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ハーディング&バイエルン 『ゲーテのファウストからの情景』

2014年9月28日 (日)

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シューマン:『ゲーテのファウストからの情景』
ハーディング&バイエルン放送交響楽団&合唱団、ほか


エンディングの神秘の合唱の美しさで有名な『ゲーテのファウストからの情景』は、冒頭の序曲から力強く充実感のある音楽を聴かせるシューマンの力作。本編では、ファウスト役を中心に登場人物の心理も掘り下げられ、贖罪・賛美・浄化といったキーワードが思い浮かぶという、数ある『ファウスト』関連作品の中でも一風変わった傾向の音楽として知られてもいます。
 そのユニークさと大がかりな編成ゆえにあまり演奏されませんが、内容そのものは魅力的な部分を数多く含むもので、特に、アーノンクールが「音楽史で最も美しい瞬間のうちの1つ」と称える第2部冒頭の「日の出の場面」は、シューマンの管弦楽法の輝かしさを示す部分として記憶に残るところでもあります。
 ピリオド的な表現様式も身につけたハーディングは、シューマン作品では躍動感のある演奏を展開、音響の良いヘルクレスザールでの録音ということもあって、各パートをバランス良く維持しながら全体の美しさがみごとに示され、改めてバイエルン放送合唱団の実力に感じ入る仕上がりとなっています。
 また、ハーディングは、このバイエルン放送響との演奏の9ヶ月後に、アーノンクールの代役としてベルリン・フィルに出演を依頼され、公演を成功に導いて話題にもなっていたので、以下、そのときのハーディングへのインタビューからこの作品に関連する部分を抜粋掲載しておきます。

【インタビュー】
マシュー・ハンター
「...シューマンは、『ファウスト』を書いている時に、メンデルスゾーンと文通していました。彼は、『ファウスト』を作曲することについて、不安があったようです。というのはゲーテが…」
ダニエル・ハーディング
「“『ファウスト』を作曲できるのは、モーツァルトだけだ”と書いているから。メンデルスゾーン、シューマン、ワーグナーという当時のザクセンの作曲家たちは、個人的に知り合いで、よく会っていました。そしてゲーテは、彼らにとって非常に重要なテーマだった。『ファウスト』の音楽を書く、というのは、誰にとっても、誘惑的なアイディアだったでしょう。ゲーテ自身が自信たっぷりの発言をしているわけですから(笑)。
 しかし、私自身の正直な気持ちはこうです。シューマンは、このテキストに本当に偉大な音楽を付けました。場面の選択からして、彼の考えが伺えます。彼は物語のすべてを語ろうとしません。部分的なシーンが続くのです。いつも問題になるのは、次の問いでしょう。つまり、《ファウストからの情景』を理解するためには、ゲーテを知っている必要があるのか、ということ。当時の聴衆は、皆『ファウスト』を知っていました。現代では状況は違いますが…。シューマンの作品では、ゲーテを知り、各場面の意味が理解できていればいるほど、作品の素晴らしさがよく分かるようになります。
 シューマンは、シーンを非常に意識的に選んでいます。それによって、彼自身のゲーテ解釈を盛り込んでいるのです。彼がここに見ているのは、“罪と贖い”のテーマです。グレートヒェンの誘惑と、彼女が狂気に陥ることがファウストの罪。そしてファウストが、自然の場面で自然と光と響きについて思いを馳せ、死にます。しかし彼は、最後に罪を許されて、救済されるのです。興味深いことに、シューマンは宗教的な色彩を持ったシーンを選んでいます。そして、ゲーテの詩を1ヵ所だけ変更しているのです。ファウストが死ぬと、合唱が“時計の針が落ちた”と歌いますが、その後に来るゲーテの原詩は、“すべては終わった”です。しかしシューマンは、ここを聖書の言葉“すべては成し遂げられた”(注:イエスが死ぬ時の最後の言葉)に変更しているのです。これは興味深いと同時に、重要な変更です。シューマンはゲーテのテキストを忠実に作曲していますが、部分的に自分の考えを加えている。場面を選んだり、言葉を変えることで、“自分の読み”にしているのです」
マシュー・ハンター
「ドイツ語のEs ist vollbrachtというのは、“或ることが終わった”という意味ですよね」
ダニエル・ハーディング
「ここでは、新約聖書で言う“すべては成し遂げられた”という意味で使われています」
マシュー・ハンター
「ゲーテの場合は、Es ist vorbeiですが、これは単に終わったという意味ですね」
ダニエル・ハーディング
「シューマンの変更に比べると、本当に世俗的な言い方です。そこが興味深いところです」(ベルリン・フィル・ラウンジより)

【8つめの商業録音】
この作品の最初に発売された全曲盤は、1972年にデッカによってセッション録音されたブリテン&イギリス室内管弦楽団盤で、ファウスト役はフィッシャー=ディースカウが歌っていました。
 2つめの商業録音は、1981年にEMIによってセッション収録されたクレー&デュッセルドルフ響盤で、ブリテン盤と同じくファウスト役はフィッシャー=ディースカウが歌っていました。
 3つめの商業録音は、それから13年後の1994年に、SONYによってライヴ収録されたアバド指揮ベルリン・フィル盤で、ファウスト役はイギリスのターフェルが担当。
 その4年後の1998年には、4つめの商業録音で、初のピリオド楽器演奏でもあるヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ盤がハルモニア・ムンディによってセッション録音され、イギリスのウィリアム・デイズリーがファウスト役を歌っていました。
 翌1999年には、5つめとなる商業録音が、アルテ・ノヴァによってダウス指揮ミュンヘン響の演奏でセッション録音され、イギリスのリチャード・ソルターがファウスト役を歌っていました。
 その9年後の2008年には、アーノンクールがコンセルトヘボウ管弦楽団を指揮した公演がRCOレーベルによってライヴ録音され、ファウスト役をゲルハーヘルが担当。6つめの商業録音でした。
 翌2009年には、7つめの商業録音がナクソスによってヴィット指揮ワルシャワ・フィルの演奏でセッション録音、ファウスト役はフィンランドのコルテカンガスが歌っていました。
 これらの商業録音のほかに、放送録音をソフト化した1971年ライヴ録音のラインスドルフ指揮バイエルン放送響盤(プライ)と、1973年ライヴ録音のブーレーズ指揮BBC響盤(フィッシャー=ディースカウ)、そしてオーケストラ自主制作による1970年代半ばライヴ録音のギーレン指揮シュトゥットガルト放送響盤(ギュンター・ライヒ)という、3つの70年代ライヴ録音もありました。
 そして今回登場する2013年にライヴ録音されたハーディング指揮バイエルン放送響による演奏は、8つめの商業録音となるもので、ファウスト役はアーノンクール盤と同じくゲルハーヘルが担当しています。(HMV)

【収録情報】
シューマン:『ゲーテのファウストからの情景』WoO3 [115:40]
Disc1
1.序曲
第1部
2.第1景:庭の場面「私だと分かりましたか、可愛い天使」
3.第2景:悲しみの聖母マリアの像の前のグレートヒェン「ああ、お向け下さい」
4.第3景:寺院の中の場「グレートヒェン、お前はどんなに違っていたことか」
第2部
5-8.第4景:日の出「お前たちは、この人の頭のまわりを空気の輪となってまわっているが」
9-11.第5景:真夜中「私の名は欠乏です」
12.第6景:ファウストの死

Disc2
第3部 第7景:ファウストの変容
1.「森は揺らぎ」
2.「永遠なる歓喜の炎」
3-4.「わたしの足元で、岸壁の断崖が」
5-6.「霊界の高貴なひとりが」
7.「ここは見晴らしがよく、何にも遮られず」
8.「手を触れることのできないあなた様ですが」
9.「すべて移ろい過ぎゆく無常のものは」(神秘なる合唱)

 ファウスト、マリア崇拝の博士、天使に似た神父…クリスティアン・ゲルハーへル(Br)
 グレートヒェン、罪深き女、困窮…クリスティアーネ・カルク(S)
 メフィストフェレス、悪霊、…アラスティア・マイスル(バス)
 懸念、天使、贖罪の女…マリ・エリクスメン(S)
 アマリアの女、欠乏…ベルナルダ・フィンク(A)
 マルテ、エジプトのマリア、罪障、栄光の聖母…エヴァ・マルシニク(A)
 アリエル、法悦の神父…アンドリュー・スタプレス(T)
 瞑想の神父…クルト・リドル(B)
 若き天使…テレク・ナズミ(B)
 アウクスブルク大聖堂聖歌隊少年合唱団・室内合唱団
 ラインハルト・カンマー(合唱指揮)
 バイエルン放送合唱団
 ミヒャエル・グレーザー(合唱指揮)
 バルバラ・フレッケンシュタイン(Sソロ)
 ザビーネ・シュタウディンガー(Aソロ)
 木太郎(Tソロ)
 バイエルン放送交響楽団
 ダニエル・ハーディング(指揮)

 録音時期:2013年1月16-19日
 録音場所:ミュンヘン、ヘルクレス・ザール
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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