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フォアグラ さんのレビュー一覧 

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     2022/01/22

    ニールセン没後100年に出たパーヴォ・ヤルヴィ、ギルバート、ストゥールゴールズらがいずれも気に入らず、バーンスタインの爪の垢でも煎じて飲めと書いたのだが、本命デンマーク人ダウスゴーを忘れていた。もう全然違う、2曲とも抜群の出来だ。切れ味鋭くニールセンの楽想に切り込み、爆発的な部分と牧歌的な部分の描き分けも見事。こういうニールセンが聴きたかったんだ。さらに録音最優秀、シアトル交響楽団も素晴らしい。アメリカでビッグ5なんて言われたのは昔の話、今地方オケとの実力差はほぼない。これは世界的な状況であり、おかげで有名オケの録音が出なくても全然気にならない。ダウスゴーのニールセンはまだ5番、6番が出ていないが、じっくり取り組むつもりなのかコロナのせいなのか。全集完結を望む。

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     2022/01/20

    大阪での「ワルキューレ」がとてもよかったので、シッパーズのコンサート演目も聴いてみたくなり購入。シッパーズはオペラ以外の録音少ないんだな。さて、このシベリウス、非常な名演ではないだろうか。とにかく痛快極まりない。切れ味鋭く音楽が進むので、よくこの曲に言われる大衆性、通俗性が強調されない。決して勢いだけの演奏ではなく、オケのバランス(弦と管がユニゾンで演奏するときの)も充分気を配っている。同じNYPを振って3年後に録音したバーンスタインよりはるかに出来がいいと思う。やはりシッパーズは優秀な指揮者だったんだ。シンシナティ交響楽団と本格的にコンサート演目を録音していくはずががんで急逝。シッパーズの遺産はシンシナティ響に寄付されることが遺言でわかり楽団員が涙したという記事を読んだことがある。日本での評価は高くないが見直すべき人。

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     2022/01/19

    1944年マグネトフォン録音のブラームスが驚異の音質だ。50年代後半の録音と言われたら信じてしまう。余程テープの保存状態が良かったのだろう。フルトヴェングラーのマグネトフォン録音は残念ながらここまでのものはない。演奏も推進力に溢れた聴きごたえのあるもの。しかし、このセット最高の聴きものはクナッパーツブッシュ、ベルリン・フィル戦後初登場である50年のものだ。どれも名演揃いだがとりわけポピュラー・コンサートは超ド級。「花のワルツ」「こうもり」「ピツィカート・ポルカ」と体がぶっ飛びそうになる。そしてトリにオハコの「バーデン娘」。演奏が終わる前に大拍手と歓声。観客と団員の笑顔が見えるようだ。1950年2月ベルリン市民はまだ過酷な冬を過ごしていたことだろう。これは「俺たちゃこの程度でへばるタマじゃねーだろ。笑い飛ばしちまおーぜ」というクナのベルリン市民への音楽によるメッセージであり、同じ年の「未完成」のとてつもない深刻さ、切実さとはコインの裏表なのだ。宇野がクナを真似て指揮したものが冗談音楽にしか聴こえないのは、この時代背景からくる真実性が欠落しているからだと思う。クナのベルリン・フィル客演は57年で終わってしまったそうだが、そりゃカラヤンとしては嫌だったに違いない。57年に振った「悲愴」は録音が残っていないのだろうか。

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     2022/01/08

    ユダヤ系ハンガリー人アブラハムは1920年代後半からベルリンでオペレッタで成功、ナチス政権誕生の33年からは逃避行の生活になりパリを経てアメリカに。この経歴はクルト・ワイルにとても似ている。だが、ワイルはアメリカで成功したがアブラハムはそうはいかなかった。アブラハムの作風は毒のないワイルという感じで、これはこれで十分聴けるもの。ワイルはアメリカで作風を大きく変えたが、アブラハムはそれができなかったのだろう。「サヴォイの舞踏会」は32年の作で多分アブラハム最後の成功作と思われる。フォークス・オペレッタはオケが20人。小劇場でミュージカルを聴く雰囲気一杯だ。歌手陣は歌も芝居も上手く、台詞もたっぷり入っているので音だけでも楽しめる。アメリカのエンタメ層の厚さを痛感する。各地にあるライト・オペラもコロナで大変だろうが頑張ってほしいものだ。

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     2021/12/07

    クラフトのウェーベルン全集が聴ける日が来るとは思わなかった。私がクラシックの雑誌を熱心に読んでいたのは70年代で、この時にはこの全集はとっくに廃盤。当時の作曲家、評論家の話題には上るのだが褒められたためしがない。「音符を音にしただけ」という評価であった。さらに三浦淳史氏のコラムにクラフトのスキャンダルが取り上げられた。ストラヴィンスキーの晩年のコンサート批評はクラフトが書いたもので、ストラヴィンスキーはそのコンサートに行ってもいないというのだ。これでストラヴィンスキー後年の執筆自体が疑われることになり、クラフトの動向も聞かなくなった。しかし、捨てる神あれば拾う神あり、コッホ=シュヴァンでクラフトは復活。これがウェーベルン全集再発の契機にもなったのだろうが、正直怖いもの見たさで購入となった。さて演奏だが、これが悪くない。演奏者は誠心誠意ウェーベルンに取り組んでおり、デッドな音質もあって今音楽が誕生しているというヒリヒリした緊張感が伝わってくる。今のウェーベルンはもっと情感豊かに演奏されるし、この演奏に生硬なところがあるのは否定しないが、聴けてよかったとつくづく感じる。それにしてもコロンビアがシェーンベルク、ストラヴィンスキー、ワイル等50〜60年代に大量に録音したのは素晴らしいことだ。社長のリーバーソンの方針だったのだろうが、メジャーでこれほど現代ものに利益を還元した会社はなく、後世への影響も計り知れない。クラフトのシェーンベルクも是非オリジナルジャケットで復活してほしい。

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     2021/12/01

    リスナーとしては2種のバイロイト(EMIとオルフェオ、BIS)を楽しめばいいということだろう。それでもウォルター・レッグは倫理的にどうよ、っていう疑問がどうしても残る。フルトヴェングラー没後に勝手に編集、偽の足音、拍手を追加。エンディングまで…。ショルティがレッグは信用ならない人物と自伝に書いていたが、はからずも録音から70年後に証明された感がある。その意味でもBIS盤はエポックメーキングなものだと思う。

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     2021/11/29

    とても美人さんだ。それもそのはず本業は女優だそうだが全く見覚えがない。これは58年米コロンビア録音だが、声を聴いてびっくり。ハスキーな低音でブルージー。ジャケットの雰囲気とあまりに合わない。しかもまだ20代なのだ。写真は別人じゃないかと疑い、動画を探したのだが、やっぱりこの顔で歌っている。全く稀な声質だと思うがそれだけではなく素晴らしい歌唱なのだ。「サムシング・ワンダフル」など感動的。ヴォーカルファンには絶対のお薦め。

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     2021/11/20

    クレバッサの魅力を満喫できる素晴らしいアルバム。スペインをテーマにしているが、アリアあり歌曲あり、オケありピアノ、ギター伴奏あり、ソロありデュエットありと並の歌手のアルバムとは次元が違う。モンポウがオーケストラ編曲版なのも珍しい。「カルメン」で始まり「カルメン」で締める構成も心憎い。クレバッサは小柄な人で声量がどうなのかはわからないが、録音では問題なく、コケティッシュな歌が素敵だ。イギリスの若手ベン・グラスバーグの指揮もとてもいい。

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     2021/11/06

    ブルックナーゆかりのウィーン・フィルによる交響曲全集は今もこれが唯一。ティーレマンによる企画が進行中だが、今のウィーン・フィルではここで聴けるホルンの響きは失われてしまっている。演奏も抜群に面白い。ベームやマゼールの定評ある名盤がある一方、あまり評価されていないショルティ、メータなどもある。ところが29歳のメータによる9番が徹底的に歌い抜いた圧巻の出来。アバドの1番での躍動的な表現もいわゆるブルックナー指揮者からは聴けない魅力がある。ショルティは7番はいまいちだが8番は迫真的な演奏になっている。彼らのブルックナーが日本で評価されなかった理由は聴けばわかるが、こういう動的なブルックナーも否定すべきではない。シュタインの2番6番は反対に安定したブルックナー演奏で、もちろんこれもいい。オリジナルジャケット仕様は嬉しいが、初めて見たベームの3番、ショルティの8番の冴えないデザインには驚かされた。当時のキングレコードがデッカオリジナルジャケットを殆ど採用しなかったのも納得。

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     2021/11/05

    バッハの同時代人シュテルツェルは無名ではないもののメジャーとは程遠い。大半の作品が散逸したのも要因らしいが、やはり同時代人のグラウプナーの再評価が進む中、シュテルツェルにも日が当たってほしい。「子羊が往く、咎を背負って」はライプツィヒでバッハも指揮した作品で、代表作と思われる(私も大した情報がないのでわからないのだが)。作風はバッハに近い。コラールはバッハの曲かと思うくらい。構成もバッハの受難曲と同じだが、音楽が劇的にならず、聴く者を心理的に追い詰めることもない。アリアも3分程度で淡々と進んでしまうため深い感動まで至らない。それでも個々のナンバーは美しい曲が多く一聴の価値は十分あると思う。演奏も優秀。ソプラノのヴィンターの美声が心地よい。

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     2021/10/23

    ロンドンでミュージカルナンバーや映画音楽を大編成オケでやるとなるとジョン・ウィルソンが有名だが、ロイヤル・フィル・ポップスも根強く活動を続けている。これまでRPOレーベルから出ていたが、今回ナクソスから登場。バルカムのアレンジはオーソドックスなもので意表を突くことは全くないが、こうしたスタンダード中のスタンダードをフルオーケストラで聴く機会自体少なくこれはこれで楽しめる。ヴォーカルのカーリュー、ビックリーもRPOポップスの常連だが、これまでの録音に比べカーリューの声が衰えているのが残念。そこをジャズセンスを加味して凌ごうとしているがあまり上手くない。ジャズヴォーカルならシナトラをはじめ名唱だらけだからね。次回はメンバーチェンジをお願いしたい。

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     2021/10/02

    毎度のことながらHMVの年表が素晴らしい。これを見ると、戦前、戦後の混乱期にクリップスがウィーンでいかに奔走したかがわかる。リヒャルト・シュトラウスやフバイとのエピソードも興味深い。欲を言えば英国米国での活動記述をもうちょっと濃くしてほしいところだが、これだけの情報を見れて文句を言うのも大人げない。全て持っている音源だが、年表の読み応えに感謝し購入させていただく。クリップスといえば、高崎保男氏が「ドン・ジョヴァンニ」を酷評したり、ウィーン・フィルが非協力的でクリップスが泣いた、とかあまり好意的な記事が日本では出ず、評価はいまいちな人に甘んじている。しかし、私はクリップスの「ドン・ジョヴァンニ」が大好きだし、ウィーン・フィルやLSOの録音にも逸品が多いと思う。この人も偏った批評の犠牲者と一人といっていいだろう。それにしても、得意としたブルックナーのステレオ録音がひとつもないのは惜しい。残っていないのだろうか。

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     2021/09/24

    スカルコッタスはシェーンベルクのマスタークラスで学んだということだが、第1集の交響曲集はベタな調性音楽で、あれっという感じだった。この第2集収録の組曲第1番は12音が出てきてシェーンベルクの教え子らしくなってきた。世界初録音とのことだが、なかなかの秀作であり埋もれさせるには惜しい。ギリシャ舞曲は完全な調性音楽であり、エネスクやパンチョ・ヴラディゲロフに通じるエスニックな民族舞曲で楽しめる。ツィアリス/アテネ国立管弦楽団の演奏は第1集では緩く感じたが、1年後のこの録音ははるかに好調。無調の組曲も面白さを引き出すのに成功している。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/09/04

    67年バイロイト引っ越し公演では、ブーレーズとN響が極めて良好な関係であったのに対しシッパーズはN響から総スカンだったと言われている。このCDに付いている当時のシッパーズのインタビューでもシッパーズはN響より日本フィルのほうがいいと言っているので関係が良くなかったのが伺えるし、インタビュー自体シッパーズが生意気な若造と受け取られるように書かれている。しかし、それを額面通りうけとっていいのか。インタビュアーにはN響の悪評が耳に入っていただろうし、シッパーズの米国人らしいフランクさが失礼な奴と感じられた可能性がある。では演奏はどうか。オペラティックな興奮、白熱度、感動はブーレーズの「トリスタン」を上回ると私は思う。ブーレーズよりシッパーズのほうが年下だが、オペラ経験は比較にならないし、エネルギッシュで瑞々しい音楽はむしろブーレーズより新しく感じられる。歌手もいい。シリヤとデルネシュは20台。若々しくしなやかでありニルソンやギネス・ジョーンズより新鮮だ。この二人のブリュンヒルデとジークリンデがステレオで残されたのはブーレーズ盤以上に重要ではないだろうか。アダムのヴォータンもいいが、「ヴォータンの告別」でシッパーズが折角遅めのテンポで聞かせ場を用意したのに先走ってしまうのは残念。N響は本当によくやっている。N響はテンペラメントな指揮者が嫌いだからシッパーズと合わなかったんだろうが、その演奏ぶりは懸命であり、胸を熱くさせる。

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     2021/08/29

    ヤノフスキは常にオペラティックに音楽を盛り上げることはせず、透明で構築的な演奏を志向する人だ。ドレスデンでもシュターツカペレではなく、普段オペラはやらないフィルハーモニーを起用しているのもヤノフスキの方向性に沿ったものだろう。正直ヤノフスキのワーグナーは透明すぎて毒がなく興奮させてくれないので好みではないが、「フィデリオ」は元々カンタータ的なところのあるオペラなのでヤノフスキの表現と合致しすこぶる優れたものとなった。ドレスデン・フィルはベルリン放送響より響きが硬質で、それもベートーヴェンに合っている。独唱陣も優秀。とりわけダヴィドセンのレオノーレが立派。ツェッペンフェルトのロッコもいい。「レオノーレ」序曲第3番がないのが寂しいが、ペンタトンの録音は優秀であり推奨できる出来栄えだと思う。

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