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ショーブン さんのレビュー一覧 

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     2020/03/06

    サンタナのフュージョン/クロスオーバー期を彩る好盤。
    本作オリジナルLPの発売は初冬だったと記憶していますが、全編を貫く、凛として清々しく、あふれる爽快感に初夏の趣を感じたものでした。カルロスのギターテクニックはこの時期にほぼ確立していますし、やはりフュージョン/ジャズ系のミュージシャンの影響大だったというべきでしょう。特筆すべきは得意のサスティーンの伸びやかさとクリア感! アリス・コルトレーンと共演した「YOUR IS THE LIGHT」はその白眉、「君に捧げるサンバ」「風は歌う」に匹敵するギターインストの傑作です(この曲が今、なぜか見落とされているのは不思議でありサンタナファンにとっての不幸です)。
    そういえば発表当時、このアルバムはあまり高い評価を得ていませんでしたし、現在でもサンタナの歴史を知らぬ若い聴き手から「なんちゃってブラジリアン」と揶揄されたりしています。しかし、ブラジルテイストのアルバムとして耳を傾けても、本作のクオリティはかなりのもの。ミルトン・ナシメントが参加していても違和感はありません(余談ですがアイアート・モレイラは何度かサンタナの作品にクレジットされています)
    さらに――バンドとして、ギタリストとしてのサンタナの魅力はその雑食性と衒いのない貪欲さ。時代のエッセンスを、まさに「ウエルカム」とばかりに、大胆に取り入れてきたのはファンならご存知のはず。
    フュージョン、ブラジリアンポップといった時代性を臆することな吸収し、真正面からマジメに取り組んだ異色作――それが本作「ウエルカム」に捧げるべき賛辞だと確信しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/27

    カルロスの涼やかで、清冽なギタートーンが印象的な一枚です。
    ジャズ、フュージョンで括ってしまい、サンタナのサウンド史の過渡期のアルバムと片づけてしまうには、あまりに惜しい好盤です。評論家筋には好評を得ていないアルバムですが、彼らは、濃厚で濃醇、豊潤だった2枚目、3枚目の世界やラテンロックという狭義な世界観に拘泥してしまってはいませんか?そんな狭い視野でいると、雑食たるカルロス・サンタナの音楽的魅力を見過ごすし、スポイルしてしまいます。真夏の熱くて直裁な日光のもと、あるいは真冬の深々たる寒さの中で本作を聴けば、カルロスが奏でるハイトーンで奥行きの広い、これまでの彼の作品にないディストーションサウンドの妙味が理解できるでしょう。
    ヴォーカルのレオン・パティロの表現力も、サンタナ歴代ヴォーカリストの中で出色です。ジェフ・ベックが、一時、彼をメンバーに迎えようとしていたというエピソードにもうなずけます。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/27

    テクニックを超越した、カルロスの奔放で情感たっぶり、説得力に満ちたギターと、そこに絡まる打楽器、包み込むオルガンサウンド――これぞ、ウッドストックの衝撃を、さらに高みへと誘った本作の世界です。
    名盤というにふさわしい一枚です。
    4曲目まで、あたかもメドレーのごとく切れ目なく編集された灼熱の世界観は、アルバムジャケットそのもので、なんともエロチックかつエモーショナル、それでいて荒々しく豪快です。
    一曲目の、静寂が孕んだ野生の狂気から、説明不要の「ブラックマジックウーマン」、さらに怒涛の「ジプシークイーン」、ユーモラスなセンスの窺える「僕のリズムを聞いとくれ」、情交とその後のけだるさを表現したような「ネシャブールの出来事」、ある意味ではこのアルバムのクライマックスでもある、カルロスのギターサウンド&メロディーライン極めた名曲「君に捧げるサンバ」、バンドのハードロッカーたる一面を語るにふさわしい「マザーズ・ドーター」……どの曲も魅力にあふれています。
    この頃のサンタナといえば、カラベロ‐チュピート‐シュリーヴのリズム部隊の強烈さを忘れてはいけませんし、サンタナファンの私としては、やはりグレッグ・ローリーのヴォーカルは今に至るサンタナの歴史の中で最高と声を大にしたいのです(中期、フュージョン偏向期に「ボーボレッタ」でヴォーカルをとったレオン・パティロも大好きなのですが)。
    真っ赤な真夏の太陽が、オレンジ色の余韻を残して海原に沈んでいく――そんなイメージがいつまでも残ります。

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     2009/07/26

    本作オリジナルLPが発売された77年の時点のみならず、80年代、90年代をも含めたサンタナのバンドサウンドの最高作です。
    2枚のディスクに収められた曲のどれも、「アミーゴス」以来のサンタナサウンドの持つ濃密さを、脂っこく、暑苦しくなりすぎない、心地よい方向で結集させ、昇華させています。
    ライブ/スタジオ録音という、サンタナのもつ「アブラクサス」な二面性を高い次元で現出させたアルバムです。中でもライブヴァージョンで登場してくれるホセ・チュピート・アレアス(!!!)の存在感が抜群。スタジオ録音も、カルロスと彼のメンバーが才能を全開させ、熱夜に逢いびく、たけった恋人同士の心情――とでもいうべき、官能と豊潤の情感を軸にしつつ、アルバムジャケットに象徴される曙光の持つ気高さをも体現したアルバムです。
    初期のエモーショナルでワイルドなギタートーンから、中期に開花したクリアーで繊細なトーンを経て、現在のサンタナに通じる濃厚なギターサウンドが、このアルバムで姿を現わしました。

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     2009/07/26

    濃密というにふさわしいアルバムです。
    デレクだけでなく、彼と彼のバンドメンバーが紡ぐ音楽は実に奥深く、味わい濃く、豊潤です。
    デレクがブッチの親戚だということ、いわんやオールマンズにおいてデレクが「若輩、若者」などという警句や侮りを寄せ付けぬ演奏をしているのは、すでにファンなら周知のことでしょう。
    それでも、私は言いたい――このアルバムにおける彼と彼の仲間たちは、オールマンズ、あるいはオールマンズから連想される音楽的な事々を軽やかに、力みなく跳び越えていきます。
    若き、秀逸なギタリストは、黒人音楽のルーツたるアフロミュージックを含め、実に広範で心地よく、水準の極めて高い「エスニック」な音楽を奏でる。彼のギタートーンは、心地よく歪んだ音色で、数々のソングラインを奏でていきます。この音色こそ、連綿と続くロックギターの歴史を飾るツワモノたちはもちろん、マイルスや彼のバンドにいたジャズ系の高名なギタリストたちも追い求めた世界のはずです。
    濃厚なくせ、妙な後味の悪さは一切なく、すっきりと胃の腑に落ちてくれる音楽、それがこのアルバムです。私がここ数年で聴いたロックアルバムの中でも秀逸な一枚とおすすめしたいです。

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     2009/07/22

    ロリー・ギャラガーは、全身で、全霊をこめて、何ひとつ惜しむことなく弾き、歌い、バンドする。巧拙という基準を頭から寄せ付けず、ただひたすらに聴く者の胸の奥底を直撃する、彼のギターとバンドのコンビネーションを堪能してください。1曲目からシンプルかつソリッドな、剥きだしのロックが全開し、こちらの感性をひりひりとさせてくれます。
    日々の生活の中の、くだらないけど切実な問題で疲れた時、8曲目の「a million miles away」が、きっと貴方を救ってくれるでしょう。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/22

    ある人から、サンタナやロス・ロンリーボーイズ、ロス・ロボスなんかが好きなら、これも! と奨められて買ったら……めっけものでした。
    皮肉の効いたセンスに思わずニヤリとしつつ、乾いた外面とは裏腹に、中身はしっとりと粘りつく感性、その哀愁と開き直りの、具合のよいバランスに引き込まれました。
    いわゆる、ラテンロックやヒスパニックロックとカテゴライズしてしまうと、このバンドの良さは伝わない。彼らだけが持つ、けだるくもウイットに富んだユーモア、暑いなかにも醒めたセンス、これはなかなかのものだと感心しています。
    雑なようで密、荒っぽいようで繊細、汗臭いようでかぐわしい――真夏の湿度が異様に高い夕方だけでなく、冬のしんしんと雪が降る夜中にも合いそうな、意外に適応力のあるロックです。

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