舵手:フィリッツ・リヒャルト・ベンダー
若い舵手:パウル・クーエン
バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
ヘルベルト・エルレンバイン(合唱指揮)
録音:1950年7月23日

ワーグナー上演を主な目的としてミュンヘンに建設された座席数1000ほどの円形劇場、プリンツレゲンテン劇場での上演のライヴ録音。
 個性豊かだった往年のドイツ人名歌手が揃いぶみ。イゾルデ役はメゾ出身のソプラノ歌手ヘレナ・ブラウン[1903-1990]で、トリスタン役はテノールのギュンター・トレプトウ[1907-1981]。ブランゲーネ役はマルガレーテ・クローゼ[1902-1968]、クルヴェナール役はパウル・シェフラー[1897-1977]、マルケ王役はフェルデナント・フランツ[1906-1959]と有名どころが揃っており、クナッパーツブッシュ指揮する表情豊かな『トリスタンとイゾルデ』に大きく貢献、ドラマとしての魅力を際立たせています。
Disc13-16



●ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲

ハンス・ザックス:ヨーゼフ・グラインドル
ヴァルター:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
エファ:エリーザベト・グリュンマー
ベックメッサー:カール・シュミット=ヴァルター
ポーグナー:テオ・アダム
ダーフィト:ゲルハルト・シュトルツェ
マグダレーナ:エリーザベト・シェルテル
コートナー:ルートヴィヒ・ヴェーバー
フォーゲルゲザング:ヴィルフリート・クルーク
コンラート・ナハティガル:エグモント・コッホ
バルタザール・ツォルン:ハインツ・ギュンター・ツィマーマン
ウルリヒ・アイスリンガー:ハラルト・ノイキルヒ
アウグスティン・モーザー:ヘルマン・ヴィンクラー
ヘルマン・オルテル:フリート・セントポール
ハンス・シュヴァルツ:ハンス・ギュンター・ネッカー
ハンス・フォルツ:オイゲン・フックス
夜警:ドナルド・ベル
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
ヴィルヘルム・ピッツ(合唱指揮)
録音:1960年

クナッパーツブッシュは『マイスタージンガー』を得意としており全曲録音も4種類存在します。この1960年バイロイトでのライヴ録音は、中でも上演の質が高いと言われてきたもので、ハンス・ザックス役にヨゼフ・グラインドル、ヴァルター役にヴォルフガング・ヴィントガッセン、エファ役にエリーザベト・グリュンマー、ポーグナー役にテオ・アダム、コートナー役にルートヴィヒ・ヴェーバー、ダーフィト役にゲルハルト・シュトルツェという豪華な配役が特徴ともなっています。
Disc17-20



●ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲

ハンス・ザックス:フェルデナント・フランツ
ヴァルター:ハンス・ホップ
エファ:リーザ・デラ・カーザ
ベックメッサー:ハインリヒ・プフランツル
ポーグナー:ゴットローブ・フリック
ダーフィト:パウル・クーエン
マグダレーナ:ヘルタ・テッパー
コートナー:アルブレヒト・ペーター
フォーゲルゲザング:フランツ・クルラヴァイン
コンラート・ナハティガル:カール・ホッペ
バルタザール・ツォルン:ジョン・クーン
ウルリヒ・アイスリンガー:エミール・グラーフ
アウグスティン・モーザー:カール・オステルターグ
ヘルマン・オルテル:アドルフ・カイル
ハンス・シュヴァルツ:ヴァルター・ブラハト
ハンス・フォルツ:ルドルフ・ヴィンツァー
夜警:ウィリー・シュミッツ
バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1955年9月

プリンツレゲンテン劇場での上演のライヴ録音。ザックス役にはケンペの『マイスタージンガー』でも歌っていたフェルディナント・フランツを起用しています。
 プリンツレゲンテン劇場は、ワーグナー上演を主な目的としてミュンヘンに建設された座席数1000ほどの円形劇場。
Disc21-24



●ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲

ハンス・ザックス:オットー・エーデルマン
ヴァルター:ハンス・ホップ
エファ:リーザ・デラ・カーザ
ベックメッサー:ハインリヒ・プフランツル
ポーグナー:クルト・ベーメ
ダーフィト:ゲルハルト・ウンガー
マグダレーナ:イラ・マラニウク
コートナー:ウェルナー・ファウルハウベル
フォーゲルゲザング:カール・テルカル
コンラート・ナハティガル:ワルター・ストル
バルタザール・ツォルン:ヨゼフ・ヤンカ
ウルリヒ・アイスリンガー:カール・ミコライ
アウグスティン・モーザー:ゲルハルト・シュトルツェ
ヘルマン・オルテル:テオ・アダム
ハンス・シュヴァルツ:ハインツ・ボルスト
ハンス・フォルツ:マックス・コール
夜警:グスタフ・ナイトリンガー
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
ヴィルヘルム・ピッツ(合唱指揮)
録音:1952年9月

祝祭劇場でのライヴ録音。1960年の上演と並ぶクオリティの高さで知られる演奏。ザックス役はオットー・エーデルマン。
●ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より
1. Was sollte man da noch horen? - Act1
2. Selig wie die Sonne - Act3

ハンス・ザックス:ルートヴィヒ・ホフマン
ヴァルター・フォン・シュトルツィング:ヨーゼフ・カレンベルク
エファ:ヴェラ・マンシンガー(マンシングロヴァー)
ベックメッサー:ヘルマン・ヴィーデマン
ポーグナー:ヘルベルト・アルセン
ダーフィト:リヒャルト・サラバ
マグダレーナ:ケルステン・トルボルイ
コートナー:ヴィクター・マディン
フォーゲルゲザング:ゲオルク・マイクル
コンラート・ナハティガル:ゲオルク・モンティ
バルタザール・ツォルン:アントン・アーノルド
ウルリヒ・アイスリンガー:エドゥアルド・フリッチュ
アウグスティン・モーザー:リヒャルト・トメ
ヘルマン・オルテル:アルフレート・ムザレッリ
ハンス・シュヴァルツ:ヘルマン・ライヒ
ハンス・フォルツ:カール・エッテル
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1936年10月19日


Disc25-28



●ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲

ハンス・ザックス:パウル・シェフラー
ヴァルター:ギュンター・トレプトウ
エファ:ヒルデ・ギューデン
ベックメッサー:カール・デンヒ
ポーグナー:オットー・エーデルマン
ダーフィト:アントン・デルモータ
マグダレーナ:エルゼ・シュールホフ
コートナー:アルフレッド・ポエル
夜警:ハラルド・ブレーグルヘフ
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1950年9月2-9日、1951年9月11-20日

モノラル後期にウィーンのムジークフェラインザールでおこなわれたデッカによるセッション録音。当時のデッカの録音はモノラルながらすでにクオリティの高いものとなっており、当録音でも、第1幕と第3幕の聴きどころなどではウィーン・フィルのくまどりの濃い個性的な響きを十分に堪能できます。
 シェフラー、ギューデン、デンヒなどウィーンの有名どころが顔を揃えた豪華歌手陣も壮観であり、雄弁をきわめたオーケストラ・パートのディテールの面白さ、まだまだパワフルだったクナッパーツブッシュの統率の勢いの良さ、えぐりの深さもあって、同じクナのバイロイト(1952・1960)やバイエルン(1955)のマイスタージンガーとはまた違った魅力を備えた演奏に仕上がっています。
●リヒャルト・シュトラウス:『ばらの騎士』より
1. Vorspiel -“Wie du warst, wie du bist“ - Act 1
2. (Ich will) ihn nicht seh' n, solch schrecklichen Tag - Act 1
3. Vorspiel -“Ein erster Tag“ - Act 2
4. Mir ist die Ehre widerfahren - Act 2
5. Leopold,mir genga - Es war halt nichts als eine Farce - Act3
6. Hab mir' s gelobt, ihn lieb zu haben - Act 3


元師夫人:ロッテ・レーマン
オクタヴィアン:エヴァ・ハドラヴォーヴァ
オックス男爵:ベルホルト・ステルネ
ゾフィー:エリーザベト・シューマン
ファニナル:ヴィクター・マディン
マリアンネ:アニー・ミカルスキー
アンニーナ:ベラ・パレン
ヴァルツァッキ:ウィリアム・ウェルニク
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1936年4月22日


Disc29-31



●リヒャルト・シュトラウス:『ばらの騎士』全曲

元師夫人:マリアンネ・シェヒ
オクタヴィアン:ヘルタ・テッパー
オックス男爵:オットー・エーデルマン
ゾフィー:エリカ・ケート
歌手:ロレンツ・フェーエンベルガー
ファニナル:アルブレヒト・ペーター
ヴァルツァッキ:パウル・クーエン
アンニーナ:イーナ・ゲルハイン
バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1957年9月3日

1958年に録音されたベームの『ばらの騎士』でもおなじみのドイツのソプラノ、マリアンネ・シェヒ[1914-1999]の元帥夫人役は落ち着きのある美しさが魅力。オクタヴィアン役のヘルタ・テッパー[1924- ]は活気のある歌唱が役柄にふさわしく、ゾフィー役のコロラトゥーラ・ソプラノ、エリカ・ケート[1927-1989]の可憐な歌も印象的で、最後の三重唱なども素晴らしい聴きものとなっています。オックス男爵役のオットー・エーデルマン[1917-2003]も下品になり過ぎずにコミカルさを追求、女声陣とのコントラストを明確にします。クナッパーツブッシュの指揮は、モチーフの多いこのオペラの細部表現まで十分に対応したうえで自在な傾向をみせる見事なものです。
Disc32

●ワーグナー:『パルジファル』より
1. Nehmet hin mein Blut, nehmet hin mein Leib - Act 1
2. Amfortas! - Die Wunde! - Act 2
3. Erloser! Heiland! Herr der Huld! - Gelobter Held - Act 2
4. Ich sah Ihn... Ihn... und lachte! - Act 2
5. ...nach dem ich jammernd schmachten sah - Erlosung, Frevlerin,biet' ich auch dir - Act 2
6. Ich sah sie welken, die einst mir lachten - Act 3
7. Wehvolles Erbe - Act 1
8. Tor, daraus es num stromt hervor - Act 1
9. Mein Vater! Hovhgesegneter der Helden! - Act 3
10. Hochesten Heiles Wunder - Act 3


アンフォルタス:ハンス・ホッター
パルジファル:マックス・ロレンツ
クンドリー:ヘレナ・ブラウン
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1942年11月10日


●ヴォルフ=フェラーリ:歌劇『マドンナの宝石』より
1. Schon lange lieb' ich dich - Mein ist die Beute dort - Act 1
2. Offne, du Holde, offne mir dein Fenster - Act 2
3. Im Staube lag ich dort - Act 2


マリエラ:マルギット・ボカー
ジェナロ:ノルベルト・アルデリ
ラファエレ:アルフレート・イェルガー
シッシロ:ゲオルク・マイクル
ロッコ:カール・エッテル
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1937年3月19日


Disc33

●ワーグナー:『パルジファル』より
1. Vorspiel zum 1. Aufzug
2. Nun achte wohl und las mich seh' n - Zum letzten Liebesmahle - Act 1
3. Vorspiel zum 2. Aufzug - Die Zeit ist da
4. Wie lachen ihm die Rosen der Wangen - Hier! Hier war das Tosen - Ihr schonen Kinder - Act 2
5. Und willst Du uns nicht schelten - Komm, komm, holder Knabe - Act 2
6. ..sie beut dir heut' als Muttersegens letzten Grus - Amfortas! Die Wunde - Act 2
7. Hilfe! Hilfe! Herbei! - Act 2
8. Vorspiel zum 3. Aufzug
9. Du siehst, das ist nicht so - Act 3
10. Ich sah sie welken, die einst mir lachten - Act 3
11. Verwandlungsmusik - “Geleiten wir im bergenden Schrein“ - Act 3
12. Hochsten Heiles Wunder - Act 3


パルジファル:ハンス・グラール
グルネマンツ:ヘルベルト・アルセン
クンドリー:アニー・コネツニ
クリングゾール:ヘルマン・ヴィーデマン
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1939年4月6日


●ワーグナー:『タンホイザー』より
1. Zu ihr! Zu ihr - Act 1
2. Dich teure Halle grus' ich wieder - Act2
3. Ich fleh' fur ihn - Act 2
4. Erbarm dich mein - Act 2
5. Vrsammelt sind aus meinen Landen - Act 2
6. Von fernher tonten fromme Gnadenlieder - Act 3


タンホイザー:マックス・ロレンツ
エリーザベト:マリア・ライニング
ヴェーヌス:アニー・コネツニ
ランドグラーフ:ヘルベルト・アルセン
ヴォルフラム:アルノ・シェレンベルク
ワルター:ゲオルク・マイクル
ビテロルフ:ヴィクター・マディン
ハインリッヒ:ヘルマン・ガロス
ラインマル:カール・エッテル
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1937年11月20日


Disc34

●ワーグナー:『パルジファル』より
1. Verwandlung - “Nun achte wohl - Zum letzten Liebesmahle“ - Act 1
2. Nehmet hin mein Blut - Act1
3. Wein und Brot des letzten Mahles - Act 1
4. Was stehst du noch da? - Act 1
5. Verwandlungsmusik - Act 3
6. Es birgt den Helden der Trauerschrein - Zum letzten Male - Ja, wehe - Act 3
7. Hochsten Heiles Wunder - Act 3


グルネマンツ:ヘルベルト・アルセン
ティトゥレル:ニコラウス・ゼック
アンフォルタス:フレッド・デスタル
アルト:エレナ・ニコライディ
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1937年11月1日


●ワーグナー:『ローエングリン』より
1. Heil, Konig Heinrich - Nie sollst du mich befragen - Act 1
2. Was er verbirgt,wohl bracht' es ihm Gefahren - Act 2
3. Du Armste kannst wohl nie ermessen - Act 2


ローエングリン:パウル・ケッター
エルザ:マルガレーテ・テシェマッヒャー
国王ハインリッヒ:ヘルベルト・アルセン
オルトルート:アニー・コネツニ
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1936年12月19日


●ワーグナー:『ローエングリン』より
1. Du kunderst nun dein wahr' Gericht - Gottesurteil - Durch Gottes Sieg - Act 1


ローエングリン:トルステン・ラルフ
エルザ:ルイーゼ・ヘレツグルーバー
国王ハインリヒ:ルートヴィヒ・ホフマン
テルラムント:エミール・シッパー
オルトルート:アニー・コネツニ
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1936年10月8日


●ワーグナー:『ラインの黄金』より
1. Abendlich strahlt der Sonne Auge - Scene4


ヴォータン:ルートヴィヒ・ホフマン
フリッカ:エニド・サーントー
ヴィクトル・マディン
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1937年6月10日

戦前・戦中のバイロイトで活躍したドイツのバリトン歌手ルートヴィヒ・ホフマン[1895-1963]の歌う「夕暮れの太陽に瞳が輝く」が聴きもの。共演はハンガリー出身のエニド・サーントーとヴィクトル・マディン。ウィーン国立歌劇場への客演2年目となるクナッパーツブッシュの貴重な記録。
●ワーグナー:『ジークフリート』より
1. Das der mein Vater nicht ist - Act 2
2. Ein Wunschmadchen gebar ich Wotan - Act 3
3. Du bist nicht, was du dich wahnst - Act 3
4. Mein Voglein schwebte mir fort - Act 3
5. Es floh dir zu seinem Heil - Act 3


ジークフリート:セット・スヴァンホルム
さすらい人:パウル・シェフラー
エルダ:メラ・ブガリノヴィツ
森の小鳥:アデーレ・カーン
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1941年6月21日


Disc35



●ワーグナー:『ワルキューレ』第1幕

ジークリンデ:キルステン・フラグスタート
ジークムント:セット・スヴァンホルム
フンディング:アルノルト・ファン・ミル
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1957年10月28-30日(ステレオ)

キルステン・フラグスタート[1895-1962]といえば、歴代ワーグナー歌手の中でも最高の名声をほしいままにしたことでも知られる伝説的な存在。1930年代なかばにはすでに世界的な大歌手として活躍していたフラグタートは、1953年にはオペラのステージから引退してしまいます。しかし幸いなことにデッカは、引退していた彼女を粘り強く説得して、当時開始されて間もなかったステレオ・レコーディング技術によって、その偉大な声を良い音質で残すことに成功したのです。
ヒストリカル・ファンには、1957年当時のウィーン・フィルの非常に個性豊かな音色が、デッカの鮮明なサウンドで収録されているのがなんとも嬉しいところで、これにフラグスタート、スヴァンホルム、エーデルマンといった凄い声の歌手たちが絡んでくるのだからたまりません。
第1幕は作品にふさわしいハンス・クナッパーツブッシュの悠揚迫らぬ巨大なスケールと独特の静けさが支配する音楽が圧倒的。フラグスタートのジークリンデは気高く情愛にあふれ、その美しさは聴き手に深い感動を与えます。

●ワーグナー:『ワルキューレ』より
1. Eine Waffe las mich dir weisen - Act 1


ジークリンデ:ヒルデ・コネツニ
ジークムント:ユリウス・ペルツァー
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1938年9月19日


●ワーグナー:『ワルキューレ』より
1. Keiner ging, doch einer kam - Wintersturme wichen dem Wonnemond - Act 1
2. Siegmund bin ich, und Siegmund heis ich - Act 1


ジークリンデ:ヒルデ・コネツニ
ジークムント:セット・スヴァンホルム
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1941年6月16日


Disc36


●ワーグナー:『ワルキューレ』第1幕

ジークリンデ:クレア・ワトソン
ジークムント:フリッツ・ウール
フンディング:ヨーゼフ・グラインドル
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1963年


●ワーグナー:『ワルキューレ』より
1. Hojotoho! - Act 2
2. Zu Wotans Willen sprichst du - Act 2
3. Sieglinde lebe, und Siegmund lebe mit ihr - Act 2
4. Fort denn eile - O hehrstes Wunder - Act 3


ブリュンヒルデ:ゲルトルーデ・リュンガー
ジークリンデ:ヒルデ・コネツニ
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1938年9月19日


●ワーグナー:『ワルキューレ』より
1. Nun zaume dein Ros - Hojotoho! - Act 2


ヴォータン:ルートヴィヒ・ホフマン
ブリュンヒルデ:アニー・コネツニ
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1937年6月12日


Disc37

●ワーグナー:『ワルキューレ』より
1. Wasser, wie du gewollt! - Kuhlende Labung gab mir der Quell - Act 1
2. Eine Waffer las mich dir weisen - Act 1
3. Du bist der Lenz - Act 1
4. Was mich beruckt, errat' ich unu leicht - Act 1
5. Siegmund, so nenn' ich dich - Act 1
6. Rette mich, Maid - O hehrstes Wunder - Act 3
7. Nicht straf' ich dich erst - Act 3
8. Leb wohl, du kuhnes, herrliches Kind - Act 3


ヴォータン:ハンス・ホッター
ブリュンヒルデ:ヘルナ・ブラウン
ジークムント:マックス・ロレンツ
ジークリンデ:ヒルデ・コネツニ
ヘルムヴィーゲ:Dago Soderqvist
ゲルヒルデ:ダニツァ・イリチュ
オルトリンデ:エルゼ・シュルツ
ヴァルトラウテ:Dora With
ジークルーネ:エルゼ・シュールホフ
ロスヴァイゼ:エレナ・ニコライディ
グリムゲルデ:オリガ・レフコ=アントッシュ
シュヴェルトライテ:メラニー・フルチュニヒ
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1943年12月1日


●ワーグナー:『ジークフリート』より
1. Heil dir, Sonne! Heil dir, Licht! - Act 3
2. Heil euch, Gotter! Heil dir, Welt! - Act 3 )
3. Du wonniges Kind! - Act 3
4. Ewig war ich, ewig bin ich - Act 3


ジークフリート:ヨゼフ・カレンベルク
ブリュンヒルデ:アニー・コネツニ
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1936年4月18日


●ワーグナー:『ジークフリート』より
1. Wanderer heist mich die Welt - Act 1
2. Auf wolkigen Hoh' n wohnen die Gotter - Act 1
3. Der Weckrufer bin ich - Act 3
4. Dir Unweisen ruf' ich ins Ohr - Act 3
5. Mein Voglein schebte mir fort - Act 3


森の小鳥:ルートヴィヒ・ホフマン
ジークフリート:マックス・ロレンツ
ミーメ:ウィリアム・ウェルニク
エルダ:エンド・サーントー
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1937年6月16日


Disc38

●ワーグナー:『ジークフリート』より
1. Vorspiel - “Zwangvolle Plage! Muh ohne Zweck” - Act 1
2. Fuhltest du nie im finstren Wald - Act 1
3. Vorspiel - “Wache, Wala! Wala! Eewach!“ - Act 3
4. Stark ruft das Lied - Act 3
5. Mein Schlaf ist Traumen - Act 3
6. Mannertaten umdammern mir den Mut - Act 3
7. Wirr wird mir, seit ich erwacht - Act 3
8. Du bist nicht, was du dich nennst - Act 3
9. Jetzt lock' ich ein liebend' Gesell - Act 3


ミーメ:エーリヒ・ツィンマーマン
ジークフリート:ヨーゼフ・カレンベルク
さすらい人:エミール・シッパー
エルダ:エンド・サーントー
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1936年4月18日


●ワーグナー:『ジークフリート』より
1. (Dein Hirn brutete nicht), was du vollbracht - Act 2
2. Was ihr mir nutzt, weis ich nicht - Hei! Siegfried gehort nun der Helm und der Ring! - Act 2
3. ...so recht ja rietest su schon. Nun sing! - Hei! Siegfried erschlug nun den schlimmen Zwerg - Act 2


ジークフリート:マックス・ロレンツ
ファフナー:Mikolaus Zec
森の小鳥:エリーザベト・シューマン
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1937年6月16日


●ワーグナー:『ジークフリート』より
1. Heil dir,weiser Schmied - Act 1
2. Auf wolkigen Hoh' n wohnen die Gotter - Act 1
3. Hahaha! Der Witzigste bist du unter den Weisen - Act 1
4. Wache, Wala! Wala, erwach! - Act 3
5. Die Walkure meinst du - Act3
6. Du bist nicht, was du dich wahnst - Act 3
7. Wer sagt' es dir,den Fels zu zuchen - Act 3
8. Mit dem Auge,das als andres mir fehlt - Act 3
9. Furchte des Felsens Huter - Act 3


さすらい人:ハンス・ホッター
ジークフリート:ヨアヒム・サットラー
ミーメ:ウィリアム・ウェルニク
エルダ:Mela Bugarinovic
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1941年10月12日


Disc39-42



●ワーグナー:『神々の黄昏』全曲

ブリュンヒルデ:ビルギット・ニルソン
ジークフリート:ベルント・アルデンホフ
グンター:ヘルマン・ウーデ
ハーゲン:ゴットローブ・フリック
アルベリヒ:オトカール・クラウス
グートルーネ:レオニー・リザネック
ヴァルトラウテ:イラ・マラニウク
第1のノルン:イルムガルト・バース
第2のノルン:ヘルタ・テッパー
第3のノルン:マリアンネ・シェヒ
ヴォーグリンデ:ゲルダ・ゾンマシュー
ヴェルグンデ:エリザベート・リンダーマイヤー
フロースヒルデ:ルス・ミヒャエリス
バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
ヘルベルト・エルレンバイン(合唱指揮)
録音:1955年9月1日


Disc43

●ワーグナー:『神々の黄昏』より
1. Vorspiel - “Welch Licht leuchtet dort“ - Vorspiel
2. Dammert der Tag oder leuchtet die Lohe* - Vorspiel
3. Mehr gabst du, Wunderfrau - Vorspiel
4. Durch deine Tugend allein - Vorspiel
5. Vorspiel - “Frau Sonne sendet lichte Strahlen“ - Act 3
6. Siegfried! Siegfried! Schlimmes wissen wir dir - Act 3
7. Hoiho! - Act 3
8. Von des Wurmes Blut mir brannten die Finger - Act 3
9. In Leid zu dem Wipfel - Act 3
10. Her den Ring - Schweigt eures Jammers jauchzenden Schwell* - Act 3
11. Zuruck vom Ring - Act 3


ジークフリート:マックス・ロレンツ
ブリュンヒルデ:アニー・コネツニ
ハーゲン:フレッド・デスタル/アレクサンダー・キプニス*
グンター:ヤロ・プロハスカ
グートルーネ:ヴァンダ・アクセル*
第1のノルン:ベラ・パレン/エンド・サーントー*
第2のノルン:ロゼッテ・アンダイ
第3のノルン:ヴァンダ・アクセル
ヴォーグリンデ:Luis Helletsgruber
ヴェルグンデ:アニー・ミカルスキー
フロースヒルデ:Dora With
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1937年1月24日、6月19日*


●ワーグナー:『神々の黄昏』より
1. Es ragt die Burg, von Riesen gebaut - Vorspiel
2. Des zerbroch' nen Speeres Splitter - Vorspiel
3. Zu neuen Taten, teurer Helde - Vorspiel


ブリュンヒルデ:ゲルトルーデ・リュンガー
ジークフリート:ユリウス・ペルツァー
第1のノルン:Mela Bugarinovic
第2のノルン:Dora With
第3のノルン:Esther Rethy
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1938年9月25日


●ワーグナー:『神々の黄昏』より
1. Siegfried! Siegfried! Schlimmes wissen wir dir - Act 3
2. Hoiho! Heihe! - Act 3
3. Mime Hies ein murrischer Zwerg - Act 3
4. In Leid zu dem Wipfel - Act 3
5. Brunnhilde! Heilige Braut - Act 3


ジークフリート:セット・スヴァンホルム
ハーゲン:ヘルベルト・アルセン
グンター:パウル・シェフラー
ヴェルグンデ:エリザベス・ラトガース
ヴォーグリンデ:エルゼ・シュールホフ
フロースヒルデ:Mela Bugarinovic
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1941年6月27日


●ワーグナー:『神々の黄昏』より
1. Vorspiel - “Dammert der Tag“- Vorspiel
2. Es ragt die Burg, von Riesen gebaut - Vorspiel
3. Zu neuen Taten, teurer Helde - Vorspiel
4. Hoiho! Heihe! - Act 2


ブリュンヒルデ:アニー・コネツニ
ジークフリート:セット・スヴァンホルム
ハーゲン:ヘルベルト・アルセン
グートルーネ:Daga Soderzvist
第1のノルン:エルゼ・シュールホフ
第2のノルン:Piroska Tutsek
第3のノルン:ヒルデ・コネツニ
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1943年6月30日

ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)


パルジファル・コレクション (48CD)

名実共に『パルジファル』のエキスパートとして名を馳せていたクナッパーツブッシュは、1951年と1952年、そして1954年から亡くなる前年の1964年まで、バイロイト音楽祭に出演して『パルジファル』を指揮し続けていました。
 1953年に指揮していないのは、ヴィーラント・ヴァーグナーによる新バイロイト様式の簡素な演出を嫌ったクナッパーツブッシュが抗議してキャンセルしたためで、代わりに呼んだクレメンス・クラウスを気に入ったヴィーラントは、翌年以降も彼をバイロイト音楽祭で重用するつもりでした。
 しかし、1954年5月にクラウスがメキシコで客死してしまったため、ヴィーラントは急遽クナッパーツブッシュと和解して音楽祭への復帰を懇願、同年から1964年まで毎年『パルジファル』を指揮したほか、『ニーベルングの指環』『さまよえるオランダ人』『ニュルンベルクのマイスタージンガー』も指揮しています。
なお、1965年の『パルジファル』の指揮がクリュイタンスなのは、クナッパーツブッシュが前年の秋に大腿骨骨折という大怪我をして療養していたためで、体力を失った彼は同年10月25日に亡くなっています。
 結局、13の年度にわたってバイロイトで『パルジファル』を指揮したクナッパーツブッシュですが、録音が確認されているのは、1951・1952・1954・1956・1957・1958・1959・1960・1961・1962・1963・1964年の12の年度となっています。
今回登場するセットは、クナッパーツブッシュの『パルジファル』12年分の録音をコレクションしたもので、錚々たる顔ぶれの歌手たちによる歌唱や、手術なども経て変化していったクナッパーツブッシュの指揮ぶりなどを、遺された音源によってつぶさに検証することができるという実にマニアックな企画となっています。(HMV)


【収録情報】



Disc1-4
●ワーグナー:『パルジファル』全曲 (録音時期:1951年)

アンフォルタス:ジョージ・ロンドン
ティトゥレル:アルノルト・ヴァン・ミル
グルネマンツ:ルートヴィヒ・ウェーバー
パルジファル:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
クリングゾール:ヘルマン・ウーデ
クンドリー: マルタ・メードル
第1の聖杯騎士:ヴァルター・フリッツ
第2の聖杯騎士:ヴェルナー・ファウルハーバー
4人の小姓:ハンナ・ルートヴィヒ、エリフリーデ・ヴィルト、ギュンター・バルダウフ、ゲルハルト・シュトルツェ
花の乙女たち:ヒルデガルト・シュネーマン、エリカ・ツィンマーマン、ハンナ・ルートヴィヒ、パウル・ブリフカルネ、マリア・ラコルネ、エリフリーデ・ヴィルト
アルト・ソロ:ルート・ジーヴェルト

戦後、バイロイトが再開した記念の年のDECCAによるライヴ録音。音楽を志して以来一貫してワーグナーを熱烈に賛美し、彼の作品上演のために身を捧げてきたクナッパーツブッシュは、学位論文でパルシファルのクンドリーをテーマにするほど若いときからこの作品に傾倒していました。この年、バイロイトに初めて登場したクナは、聖地に巡礼してきた、音に飢えたワグネリアンに終生忘れることのない深い感銘を与えたのです。
この『パルジファル』では、ヴィントガッセン、メードル、ヴェーバー、ロンドン、ウーデといったワーグナー演奏史上に燦然と輝く名歌手達が、特別な公演ゆえ緊張感漲る歌唱で圧倒的な存在感を示して絶好調。
 トータル4時間32分と、後年の録音に較べてかなりゆったりとしたテンポが採択されていますが、演奏は自在ながらも細部にまで神経の行き届いた高水準なもので、この長丁場の全てに渡って間然するところのないのはさすがとしか言いようがありません。 後にワーグナーの使徒と謳われるジョン・カルショウ(&ケネス・ウィルキンスン)による録音は、モノラルながらいまだに輝きを放っています。
 ズシリと腹に響く低音の凄みから繊細な高音域まで、デッカならではの生々しいサウンドに捉えられており、「聖金曜日の音楽」など素晴らしく感動的。ルートヴィヒ・ヴェーバーの熱唱と、どこまでも高揚する崇高な音楽が見事なマッチングを見せた、クナとしても滅多にないほどすごい演奏をモノラルとしてはかなりの情報量で伝えてくれているのです。しかも続く「場面転換の音楽」での巨大なスケールと金管の迫力、低弦の凄みには言葉もありません。




Disc5-8
●ワーグナー:『パルジファル』全曲 (録音時期:1952年)

アンフォルタス:ジョージ・ロンドン
ティトゥレル:クルト・ベーメ
グルネマンツ:ルートヴィヒ・ウェーバー
パルジファル:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
クリングゾール:ヘルマン・ウーデ
クンドリー:マルタ・メードル
第1の聖杯騎士:カール・テルカル
第2の聖杯騎士:ヴェルナー・ファウルハーバー
4人の小姓:ヘルタ・テッパー、ハンナ・ルートヴィヒ、ゲルハルト・ウンガー、ゲルハルト・シュトルツェ
花の乙女たち:リタ・シュトライヒ、エリカ・ツィンマーマン、ハンナ・ルートヴィヒ、パウル・ブリフカルネ、マリア・ラコルネ、ヘルタ・テッパー
アルト・ソロ:ルート・ジーヴェルト




Disc9-12
●ワーグナー:『パルジファル』全曲 (録音時期:1954年)

アンフォルタス:ハンス・ホッター
ティトゥレル:テオ・アダム
グルネマンツ:ヨーゼフ・グラインドル
パルジファル:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
クリングゾール:グスタフ・ナイトリンガー
クンドリー:マルタ・メードル
第1の聖杯騎士:ジーン・トビン
第2の聖杯騎士:テオ・アダム
4人の小姓:ヘティ・プリュマッハー、ギゼラ・リツ、ゲルハルト・シュトルツェ、ヒューゴ・クラッツ
花の乙女たち:イルゼ・ヘルヴェヒ、フリードル・ペルティンガー、ヘティ・プリュマッハー、ドロテア・ジーベルト、ユッダ・ヴルピウス、ギゼラ・リツ
アルト・ソロ:ヘティ・プリュマッハー




Disc13-16
●ワーグナー:『パルジファル』全曲 (録音時期:1956年)

アンフォルタス:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
ティトゥレル:ハンス・ホッター
グルネマンツ:ヨーゼフ・グラインドル
パルジファル:ラモン・ヴィナル
クリングゾール:トニ・ブランケンハイム
クンドリー:マルタ・メードル
第1の聖杯騎士:ヨーゼフ・トラクセル
第2の聖杯騎士:アルフォンス・フェルヴィッヒ
4人の小姓:パウル・レンヒナー、エリザベート・シュルテル、アルフレート・プファイフレ、ゲルハルト・シュトルツェ
花の乙女たち:イルゼ・ヘルヴェヒ、フリードル・ペルティンガー、パウル・レンヒナー、ドロテア・ジーベルト、ユッダ・ヴルピウス、エリザベート・シュルテル
アルト・ソロ:マルタ・メードル




Disc17-20
●ワーグナー:『パルジファル』全曲 (録音時期:1957年)

アンフォルタス:ジョージ・ロンドン
ティトゥレル:アルノルト・ヴァン・ミル
グルネマンツ:ヨーゼフ・グラインドル
パルジファル:ラモン・ヴィナル
クリングゾール:トニ・ブランケンハイム
クンドリー:マルタ・メードル
第1の聖杯騎士:ワルター・ガイスラー
第2の聖杯騎士:オットー・ヴィーナー
4人の小姓:パウル・レンヒナー、エリザベート・シュルテル、ハンス・クロットハマー、ゲルハルト・シュトルツェ
花の乙女たち:イルゼ・ヘルヴェヒ、フリードル・ペルティンガー、パウル・レンヒナー、ドロテア・ジーベルト、ロッテ・リザネク、エリザベート・シュルテル

1957年の『パルジファル』では、1953・1955・1956年に続き4年度めの登場となったラモン・ヴィナイがパルジファル役を歌い、1951年から1957年まで連続出演のマルタ・メードルがクンドリーを、1954年から1960年まで連続出演しグルネマンツ役も4年度に渡って歌っているヨーゼフ・グラインドルが同役を歌っているほか、ジョージ・ロンドン、アルノルド・ファン・ミルといったベテランが出演しています。
なお、今回のCDは、クンドリー役で出演しているマルタ・メードル氏のプライヴェート・コレクションの音源を用いてつくられています。音のざらつきやマスターに起因する多少の傷が聴かれますが、全体的に臨場感ある音質で、この素晴らしい演奏を鑑賞する妨げにはならない水準にあるということでした。


Disc21-24
●ワーグナー:『パルジファル』全曲 (録音時期:1958年)

アンフォルタス:エーベルハルト・ヴェヒター
ティトゥレル:ヨーゼフ・グラインドル
グルネマンツ:ジェローム・ハインズ
パルジファル:ハンス・バイラー
クリングゾール:トニ・ブランケンハイム
クンドリー:レジーヌ・クレスパン
第1の聖杯騎士:フリッツ・ウール
第2の聖杯騎士:ドナルド・ベル
4人の小姓:クラウディア・ヘルマン、ウルズラ・ベーゼ、 ゲルハルト・シュトルツェ、ハラルト・ノイキルヒ
花の乙女たち:ロッテ・シェードレ、ヒルデガルト・シュネーマン、ゲルトラウト・プレンツロウ、ドロテア・ジーベルト、フリードル・ペルティンガー、エリザベート・シュルテル
アルト・ソロ:マリア・フォン・イロスヴァイ

1958年の『パルジファル』は、ヴィーラント・ヴァーグナーがマンネリ打破を目的として、キャストを一新させているのが特徴で、レジーヌ・クレスパンやエーベルハルト・ヴェヒターが起用され、ヨーゼフ・グラインドルがティトゥレル役に転じているのも注目されます。
 懸念される音質は当時のライヴとしては最上級の部類に入るもので、クナッパーツブッシュ独特の巨大なうねりを感じさせる生々しいオーケストラ・サウンドと、常とは異なる個性に彩られた歌手たちの声を、良好な音質で伝えてくれるのが嬉しいところです。



Disc25-28
●ワーグナー:『パルジファル』全曲 (録音時期:1959年)

アンフォルタス:エーベルハルト・ヴェヒター
ティトゥレル:ヨーゼフ・グラインドル
グルネマンツ:ジェローム・ハインズ
パルジファル:ハンス・バイラー
クリングゾール:トニ・ブランケンハイム
クンドリー:マルタ・メードル
第1の聖杯騎士:ゲオルグ・パスクタ
第2の聖杯騎士:ドナルド・ベル
4人の小姓:クラウディア・ヘルマン、ウルズラ・ベーゼ、ハラルド・ノイキルヒ、ヘロルド・クラウス
花の乙女たち:ルート=マルグレート・ピュッツ、リタ・バルトス、ギゼラ・シュレーター、ドロテア・ジーベルト、 エリザベート・ヴィッツマン、クラウディア・ヘルマン
アルト・ソロ:ウルズラ・ベーゼ

1959年の『パルジファル』では、アンフォルタス、ティトゥレル、グルネマンツ、パルジファル、クリングゾールは前年と同じ、クンドリーには1951年から1957年まで連続出演のマルタ・メードルが復活しています。


Disc29-32
●ワーグナー:『パルジファル』全曲 (録音時期:1960年)

アンフォルタス:トーマス・ステュアート
ティトゥレル:デイヴィッド・ウォード
グルネマンツ:ヨーゼフ・グラインドル
パルジファル:ハンス・バイラー
クリングゾール:グスタフ・ナイトリンガー
クンドリー:レジーヌ・クレスパン
第1の聖杯騎士:ヴィルフリート・クルーク
第2の聖杯騎士:テオ・アダム
4人の小姓:クラウディア・ヘルマン、ルート・ヘッセ、ハラルド・ノイキルヒ、 ヘロルド・クラウス
花の乙女たち:グンドゥラ・ヤノヴィッツ、ルート・ヘッセ、ルート=マルグレート・ピュッツ、クラウディア・ヘルマン、エリザベート・ヴィッツマン、ドロテア・ジーベルト
アルト・ソロ:ルート・ジーヴェルト




Disc33-36
●ワーグナー:『パルジファル』全曲 (録音時期:1961年)

アンフォルタス:ジョージ・ロンドン
ティトゥレル:ルートヴィヒ・ウェーバー
グルネマンツ:ハンス・ホッター
パルジファル:ジェス・トーマス
クリングゾール:グスタフ・ナイトリンガー
クンドリー:アイリーン・ダリス
第1の聖杯騎士:ニールス・メラー
第2の聖杯騎士:デイヴィッド・ワード
4人の小姓:ルート・ヘッセ、クラウディア・ヘルマン、ゲルハルト・シュトルツェ、ゲオルグ・パスクタ
花の乙女たち:アニア・シリア、グンドゥラ・ヤノヴィッツ、クラウディア・ヘルマン、ドロテア・ジーベルト、リタ・バルトス、エリザベート・シュルテル
アルト・ソロ:ウルズラ・ベーゼ

1961年の『パルジファル』は、ジェス・トーマスがパルジファル役、ハンス・ホッターがグルネマンツ役、アイリーン・ダリスがクンドリー役、ジョージ・ロンドンがアンフォルタス役、グスタフ・ナイトリンガーがクリングゾール役を歌っており、これらのキャスティングは翌1962年と同じですが、ティトゥレル役には、かつてクナとクラウスの指揮でグルネマンツ役を歌っていたルートヴィヒ・ヴェーバーが起用されており、62年盤のタルヴェラとはずいぶん雰囲気の異なるものとなっています。




Disc37-40
●ワーグナー:『パルジファル』全曲 (録音時期:1962年)

アンフォルタス:ジョージ・ロンドン
ティトゥレル:マルッティ・タルヴェラ
グルネマンツ:ハンス・ホッター
パルジファル:ジェス・トーマス
クリングゾール:グスタフ・ナイトリンガー
クンドリー:アイリーン・ダリス
第1の聖杯騎士:ニールス・メラー
第2の聖杯騎士:ゲルト・ニーンシュテット
4人の小姓:ソナ・セルヴェナ、ウルズラ・ベーゼ、ゲルハルト・シュトルツェ、ゲオルグ・パスクタ
花の乙女たち:グンドゥラ・ヤノヴィッツ、アニア・シリア、エルセ・マルグレーテ・ガルデッリ、ドロテア・ジーベルト、リタ・バルトス、ソナ・セルヴェナ
アルト・ソロ:ウルズラ・ベーゼ




Disc41-44
●ワーグナー:『パルジファル』全曲 (録音時期:1963年)

アンフォルタス:ジョージ・ロンドン
ティトゥレル:クルト・ベーメ
グルネマンツ:ハンス・ホッター
パルジファル:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
クリングゾール:グスタフ・ナイトリンガー
クンドリー:アイリーン・ダリス
第1の聖杯騎士:ヘルマン・ヴィンクラー
第2の聖杯騎士:ゲルト・ニーンシュテット
4人の小姓:ルート・ヘッセ、マルガレーテ・べンス、ゲオルグ・パスクタ、 エルヴィン・ヴォールファルト
花の乙女たち:アニア・シリア、シルヴィア・スタールマン、ジークリンデ・ワーグナー、ドロテア・ジーベルト、リタ・バルトス、ソナ・セルヴェナ




Disc45-48
●ワーグナー:『パルジファル』全曲 (録音時期:1964年)

アンフォルタス:トーマス・ステュアート
ティトゥレル:ハインツ・ハーゲナウ
グルネマンツ:ハンス・ホッター
パルジファル:ジョン・ヴィッカーズ
クリングゾール:グスタフ・ナイトリンガー
クンドリー:バルブロ・エリクソン
第1の聖杯騎士:ヘルマン・ヴィンクラー
第2の聖杯騎士:ゲルト・ニーンシュテット
4人の小姓:ルート・ヘッセ、シルヴィア・リンデンストラント、ディーター・スレンベック、エルヴィン・ヴォールファルト
花の乙女たち:アニア・シリア、リゼロッティ・レーブマン、エルセ・マルグレーテ・ガルデッリ、ドロテア・ジーベルト、リタ・バルトス、シルヴィア・リンデンストラント
アルト・ソロ:ルート・ヘッセ

バイロイト祝祭合唱団
ヴィルヘルム・ピッツ(合唱指揮)
バイロイト祝祭管弦楽団
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)

録音場所:バイロイト祝祭劇場
録音方式:モノラル(Disc37-40のみステレオ)/ライヴ)



ニーベルングの指環コレクション (42CD)

クナッパーツブッシュ ハンス・ホッター リタ・ゴール ジョン・ヴィッカース レオニー・リザネク ヨーゼフ・グラインドル ヴォルフガング・ヴィントガッセン アストリッド・ヴァルナイ フリッツ・ウール クナッパーツブッシュは、1951・1956・1957・1958年と4つの年度に渡ってバイロイト音楽祭で『ニーベルングの指環』を指揮しており、そのうち1951年の上演に関しては『神々の黄昏』しか録音が残されていないため、全曲を聴けるのは1956・1957・1958年の3年度のものということになります。このセットはそれら3つの『ニーベルングの指環』全曲録音をまとめたマニアックな42枚組で、モノラルながら聴きやすい水準にあるということです。
 クナッパーツブッシュの3つの『指環』については、これまでにもさまざまな議論が展開されてきました。特に当サイト売上が1,300セット以上というオルフェオ・レーベルの1956年盤が聴きやすい音でリリースされてからは、クナッパーツブッシュの『指環』演奏の認知度が一気に高まった感じです。
 ちなみに1956年は、クナはカイルベルトと二人で『指環』チクルスを担当したほか、クナッパーツブッシュ単独で『パルジファル』を指揮した年度で、1957年は、『指環』はクナ単独でしたが、『パルジファル』がクリュイタンスと二人、1958年は『指環』、『パルジファル』共にクナッパーツブッシュ単独の指揮という年度でした。
 つまり1958年のクナは久々に伸び伸びとバイロイトで振舞えたということになるのかもしれません。肝心のキャスティングは、1957年盤が最も良いという意見が多いようですが、1958年盤も1956年盤も豪華であることに変わりはなく、このあたりは歌手の好みの問題になりそうです。
 懸念される音質は当時のライヴとしては最上級の部類に入るもので、生々しいオーケストラ・サウンドと個性豊かな歌手たちの声がつくりあげるクナ独特の巨大なうねりを感じさせる演奏の姿を伝えてくれるのが嬉しいところです。(HMV)


【収録情報】

Disc1-14
ワーグナー:『ニーベルングの指環』全曲(1956年)


●『ラインの黄金』(1956年8月13日)

ヴォータン:ハンス・ホッター
ドンナー:アルフォンス・ヘルヴィヒ
フロー:ヨーゼフ・トラクセル
ローゲ:ルートヴィヒ・ズートハウス
フリッカ:ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ
フライア:グレ・ブロウエンスティーン
アルベリヒ:グスタフ・ナイトリンガー
ミーメ:パウル・クーエン
ファーゾルト:ヨゼフ・グラインドル
ファフナー:アルノルト・ヴァン・ミル
エルダ:ジーン・マデイラ
ヴォークリンデ:ローレ・ヴィスマン
ヴェルグンデ:パウラ・レンヒナー
フロースヒルデ:マリア・フォン・イロシュヴァイ

●『ワルキューレ』(1956年8月14日)

ジークムント:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
フンディング:ヨゼフ・グラインドル
ヴォータン:ハンス・ホッター
ジークリンデ:グレ・ブロウエンスティーン
ブリュンヒルデ:アストリッド・ヴァルナイ
フリッカ:ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ
ヴァルトラウテ:エリザベート・シュルテル
ゲルヒルデ:パウラ・レンヒナー
オルトリンデ:ゲルダ・ラマーズ
シュヴェルトライテ:マリア・フォン・イロシュヴァイ
ヘルムヴィーゲ:ヒルデ・シェッパン
ジークルーネ:ルイーズ・シャルロット・カンプ
グリムゲルデ:ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ
ロスヴァイゼ:ジーン・マデイラ

●『ジークフリート』(1956年8月15日)

ヴォータン:ハンス・ホッター
ジークフリート:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
ミーメ:パウル・クーエン
アルベリヒ:グスタフ・ナイトリンガー
ファフナー:アルノルト・ヴァン・ミル
ブリュンヒルデ:アストリッド・ヴァルナイ
エルダ:ジーン・マデイラ
森の小鳥:イルゼ・ヘルヴェヒ

●『神々の黄昏』(1956年8月17日)

ジークフリート:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
グンター:ヘルマン・ウーデ
ハーゲン:ヨゼフ・グラインドル
アルベリヒ:グスタフ・ナイトリンガー
ブリュンヒルデ:アストリッド・ヴァルナイ
グートルーネ:グレ・ブロウエンスティーン
第1のノルン:ジーン・マデイラ
第2のノルン:マリア・フォン・イロシュヴァイ
第3のノルン:アストリッド・ヴァルナイ
ヴォークリンデ:ローレ・ヴィスマン
ヴェルグンデ:パウラ・レンヒナー
フロースヒルデ:マリア・フォン・イロシュヴァイ

Disc15-28
ワーグナー:『ニーベルングの指環』全曲(1957年)


●『ラインの黄金』(1957年8月14日)

ヴォータン:ハンス・ホッター
ドンナー:トニ・ブランケンハイム
フロー:ヨーゼフ・トラクセル
ローゲ:ルートヴィヒ・ズートハウス
フリッカ:ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ
フライア:エリーザベト・グリュンマー
アルベリヒ:グスタフ・ナイトリンガー
ミーメ:パウル・クーエン
ファゾルト:アルノルト・ヴァン・ミル
ファフナー:ヨーゼフ・グラインドル
エルダ:マリア・フォン・イロシュヴァイ
ヴォークリンデ:ドロテア・ジーベルト
ヴェルグンデ:パウラ・レンヒナー
フロースヒルデ: エリザベート・シュルテル

●『ワルキューレ』(1957年8月15日)

ジークムント:ラモン・ヴィナイ
フンディング:ヨーゼフ・グラインドル
ヴォータン:ハンス・ホッター
ジークリンデ:ビルギット・ニルソン
ブリュンヒルデ:アストリッド・ヴァルナイ
フリッカ:ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ
ヴァルトラウテ:エリザベート・シュルテル
ゲルヒルデ:パウラ・レンヒナー
オルトリンデ: ゲルダ・ラマーズ
シュヴェルトライテ:マリア・フォン・イロシュヴァイ
ヘルムヴィーゲ:ヒルデ・シェッパン
ジークルーネ:ヘレナー・バダー
グリムゲルデ:ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ
ロスヴァイゼ:ヘティ・プリマッヒャ

●『ジークフリート』(1957年8月16日)

ジークフリート:ベルント・アルデンホフ
ミーメ: パウル・クーエン
さすらい人:ハンス・ホッター
アルベリヒ:グスタフ・ナイトリンガー
ファフナー:ヨーゼフ・グラインドル
ブリュンヒルデ:アストリッド・ヴァルナイ
エルダ:マリア・フォン・イロシュヴァイ
森の小鳥: :イルゼ・ヘルヴェヒ

●『神々の黄昏』(1957年8月18日)

ジークフリート:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
グンター:ヘルマン・ウーデ
ハーゲン:ヨーゼフ・グラインドル
アルベリヒ:グスタフ・ナイトリンガー
ブリュンヒルデ:アストリッド・ヴァルナイ
グートルーネ:エリーザベト・グリュンマー
ヴァルトラウテ:マリア・フォン・イロシュヴァイ
第1のノルン:マリア・フォン・イロシュヴァイ
第2のノルン:エリザベート・シュルテル
第3のノルン:ビルギット・ニルソン
ヴォークリンデ:ドロテア・ジーベルト
ヴェルグンデ:パウラ・レンヒナー
フロースヒルデ:エリザベート・シュルテル

Disc29-42
ワーグナー:『ニーベルングの指環』全曲(1958年)


●『ラインの黄金』(1958年7月27日)

ヴォータン:ハンス・ホッター
ドンナー:エリク・ゼーデン
フロー:シャーンドル・コーンヤ
ローゲ:フリッツ・ウール
フリッカ:リタ・ゴール
フライア:エリーザベト・グリュンマー
アルベリヒ:フランス・アンデルソン
ミーメ:ゲルハルト・シュトルツェ
ファゾルト:テオ・アダム
ファフナー:ヨーゼフ・グラインドル
エルダ:マリア・フォン・イロシュヴァイ
ヴォークリンデ:ドロテア・ジーベルト
ヴェルグンデ:クラウディア・ヘルマン
フロースヒルデ:ウルスラ・ベーゼ

●『ワルキューレ』(1958年7月28日)

ジークムント:ジョン・ヴィッカーズ
フンディング:ヨーゼフ・グラインドル
ヴォータン:ハンス・ホッター
ジークリンデ:レオニー・リザネク
ブリュンヒルデ:アストリッド・ヴァルナイ
フリッカ:リタ・ゴール
ヴァルトラウテ:エリザベート・シュルテル
ゲルヒルデ:マルリース・ジーメリンク
オルトリンデ:ヒルデ・シェッパン
シュヴェルトライテ:マリア・フォン・イロシュヴァイ
ヘルムヴィーゲ:ロッテ・リザネク
ジークルーネ:グレース・ホフマン
グリムゲルデ:リタ・ゴール
ロスヴァイゼ:ウルスラ・ベーゼ

●『ジークフリート』(1958年7月30日)

ジークフリート:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
ミーメ:ゲルハルト・シュトルツェ
さすらい人:ハンス・ホッター
アルベリヒ:フランス・アンデルソン
ファフナー:ヨーゼフ・グラインドル
ブリュンヒルデ:アストリッド・ヴァルナイ
エルダ:マリア・フォン・イロシュヴァイ
森の小鳥:ドロテア・ジーベルト

●『神々の黄昏』(1958年8月1日)

ジークフリート:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
グンター:オットー・ヴィーナー
ハーゲン:ヨーゼフ・グラインドル
アルベリヒ:フランス・アンデルソン
ブリュンヒルデ:アストリッド・ヴァルナイ
グートルーネ:エリーザベト・グリュンマー
ヴァルトラウテ:ジーン・マデイラ
第1のノルン: ジーン・マデイラ
第2のノルン:ウルスラ・ベーゼ
第3のノルン:リタ・ゴール
ヴォークリンデ:ドロテア・ジーベルト
ヴェルグンデ:クラウディア・ヘルマン
フロースヒルデ:ウルスラ・ベーゼ

バイロイト祝祭合唱団
ヴィルヘルム・ピッツ(合唱指揮)
バイロイト祝祭管弦楽団
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)

録音場所:バイロイト祝祭劇場
録音方式:モノラル(ライヴ)

ユーザーレビュー

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これは凄いセット。いったいいつになったら...

投稿日:2021/03/04 (木)

これは凄いセット。いったいいつになったら全部聴けることかまったくわかりませんが、ぼちぼち聴いていこうと思います。まさに一生モノ?

pyon さん | 東京都 | 不明

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Scribendumからたくさん発売され、どうしよ...

投稿日:2021/02/24 (水)

Scribendumからたくさん発売され、どうしようか迷いましたが、こちらを買いました。想像以上にデカイ。売れ残り最後の1セットと思われるモノをゲットさせていただきました。

せごびあ さん | 愛知県 | 不明

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