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マーラー(1860-1911)

CD 『嘆きの歌』(初稿) 秋山和慶&東京交響楽団

『嘆きの歌』(初稿) 秋山和慶&東京交響楽団

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    kuzu2001  |  東京都  |  不明  |  2013年06月02日

    マーラーの歌曲を年間テーマにした2012/13シーズンの東京交響楽団。掉尾を飾ったのが3月の定期演奏会で取り上げられたこの「嘆きの歌(初稿版)」でした。キャリアの初期からマーラー節と巨大編成ならではの音響効果をこれでもかと盛り込んだ作品は、作曲家自身が2度改訂したことで知られますが、バンダの復活など最後の改訂で初稿に戻った構想も多く、本人はむしろ初稿を理想としていたことが窺えます。そうは言いつつ初稿楽譜が逸失したと思っていたマーラーには、第二稿の形で残されていた後半2曲を、記憶を頼りに初稿に近づけて出版するのがやっとだったようです。実際には初稿譜を妹のユスティーネが保管していたおかげで、今日この作品の本来の姿に触れることができるのです。(参考:1997年出版の初稿版スコアの解説) 実際、コーラスをステージ背後席(Pブロック)に配しつつ、さすがにハープは6台から4台に縮小(スコアに許容指定あり)されたもののそれでも最大規模のオーケストラが埋め尽くしたステージの随所から録音用のマイクがにょきにょきと顔を覗かせる、窮屈な光景ではありましたが、鳴り響く音にはそうした窮屈さは皆無。秋山さんが指揮台に立つといつもそうですが、無駄がなく切れのいい身のこなしに、このオーケストラは数十倍もの敏感な反応で応じます。この日は大谷康子さんがコンサートミストレスを務めましたから、近年逞しさを増したオーケストラトーンに、持ち前の流麗できめ細やかなストリングスが艶っぽい表情を載せていく、この曲に相応しい音作りになっていました。 この編成の中でも、繊細な動きのパートに至るまで自然に聞こえてきたこの日の演奏が、CDで聞き返せることは個人的にも無上の喜びです。同時に、この曲のあらゆる側面を体感するのにもってこいの演奏記録として、皆さんに推薦するのに躊躇いのないディスクです。ライブに居合わせた人、行けなかった人、どちらにも是非。

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