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SeaCrow さんのレビュー一覧 

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/08/23

    指揮者の世代を考えれば当然ですが、ピリオド系の奏法や歌唱法は一切取り入れられていません。ピリオド系の透明感は求められないものの、独唱・合唱ともに大時代的ながなりたてるような発声はなく、オケ共々十分な透明感、解像度を持っています。ティンパニ、金管などもきっちり鳴らされ、音響的なメリハリも十分。そして何より演奏全体を覆う激しいパッションが印象的。ぐいぐい音楽に引き込まれます。「レクイエム」におけるベーム盤あたりよりもっと若々しくエネルギッシュな演奏が聴きたい、でもピリオド系は好きでない、というような方にはうってつけではないでしょうか。大ミサ曲ハ短調の方も曲の長さを忘れさせる凝縮力が素晴らしく、この曲を久しぶりに繰り返し聴いてしまいました。いずれもWDRによるライブ録音で、放送録音らしい素直な音。ややオンマイク傾向でボヤケ感がないのはありがたいところ。

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  • 13人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/07/22

    往年の巨匠たちに肩を並べる超名演。騙されたと思って、否、万難を排して聴いていただきたい、圧倒的な全集です。まさかこの指揮者とこのオケがこのような演奏をするとは思いもしませんでした。◆演奏のタイプとしては、若干遅めのテンポで重厚感がありながら、オケ自体は極めて優秀でエッジの効いた音を出しており、まったく間然とするところがありません。ありがちな「老人の指揮者が振ったから何となく壮大っぽくなった」演奏とは一線を画しています。◆ブロムシュテットのようなドイツ系のオーソドックスな演奏を好む方にも、クレンペラーのような重厚感を好む方にも、セルのような透徹感、あるいはカラヤンの華やかさを好まれる方、すべての人に訴えかけるものを持っている、と言っても過言ではないほどに、あらゆる要素を同時に成立せしめている稀有な名演です。◆私はピリオド系の演奏も好きなので、このような言い方は好みませんが、「最近のベートーヴェン演奏は軽くて聴いていられない」とお嘆きの方には自信を持ってお薦めできます。もちろん、「英雄」第1楽章末尾のトランペット補完など、伝統的な改変も実行されています。◆音質、画質は良好ですが、欧米の映像に時折みられる、フレームレートが日本の映像とは少し違うような感覚があります。ただ、観ているうちに慣れて気にならなくなります。◆併録曲は、ベートーヴェンだけでは売れないからでしょ、という邪推を生みかねないので、無くもがなの感もありますが、こちらも優れた演奏です。晩年にこれほど圧倒的な輝きを発したマエストロの記録を一つでも多く残したい、という制作側の思いゆえの収録なのでしょう。◆ちなみに動画サイトでも試聴できます。ただ音は今ひとつなのでやはりディスクで聴いていただきたいですね。長文多謝。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/03/01

    日本の代理店さんからのリリースが少し遅くなりましたが、本国では2016年秋に出ていた録音で、自分は既に耳にしています。高速テンポの演奏といっても、最近のヴェンツァーゴのようなやりたい放題ではなく、ヨッフム、シューリヒトといった過去の高速演奏の延長線上にあるものです。大伽藍のような重厚なブルックナーではありませんが、ヨッフムのような動的な演奏を好む方には十分お薦めできます。オケは往年のドレスデンやウィーンのような個性は求められないものの、その分現代的な精緻さがあるのが美点で、録音もまずまず優秀です。サラステ、いい指揮者だと思います。もっと評価されるべき。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/12/29

    まずリマスターについて。「コンチェルト・グロッソ」が2001年、ディスク11のモノラル録音群が2013年。それ以外はすべてCD初出時のままと思われる1980年代中頃〜1990年代前半のマスターを使用しています。旧EMI録音には、頻繁にボックスセットで再発される割にリマスターが一向に行われない録音がありますが(バレンボイム&イギリス室内管のモーツァルト・ピアノ協奏曲全集など)、これもそのひとつ。もっとも、音の素性は十分に良く、変にいじられるよりはこのままでいい、という人も多いかもしれません。演奏については今さらとやかく言うべきこともない、永遠のリファレンス。ボールトという人は、大らかでスケールが大きかった、というだけでなく、彼の世代にしてはテクスチャーの透明さなどに関して近代的なセンスも持ち合わせていたように思います。単に「作曲者と親交のあった人が振ったから」というだけでなく、現代の耳で聴いても意外なまでに古さを感じさせない音響美が、この録音群が長く支持される理由のひとつなのではないでしょうか。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/07/18

    もっとも穏健で美麗なピリオド楽器オーケストラのひとつ、ターフェルムジークの録音集成。エリクソンのプロデュースによる優秀録音と相まって、どのディスクも再生していると絶美の空間へと誘われる思いです。個性派のピリオド楽器アンサンブルが多い中では、穏健にすぎて刺激が乏しいのでは、という危惧もありましたが、意外とそんなことはなく、「ブランデンブルク」「水上」「四季」などの有名曲はむしろ骨太で質実剛健な方向に持って行っており、曲そのものの良さを自然に味あわせてくれます。最長の収録時間を占めるハイドンは、元々ギミックやユーモアが多いので、ターフェルムジークの素直さが活きています。外箱は同じソニーのマゼール箱、アバド箱、合唱曲箱などと同じ、3cm厚くらいの上蓋がパカッと外れるタイプ。ディスクを収める紙スリーヴは、オリジナルジャケットではあるものの、背表紙のない薄型のものです。

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  • 16人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/06/17

    背表紙があるような厚型ではないものの、すべてオリジナル・ジャケット・デザインの紙スリーヴに収納されています。外箱はアバド・シンフォニー・エディションなどと同じ、平面の上蓋がパカッと開くタイプ。エマーソンSQの演奏は、確かに近代的で引き締まったものではありますが、音色は意外とまろやかであり、デリカシーある美しい音作り、という意味でも現代的であったように思います。バリリ、スメタナ、アマデウスあたりを聴いてこられた世代の方にも、意外と馴染みやすいのではないでしょうか。楽曲の網羅度も、単独の四重奏団としては空前絶後のもので、不満点はシューマンが3番のみで全曲でないこと、ハイドンとモーツァルトの曲がもう少し欲しい(「プロシャ王セット」はソニー移籍後に録音)ことくらいのもの。フライシャー、プレスラー、ロストロポーヴィチなど共演陣も魅力的。録音は、前期は米国の大御所エンジニア、マックス・ウィルコックス、後期はDGの中国系エンジニア、司徒(Da-Hong Seetoo)がメインで、いずれも演奏内容に見合った解像度を持った優秀録音。室内楽ファンはとりあえず買って損のない一組かと思います。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/02/06

    外箱は、クラムシェルではなく、すっぽりと上から全体に蓋を被せるタイプの紙箱。各ディスクを収める紙ケースは、ソニー系のオリジナル・ジャケのものと比べると薄めの紙を使ったもので、裏ジャケは一切再現されていません(もっとも、大半はCD時代のリリースなので、問題はないでしょうが)。ラヴェル「ボレロ」他、ファリャ、レスピーギ、ベルリオーズ、ストラヴィンスキー「春の祭典」他の5枚に関しては、The Audio Archiving Companyによるリマスターとの表記があります(豪ELOQUENCEのリマスターでときどき見かける名前です)。細かいところでは、録音日時、場所、スタッフなどのクレジットもきちんと記載されているのが好印象(まあ、ほとんど同じ顔ぶれと場所ですが)。オリジナル・カップリングを基本としながら、ショーソンの交響曲やベルリオーズの序曲3曲などを「ボーナス」扱いで追加してあるのは嬉しい配慮です。演奏と録音に関しては今更言を重ねる必要はないでしょう。いずれは「デュトワ・ユニバーサル録音完全集成」を出していただきたいところですが、それまでの繋ぎとしては十分すぎるものです。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/01/20

    旧東独時代のドレスデン国立管弦楽団の魅力が自然に引き出されていて、じっくりと落ち着いて音楽に浸ることができる、良質なセットです。同オケのファンの方は、ブロムシュテット、スウィトナー、ケンペ、サヴァリッシュなどの諸録音とともに、座右に置くべき1組かと思います。解釈はいつもながらにオーソドックスですが、ベートーヴェンだけは少しだけ個性的な部分もみられます。東独の名エンジニア、シュトレーベンが、ルカ教会で1枚あたり5〜6日をかけてのセッション録音。今の感覚からすると贅沢な話ですが、当時はこれくらいが当たり前だったのですよね。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/12/28

    ピリオド・アプローチのイディオムを完全に自分のものとした上で、テンポ設定や楽器間のバランスなどで独特の主張をみせるのがファイのハイドン。アダム・フィッシャーの全集は彼がピリオド奏法を取り入れる前の録音、ホグウッドは頓挫、という状況の中、初のピリオド・アプローチによる交響曲全集録音の完成が待たれます。が、ファイは2014年10月に自宅での転倒事故により脳に大きな障害を負い、現在療養中とのこと。日本のメディアや評論家が一切これを伝えていないのには呆れますが、海外メディアもあまり多くは伝えておらず、何か複雑な事情があるのかもしれません。追い打ちをかけるように、ハイデルベルク響には助成金の打ち切りが通達されています。ヘンスラーは、Webサイト上でこのプロジェクトの継続を明言していますが、指揮がファイになるかどうかは未定とのこと。一ファンとして、ディスクを買い支えることで少しでも支援になればいいのですが…

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/12/14

    同じイヴァン・フィッシャー/コンセルトヘボウの組み合わせによる、ベートーヴェンの交響曲全集の映像では、小編成にはしていたものの、特に古楽奏法は導入されていませんでした。が、さすがにバッハとなると、弦、合唱ともビブラートはかなり抑制され、古楽的な響きが取り入れられています。テンポも早めできびきびとしており、古楽器演奏に親しんでいる方でも、十分に納得できる演奏なのではないでしょうか(さすがに各パート1人とかの極小編成の演奏を好まれる方には向かないでしょうけれど…)。映像も大変魅力的で、カメラワークはオーソドックスながら、やや暗めの照明でコンセルトヘボウ大ホールの木質感がよく捉えられていて、雰囲気満点です。ヨーロッパ制作の映像にありがちなフィルム調エフェクトなどは使われておらず、映像自体は大変鮮明。ヴィオラ首席の波木井さんのお姿も確認できる他、ネットで調べてみると、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者も上村かおりさんという日本人の方とのこと。音の方は、上述のベートーヴェンのBDでは映像ながらハイレゾ音声(24bit/96kHz)が収録されていたものの、今回は発売元が異なるためか、BDの2chステレオでも16bit/48kHzという残念仕様。とはいえ十分に優秀録音ではあります。【追記】メニューからのチャプター選択操作がやや分かりづらいですが、再生中にポップアップメニューを表示、「Select Title」から「Erster/Zweiter Teil」の横の矢印にカーソルを合わせて決定ボタンを押すことで、各チャプターの一覧を表示させられます。

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  • 11人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/11/19

    レーベルが変わっていますが、ソニーへの一連の録音をまとめたものです。(近年のナガノはセット化の際にレーベルが変わることが多いので、その都度単発でディストリビューション契約を結び、音源の権利は自分で管理しているのかもしれません。)演奏は、現代オケ+古楽奏法という現代の定番パターンで、第9の合唱も、モントリオール響合唱団に加えて、ターフェルムジーク合唱団と同団の合唱指揮者を迎えています。古楽奏法といっても、ノリントンやヘレヴェッヘのような古楽畑出身の人に比べれば穏健で、パーヴォ・ヤルヴィあたりよりもマイルドで柔らかな印象。オケの編成もやや大きめでしょうか。ティンパニの音も古楽流のパコパコした音ではなく、現代的な音。音楽の流れは自然で心地良く、適度な熱気もあります。モントリオール響の技術もさすがに優秀。古楽系の解釈ではよくみられますが、フルートを強調して浮かび上がらせる箇所が結構あり、デュトワ時代からの古参、ティモシー・ハッチンスが気を吐いています。録音は、デッカ時代のユスターシュ教会は一切使われておらず、3,6,8番、プロメテウス、大フーガは近郊の大学でのスタジオ録音、他は新本拠地ホールなどでのライブで、5番と「エグモント」以外は拍手も入ります。少し柔らかめで暖色系の録音ですが、解像度は確保されており、十分に優秀録音と思います。パッケージはよくあるクラムシェルではなく、初めて見る6枚組用薄型デジパック。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/10/14

    このセット、2015年の発売となっていますが、これはあくまで再発日で、実際は1999年に出たものそのままですね。前の方が書かれていますが、ブル6、マラ9が含まれません。これは、両曲のディスクが、このセットと同時期に発売された新譜だったため含まれなかった、という事情があります。なぜ今頃、この形で再発するのかは謎ですが、もし装丁も当時のままなら、2枚組プラケースが5組の分厚いものとなるはずです。デッカには、できればドホナーニの全録音集成のボックスを出していただきたいところです。いわゆる「巨匠的」な芸風と無縁であったためか、やたらと日本で評価の低かったドホナーニですが、そのシャープでソリッドなスタイルは、曲とマッチすると素晴らしい効果を生みます。このセットの中では、ブル7、9、マラ4、5あたりは実に見事なものです。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/09/05

    前のお二人のレビューがきっかけで購入。いやはや、これはなんと柔らかで上品なベートーヴェンでしょう。リズム動機の強調も熱気もあえて排除されている感があり、貴族的な演奏と言ってもいいのではないかと思います。これほどの個性的演奏が埋もれていたとは、もったいない限り。メータではなく、誰か独墺系の巨匠による演奏だと言ってブラインドで聴かせたら、大絶賛する批評家もいるのではないでしょうか。ただ、LAPOとの1974年録音の第7、エグモントに比べ、IPOとの1980年録音のレオノーレ第3番では、そうした個性が弱まっており、やはりメータの全盛期は1970年代だったのかな、とも思ってしまいます。録音はデッカだけにさすがに優秀。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/08/25

    平均律のディスクを買い足したくなり、シュ・シャオメイ盤と迷った末、こちらを先に購入しました。(シュ・シャオメイ盤もいずれ買うつもりですが。)クロスランドというピアニストは今回初めて知りましたが、解釈としては、チェンバロの奏法などは特に意識しない、現代ピアノによる王道的な演奏です。恣意的なことは一切していませんが、生気に溢れ、適度な切れ味もあり、(あまり使いたくない言葉ですが)内省的な側面もおろそかにはされていません。リヒテル盤あたりを聴いてこられた方が、音質も演奏ももう少しフレッシュなものを聴いてみたい、と考えられた場合、この1組は最適なのではないかと思います。装丁は、薄型2枚組プラケースを2セット、紙スリーブに収めた形です。

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/08/25

    演奏内容や、版の問題については既存の情報やレビューの通りかと思います。ファースト・チョイスにはなり得ないでしょうが、ブルックナー・ファンならおさえておきたい全集です。価格も本当に安くなりました。ところで「2010年リマスター」についてですが、ライナー、外箱、内袋のどこを見てもそのような表記はありません。海外サイトでも一切そんな情報は見当たりません。輸入代理店のワーナーが付け足した表記と思われますが、誤りでしょう。実際、8番の新旧両盤をPCに取り込み、バイナリ比較しましたが、完全同一との結果が出ました。旧盤から買い替える意義は、「薄箱による省スペース化」以外はないと断言できます。もちろん、元からデジタル録音ですので、決して悪い音ではないですし、この全集の価値が失われることはまったくないのですが。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

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