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うーつん さんのレビュー一覧 

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     2015/01/03

     音は響かず、ガサガサ音がするし録音とか音質で考えれば問題外。ピアノ・テクニックで考えれば今の高校生の方がバリバリ弾きこなすのであろう。  だが、コルトーによって紡がれる前奏曲には、今の演奏では感じられないであろう「薫り」がある気がする。


        「古き佳き時代の演奏」を妄想しているのかもしれないが、エスプリとかいうものとも違う、「詩情」のようなものを感じてしまう。  前奏曲 Op.28にはコルトー自身がつけた標題(イメージ)もある。某胃腸薬のCMで有名な第7番 イ長調 (Op.28-7)もコルトーにかかれば「楽しい思い出は香水のように漂う」となる。これを想いながら聴いてみると思わずうっとりとさせられてしまう。肩に力を入れず目を閉じて聴くならこういう演奏の方が合うのではないだろうか。   
       
       今様の演奏の合間にふとこういった趣の盤を手にしてみるのも一興であろう。音や楽曲としてならもっといいものもあるから★は一つ減らすが、5つ星にもひけを取らない個性や薫りを感じたい方におすすめしたい。

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     2014/12/28

    『優しきフランス〜歌曲とシャンソン集』(カタログNo:V5343)を購入して気に入り、こちらも購入。 こちらの盤も前述盤同様、じっくり聴かせてくれる充実した内容だ。  B.メルドーの抑制されたピアノ伴奏 −いたる所にきらりとセンスをしのばせてくれるのが心にくい− とA.SV.オッターの知的でありながら冷たくない歌心・・・。感情を全力でぶちまける表現ではなく、情感を適度ににじませる歌い方が聴く方をほっとさせてくれる。   ジャズでもクラシックでも映画音楽でもカテゴライズしにくいCDだ。あえて表現するなら上品なクロスカルチャー?

      1枚目、メルドーの歌曲は独特な空気の中で紡がれる静かなドラマが美しい。メルドーの他の盤を知らなかった分、余計にそう感じるのかもしれない。
      2枚目の映画音楽からの楽曲は過度に甘ったるくならないロマンチシズムがうれしい。   ジャズとかクラシックとか特定のジャンルに縛られず「歌」に興味のある方におすすめしたい。

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     2014/12/02

      そもそも一人の現代作曲家の作品いくつかをずっと聴き続けるのもけっこう骨が折れるものだ。 当盤の作曲家のように緊張感を持続させる作品ならなおさら。 しかも大まかな曲調というか進行は似たり寄ったりなのでマンネリになってしまうこともあったと告白しておきたい。  その点で当盤では楽器編成が多様、その響きを聴きあい中に含まれる多義性を模索すること、奏法の多様性にも注意が注がれていることを感じておもしろかった。   


     あしかけ20数年の年輪を1枚で聴くわけだが、作曲家の根本は全くぶれずに一貫していることがわかったのも勉強になった。細川俊夫のポートレートとしてもおすすめしたい。

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     2014/12/01

     ラン・ランによるモーツァルトの協奏曲。しかもバックがアーノンクール&ウィーン・フィル。このニュースをHMVで知り、最初に受けた印象は木に竹を接いだようなチグハグな感覚だった。「アーノンクールから自宅に招かれるほど親しい関係にある」とわざわざ告知レビューに書く時点でそのチグハグを補強しているのではと思ってしまったくらいだ。  で、実際にCDを聴いて受けた印象もチグハグなものだった。まず感じたのは思っていたよりピアニストが突っ走っていないなぁ、ということ。良し悪しは別にしてもモーツァルトの楽譜のなかを、オケの伴奏のなかをブイブイと駆け回るのかと思いきや、じっくり歌うことに気を配っているように聴こえた。モーツァルトの曲そのものが、彼の壮快な身ぶりやめまぐるしくかわる表情をあまり必要としない気がするし、それを封じられた状態で演奏する難しさがあるように感じてしまった。


    アーノンクールの指揮と同様、細かい部分で才気煥発に駆け回ってはいるものの、全体の印象では「ゆっくり丁寧な歌い回し」だ。   カデンツァも「ラン・ランのモーツァルト」というよりは「モーツァルトにラン・ランの香りをしのばせた」仕上がり。アーノンクール&ウィーン・フィルのバックはラン・ランの後見役(?)としてじっくり見守るような余裕を漂わせつつ、ソリストに刺激を与えた演奏で盛り立てる感じ。2枚目のソナタの方が一人でやる分、どちらかといえばのびのびと彼の歌を歌っている気がした。

     ラン・ランの爆発を期待した人には少し肩すかし、(いわゆる正統的な)モーツァルトを期待する人には当惑を覚えさせる内容ではある。私も最初に聴いたときは前述の感想を持ったが、数回聴いているとこのチグハグ感にも頷けるような気持ちになってきた。


    トンデモ盤とは思わないが独特の雰囲気を持ったCD。今後もっと聴きこめば変わろうが、数回聴いた時点の評価としては中間の★3つとさせていただく。

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     2014/12/01

     あまり注目されていない気がする当盤だが、内容は豊かなのでお勧めしたい。   シューマンによる小品集を「あれこれいじくって目にもの見せてみよう」という作為は感じられない。まるで色とりどりのエッセイ集を情感込めて読んでいるように愉しく弾いている。ピカッと派手に光らない、存在は目立たないが、きらめきものを感じさせる、いかにもピリスらしい一枚といえるのかもしれない。

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     2014/11/28

    私の知る限りで3回目の録音であり、エッシェンバッハとのコンビによる当シリーズ3つ目のシューベルト歌曲集。 表現に自由さがあらわれてるように聴いた。


    1回目のハイペリオンでのものは繊細な若者のさすらいと心の哀しみに寄り添った印象。
    2回目のブレンデル伴奏によって大きく化けたウィグモアホール盤はライブらしい劇的なモノドラマ。

    これに対して今回の冬の旅は、オーバーな身ぶりはないが、心の揺れが伝わってくる。主人公との一体化より、さすらう自分を少し離れたところから眺めているかのような落ち着いた距離感がある。

    前録音で一編のドラマとして「演じた」ものから、身ぶりを削ぎおとし「歌われた」ものへと変わったのではないだろうか。…ライブでないことも影響しているのかもしれない。だからといって内容が薄味になっていない。むしろ一音一句に心を配り、絶望とさすらいを克明に焼き付けている気がした。 エッシェンバッハの伴奏もこのコンセプトに寄り添い、ピアノ伴奏とオケ伴奏の良いとこ採りのような演奏と表現――歌に埋もれず、歌を越えず、音の表現に指揮者としての配慮を想わせる意味で――を両立させていると私は感じた。

    様々な歌手が「冬の旅」に何回もチャレンジする。買う方としては大変だが、歌手の進化(深化)を、または新しい表現に気づかされる喜びをもたらしてくれたら、また懲りずに買った甲斐もあるというものだ。ゲルネによるシューベルト作品集の掉尾を飾るにふさわしいCDとしてもお勧めできる1枚だ。

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     2014/11/11

     聴いていてワクワクさせてくれる愉しい一枚だ。よくあるバレエ名曲集だが、聴きあきることがない。


       毎日聴くようなことはさすがにない、そのかわり時々無性にこのドラマチックな演奏を欲しくなる時がある。こってり、ずっしり、いいじゃないか。     カラヤンの良さが存分に歌われる魅惑の一枚。こぶしも聴いていて泣かせどころもしっかり心得ている。あざといくらいにドラマのもっていき方がこなれている。特にこれからの季節(11月から12月にかけて)の寒い夜にぴったりと思った。

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     2014/11/07

     「中庸の美」とでも表現したらいいのだろうか。決してやりすぎでもあからさまでもなく、恣意的なところもない、何の衒いもなくあるがままに奏でる・・・。曲中にはヤンソンスの刻印みたいなものを探してもみつからない。でも聴き終わってからほんのり温かなものが残っている。もしかするとこれがヤンソンスの刻印なのだろう。


     演奏は明るく暖かな音づくりが好印象。渋みや凄味はないが音楽を愉しみたいというブラームスの全集。そういう曲を聴きたい方におすすめしたい。同じく「中庸の美」路線(?)でも朴訥でひなびた感じならハイティンク&LSO盤もおすすめです。

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     2014/10/02

      曲は以前他のレーベルで演奏したものを再録音が多くを占める。同じ組み合わせで演奏した曲(ランドスケープV)もあるし、楽器の編成を替えた曲も。以前の録音より演奏は落ち着いた感があるが、音の緊張感は深化しているように聴こえた。「厳しい」という感じではない、深い呼吸を互いが感じあうというような感覚のものだ。


    五重奏とソロを交互にして単調にならないように、緊張感が持続するように組んであるように思った。音が立ち上る様と持続しつつ変化する様が固めの音質で耳に染み込んでくる。

    はじめて耳にしたソロ曲はどれも美しく切ない。

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     2014/09/13

     フランス語分からないながら聴いていて、光景やシーンがイメージしやすい。選曲やアレンジ、演奏も含めて上品な仕上がりに感じた。なじみの曲もちりばめられているので、フランス歌曲(&シャンソン)入門としてもおすすめしたい。
        フランス歌曲はあまり聴けておらず、シャンソンなどは門外漢の私だがすぐに気に入ってしまった。 アレンジも上品でけばけばしくなくオトナの歌という感じ。オッターらしい、知的ですこし遊び心が感じられる内容。  他の本場フランス人の歌唱と比べると、歌唱のくずしが少ないように、くっきりはっきり歌っているように感じてしまったが、フランス語分からない私にとってはかえってとっつきやすい。ここで聴きこんでから他の演奏でシャンソンの扉も開けて中に入ってみたいところだ。

       CDを入手したのはおりしも9月、季節はこれから秋に向かうところ。夜に目をつぶって、しっとりとしたParisの情景をイメージしながら聴いていきたい。

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     2014/08/13

     ベートーヴェンのピアノも素晴らしいが、この盤で思い入れが深いのはグリーグの方。

      ・・・昔、何かの病気で学校を休んだ時に暇なのでラジオを枕元において聴いていた時、グリーグの協奏曲が流れた。派手さはないが朴訥とした涼しげなフィヨルドを想像させるピアノソロとオケの響きに感動したものだ。その時の演奏がこれだった。他の曲の演奏者は忘れたが「ピアノはサー・クリフォード・カーゾン・・・」の解説ははっきり覚えた。あれからかなりたつが今でもグリーグの協奏曲はこのカーゾン盤が私の定盤。もうひとつの愛聴盤・ルプー&プレヴィンの盤の抒情性とも一味違った情景感がある。

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     2014/08/13

     のっけの「ダンテ」から最後の「ソナタ」までプレトニョフらしい恰幅の良さとダンディと奇抜さを足して3で割ったような演奏。


     多くのピアニストがリストのソナタを演奏するが、他の作曲家のものに比べて演奏者の個性が出やすい(出しやすい?)ような気がする。すさまじい速度と剛腕でねじ伏せるアルゲリッチ、端正なツィメルマン、縦も横もがっちりはまったポリーニ、理性的なブレンデル・・・さまざまな解釈を許容できる懐の深さがこの曲にはあるのだろうか。   その中で当盤のソナタを私なりに考えると「歌舞伎の大見得を切るような演奏」と表現させていただく。芝居がかっているというか、「お、やってくれるじゃない」と思わせるような部分を数多くもつのだ。  それが不思議にマッチするから面白い。authority的な盤にはならないと思うが、聴いて愉しくなれるリスト作品集だ。プレトニョフのクセの強さのためか「?」と思う盤や曲もあるが、このリスト作品集は作品と彼の個性がうまく合ったものになったと思う。

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     2014/08/11

     久々に取り出して聴いた。じんわりきた。すべて即興というのが信じられない。それぞれのトラックが独特の雰囲気を作る。それぞれが独立しているものの通して聴くと連作のような不思議な連続感をもってしまう。

      聴いたのがこの夏の夜だからなのか、花火大会や夏祭り、その後の静けさや物悲しさなどを連想してしまった。   不協和音や不安定なリズムがやがて祭のような、どことなくおどろおどろした力強い曲となり、「Radiance(光輝、かがやき、きらめき)」となる。それは放熱し、新しい熱源を拡張して伝染していく。しかしそれが終わるとあとには暗闇があたりを覆い、一抹の寂しさや哀しさを漂わせる(Part III、VI、IX、XIII、XVIなどのトラック)。そこに「Radiance」があったことも忘れてしまうかのような静かな闇があり、それを風がすっとさらっていく・・・。

      Keith Jarrettがどのようなコンセプトで演奏したのか、またはCD化したのかは私は分からないが、おそらくいろいろな想いを起こしながら聴くことは許してくれるであろう。   もしこれからこのCDを聴いてみたいという方にもいろいろな聞き方があるだろう。べつに彼の信奉者でなくても入り込みやすいし、とくに規則や法則などに縛られずにKeithの創る音世界を浸ってみるのもいいかと思う。そんな愉しみを感じてみたいという方におすすめしてみたい。

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     2014/08/07

     内田光子によるモーツァルト協奏曲再録音の第4弾。 細かいところまで彼女の想いがこもった濃い内容の一枚。 「もうすこし肩の力抜いて弾いてもいいんだじゃないか?」と思う部分もあるがそれをしないのはモーツァルトに真摯に取り組む彼女の姿勢なのだろう。 美しい、そして緊張感あふれる音は相変わらず。オケもぴったり寄り添っている。ソロの音を聴き、それに寄せて盛り上げてみたり、対話しているような一体感が気持ちいい。一番気に入っているのはテンポの良さ。せかせかせずに一音一音吟味して弾いている感じがあり、聴いている私もその音を楽しんでみたり、考えてみたり・・・と聴くことができる。

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     2014/07/29

     「音を出す」というより「音が生まれる」ような印象を受ける演奏と録音。急がず焦らずじっくりとブルックナーの楽堂が築かれていく。時間的な威容はいつものことだが、ここでのチェリビダッケはできたばかりのサントリーホールに音を染み込ませようとするかのようなテンポで静かに進めていく。音の輪郭はくっきりしている印象はない。スーッと音が湧き出てきて響きが余韻として残されていく。    特に大好きな第2楽章の敬虔な祈りの感情の表出は目をつぶってその中に浸れる喜びがある。  他にも堂々とした歩みの第1楽章、勇猛な第3楽章、堂々たる伽藍を思わせる第4楽章もこれ以上ないくらい立派。   ヴァントのようなキリッとした演奏とは違う。でもどちらも素晴らしい演奏なことでは同じ。  あと個人的にはEMIからでたブルックナー・チクルスの演奏よりこちらの方が好き。緊張感が全体に漂い、しかもそれが良い方向に活きているのでは1986年の日本公演盤の方だと思う。



    これだけ質の高い演奏が日本で残されたことに感謝したい演奏だと思う。

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