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つよしくん さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/27

    牧神の午後へ前奏曲はドビュッシーの最高傑作であり、この10分程度の楽曲の中に、ドビュッシーの魅力の全てが内包されており、その官能的な性格から一部にドイツのトリスタンの異名を持つ傑作であるが、ワーグナーを得意としたカラヤンの演奏は、フランス風のエスプリに満ち溢れたというよりも、同曲を重厚かつシンフォニックに演奏しており、これこそ正にドイツのトリスタンと言うに相応しい名演である。ツェラーのフルートソロも抜群の巧さであり、ベルリン・フィルの他のソロ奏者も卓越した技量に裏打ちされた最高の名演奏を繰り広げている。また、海の各場面の情景描写も卓抜したうまさであり、ダフニスとクロエの夜明けの圧倒的な迫力も実に豪快。カラヤンの十八番とも言うべきボレロも、有無を言わせぬ説得力ある大熱演であり、本盤に収められたいずれの楽曲も、カラヤン&ベルリン・フィルという黄金コンビの全盛期ならではの最高の超名演揃いと言っても過言ではないだろう。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/26

    カラヤンの協奏曲録音には、ロストロポーヴィチやリヒテルなどとの競奏的な名演もあるが、フェラスやワイセンベルクなどとの演奏のように、ソリストがカラヤン&ベルリン・フィルの一部に溶け込んでしまう傾向も散見される。本盤も若いムターとの共演でもあり、そのような懸念があったが、それは杞憂。それどころか、カラヤンは極力自我をおさえ、ムターの才能と将来性を最大限に引き立てようとの配慮さえ見られる。カラヤンの伝記を著したリチャード・オズボーン氏が、モーツァルトの協奏曲の演奏の項で、「高速のスポーツカーに乗った可愛い娘を追いかけて、曲がりくねった慣れない田舎道を飛ばす」と述べたが、本盤のベートーヴェンの協奏曲も、正にそのような趣きを感じさせる名演だ。ムターのソロはさすがに線が細いところがあり、ヴァイオリニストとしての個性発揮という点からすれば、後年に録音したマズア盤を採るべきだろうが、指揮者やオーケストラのバックアップの確かさ、巧さといった点では雲泥の差があると言えよう。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2009/08/25

    シューリヒトのブルックナーの第7と言えば、ハーグ・フィルとのステレオ録音盤が名演として誉れ高い。確かに、ハーグ盤は、シューリヒトの晩年の枯淡の境地を示すいぶし銀の名演であるが、オーケストラがきわめて非力という欠点があった。音質もやや冴えない。本盤は、ライナー執筆者の平林氏によると、シューリヒトが残した録音としては、ハーグ盤の一つ前のものということだが、ハーグ盤とは全く演奏の性格が異なるのに大変驚いた。第1楽章のラストの圧倒的な盛り上がり。第2楽章のむせ返るような抒情の嵐。第3楽章の快速のスケルツォを経て、終楽章の緩急自在のテンポの変化を駆使した劇的な大熱演。このようなドラマティックな演奏は、ブルックナー演奏としてはいささか禁じ手とも言えるが、シューリヒトの場合には全く違和感がなく、ブルックナーとの抜群の相性を感じるとともに、シューリヒトのブルックナーの本質への理解の確かさを感じざるを得ない。録音も、第3楽章の冒頭などデッドな響きも散見されるが、全体として生々しさがあり、この当時のライブとしては、十分に満足できる水準だと言える。ライナーの平林氏の解説も、いつもながら実に充実した内容であり、素晴らしい。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2009/08/24

    シューリヒトは、後年のモーツァルトの交響曲やブルックナーの交響曲第8や第9の名演から、颯爽としたインテンポを基調とする巨匠とのイメージがあるが、特に本盤に収められたハイドンの第104は、そうしたイメージを覆すのに十分な、緩急自在の絶妙のテンポの変化を基調とする名演だ。ハイドンは、荘厳な序奏に引き続く主部の堂々たる歩み。第2楽章は一転中庸のテンポとなるが、中間部はテンポを絶妙に変化させ、ハイドンの抒情豊かな名旋律を格調高くうたいあげている。第3楽章は最強奏で開始するが、一瞬のゲネラルパウゼや中間部のややためらいがちなヴァイオリンの入り方の何という巧みさ。終楽章はいつもの颯爽としたシューリヒトであるが、時折見せるテンポの変化も実に効果的だ。シューマンの第2も、やや音質が落ちるものの、ハイドンと同様に、緩急自在のテンポを基調とした名演を繰り広げている。シューリヒトが素晴らしいのは、ハイドンにしてもシューマンにしても、テンポにいかなる変化を加えても、全体の造型にいささかの狂いもなく、しかも音楽の格調高さを失わないことであり、これこそがシューリヒトをしてドイツ音楽の正統派の巨匠として認知される所以なのだと思われる。ブラームスは、シェリングの独奏に合わせたせいか、テンポの変化は幾分控え目であるが、双方の渋い芸風がブラームスの楽曲に見事にコラボ。これこそ、ブラームスを聴く醍醐味と言える名演だ。

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     2009/08/23

    ディヴィスのヒコックスへの深い愛情を示す壮麗にして厳粛な名演である。ヴェルディのレクイエムは、3大レクイエムの中でも規模が最も大きく、それ故に、演奏によってはどうしても圧倒的な迫力とか、オペラ的な性格が全面に出る傾向があるが、ディヴィスは、そうした劇的な面を極力抑え、同曲のいわゆる「レクイエム」という側面にできるだけ焦点を当てた演奏を繰り広げている点を高く評価したい。ロンドン交響合唱団の合唱も見事であり、指揮者、オーケストラともども一体となって、ヒコックスへの哀悼の念を捧げている点が深く感動を誘う。SACDマルチチャンネルも、ヴェルディのレクイエムには最高の録音方式であり、この名演を一層引き立てる結果となっている。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/23

    エロイカは、冒頭からいつものシューリヒトならではの颯爽としたインテンポで演奏するかと思いきや、随所においてテンポに絶妙の変化を加え、金管の最強奏による強調があったり、急速なアッチェレランドがかかったりと決して一筋縄ではいかない。第2楽章は一転、ゆったりとしたテンポで格調高く旋律をうたいあげる。颯爽たるテンポによる第3楽章を経て、終楽章はロンド形式による変転の激しい各場面を巧みに描き分けている。正に名演と言っても過言ではないものであり、巨匠シューリヒトならではの至芸を味わえる一枚だと思う。モーツァルトは、颯爽としたテンポの中で繊細な抒情を垣間見せるなど内容の濃い佳演となっており、フェラスのヴァイオリンも実に美しい。悲劇的序曲は、あまりにも音の状態がよくなく、コメントは差し控えたい。本盤のライナーは平林氏が執筆しているが、シューリヒトの過去の演奏との対比を行うなど実に充実した内容となっており、これを読むだけでも本盤は相当な価値があると言えるだろう。

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  • 9人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/23

    ベルリン・フィルは、フルトヴェングラーやカラヤンの時代にあった重心の低い重厚な音色がアバド時代に影をひそめ、明るく軽い音色に変質しつつあった。そのようなベルリン・フィルを受け継いだラトルも、当初は、独自色を出そうにも空回りすることが多く、軽妙浮薄なベルリン・フィルの音色と相まって浅薄な凡演が目立っていた。シューベルトの第9、ブルックナーの第4、R・シュトラウスの英雄の生涯など凡打の数々・・。しかし、昨年のマーラーの第9あたりから、ベルリン・フィルの重厚な音色が復活し、ラトルも小賢しい技巧に走るのではなく、堂々たる正統派の演奏を行うようになった。今般のブラームスの交響曲全集も、そうしたラトルの新しい演奏スタイルに沿った演奏であり、一言で言えば、ベルリン・フィルの重厚かつ重量感溢れる演奏をベースにした、ドイツ音楽の伝統に根ざした堂々たる正統派の名演ということになろう。もちろん、各楽章の描き分けも見事で、ブラームスならではの枯れた抒情の描出にも抜かりはない。第4の第2楽章のように、いささか表現過多な箇所も見られるが、ラトルはまだ50代。前途洋洋たる更なる将来性に期待したい。

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     2009/08/22

    第6は、第4と並んでヴォーン・ウィリアムズの交響曲の中でも悲劇的で激しい曲であるが、ヒコックスは、圧倒的な迫力と緩急自在のテンポを駆使して、この難曲を表現し尽くしている。第8は、曲想がめまぐるしく変わる変化の多い曲であるが、ここでの表現もこれ以上は望めないほどの巧みさ。いずれも、ヒコックスのヴォーン・ウィリアムズの曲への深い理解と愛着を感じさせてくれる名演だと思う。SACDマルチチャンネルによる高音質録音も鮮明であり、本盤の価値を大いに高めるのに貢献している。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/22

    交響曲第4番は、ヴォーン・ウィリアムズ初の標題なし交響曲であるだけでなく、第3までとは異なり、激しく悲劇的な曲想になっている。初演の聴衆も、あまりの激しさに驚いたというが、ヒコックスの演奏を聴いているとそれも納得。冒頭の不協和音の圧倒的な迫力に思わずのけぞってしまうほどだ。第2楽章の美しさも不気味な不協和音に支配されているが、こうした楽想の描き方の実に巧みなこと。これは第3楽章にも第4楽章にも言えることで、ヒコックスのヴォーン・ウィリアムズの音楽への深い愛着と理解を感じる。この悲劇的な第4とは対照的に、併録のミサ曲ト短調の天国的な美しさ。ヴォーン・ウィリアムズは合唱曲の大家と言われるが、こうした美しい曲を聴くと、それもむべなるかなと思われる。SACDマルチチャンネルの高音質録音もいつもながら素晴らしい。

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     2009/08/22

    カラヤン全盛期の録音であり、オペラを得意としたカラヤンならではのドラマティックなレクイエムの名演だ。一部にはレクイエムらしくないとの批判も散見されるが、他方、モーツァルトのレクイエムを、聴かせどころのツボを心得た圧倒的な音のドラマに仕立て上げたのもカラヤンならではの巧さであり、こうした点が、本盤に対する評価の分かれ目だと思う。歌手陣はカラヤンならではの相変わらず豪華な布陣であり、ウィーン楽友協会の合唱も、カラヤンによる猛特訓(?)のせいか大変見事な出来である。既にSACDマルチチャンネル盤あるいはDVD−audio盤が発売されており、音質はそれらが最高であったが現在は入手難。もっとも、本盤も音質は決して悪くなく、カラヤンの名演を満喫するには十分だ。

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     2009/08/22

    プレヴィンとウィーン・フィルの抜群の相性を感じさせる一枚。チェコの指揮者による民族色豊かな演奏とは一味もふた味も異なる演奏であり、プレヴィンは、スラブ舞曲集ならではの躍動感溢れるリズム感をいたずらに強調することなく、むしろ各曲の聴かせどころのツボを心得た実にわかりやすく丁寧な演奏を心掛けている。ウィーン・フィルも極上の美しい演奏で、こうしたプレヴィンのアプローチに見事に応えており、自然体のテンポ設定も相俟って、スラブ舞曲集の各楽曲が持つ(「民族性豊か」という狭隘な見地においてではなく、)普遍的な魅力を心おきなく満喫できる点を高く評価したい。SHM−CD化により音質の鮮明さが増した点も、本盤の価値をより一層高めている。

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     2009/08/21

    カラヤンの英雄の生涯については、昨年、同じロンドンでの85年のライブ録音が発売され、超名演であったが、今回発売された72年ライブ盤も、それに匹敵する素晴らしい名演だと思う。72年と言えば、カラヤンとベルリン・フィルという黄金コンビの最良の時代。指揮者とオーケストラが一体となり、両者が最高のパフォーマンスを示している。シュヴァルべのソロも抜群の巧さで、本ライブ録音の価値を更に高めている。マイクの位置のせいか、金管楽器がやや強く聴こえるなど、録音のバランスがいささか悪い気もするが、この時代のライブ録音からすれば、水準以上の音質であり、全盛期のカラヤンの圧倒的な統率力と、ベルリン・フィルというスーパー軍団の重厚かつ超絶的な技量を満喫できるのは贅沢な限りだ。他方、田園は、素っ気なささえ感じられるような快速のテンポのせいか、カラヤンとの相性が必ずしもいい曲ではないと考えているが、本盤では、全盛期のライブということもあり、同時期のスタジオ録音よりはずっと楽しむことが出来た。解説は、リチャード・オズボーンであり、内容はいつもながら実に素晴らしい。

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     2009/08/19

    昨年の生誕100周年を契機に、カラヤンの様々なライブの名演盤が発掘されているが、本盤も、カラヤンがライブの人であることを証明する素晴らしい名演だ。冒頭のモーツァルトからして、絶妙のレガートによる極上の美演が繰り広げられており、ディヴェルティメントのような軽快な楽曲を超一流の高貴な芸術作品に仕立て上げているというのは、カラヤンならではの魔術という他はない。他方、春の祭典は、名うての名プレーヤーが揃うベルリン・フィルを、カラヤンが圧倒的な統率力でドライブし、緩急自在のテンポを駆使して、難曲の代表格である同曲の聴かせどころを心得た心憎いまでの巧みな演奏を行っており、同曲を実にわかりやすく聴かせてくれる点を高く評価したい。春の祭典のライブとしては、78年のパレクサ盤の方を今なお上位に置きたいが、本盤も、それに匹敵する名演だと言っても過言ではないだろう。音質は、72年のライブとは思えないくらい鮮明である。ライナーは、カラヤンの偉大な伝記を著したリチャード・オズボーンが書いており、こうした点も、本盤の価値を大いに高めている。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2009/08/18

    内田光子は、モーツァルトの旧ピアノ協奏曲全集によって、その確固たる地位を確立したが、本盤は、その20年後の待望の新録音である。自己を厳しく律する内田としては、旧全集の出来が素晴らしかっただけに、再録音には相当に慎重であったと思われ、新しいモーツァルト解釈への確信が得られるのに、必然的に20年の歳月がかかったということなのだろう。それだけに、新録音では、旧録音とは異なり、特にK491の全般やK488の第2楽章で顕著であるが、万感の思いを込めた情感溢れる濃厚な弾きぶりが際立っている。また、軽快なK488の第1楽章や第3楽章では、澄み切った抒情に満ち溢れており、内田のモーツァルトの解釈が、旧盤に比してより深まった印象を強く受けた。もちろん、旧盤の価値が新盤の登場によって減じるということはいささかもないと思われるが、新盤には、旧盤にはない奥深さがあるという点において、旧盤と並んで高く評価される名演であると考える。SHM−CDにより、内田のタッチをより鮮明に聴くことができる点も素晴らしい。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/17

    グールドの全く対照的な新旧2つのゴルトベルク変奏曲を一つのセットにおさめた好企画盤。旧盤の繰り返しをすべて省いた一直線の快速の演奏、新盤のゆったりとしたテンポで、自らの人生を顧みるかのような味わいのある演奏。いずれも優劣の付け難い永遠の超名演と言うべきであるが、それを一つのセットにまとめることによって両者の違いをより明確に聴き分けることが可能となったのも大いに評価に値する。新盤では、繰り返しの実施の有無が各変奏曲によってバラバラで一貫性がないとの批判が一部にあるが、これは、グールドのバッハ解釈の究極の到達点を示すものとして、むしろ肯定的に解釈すべきではなかろうか。もちろん、グールドのバッハだけが、バッハ演奏の正当な解釈であると言うつもりは毛頭ないが、従来の古色蒼然たるバッハ解釈に新風を吹き込み、芸術性を損なうことなく、バッハの知られざる魅力を堪能させてくれたという意味では、グールドの功績は大と言わざるを得ないだろう。SACDほどではないが、Blu-spec CD化によって、かなりの高音質でグールドの超名演を鑑賞できるのは大変嬉しい限りだ。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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