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検索結果:69件中1件から15件まで表示
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/05/17
悪い演奏ではないが、かといってこの曲のCDとしてお勧めできるものでもない。マタチッチはかつて宇野功芳氏などに絶賛されたが、2021年現在の視点から見ればブルックナー演奏としてはかなり中途半端で奇妙な立ち位置になっている。 楽譜の選択にしても、改訂版(シャルク版)で演奏するなら全曲シャルク版で演奏すれば良いものを、このCDでは原典版を基本としつつ部分的にシャルク版が顔を出すと言う奇妙なもので、そこにマタチッチ個人の趣味以外の必然性があまり感じられない。チェコ・フィルのボヘミア的音色もまたブルックナーとは相性が悪い。 かつてと違い、現在ではブルックナーはただ豪快で壮大に演奏すれば良いという時代ではない。 本盤はむしろ珍版としての面白さに価値がある。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/04/02
TOKYO MX2の「ヒーリングタイム&ヘッドラインニュース・看板猫」でこの中の数曲がBGMで流れており、思わず購入してしまった。私は普段クラシックばかり聴いていてジャズには詳しくない人間なのだけれど、これはなかなか良かった。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2020/06/13
最初のレヴューから12年経ちましたが、星五つに変更します。 第2番の第1楽章第2主題や第3楽章の甘美さは、ブルックナーからマーラーに受け継がれ、マーラ10番のフィナーレで濃縮されて示された「絶望の中から理想の世界を夢想するロマン」が、ヴェレスにおいて更に煮詰まり、しかも同時にまた出涸らしの状態で示されており、滅びゆく世界を如何にも出来ず空の上から傍観するようなこのような美しさはヴェレスにしか存在しないと思われます。マーラーも体験しなかった凄絶なユダヤ人虐殺を逃れたヴェレスでこそかけた音楽かもしれません。 9番は前のレヴューでも書いた通りブルックナとマーラの9番を無調化してより簡潔で短い三楽章制に集約させたような作品で、作曲された1970年代と言う時代を考えれば、新ヴィーン楽派の自由な無調期のような作風は55年ほど時代遅れとだはいえますが、マーラ9番冒頭の長2度下降を短2度下降に変容させブルックナ9番のようにピッチカートを伴って静かに終結させる様は一聴の価値ありです。 1~4番までの世紀末的終末趣味ロマンを乗り越えて、5番以降で決然とした無調世界に乗り出したヴェレスの最後の悟りの境地といえるかもしれません。
3番は1951年完成の作品ですが作風としてはブルックナーとマーラーを近代化し亡命地イギリスのヴォーン・ウィリアムズ風味も加えコンパクトにまとめたもので、巧みなオーケストレーションと美しい旋律と和声は第1級の才能を感じさせます。 決然とした力強さに満ちた第1楽章、不安な響きの中からやがて絶望的に甘美なロマンが零れ落ちる第2楽章、才気弾けるスケルツォの第3楽章、凄絶な行進で締めくくるフィナーレは圧倒的です。 1956年完成の5番は調性感は希薄で前衛現代音楽登場直前の終戦直後型近代音楽の一種の典型ですが、全曲を貫く格調高い緊張感はヴェレスの優れた才能を十分に示しているといえましょう。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2019/03/26
期待に違わぬ素晴らしい曲だった。全編、マルクスらしい夢のような美しい響きに満たされた交響曲の桃源郷である(無論、秋に桃は咲かないが、そこは比喩である)。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2019/02/08
メロディヤのオリジナル復刻風ジャケットが実に良いです。共産趣味を刺激され購入しました。 音質も良好。なんだかんだ言っても赤軍がナチから奪ったオリジナルテープの経年劣化が一番少ない状態での音なのではないでしょうか。 演奏の素晴らしさは各方面から大絶賛されていますからあえて言うまでもないのですが、個人的にはこれはブルックナの音楽ではなくフルトヴェングラの音楽だなという印象であります。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2018/11/30
ある意味、まさに美の極致です。以前他のレーベルで出ていた音源ですがナクソクに移ってだいぶお安くなったようですから皆様宜しければお試し下さい。 マルクスは歌曲などが細々と演奏されてきましたが、彼の本領はやはり管弦楽にあるように思います。私も最初聴いた時はマーラーやツェムリンスキーなどと比べてなんともフニャフニャと軟弱、安逸な音楽で締まりが無い印象を受けましたが、多分にアドルノによるマルクス酷評に影響されていたのかも知れません。確かに時代を変えるような進歩的音楽では全くありませんが、そういうことは気にせず素直に耳を傾けていくうちに、やがてその美しさから深い癒しを得るようになりました。今ではマルクスは西洋音楽における至上の宝の一つであるように感じています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2018/01/08
個人的には2番、3番あたりが最も聴きごたえがありました。特に演奏時間最長の3番はスクリャービンやエルガーを思わせます(個人の感想です)。 残念ながら5番以降には創作力の衰えを感じました(個人の感想です)。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/11/19
交響曲は例の「HIROSHIMA」と同傾向の曲だが、よりコンパクトにまとまっている印象。素直にいい曲だと思う。ピアノ協奏曲も悪くはないが、どこかで聴いたような印象の楽想もあって個人的にはやや今一。「流るる〜」はディーリアスを思わせる良曲だと思う。個人的には購入して損はなかった。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/08/23
美しいロマンに溢れる4番は20世紀に書かれた交響曲の最高傑作の一つだと個人的には思っている。祖国エストニアがソ連とナチスドイツの争いに巻き込まれた第二次大戦中の1943年にこのような曲を書くことが出来たのは何故なのかわからない。演奏はフィナーレで多少のアンサンブルの乱れがあるものの曲の美しさは見事に表現していると思う。9番は晩年の渋いスタイルの曲だが悪くない。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/06/03
往年の名歌手たちによる歌唱でマルクスの歌曲が聴ける一枚ですが、特に前半は作曲者マルクス自身によるピアノ伴奏が聴ける点が素晴らしい。マルクス主義者(笑)必聴のCDです。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/04/06
マルクスは現状かろうじてピアノ伴奏歌曲で多少名を知られている作曲家のように思いますが、彼の発想はむしろ管弦楽を得た時に最高の魅力を発揮するのではないでしょうか。マルクスの管弦楽曲には天上的な美しさがありますが、歌曲も管弦楽版の方が魅力的に聴こえます。Rシュトラウスの歌曲の場合はピアノ伴奏版がオリジナルの作品についてはピアノ伴奏版の方がずっと良い曲に聴こえるのですが、それとは対照的です。 最後の3つの合唱曲は後年に他人によってオーケストレーションされたものらしいく、映画音楽的な派手さと俗っぽさを多少は感じなくもないですが、ここでもマルクスの音楽と管弦楽の相性の良さが十分に発揮されており、この上なく感動的な音楽となっています。
7人の方が、このレビューに「共感」しています。 2015/12/27
マズアのブルックナーは以前から気になっていましたが、訃報を期に購入、聴いてみると期待を遥かに上回るものでした。力ずくの乱暴さがほとんど無く、常に丁寧に練り上げられた音楽作りがなされ、それでいて必要充分な迫力がある。ブルックナー演奏史に残るべき素晴らしい演奏だと思います。
7人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2015/10/22
ヴァインベルクのいわゆる戦争三部作のうち、17番と19番はフェドセーエフの初演ライヴ盤を購入していたので聴いていた。18番もフェドセーエフ盤が出ていたような気もする(?)が買いそびれていつの間にか入手不能になり、この盤でやっと聴くことが出来た。20世紀中葉以降において「交響曲」は既に時代遅れなジャンルとなったかもしれないが、「20世紀の交響曲史」のようなものを考えた場合、ヴァインベルクはハルトマンやショスタコーヴィチとともに外せない存在だろう。特にショスタコ亡き後の時代の「戦争三部作」に代表されるヴァインベルク後期の交響曲はショスタコよりもやや後の世代から見た20世紀の歴史ドキュメントとしての交響曲の総決算のような趣がある。演奏も悪くない。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2015/10/21
マルクスの作品が実に美しい。1919年という作曲年を考えると少々時代錯誤でお気楽な曲調ですが、ムード音楽のような享楽的で甘ったるいロマンに満ちた幸福感に浸ることが出来ます。第一次大戦終結とオーストリア革命による開放的なヴィーンの雰囲気が反映されているのかもしれません。(*あくまで個人の感想です)
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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