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うーつん さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/06/04

     ありそうでなかなかないシューマン・ピアノ独奏曲の全集。どの曲も明晰にくっきりした演奏で聴きやすい。思いつめすぎた感じはないので、思索的な趣を求める方には物足りないないかもしれないが、これだけの質を13枚のディスク全体で貫いていることはすごい。何より、シューマンのピアノ独奏曲においてその全貌を俯瞰できる価値ある全集。有名曲なら銘盤数あれど、全集のかたちでここまで高品質で安心して聴けるのはありがたい。一気にまとめて聴くのはきついから、これからも(本や詩集のように)気分にあわせて気ままにページを開くような聴き方をしてみたい。その方がシューマンの音楽には合っている気がする。

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     2017/05/19

     ブラームスについては聴いてきたディスクでもっとも安心して聴くことができる。バリバリ弾きこなす演奏ならたくさんあるが技術云々が鼻につく。私がもつ、この曲への考え方「ただ弾ければよいというモノではない」はこの演奏から実感したものだ。老齢のバックハウスがベーム&VPOのサポートを得て、熟成された覇気と牧歌的な哀愁とひなびた情感を漂わせるこの演奏が好きだ。

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     2017/04/05

     DGによるソコロフの第3弾は協奏曲。モーツァルトは音の粒がそろい、のびやかに弾かれている。ピノック指揮のせいだろうか、古楽器演奏や往年の銘盤・F.グルダ&N.アーノンクール盤のように、ソロの部分以外でオケに合わせて所々に石を配置するように音を置いていく(またはのせていく)。実際のスコアは知らないが適所でオケとの一体感が作られ、非常に和やかで典雅なモーツァルトが楽しめる。


     次のラフマニノフも同じ感じかと思ったら全く違ってずっこけた。個人的見解として、ソコロフもロシア人の血が流れているんだと変に納得してしまう演奏。かなり豪快かつ奔放に爆演している。

       ライヴゆえミスタッチもあるが本人はそんなものに目もくれずラフ3を自分の言葉・血肉として演奏している。アルゲリッチの爆演ディスクと同じようなベクトルに位置するが、圧倒的力業でねじ伏せるアルゲリッチと比べると「ロシアのDNA」的な爆演におもえる。とにかく演奏が濃い。   圧巻はラスト部分。まるでロシアの広大な大地に大きな太陽が沈むさまを大パノラマで映し出したような雄大なピアノとオケの掛け合い。爆演もこうした細やかな音の配置や悠然と大スケールで描く部分があるからこそ活きてくるのだろう。BBCプロムスならではの熱気の相乗効果もあり、ナマで聴いていたらさぞかし昂奮するだろうなと思わざるを得ないソコロフのスナップショット。実際に演奏後の煽られたように熱狂的なブラボーがそれを物語っている。ペダル操作なのか楽器の性能か録音技術のせいなのか、独特なピアノの音と響きも手伝い、ちょっと他では聴かれないラフマニノフです。

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     2017/03/30

     プログラミング、そして演奏全般に意志的な情熱を感じる。冒頭の「コリオラン」序曲からして燃えるような勢いと推進力。合唱曲でも精緻さを旨としながら熱気が感じられる。このテンションが交響曲まで続きます。ブラームスの第4交響曲によくいわれる「諦観・枯淡」とは違う新たな視点の持ち方を愉しむことができると思います。

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     2017/03/30

     ガーディナー&ORRによるブラームスの第1弾だが、私は3番→4番の順にディスクを入手。どのディスクも力作ぞろいでおすすめです。私の感覚ではひねりの効いた曲目の面白さが最大の魅力。オケ&合唱、ガーディナーの両手兵をフルに使ってのプログラムは今までになかったもの。「ブラームスの序曲と交響曲のカップリング」に飽きている方には新鮮な驚きになることでしょう。

       
     肝心の演奏ですがオケの(レビューにもあるように)推進力に満ちており、どっしりした趣こそ軽減しますが聴きごたえは十分にあると思います。指揮者の企図する革新性とオケの「楽譜を音として放ちたい!」という意思がミックスし、ズンズンと進んでいる様子。第4楽章のホルンの凱歌のごとき吹き鳴らしなどはその真骨頂といえます。


      古楽器演奏を使って時代考証第一演奏というより、その時代の「熱気」を活き活きと表現したかったのでしょうか。これは当盤に限らずシリーズのディスク全般(2番は未聴)にいえる特徴と思います。

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     2017/03/07

     ソニー時代の演奏から変わることなく、喜びと美しい歌に満ちたバッハがここにも表れています。感想はそれだけ。これで十分だと思います。聴いてみてほしい、多くの言葉を並べる必要がないことを解ってもらえるはずです。

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     2017/02/28

     かまえるほど聴き苦しい音でもないので、十分に許容範囲の音質と思う。たしかに音は古いが、音楽が古くなったわけではない。フルトヴェングラーのコンサートを追体験できるのは嬉しいところです。 プフィッツナーの3曲は共感に満ちた演奏。モーツァルトは思ったほどデモーニッシュではないが古典的な美しさと情感にあふれている。ブラームスは最初の出だしからしてフルトヴェングラーの「らしさ」満載でありながらブラームスの枠と背骨はしっかり残している作り。  一つ難点を挙げるなら、各曲の余韻となる部分がほしかった。プフィッツナーが終わるとすぐにモーツァルトが始まってしまい、あわただしい。トラック間の時間調整もやってほしかった。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/01/27

     思っていたより音が豊かでギスギスしておらず聴きやすい音質です。ひと昔前のステレオ録音や最新のデジタル録音の音を期待するのは土台無理な話だが、すくなくとも「音質」の問題より「音楽」の内容によって、音質の不足分をカバーできるので損はしません。ふくよかで肩ひじ張らずに聴ける音楽がここにはありました。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/01/23

     過去の先達が発表してきたマズルカ全集にひけをとるどころか、それらを凌駕したといってもいいくらいに素晴らしい出来栄えと思えた。オーバーなところは全くないのに雄弁、甘く切なくロマンティックに弾くわけではないのに心に刺さるようにしみこんでいく。


       何が素晴らしいかというと、作曲者の心情の吐露やもどかしさや、孤独や故郷への愛などを実に繊細に歌い上げていると思えるような演奏と音の連なりに惹かれるのだ。日記帳に綴るが如く書き溜められたマズルカ。どれもがショパンの心情に寄り添うように、慈しむように繊細に弾かれている。


        昔、マズルカを聴いた時はマズルカに感じ入ることはなかった。が、ここ最近、様々なマズルカ演奏を聴くようになり、ようやくというかこの「小さな宝石たち」の美しさと儚さ、痛み、そして哀しさを感じるようになってきた。ショパンがこの中に込めるしかなかった想いをこの年(まだ40代ですが…)になり感じられるようになってきた。そんな折にこの素晴らしいディスクに出会えた僥倖に感謝したい。

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     2016/10/29

     1993年にDENONで収録された、異形なモーツァルト(ソナタK457、幻想曲K475など)から23年を経て2枚目のソロ・アルバム。 まず聴いた感想はいうと、「まるくキレイにおさまっちゃったなぁ」。  

      というのも今日、ナマで彼のコンサート(2016.10.29 浜離宮朝日ホール、K330&331など)を聴いた後に家で聴いたため、セッション録音が味気なく聴こえてしまったのだ(今日は少し時間あけて2回聴いた)。そんなことを視聴レビューの材料に加えるな、との批判も当然だが、前作のソロ・アルバムと比較してもきれいに落ち着いて聴こえてしまうような気がする。ここ数年、若林工房からのライヴを基にしたディスクが緊張感と集中力と自由さがうまくブレンドされた演奏で聴けるので愛聴しているが、当盤ではいまいち「らしさ」を感じきれない。 曲目が違うことを考慮しても前回のソロ・アルバムのほうが面白く思えた。もう少し聴きこんでいくと違って聴こえるかもしれないが、現段階では満足しきれていない。

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     2016/10/15

     線は細いが、その細さが持ち味。聴いてまず感じたのはこれ。


       藤田嗣治の、面相筆で描かれた絵を思い出した。独特な白地のキャンパスに面相筆による線が描きこまれる。その細く繊細な線が一見平面的なキャンバスを区切り、何とも言えない立体感を醸し出す…。  音を積み上げていくのではない、 バッハの音世界を五嶋みどりが繊細に切り出していくように思えたディスクでした。

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     2016/10/15

     ヴァンスカ&ラハティsoの交響曲全集には地元だからだせる雰囲気と余裕が感じられます。私たちはそこに身をひたすだけでよいのだから実に気持ちよくシベリウスを体感できます。これが当盤の魅力ではないでしょうか。


       同じ「本場もの」としてはベルグルンド&ヘルシンキpoもありますが、こちらはシベリウスの言語を一転のおろそかにせずに歌い上げる魅力がありました。対して当コンビでは淡々と作曲者と同じ言語で普通に歌い上げるだけ。どちらにしても同じ風土で育ったから出せる音楽がある気がします。演奏時間的にはさらっとした印象がありますが、余分なものを加えないすがすがしさを感じます。かえってジャケットデザインの方が加工臭くてすこし「?」と思うくらいです。おすすめ。

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     2016/10/11

     協奏曲と名付けられて、その体裁で演奏されているものの、内田光子はじめクリーヴランド管弦楽団のメンバーは室内楽を愉しんでいるかのように感じられる。テンポは総じてゆったりの部類だろうか。じっくりとモーツァルトの音符を弾きつつ聴くといったおもむき。

       K.453の歌心、K.503の華やかさの両方の雰囲気は充分に持ちつつ、余計な歌を入れず、華やかさもけばけばしくならないように落ち着きを持たせていると感じた。K.453はとてもチャーミング、K.503は大人の上品さを持った1枚としておすすめしてみたい。   個人的には2曲の間にメシアンの鳥にちなんだ曲(たしかピアノ&オケでありましたよね?)を挟んでも面白いかなと思ったが、モーツァルト・ツィクルスの雰囲気から離れてしまうか…な?

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     2016/10/11

     シューベルトのピアノ・トリオにまた一つ聴きごたえのあるディスクが加わった。A.シュタイアーを中心に、時代楽器を使っての演奏であるが、思ったより痩せぎすしないしっとりした音質。  できれば第2番(第4楽章)でリピート部分をすべて演奏してほしかった(作曲家が聴いたであろう楽器の音は再現するが、作曲者が意図したリピートは再現しないというのは片手落ちと思うが…。)という不満は残るが、演奏自体はシューベルトらしい自由で歌があふれる雰囲気を主体としながらも、ところどころに孤独感や絶望がすきま風のように吹き込まれるよう。あまり深刻にならずにシューベルトの「歌」を愉しむにはちょうど良いディスクだと思うのでおすすめです。いままでシューベルトは長くてダラダラして退屈…と考えていた方にも試していただきたい。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/10/09

     まずジャケット写真が趣深い。武満徹の人柄と当盤企画のコンセプトにしっくりきたものに思える。  演奏はソロと重奏を散りばめ、大切に弾かれている。繰り返して聴くほどよく思えてきそうな美しいギターの音がつまっている。

      そして曲目。さまざまなジャンル・世代にも親しみやすくそしてそれぞれに発見を促しそうな広い範囲からピックアップしてあり、ただ偲ぶだけでなく、今後も武満が音楽ファンの中で生き続けていくきっかけになれるだろう。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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