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ROYCE さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/11/24

    2つの協奏曲は鮮明なステレオ録音でミルシティンの全盛時代の美音が聞けます。特にゴルトマルクは得意にしていた曲なので切れ味鋭いスタイリッシュな演奏が圧巻。ブラームスも後年のヨッフムとのDG録音よりこちらの方がソロはシャープで鮮やか。オケの音質は年代相応ですがSACD化による改善は認められます。バッハのシャコンヌは途中までなのが残念なほどの名演。モノラル録音に電気的な広がりを付与していて、最近の録音かと思うほど鮮明で聞きやすい音質に仕上がっています。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/11/24

    スピード感を強調した演奏だが、もうこの手の表現に新鮮味は感じられない。やりつくされた感があるからだ。いかに速く演奏出来るかを競うようなコンセプトはもはや時代遅れなのではなかろうか。バッハの時代にこんなせっかちな演奏を王侯貴族の前で披露していたとも思えない。軽業師じゃないのだから。演奏技術の高さは認めるが、速いがゆえの爽快感を除くと、ここには一体何が残るのだろうか。

    8人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/11/23

    この指揮者にはフィリップスが収録したウィーン交響楽団との全集があり、音楽の推進力やホールの豊かな残響感などに関しては一番条件がいいと思う(ただし1960年代前半の録音のため、それなりの古さは感じる)。晩年に行ったロンドン・フィルとのセッション録音は、アビー・ロード・スタジオでのEMI収録によるためにのっぺりとした平板な印象を与え、演奏そのものも退屈に聞こえなくもないのに対して、N響とのライブ録音はNHK録音にしては上出来の部類で、分離も悪くなく奥行き感もあっていい感じに仕上がっている。しかし録音条件がいいだけにN響の非力さが目立つ結果になっているのは皮肉である。これが欧州の一流オケとのにライブ録音だったら、どんなによかっただろう。このCDでのN響の演奏は、文章に例えれば句読点が曖昧で尻切れ蜻蛉になりがちなしょぼさが散見されるのだ。思い切りの悪さというのか、万事中途半端で吹っ切れないもどかしさを感じてしまう。いつも、つまらなそーな顔で演奏をする団員がそろっているあのオケの体質が現れているといえようか。弦楽器はロンドンフィル並の上質感を出しているけれど、金管楽器は毎度のことながら弱体。プライドは一流、実力は二流というこのオケの70年代の実態が伝わるセットなので、過剰な期待は禁物である(現在のN響はもっと上手に演奏出来るだろう)。サバリッシュの解釈に関しては、結構粘るところもあって第2番終楽章の最後で金管楽器がファンファーレを吹くところとか、あざといタメの入れ方にへぇ〜と思ってしまった。若い時の録音とも、晩年の演奏とも異なる面を見せていて面白い。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/10/16

    ついにCD化された「クラリネット協奏曲」は絶品。作曲者最晩年の名曲をこれほど陰影豊かに彫琢した演奏は、ちょっと他に思い当たらない。ソリストもオケも尻上りに感興が増し、終楽章では万華鏡のような刻々と表情を変える音楽に聞きほれてしまう。晩秋の青空の清澄、降り注ぐ日差しの温もり、木陰を吹き抜ける冷気、流れる雲、舞い散る紅葉。いろんな要素が交錯して足早に過ぎ去る季節の悲しみを紡いでゆく。玲瓏という言葉がふさわしい演奏で、さびしい晩秋を想わせるノスタルジックなモーツァルトがここにある。

    1957年のモノーラル録音だが、ホールのアコースティックの優秀さに助けられ、鑑賞するのに何の支障もない。むしろモノーラルであるための凝縮感、解像度の低さがこの場合はメリットになっていて、セピア色の昔の写真を見るような懐かしさを醸し出している。クラリネットを吹くブラム・デ・ウィルデは、当時のコンセルトヘボウ管弦楽団の首席奏者ということ以外詳細は知らないが、フルートのバルワーザーやチェロのデ・マヒュラらとともに、名手として知られていたらしい。さすがに上手くて、しっとりと落ち着いた音色で深々と呼吸する音楽を奏でている。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/10/03

    ミラノ盤の録音状態を「劣悪で、よほどの忍耐力がないと最後まで聴きとおすのがつらい音質であると言わざるを得ない」と書いている人がいるが、キングから発売されたミラノ盤のSACDとEMI(ワーナー)のローマ盤SACDの比較では、音質に関する評価は逆転すると指摘しておきたい。

    ミラノ盤は放送局にオリジナルテープ(一部はアセテート盤)が残っていて、キングは日本に送られてきたコピーテープからSACDを作成した。一方、ローマ盤のオリジナルテープは早い段階で消去され、アセテート盤に保存された音源を再度テープに収録したものがCDやSACDの音源になっていることは周知の事実である。

    EMIによるSACD化で、ローマ盤の団子状に固まっていたオーケストラの音は広がりと分離の良さを獲得し、いっそう生々しくなった歌声の背後で存在感を増してはいる。残響がほとんどないデッドな音場であることが、オーケストラの各楽器の音をクリアに伝えてくれている点は好感を持てるものの、板起こしであることの限界、全般にきめの細かさが不足し荒っぽい印象を与える音質である点と、ダイナミックレンジがやや狭く、ピークで頭打ちになり混濁が強まる傾向が目立つ点は否定できない。

    ミラノ盤ではそうした頭打ちを意識することなく聞きとおせるし、適度な残響感と滑らかさを持つ音質の豊麗さにおいてはローマ盤を凌駕している。歌劇場でのライブ録音であるミラノ盤と、スタジオ収録のローマ盤では収録ポリシーが異なるので簡単に優劣を論じることは出来ないが、SACD盤による両者の比較では、ミラノ盤の音質が劣悪であるというコメントは誤報の類であると注記しておきたい。いずれも安くはない買い物だが、SACDのセットを両方買っても後悔はしないだろう。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/10/02

    リマスターの具合が気になるので「新世界」と「モルダウ」を、2003年頃にフィリップスから出た96KHZ/24bitスーパーデジタルトランスファー盤(国内盤)と聞き比べた。音質は14年前のCDとほぼ同水準で、あまり向上していないようである。ただし、フィリップス盤にあった奥行きのある広い音場感が若干弱まり、よりオン気味のマイクセッティングで録音されたような近接音主体の音作りに変わった印象を受けた。1958年のステレオ録音なので、それなりの限界は感じるが、もやもや感を減らし、細部の明晰さをより重視したリマスタリングが行われたのだろう。フィリップスではなくデッカ好みの音に近づける方向で改変されたともいえる。いずれにせよ、アンチェルのウィーン録音が、聞きやすい音質でまとまって再発売されたことは歓迎したい。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/09/29

    モダンオケによるバロック演奏である。かなり昔の録音だが、中庸の美徳といえようか、今聞いてもまったく古臭さがなく、納得出来る演奏である。変な癖がなくストレートに「四季」の魅力を堪能出来るのである。艶やかな美音を滴らせる弦楽合奏はたいそう魅力的で、ソロもうまい。録音状態も最近の録音といっても通用する鮮度を保っている。恰幅の良さは同様の編成で録音されたカラヤン/ベルリンフィル盤といい勝負で、往年のオーマンディの名声にふさわしい好録音といえよう。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/09/29

    オリジナルではなくフランスの放送局に提供されたコピーテープからのCD化だそうだ。1960年の放送録音としては可もなく不可もなしといった水準。往年のウィーンフィルの優美な音色を聞き取ることが出来る。

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     2017/09/29

    モノーラル録音としては良好な音質の部類だろう。弦の音が柔らかく、ピアノの音も鮮明にとれている。ベートーヴェンの方がいくらか録音状態がいいような印象を受けたが、いずれの曲も鑑賞に何ら支障がない水準の音質といえる。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/09/29

    演奏内容も録音状態もすべてが地味でありきたりの水準。素直に演奏しているので悪いところがあるわけではないが、わざわざこの録音を選ぶ理由が見つからない。指揮者もそつがなく、堅実に振っているけれど、それだけ。これといった光るものを感じさせないゆえ中途半端の印象を受けた。

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  • 11人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/09/28

    テープのヒスノイズをカットしてないのは見識あるリマスタリングといえる。立派なステレオ録音で、いかにもアナログ的な柔らかさが感じられる鮮明な音質なのが嬉しい。良好な録音で名演奏が記録されているとはありがたい。セルとクリーブランド管弦楽団のライブ録音は、今後もどんどん出して欲しい。メモリーズのシリーズの中でもこれは掘り出し物的な逸品だと思う。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/09/20

    ベームの指揮は格調高く骨太でたいそう立派。ほろ酔い気分で眺めるのに適した、ゆったりした音楽の運びは、古き良き時代の情趣に満ちていて今となっては貴重である。遅めのテンポが歌手や踊り手の演技をも考慮した設定であることは、画面に出てくる舞踏の場面でよくわかる。歌手たちの動きを見ているとテンポの遅さは気にならず、むしろ自然体に感じられるのである。カルロス・クライバーのスポーティ―な爽快感が無いからといって、目指す方向性が異なる指揮を貶すのはお門違いといえよう。序曲の出だしだけとらえて揚げ足取りのように、とやかく言うのは慎みたいものである。ウィーンフィルがたっぷりと濃厚に歌えるのも、遅めのテンポならではのメリットなのだ。映像はフィルム収録だろうか。DVDであっても細部の解像度は悪くない。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/09/02

    1番を聞いてガッカリ。女々しいのだ。もってまわったような芝居がかったタメを繰り返すピアノも嫌らしいが、バックのオケも軟弱でなよなよ。ドイツ風のガッツのあるブラームスを期待すると、はぐらかされる。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/08/27

    寒色系のクールな演奏である。ベタベタしたり粘ったりしないので、清水に晒してあくを抜いたマーラーといえるかもしれない。こくが足りないかというと、そうでもなく、歌うべきところはしっかり歌っていてダイナミックレンジも広いのだが、熱くはならないのである。音楽にどっぷりと没入して一体化せずに、距離感を保って冷徹に捉える姿勢を白けていると思うか、今風と感じるかは人それぞれだろう。バーンスタインみたいな泣き節が好きな人には受け入れられないタイプの演奏だが、知的な構築力に注目するとなかなかに楽しめる。対抗配置のオーケストラも好演しているし、録音も良好で大変結構でした。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/08/25

    2011年発売の24bitリマスター盤と2002年発売のボックスセットを聞き比べた。前者はややマットな艶消しの音質で細かい部分まで緻密に再現されている印象。聞きなれたシカゴ交響楽団の録音のイメージ通りと言える。後者は残響がより豊富で艶やかに響くが、その分、細部はややソフトフォーカスになっている。シカゴのオーケストラホールの録音のようだが、ドライな音響で有名なホールなので、その特徴は2011年盤の方がよく出ているのだろう。しかし、ホールの後方の座席で聞いているような雰囲気がある2002年盤の瑞々しい音響も捨てがたい。リマスターを担当したエンジニア次第で随分と印象が変わってしまうことがあるが、このセットはかなり顕著な違いが出ていると思う。スタイリッシュなアバドの指揮の魅力はいずれのセットでも楽しめるが、細部がドライに、よりストレートに聞こえる2011年盤に買い直す価値はあると思う。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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