トップ > My ページ > 遊悠音詩人 さんのレビュー一覧

遊悠音詩人 さんのレビュー一覧 

検索結果:608件中496件から510件まで表示

%%header%%

%%message%%

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/01/05

    全編これ歌に溢れた名演である。麗しく軽やかで、かつ深いところは深く鳴るオイストラフのヴァイオリンは絶品だ。音に何とも言えない柔らかさがあって、鋭角的なハイフェツとは実に対照的である(因みに私はアンチ・ハイフェツである)。《春》など、詞を付ければリートになりそうだ。春の息吹や青春の情感の中に、一抹の厳しさを潜ませる。《クロイツェル》も、構成のバランスに優れた名演だ。そして、両曲ともに素晴らしい伴奏をしてくれるのがオボーリンである。まろやかで叙情的で、オイストラフの美しいヴァイオリンと完全な調和を見せている。録音も遜色なく、しかも廉価で手に入る。まさに名盤の筆頭格と言えよう。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/01/03

    なるほど、仰る通り劇的なマーラーを期待する向きには全く向かない。マーラーの分裂病的性質にのめり込み、生と死の間で苦しみぬき、アイロニーやシニカルに彩られた世界に没頭したい人は聴かないほうがいい。インバルは余りに他人行儀で傍観者風で、おおよそマーラーの苦悩など知ったことかと言わんばかりの冷酷さである。その突き放し方自体が、ある意味《悲劇的》かも知れないとも思う。現にその姿勢に魅せられるリスナーもいらっしゃるから、全否定はしない。だが少なくとも、この演奏の批評に二極対立が生まれることは間違いなさそうだ。賛否いずれの立場を取るかで、ご自身のマーラー観を再確認するのも良いだろう。因みに私は、この手の演奏はどうしても腑に落ちない。とにかく、音に魂がなくアッサリし過ぎている。これも、角度を変えれば「余計な感情表現など皆無!見事な色彩感覚と透明感!」と絶賛出来るのかねぇ…。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/01/02

    シューマンの性質や気質云々を解釈に持ち込む必要があろうか、あるいは、バーンスタインの解釈を否定する材料になろうかとのことですが、個人的な見解をお話しましょう。シューマンに限らず、あらゆる音楽は、作曲家の心情の吐露です。彼らの資質、性格、価値観、思想などが反映されていることは言うまでもありません。バーンスタインの解釈を否定することが出来るかですが、解釈のみならず、実際に音として鳴らされた状態が、作曲家の内省的資質と合致しているとは思えないという観点から、否定も可能と考えます。これは勿論聞き手の感性にも委ねられていることではあります。しかし、演奏に対する評価とは、聞き手の感性と指揮者の解釈の相乗効果によって導きだされるものであり、指揮者の正しき解釈なくしてはいくら聞き手が素晴らしい感性を持っていたとしても感動できるものではありません。もっとも私どもとて完全な感性を持っている訳ではありません(そもそも完全な感性を持った人など誰もいません)。しかし、そうしたリスナーにさえ然るべき説得力のある演奏を行える指揮者こそ、ベテランの指揮者の証と考えます。少なくとも、この演奏を絶賛できない人がいる限りは、バーンスタインの解釈に対する反論の余地は多いにあるのです。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 9人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2007/12/30

    シェリングを過小評価する人には決まり文句がある。彼らの言い分はこうだ。「人畜無害で真面目で優等生的で面白みに欠ける」。いやはや、これ程の愚聴はない。「まぁ、好みは人それぞれだから」という否定側の弁解も成り立たない訳ではないが、やはり「何をか云わんや」である。このライヴ録音を聴くがよい。冒頭からアグレッシヴな程の果敢さであり、松脂の舞うのが目に映るようだ。第二主題は歌に溢れ、夕映えのごとき美しさだ。あたかも晩秋、枯葉が風に舞う情景を思い起こさせる。呼吸が見事で、叙情に満ち、厳しさと温かさが絶妙な均衡を保っている。第二楽章は天高く舞うようにロマンティックだ。第三楽章も、決してスピード任せにならず、絶妙な息遣いでフレーズを繋いでいく。ふとしたところに緩急があり、それが演奏に移ろいゆく色彩感覚を与えている。かくも魅力的な演奏が、果たして人畜無害で真面目なだけのヴァイオリニストに可能だろうか。

    9人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2007/12/30

    先のチャイコフスキー・コンクールで優勝した神尾真由子がテレビで、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を次のように評した。「曲自体がよいので、演奏家が何かしなくてもよい」。ああ、何をか云わんや。音楽は、演奏家が音の一つ一つに魂を込めてこそ初めて生きてくるのだ。ただ弾くだけの演奏なら、いっそうのことコンピュータに楽譜のデータを打ち込んで弾かせた方が余程正確ではないか。こういう演奏家がコンクールで優勝とは、今後のクラシック音楽界も危ういと思う。真のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲とは如何なるものか。このオイストラフの名演を聴くがよい。音の一つ一つが、歌い、語り、生き生きと躍動しているではないか。温かな情緒が、人間の体温が、憧れや憂いが感じ取れるではないか。これは曲のよさだけで得

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2007/12/30

    ジンジャーエールさんに全く同感だ。パリ管のアンサンブル力は決して高くはないし、むしろ煩雑な程だ。ミュンシュの完全燃焼タイプの指揮は確かに凄いのかも知れないが、オケがついていっていない。ミュンシュは即興の名手であり、大の練習嫌いとしても知られている。仮に綿密なプローベをしたとしても、本番中悪魔のような笑みを浮かべつつ練習とは全く違う指示を出すことも多かったとか。それでオケのアンサンブルに破綻が生じようが、お構いなしだったようだ。こうしたミュンシュの芸風に、オケが対応しきれなかったのではないか。音質も、リマスタリングの所為か威圧的で金属的だ。内外で歴史的名盤と称賛する声を聞くが、もっと良い盤があると思う。もう一度まっさらな気持ちで古今の《幻想交響曲》の録音と対峙し、21世紀に相応しい名盤を推薦するべきである。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2007/12/30

    かなり長い文章を書いているレビューアー…ん、私?(笑)ということで追記します。いやはや、ブルックナーのような長大な交響曲を批評するとなると、やはり文章も長大になるのでしょうか(冗談)。そもそもは、言語以上の伝達能力を持つ音楽を言葉で表現するとなると、どうしても多くの言葉が要るというポリシーから、このような長文癖がついたようです。因みに私はケータイから投稿しています。今のところ、字数制限等で引っ掛かったことはありませんが、どうなんでしょうか…毎度長文失礼します。取り急ぎ回答まで。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2007/12/29

    これは興味深い!私は先のレビューでクーベリックのライヴ盤も絶賛したが、クーベリックもDGにマーラーの交響曲全集を残す程の実力の持ち主だ。ドヴォルザークとマーラーが、単にボヘミアの血が流れているのみならず、晩年の精神的気質まで似ていたとは、目から鱗のコメントだ。もっとも、壮年期の二人は全く違っている。ドヴォルザークは、その明朗快活な性格を、同世代のチャイコフスキーから相当羨ましがられていたらしい。対するマーラーは、幼少の頃より肉親の死に苛まれ、晩年になっても生と死の狭間で苦しみぬき、ついに悟り切れずに世を去った。ドヴォルザークの場合、根は明るいのに精神的苦痛に追い込まれざるをえなかったという点で、マーラーよりも更にダメージが大きかったのではないかとも考えられる。あたかも、「泣き伏したくなる程明るく」(ブルーノ・ワルター評)振る舞う晩年のモーツァルトのようでもある(そういえば、ワルターはマーラーの愛弟子だ。何か縁がありそうである)。そういう観点からこの一枚を聴くと、また意義深いものになりそうだ。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2007/12/28

    ドヴォルザークに対する慈愛に満ちた演奏である。ノイマンの指揮は中庸を得たもので、決して真新しさや珍しさがある訳ではない。だから聴く人によっては彼を「地味」と過小評価するだろう。しかし心あるリスナーなら、これが「地味」でなく“滋味”であることに気付いているはずだ。ノイマンの指揮は殊に情緒面において際立っている。なかんずく第2楽章の「家路」の旋律を、ここまで叙情に溢れ、聴く者全てにノスタルジーを呼び起こす演奏は類を見ない。呼吸が見事で、歌心に満ち溢れ、各場面の移ろいも天衣無縫である。音の一つ一つに魂が宿り、それはあたかも、ノイマンの曲に対する深い慈しみの念が結晶となるがごときである。もはやこれは、涙なしに聴けるものではない。ライヴでの《新世界》ではクーベリック/バイエルン放送響も素晴らしく、特に終楽章のエネルギーは断然クーベリックに軍配が挙がるのだが、筆舌に尽くし難い第2楽章だけでも、ノイマン盤の価値は不滅である。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2007/12/28

    ヴァイオリン協奏曲のバイブル、メンチャイの“歴史的駄演”。評論家一同がこぞって名盤に推しているが、どこがそんなに素晴らしいのだろうか。ハイフェッツのヴァイオリンは、確かに鮮やかな弓捌きだが、もっと歌って欲しい旋律もことごとくインテンポでそっけなく通り過ぎる。メンデルスゾーンのほの暗いロマンが少しも感じ取れない。チャイコフスキーなど最悪だ。数多のヴァイオリン協奏曲 の中でも一際美しいメロディーを持っているにも拘らず、ハイフェッツは少しも歌わず、懐かしさや哀愁その他あらゆる感情を蔑ろにするような有様である。第一、ハイフェッツは音色自体が煩雑である。金属的でガシャガシャとしている。彼の演奏を「切れ味鋭い演奏」と絶賛する人もいるが、私などはまるで凶器で切り裂かれたような気分になる。こんなメンチャイなど、もう二度と聴きたくない程だ。最近のヴァイオリニストは「テクニック一辺倒で味気ない」と批判されることが多いが、誤解を恐れずに言うと、その元凶は実はハイフェッツだったのではないかと内心密かに思っている。メロディアスな名曲をおおよそアクロバティックにしか弾けないハイフェッツには、音楽家にとって必要不可欠な歌心や感情が欠如していたのではないかとさえ思える(ハイフェッツを愛する方には甚だ失礼だが)。証拠不十分な精神論を持ち出して「あのハイフェッツが、そんな人であるはずがない」と主張する人もあろうが、ならばもっと曲の情感が演奏に表れていてもおかしくないではないか。こういう演奏を聴くと、シェリング壮年期のメンデルスゾーンやオイストラフのチャイコフスキーがしきりに恋しくなる。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2007/12/28

    つまり、こういうことは言えないか。シェリングの演奏を「奇を衒わない中庸を得た演奏」と評価する向きには、いやに技巧の凄味だけが耳に付くハイフェッツの演奏は薦められない。逆に、シェリングの中庸さや、当たり前のことを当たり前にこなしていくという姿勢を「優等生的」と批評し、演奏に切れ味の鋭さを求める向きには、ハイフェッツは相応しい、と。ヴァイオリニストの個性はもろに楽器に反映される為、良くも悪くも癖が出てきてしまう。それによって愛好家の間に嗜好の違いが生まれるのだが、シェリングとハイフェッツに妥協点を見いだすのは多少困難かも知れない。他にも対立は多々あって、例えば、オイストラフの艶めかしさを好む人はシゲティの厳しさも煩雑であると批判するだろうし、キョンファの情熱を愛する

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2007/12/27

    この曲の初演団体がマズアとの黄金期に録音した“凡演”。インテンポで拙速でフレーズの繋がりも途切れ気味だ。描写力やメリハリも通り一辺であり、気迫や情熱が伝わってこない。初演団体としての誇りや余裕が邪魔をし、演奏をつまらないものにさせているようだ。勿論、バーンスタインのDG盤のように熱過ぎてシューマン独自の翳りのあるロマンティシズムを掻き消されるのは御免だ。だがマズアの指揮も余りにクールで味気ない。復刻も、もう少し腰の座った音にして欲しかった。ゲヴァントハウス管なら、もっと燻し銀のごとき重厚なサウンドになるはずである。従って、演奏、音質ともによい評価は付けられない。個人的なお薦めはシノーポリ/ドレスデン国立管だろう。渋みとロマンの調和、なかんずく程よい情熱が素晴らしい。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2007/12/25

    教会での録音の為残響が過多な嫌いもあるが、平面的で金属的な録音よりはるかに聴きやすい。シューマンは個人的に大変好んで聴く作曲家だが、《春》の第一稿がデジタル録音で聴けるのはファン垂涎と言えよう。決定稿よりもコンパクトな分、より古典的で若々しい音楽になっている。全体的に弦楽器優勢のオーケストレーションであり、そこに管楽器が彩りを加えるような雰囲気である。《ライン》はまさに偉大なる大河を讃えるがごとき崇高さをもっている。スウィトナーの指揮は見た目は地味だが、実は内に燃えたぎる程の情熱を宿しており、随所でそれが爆発するのだ。シューマンは普段は内向的で神経質な性格だが、彼もまた、情熱的でアトラクティブな性質を持っていたのである(ちなみにシューマン自身は、前者の性格にオイゼビウスと、後者にフロレスタンという名を与え、音楽評論でペンネームを使い分けている)。つまりスウィトナーとシューマンには、何か性質的に相通じるものがあるように感じるのだ。そうした面からこのCDを聴くのも一興である。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2007/12/24

    追記。「世評がどうあれ私はつまらないと感じる」のと同じ位「あなたがどう言おうが私は素晴らしいと思う」という人もいることだけは、どうかご察し願いたいと思います。互いの価値観に固執する余り、単なる水掛け論になるのは嫌ですから。そもそも、この演奏がお気に召さないのならば、もう無理して聴く必要はありませんから、自身が納得のいく演奏を聴かれるとよいでしょう。十人十色の演奏や解釈があり、だからこそ数多のCDが売られているのです。私たち愛好家は多くの選択肢に恵まれ、その中から自分の音楽観や理想に最も合致した一枚を選ぶことが出来るのです。もし、他が何と言おうとご自身の好みを主張し、他の意見を蔑ろにするような態度を取れば、それは解釈の多様性や音楽の発展に何らプラスになることはないのです。ですから、少なくとも、反論する際は自身の音楽観を踏まえた上で、どういう演奏が理想なのかを提示するべきではないでしょうか。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2007/12/24

    確かにこれは高すぎます。この値段ならSACDのDVDつき位でもいい程。私は発売直後のセール価格で買いましたが、それでもフルプライス並みの値が付いていました。これだけ内容が良いのだから、一般的に流布させる為にも、せめて通常価格を2000円台で売るべきです。HMVさん、ソニークラシカルさんと提携して何とかなりませんかね(笑)

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

検索結果:608件中496件から510件まで表示