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ROYCE さんのレビュー一覧 

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     2022/06/21

    モダン仕様のオールド楽器(ゴフリラ)とモダン弓(A・ラミー)を使いながらピリオドスタイルを取り入れた演奏。技術的に余裕綽々で肩の力が抜けた軽やかさが心地よいバッハになっている。録音も優秀。

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     2022/05/31

    ライブ収録のためか、どの曲もハイテンションな演奏で、一度聞けば畏れ入りましたとなるが、再度繰り返し聞きたくなるかどうか?晩年の曲も高カロリーな内容のため、ちょっと聞き疲れしてしまった。非常にアグレッシブなアプローチを可能とする技術的な錬成は見事なものである。

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     2022/05/31

    音質は玉石混交といえる。どの曲もこのレーベルにありがちな疑似ステレオ化されているため聞きやすくなっている。残響不可の不自然さは否めないが。第3番はこのセットの中では最も音質が鮮明で聞きものだろう。演奏内容はいつものクナ節が炸裂。どれも面白い。

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     2022/05/27

    このシリーズには原寸大のポスターが付属しているのがミソ。バッハからサラサーテまで、いろいろな曲を演奏しているが、どれも過不足ない出来でストラドの美音を堪能出来る。マレシャル・ベルティエという楽器固有の音かどうかはよくわからないのだが、1715年前後の黄金期のストラドらしい華やかな音色はイメージ通り。個人的にはもう少し陰りのあるほの暗い深みのある音が好みだが、ストラドにそれを期待するのは無い物ねだりだろう。奏者が使っている弓の情報が未記載なのは不親切。録音は良好とはいえ、楽器紹介が目的の録音としては残響過多といえるかもしれない。

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     2022/05/05

    ショスタコは1981年2月16日、マーラーは1972年1月5日/6日のライブ録音で、会場はフェスティヴァルホール。ショスタコの演奏はスケールが大きく、刺々しさを強調してない純音楽的な演奏といえ、オーケストラも好調だ。朝比奈ファン以外の方にもお勧め出来る。マーラーは大阪フィルの創立25周年記念、100回目の定期演奏会の記録で実際にステージ上に1000人の出演者が並んだという。ゆったりした器量の大きさを感じさせる演奏になっている。録音状態は2曲とも良好でエポックメイキングな演奏会の記録としては十分。

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     2022/05/05

    録音状態は十分に鮮明で鑑賞に支障はない。強奏時に飽和気味になるほどにダイナミックレンジが広大な録音なのでご注意を。演奏は楷書体のスタイルで格調高い。

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     2022/04/30

    20世紀前半のアール・デコ風の舞台装置が美しい。登場人物の衣装はいろいろな時代のスタイルが混在しているのも面白い。機械仕掛けのベッドやパントマイム的な動作が笑いを誘う演出は客席の受けが良かったようだ。時々、どよめきが起こる様子が記録されている。歌手たちの演技、歌唱に不足は感じない。今風の軽やかさが心地よくて、こういう方向性での解釈を見てしまうと、脚本のテーマを考えたら、従来の重厚長大型の仰々しい演出でやるのはどうかと思えてくる。ティチアーティが作り出したスタイリッシュな音楽も大変結構でした。

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     2022/02/21

    ブルーレイを買ったがDVDかと思えるほど画質が粗い。背景にいる合唱団の姿などは輪郭がギザギザなのでビックリした。2018年の映像作品とは思えない古めかしさを感じる。この程度の画質ならブルーレイじゃなくDVDで十分だろう。

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     2021/11/18

    ファウストのヴァイオリンを美音と褒めている方もいるが、グリュミオーみたいな美音を連想したら大間違い。ビブラートを控えめに使った硬く締まった音でポキポキ弾く様子は明らかにピリオド奏法を意識したもの。典雅さや優美さを削ぎ落とした攻撃的なスタイルで通している。ところがバックのオーケストラは分厚い音で荘重勇壮なベートーヴェンを奏でているから、ソリストとは水と油。ハイティンクの、よく言えば伝統的な、悪く言えば鈍重な指揮が、軽やかに飛翔したがっているファウストのフットワークを引き止める足かせとなっている。ファウストはスタイルが近いパーヴォ・ヤルヴィとかハーディングあたりと組めば全然違った結果になったと思う。「田園」は旧来型のスタイルの演奏で可もなく不可もなし。新たな発見があるわけでもなく、ベルリン・フィルならこの程度の演奏は当たり前だと思う。

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     2021/10/25

    1990年頃に買った国内盤全集と聴き比べたが、わずかに音の輪郭がシャープになっているような気がするが、ほとんど差は感じられない。その後に出たリマスター盤の音は聞いていないのでわからないが、初期盤CDと比べると音質に関してはSACD化のメリットは期待したほどではない。これからバックハウスの録音を買うならSACDがいいと思うが、昔のCDを持っているなら、値段が高いSACDに買い換える必要はないと思う。

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     2021/10/03

    ラトルの2度目となる第9番第4楽章の録音を聞きたくて購入。その第4楽章は2012年のセッション録音よりも総じてテンポは速めで、旧録音の随所にあったタメはほとんど聞かれず、サクサクと一気呵成に突き進む。旧録音は貫禄のある堂々たる構えの演奏だったが、今回は切迫感が強くてこれはこれで面白い。評価録音状態は前回の方が分離がよい。新録音はダイナミックレンジが狭く、団子状にかたまって聞こえる。実際にホールの客席で聞けるような音ともいえる。SACDの音にしてはおとなしいのは、ディスクに記録されている音圧レベルが全体に低いためだろう。ディスクが取り出しにくい紙製のパッケージは毎度ながら嬉しくない。

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     2021/08/17

    音質はかんばしくない。ステレオだが左右が逆転しているようで第一ヴァイオリンが右側から聞こえる。強音ではいつも混濁して歪むし、ダイナミックレンジが狭くて頭打ちになる。声楽は独唱、合唱を含めて大味というか大雑把でアメリカンな感じがする。テンシュテットの指揮は終始テンションが高い。

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     2021/03/12

    風呂場で聞いているような長い残響を伴うARTS盤に対して、こちらは直接音主体の音になっている。おそらくリマスター盤の音がオリジナルに近く、ARTS盤は電気的なエコーを付加しているのだろう。より自然な音質なのはリマスター盤なので買い替えたのは正解だった。

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     2020/11/26

    厳格で折り目正しい、しかめっ面のバッハというイメージがある演奏。遊び心があまりにもなさすぎて息が詰まりそう。ある時代までのバッハに対する考え方を反映した演奏だが、今となっては過ぎ去った遠い昔の思い出のよう。かしこまりすぎて愉悦感がさっぱり感じられず面白くないのだ。

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     2020/05/12

    旧ソ連時代に最初にバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ、パルティータ全曲録音を成し遂げたのがピカイゼンである(オイストラフは全曲録音を残さなかった)。そのバッハの演奏スタイルは今となっては旧式となってしまったが、シゲッティとかシェリングの録音が好きな人にはこれも好まれるだろう。シャコンヌなどは重心の低い音楽が簡単にはヒートアップせず、ひたひたと押し寄せてきて、やがて大樹を仰ぎ見るような雄大なスケールとなって終わる。古楽器演奏が台頭する以前はこういう威厳のあるバッハ演奏が賞賛されていたのだ。CDはLPレコードで聞いた音よりも若干高音域が持ち上がっている印象を受ける。とはいえメロディア盤はヴェネツィアレーベルから出た復刻CDほど高音域がささくれ立っていないので聞きやすい。

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