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ベートーヴェン(1770-1827)

SACD 交響曲第9番『合唱』 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー&バイロイト(1951 スウェーデン放送所蔵音源)

交響曲第9番『合唱』 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー&バイロイト(1951 スウェーデン放送所蔵音源)

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  • ★★★★☆ 

    さすらうおっさん  |  東京都  |  不明  |  2022年01月04日

    年末にぽちっとしたら大みそかに配送メールが届き、元日の昼に届きました。少し申し訳なかったです。 音質の面だけで★一つ減らしましたが、歴史的な意義は非常に大きいです。同じ仕様でオルフェオにはバイエルン放送盤を再発してほしいです。 演奏の善し悪しの評論は飛ばして、この音源の特徴で気づいたところを以下に。 ・冒頭のアナウンスで「バイロイト音楽祭からの生中継」など演奏の基本情報が、ドイツ語、英語、スウェーデン語で読み上げられる。たぶん一部は録音で一部(スウェーデン語部分?)はスタジオで生で読み上げたのか、声のクリアさに差がある。バイロイトから伝送しただけでも音質は特性に変化があるはずだから、スウェーデン放送のスタジオでの音声が一番クリアなのは自然だ。 ・アナウンスが終わってすぐに演奏が始まったら不自然だな、と予想していたけれど、そんなことはなく、一通り案内が終わったあと、しばらく間があって、アナウンサーがもう一度演奏者の名前を読み上げた。おそらく時間調整のためのアドリブだろうから、これは自然だ。 ・1楽章の冒頭のレベルが非常に低いのだけど30秒くらいで急に大きくなる。卓でのレベル設定が低すぎたと、エンジニアがボリュームをいじったのではないか。生放送だと事前には読みきれない部分もあるからこれもないことではないだろう。バイロイトの送出側の処理か、スウェーデン放送の受けて側の処理か、はバイエルン盤との比較でわかるかもしれない。 ・音質的には、伝送の特性があって、当時の記録テープの特性、さらに時間による劣化、保存状態などがあるのでけっしてよくない。全体には低域不足でハイ上がり。特性上周波数的には上もどこかでスパッと切れているのだろう。ただSACDということもあって、収録には余裕があって、楽器が重なってきても厚みが自然に出る。 ・楽章間の客席の咳払いを聞いた感じからは、これはゲネプロの関係者ではなく、お金を払って聞きに来たお客だ、と思う。ゲネプロで、出演者の知り合いとかだと、たとえ曲間であっても、咳払いはもっと遠慮がちにするはずだと思う。ましてや演奏中に聞こえるような咳は控えるだろう。 ・演奏が終わってからの拍手が自然。しかも長時間収録されている。当時の拍手・歓声の入り方も、案外いまに近いのだな、という感覚になった。一点だけ、初めて歓声が聞こえるタイミングが妙に揃っているのはなぜかな、と思ったけど、これは舞台上でどういう動きがあったか、がわからないと理解できないかもしれない。 というわけで、自分の感覚としてはほぼ間違いなくこれがノーカットの本番の演奏で、バイエルン盤もそうなのだろう、という結論に落ち着きました。 自分の中ではもう結論は出たけれど、謎がもう一つ残った。「なぜEMI盤はああなったのか」ということ。フィナーレのラストのアンサンブルが特徴的な崩壊を起こしているようなテイクをつないだら、実際に聞いた人が「自分が聞いたのはあんな演奏じゃなかった」と気がつくと思わなかったのだろうか。 仮説として一つあるのは、「EMIの技術陣が酷いミスをして、全部本番の演奏を使いたかったが、不可能だった」という可能性。放送用の録音とEMIの録音はマイクも収録機も別だったのかもしれない。EMIからバイエルン放送にテープを貸してくれ、とお願いをするのは屈辱的すぎたのかもしれない。 もう一つの仮説はやや当て推量だけど、ウォルター・レッグの妻のエリーザベト・シュヴァルツコップが何らかのリクエストをした、ということ。自分の声の状態か音程かアンサンブルの精度かで、「ゲネプロの方が出来がよかった」と強く思ったとしたら、プロデューサーの夫に圧力をかけたかもしれない。だって、歌った本人なら、LPが出たときに音源が差し替わったことぐらい、すぐにわかったのではないか? でも、もう時間が経ちすぎて、EMIの編集に関与した人物や家族の証言が出てこない限り、真相は藪の中かもしれない。

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  • ★★★★☆ 

    ysk  |  広島県  |  不明  |  2021年12月23日

    10歳頃から有名なバイロイトの第九のみを愛聴してきた身としては、あのリズミカルな一楽章のティンパニ(天才的と言ってる批評家もいた)や弾力感がある最終コーダのシンバルとかが絶妙だと思ってて、これがフルトヴェングラーのスタイルなんだと刷り込まれていたんですが、後年ルツェルンや54年バイロイト、53年ウィーンフィルとかを聴いて何だかどっしりとしてるなあと思っていました。今回スウェーデン盤を聴き、第一楽章からああやっぱりこの踏みしめるように進んでいくスタイルがフルトヴェングラースタイル何だなと気づかされました。ためを作るというか。昔からのバイロイトの第九はどこかリズミカルな感じがあって、それがもう絶妙という感じだと思うんですがそれが通常スタイルではなかったわけですね。  あとこの劇場特有の響きが好きなんですが、これは54年と同じく放送録音だから顕著には感じられないのでしょうか?この点はもしかしたらあるかもしれないというEMI盤のノーカット音源が聴ければ、特有の響きで聞けると思うのでそれを待つ楽しみもあります。  星評価はヘッドホンが壊れててネットカフェで急遽聴くことになり、音量もそこまでなく周囲の雑音がかなりあったのであまり良く聴けなかったので現時点では4つにさせて頂きます。コンポ、パソコンで聴けるようになったら評価が上がるかもしれません。しかし、ノーカット盤あってもフルトヴェングラーの表現の素晴らしさは随所にあり、フルトヴェングラーの他の第九より抜きん出ていることに変わりはないです。やはりこの音源も名演です。

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  • ★★★★☆ 

    yk  |  京都府  |  不明  |  2021年11月30日

    一つの演奏についてEMI、ORFEO,そしてBIS・・・と3種の”正規録音”というのは、“ヤレヤレ”と言う気もするが、フルトヴェングラー・ファンとしては黙って観ていると言う訳にもいかずやはり早速入手。聴いてみたが、録音クオリティと言う点では演奏音の周波数レンジは8kHz位までしか伸びていないし(AMラジオの録音?)、100Hzあたりにハム音が入り所々録音レベルの変動、音割れプチ・パチ・ノイズなどもあり、4楽章では短い音飛びもある・・・と色々欠点はあるが、その範囲での音としては意外なほど綺麗な音が録れていて鑑賞には差し支えない範囲にある。肝心の演奏だが主な会場ノイズなど基本的にはORFEOが出したバイエルン放送のものと同じものの様である。コレが”放送用テープ”ではなく”実況放送の録音テープ”と言うことであれば、この演奏が1951年7月29日祝祭劇場再会当日の演奏と言うことになる(様である)・・・が、不思議なことに私はこの録音を聴いて何故かEMI盤の演奏を思い出す・・・やはり、刷り込みと言うのはなかなか消し難い。いずれにしても記録としての価値は十分あり、BISのデジタル・トランスファーも良質・良心的で、私個人としては結構満足の出来るSACD/CDではあった。

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