伝説のウッドストックのパフォーマンスから50年。音楽への愛と探求は、より深く、より遠くへ― アフリカのサウンドとリズムにインスパイアされたサンタナ3年ぶり最新アルバム『Africa Speaks』完成

ロック、ラテン、ジャズをフュージョンした独自の音楽で常にシーンを牽引してきた”ギターの神様”カルロス・サンタナ、2016年の『サンタナIV』以来3年ぶり、コンコード・レコード移籍第1弾となる最新アルバムが完成。

NPRに「The Voice of Freedom（自由の声）」と評され、「史上最強のヴォーカリスト50人」にも挙げられるマヨルカ島出身のスペイン人シンガー、ブイカがアルバム全編にわたって参加している。

プロデュースを務めるのは、Def Jamの創設者で、これまでビースティ・ボーイズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズから、アデル、ジョニー・キャッシュまで多くの大ヒットアルバムを生んできた巨匠リック・ルービン。「リックと握手する前から、きっとこのアルバムは彼もビックリするような作品になるだろうなって思ったんだ。彼でも、こういう音楽を手掛けたことないはずだとね」（サンタナ）。

本作はアフリカのサウンドとリズムにインスピレーションを受け、聴く者にとって忘れられないパワフルな体験となるであろう作品で、サンタナ自身にとっても新しい試みに挑戦した意欲作。リック・ルービンがマリブに所有するシャングリラ・スタジオで、わずか10日間で49曲（ほぼ全曲ワンテイク）を録音した中から選りすぐりの11曲を収録予定。

アフリカ音楽からのインスピレーションについてサンタナは、「アフリカのリズム、 グルーヴ、メロディは、昔から私にインスピレーションを与えてくれていた。私にとって目新しいものではなく、昔から慣れ親しんできたもの、私のDNAに組み込まれているんだ。私はアフリカ大陸の美し い音楽をよく研究した。彼らには、彼ら独自の周波数がある。私がアフリカで演奏するとアフリカの人達から『なんで僕らの音楽を知ってるんだ？』って聞かれるんだよ。そういう時、私は『大好きな音楽を知らないわけないじゃないか』って答えるんだ」と語る。

Los Invisibles ft. Buika

アルバムにおけるもう一つのドラマティックな要素は、スペイン・マヨルカ島出身でラテン・グラミー賞受賞シンガー、ブイカの参加。「「彼女の声を聴いたら、皆ぶっ飛ぶだろうな。彼女には、ニーナ・シモン、エタ・ジェイムス、ティナ・ターナー、アレサ・フランクリンといった素晴らしいアーティストが一つにまとまったような、そういう素晴らしさがあるんだ」とサンタナ。彼女の天使のようなリードヴォーカルがアルバムに魔法をかけている。

「活き活きとしていて、ダイナミックで豊かなアフリカの楽曲たちが、私を動かしインスパ イアしてくれたよ。マイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンがスタジオにいて、これらの楽曲が形になっていくのを目撃していたら、絶対 に『何だこれ！どうやって作ったんだ？』って言っただろうね」（サンタナ）。

今年は伝説のウッドストックでのパフォーマンスから50周年、そしてグラミー賞最多9冠のスーパーヒットアルバム『スーパーナチュラル』から20周年のメモリアルイヤーとなる。

収録曲

01． アフリカ・スピークス
02． バトンガ
03． オイエ・エステ・ミ・カント
04． ヨ・メ・ロ・メレスコ
05． ブルー・スカイズ
06． パライソス・ケマドス
07． ブレイキング・ダウン・ザ・ドア
08． ロス・インヴィシーブルス
09． ルナ・エチケーラ
10． ベンベレ
11． カンドンベ・クンベレ (ボーナストラック収録予定)