安藤裕子

CD ITALAN 【限定盤】(CD+短編小説)

ITALAN 【限定盤】(CD+短編小説)

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    seigo-hk  |  長崎県  |  不明  |  2021年05月18日

    至福の音楽絵巻に至高の文学描写。CDと小説の連動芸術。交互の作用で音楽を読み解き小説を聴き込もう?!天才が放つ奥深い文化エネルギーを浴びていよう。1.至らぬ人々。やわらかい空気と光のひろがり、しみこむような歌声。神妙なストリングスとピアノと幾つかの音。静けさにも精妙さがただよう心地良さ。アルバムと小説の幕開けにドキドキもします。2.S V A H A 。徐々に迫り来るサウンドに幻想的な歌詞がゆらりと舞うようです。乾いていそうで温かみと揺らぎ感のある不思議な音色の像。本人が打ち鳴らすドラの響きも効いています。一度鎮まり、再び鳴る所は小説の内容を増幅させるような念押し音響。3.太古の時計。ファンタジックな世界を巡るような、琴線にふれるような、胸裡にふれるような懐かしさもあり、美しい楽しい曲です。豊かな演奏とコーラス。注目は作詞も作曲も編曲も一人で家で全部を演じ録ったと記載あり、素晴らしすぎます。好きだなぁ。4.こどものはなし。遠鳴りから近付いて来るような光景のはじまり。ひとつひとつ織り成されている細かい音を追っていったり、質感の違いを味わっていったり、多角的な魅力に溢れています。言葉の響き方も展開も興味深い。5.風雨凄凄。多層の声と複数の生活音と独自の仕組みで自然や精靈と交信しているかのよう。革新的な巧みの風と混成的な恵みの雨に満たされてゆく耳と心。聴く度に発見のある面白みと凄み。深まりゆく味わいと凄み。6.花柄。こうごうしい。快適な輝きに縁取られてゆく。鮮やかな夢の世界で身を委ねる起承転結かな。良いなぁ。聴くことの喜びに感謝。7.さよなら。歌とピアノでやすらぎます。遥かな想像世界の旅から帰って来たような、小説の読後に寄り添うような、おちつきと安堵感。全七曲感動のアルバム。音楽だけでも凄いのに、小説集も合わせての一つの作品に仕上げられている凄すぎる才能。小説集『至らぬ人々』は『風雨凄凄』(会社と後輩)/『娑婆訶』(家庭と学校)/『こどものはなし』(母と子)/104ページのヴォリュームで全三話収録。楽しめる言葉の表現の宝庫です。アートワークも素晴らしくて、手描きの絵の可愛さに、外側のケースの布地模様柄のデザインもイメージが広がります。セルフプロデュースものも小説も今後も期待のふくらむ充実の内容です。

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