エリック・クラプトン 名ライヴ盤『24 NIGHTS』スーパーデラックスボックス -「ロック」「ブルース」「オーケストラ」ショーを最新リマスター/アップグレードで完全収録

ロイヤル・アルバート・ホールは、エリック・クラプトンにとってロンドンにある第二の故郷のような場所。1964年にヤードバーズとしてこの歴史的な会場で初めて演奏をして以来、これまでに200回以上 (この回数は今もなお更新中) もこの場所でパフォーマンスしているが、これは他のどのアーティストにも勝る公演回数である。さらに、同ホールでの連続公演記録も持っており、1990年に18公演を行ない連続公演記録を樹立するが、翌91年には24公演を行ない、その記録を更新した。

それらの公演はクラプトンのキャリアの中でも最も野心的なものだった。各公演で、ロックバンド、ブルースバンド、そしてマイケル・ケイメンの指揮によるオーケストラの３つの演奏形態のいずれかの編成でキャリアを横断するセットリストを演奏したのだ。

その記録的となった公演を記念して、クラプトンは1991年に『24 NIGHTS』を発表。この２枚組ライヴアルバムと映像作品には、クラプトンの素晴らしいパフォーマンスが収められているものの、当時撮影・収録されたパフォーマンスのほんの一部を網羅したに過ぎなかった。それが今、新たに生まれ変わろうとしている。

Layla (Live at Royal Albert Hall, 1991) (Orchestral Version)

完全生産限定ボックスセットには、６時間におよぶライヴ音源が収録され、全47曲のうち34曲が未発表音源となる。また本コレクションでは、クラプトンの1990年から91年のアルバート・ホールでのレジデンシー公演を凝縮する形で、ロック、ブルース、オーケストラ編成からそれぞれベストなパフォーマンスを集め、ジャンルごとのコンサートに仕上げている。

収録される全ての音源と映像は、サイモン・クライミー (オーディオ・プロダクション／ミキシング)、プロデューサーのピーター・ウォースリー (『Slowhand At 70』、『The Lady In The Balcony: Lockdown Sessions』)、デヴィッド・バーナード監督 (『The Lady In The Balcony 〜』) から成るクラプトンのチームの手によって、丹念に修復されアップグレードされたもの。

また、CDボックス、アナログボックス共に、ハードカヴァーブックレット、およびカール・ストゥドゥナ撮影によるクラプトンの写真を使用したシリアルナンバー入りのリトグラフが同梱されている。

「ロック」コンサートでは、「Sunshine Of Your Love」「Can't Find My Way Home」「Layla」「Wonderful Tonight」などの代表曲を演奏。またクリーム時代からのレパートリーでもあった「Crossroads」のカヴァー、フィル・コリンズがドラムを演奏した「Knockin’ On Heaven’s Door」はここでのハイライトとなる楽曲だ。さらに 1989年にリリースされた『Journeyman』からの楽曲「Pretending」「Running On Faith」「Bad Love」も収録されている。

バディ・ガイ、アルバート・コリンズ、ロバート・クレイなどの豪華ゲストを迎えた「ブルース」コンサートでは、「Key To The Highway」「Sweet Home Chicago」「Black Cat Bone」「Reconsider Baby」などのブルーススタンダードの秀逸なカヴァーを聴くことができる。