交響曲第7番 テオドール・クルレンツィス&ムジカエテルナ
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フォアグラ | 愛知県 | 不明 | 2021年04月23日
メータ/LAPボックスの7番を聴いた後にクルレンツィスを聴いたのだが、メータのほうがよかった。メータはヴァイオリンを両翼配置にしているがクルレンツィスはやっていない。クルレンツィスは第1楽章で内声の弦の刻みを強調しはっとさせるが、実はメータもやっている。そしてメータにある興奮がクルレンツィスにはないのだ。結局クルレンツィスは表情をどぎつくやっているだけという疑問が湧く。ピリオドでこれだけの精度は瞠目すべきものであるが、徹底的な作りこみがベートーヴェンの音楽が本来持つ爆発力を減退させたのではないか。その点ではロトやエラス=カサドのほうが上だと思う。まあ、こんなことを言って毎回CDを買っている段階でクルレンツィスの術中に嵌っているのだが。彼は元々聴き手を感動させようなどとは考えていない。その手口を検分して議論にしてもらうことが目的なのだ。もしかすると21世紀のクラシックはこうしたものかもしれない。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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