CD 輸入盤

Skylarking

XTC (エックスティーシー)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
CDV2399
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Holland
フォーマット
:
CD

商品説明

ヴァージン・レーベルからのプレッシャー(レーベルはアメリカでの好セールスを希望)で、本作のプロデューサーの選択を迫られたXTC。アメリカ人のプロデューサーを考えていた会社との合意で決まったのが、トッド・ラングレンだった。会社側の用意したプロデューサーのリストにはアンディ・パートリッジの知った名前はなかったと言う。そこでトッドの曲をコピーしては録音する、と言うほどのトッド・フリーク、コリン・ムールディングの提案で決定。アンディはそれほどその選択に興味を持っていなかったそうだ――果たして出来上がってきた作品『スカイラーキング』は傑作となった。アンディ自身は当時のインタビューで、二人の親(勿論アンディとトッド)が赤ん坊(本作)の両手を持ってそれぞれの方向へ引張ってしまい失敗したんだとか、XTCのエッジの効いたサウンドの良さをトッドが削ってしまった、みたいな事を言っていたが、その後の変名バンド”デュークス・オブ・ストラトスフィア”や次作”オレンジ&レモンズ”での行き方を見れば、この選択にインスピレーションを受けた事は明らかだし、最近のインタビューでは悪い作品じゃない、という意味の言葉も出て来ている。確かに初期XTCのアヴァンギャルド性を帯びたポップさはココでは影を潜めている。代わりに在るのは極限まで煮詰めた”ポップの追求”(これはアンディとトッド両者に共通する60’sポップ・マニアの性向がプラスに作用した結果)と、カレイドスコープ的なサウンド世界。ファンの人だったらXTCのシャープな個性と同時に本作のひたすらポップな作風の両方を愛している事と思う。

1.SUMMER’S CAULDRON
虫の音と鳥のさえずりに誘われ、アルバムはスタートする。アイディアのヒントはビートルズ(というかジョン?)の「アクロス・ザ・ユニヴァース」辺りだろうか?バス・ドラやタムタムで延々メロディを引っぱっていって、スネアの入る通常の8ビートのサビで曲が解放される感じ。と思ったのも束の間。また低音の効いたドラムに戻ってしまう―というところで次曲「グラス」に雪崩れ込む。
2.GRASS
まどろむ蜃気楼をイメージさせる曲。東洋的なストリングスは中国の二胡か何かのように鳴る。さまざまなパーカッションが曲のゆるやかながら躓くようなグルーヴを決定し、アンディもいつになくヴォワ~ンとした調子で歌ってる。ポッパーズMTVで見たヴィデオ・クリップも秀逸だったな。
3.THE MEETING PLACE
コリンがリード・ヴォーカル。足音風のパーカッションとイントロの汽笛が印象的な曲。XTCの綺麗なハーモニーが聴ける。パーカションが色んなところで鳴っていて曲のグルーヴが出来ている。最初のサビでドラムが入ると、視界が開けたような感じに変わる(上で演ってることは変わってないけど)。エンディングはまたドラムが無くなってアカペラのようなコーラスで終わる。美しい(ビーチ・ボーイズ?実は当時アンディは余り聴いてなかったようだけど)。
4.THAT’S REALLY SUPER,SUPERGIRL
アンディ特有のちょっとヒネったメロディ、コード進行もトッドの手に掛かればこの通り。結果的に耳に馴染み易いポップスとさえ言える仕上がりになってる。スーパーガールの歌詞と相俟って浮遊感ある曲調。キーボードの各種効果も含めてユートピア的?な曲に聞こえる。途中のギター・ソロもそんな風に聞こえてきた。アウトロもバッチリ!
5.BALLET FOR A RAINY DAY
本当に雨降りとバレエを思わせる曲調。ピアノが美しい! 歌詞に出てくるオレンジとアップルは次作のアルバム・タイトルに流用される。ポール・マッカートニー風歌メロからペニー・レインの変種みたいな趣きも。そしてハイライト。ここから次曲「1000アンブレラズ」への移行がとにかく美しい。
6.1000 UMBRELLAS
キラキラした雨の雫を思わす音に続いて、ヨーロッパ映画風ストリングス、薄く聞こえるアコギ、アンディによるひたすら切ないメロディが胸を打つ。弦楽奏というアイディアはポール・マッカトニーからだろうが、アンディの過剰にエモーショナルなヴォーカルがあるお陰で、スタンダード曲的な退屈さには決して陥らない。
7.SEASON CYCLE
オルガンの音が遊園地~英国の縁日のようでもあり、サイクルという歌詞に呼応した回転木馬のようでもあるイントロ。メロディが入ると、これもトッド/ポップな時のユートピアを思わせる。途中入るピアノと一瞬止まってコーラスだけになる部分は、どうしてもビーチ・ボーイズ~ブライアン・ウィルソンを思わずにはいられない。そう言えばコーラスは始終、ビーチ・ボーイズ風ですね。
8.EARN ENOUGH FOR US
これも浮遊感ある曲調。ストレートなドラム・サウンドだが、コード進行はやはりXTC、変なところへ行って飽きさせない。これこそユートピアっぽい?イントロや間奏、エンディングに出てくるギターはビートルズの「シー・セッド・シー・セッド」や「アンド・ユア・バード・キャン・シング」みたい。ワルツの拍子になってめでたくお終い。
9.BIG DAY
アンディのヴォーカルと共にアラビックな雰囲気で始まるこの曲。歌メロをなぞるギターとシャリシャリしたアコギが絡み、気持ちいい。ちょっとユーモラスなメロディは東洋~アラブ的(想像上の)にも聞こえ、途中フランジングされたサイケなヴォーカルも相俟ってジョージ・ハリソン的にも聞こえる(YMO?高橋幸宏さん?ムーンライダース?)
....以下略。全14曲

その他のバージョン

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総合評価

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Ballet for a Rainy Dayをはじめ良曲揃いで...

投稿日:2021/07/14 (水)

Ballet for a Rainy Dayをはじめ良曲揃いで、アルバムとしての統一感もある。他のアルバムに見られる都会的なギラつきではなく、虫の声から始まるXTC版のヴィレッジグリーンといったところ。

てのりくじら さん | 愛知県 | 不明

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アンディー曰く「アメリカで俺たちの音楽が...

投稿日:2021/02/25 (木)

アンディー曰く「アメリカで俺たちの音楽が売れるわけがない」……それを覆すためプロデューサーにトッドラングレンを迎えたらしい。いずれにしても素晴らしいアルバムである。個人的には、XTCのアルバムの中で最も好きな作品。

アヒル交響曲 さん | 不明 | 不明

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美しいメロディとハッとする転調、展開の連続で...

投稿日:2010/08/08 (日)

美しいメロディとハッとする転調、展開の連続ですが、特にDにおける雨音の調べのようなピアノとサビに昇り詰める瞬間、美しすぎます。XTCはこれしか聴いた事がないのですが、サージェントペッパー級のアルバムだと思います。それが賛辞になるのかどうかはわかりませんが。

がすたふ孫 さん | 神奈川県 | 不明

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人物・団体紹介

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XTC

パンクブーム絶頂期にあったイギリスのミュージック・シーンに突如現れたXTC。どの文献をみても、彼らは「ひねくれ者」と書かれている。風刺的で毒づいたユーモアのある歌詞然り、メロディーライン然り、「ひねくれ者」と言われるのにも納得できるが、そういった概念に捕らわれずだだ聴いていると、英語が判らない私としては全く気にならないのだ。

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