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tasuke さんのレビュー一覧 

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     2013/05/10

    発売以来40年近くも我が家のターンテーブルとCDトレイに収まり続けている(わたしにとっての)怪物的作品です。曲調と録音が素晴らしく、ギターのサステインにはメロメロになってしまいますし、ドラムズは地面に杭を打ち込むごとき、です。一級品の風格を漂させていても、バンド名に現れているとおり、高性能のB級ロックとして聴くことが正解でしょう。よく言われているような、捨て曲なしの完璧なアルバムなどではなく、けっこうしょうもない曲もありますし、ホーンのアレンジなんかは田舎くさいです。ところが、ビートの確かさとギター、ベースの的確さ、デ・バレスの存在感でそれを感じさせない、都会的なハードロックになっています。

    3. Grim Reaper 、6. Aint None Of Your Business には曲が破たんする寸前ぐらいのカッコよさがあります。今になって思うのは、このバンドのメイン・クリエーターが誰だったのか、ということです。マイケル・デ・バレスは曲が書けるタイプではありませんし、ましてトニー・ケイは参加していただけでしょう。おそらくステッペン・ウルフ出身のモナークが曲を提供していたに違いないのですが、あまりにも垢抜けたスタイルです。これもよく言われているジミー・ペイジの傀儡グループだったとする説にもわたしは与しません。

    最後にドラムズのジョン・ハイドとベースのボビー・ピケット。確かな腕前を聴かせるふたりなのに、ほとんど他の活動歴が知らされていません。デ・バレス以外のボーカルはハイドによります。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/05/10

    わたしはディテクティブから遡ったクチです。70年代後半、このアナログ盤は高騰していて輸入盤再発までずいぶん待った覚えがあります。全体にお茶らけたジェフ・ベック・グループみたいな印象が強くて、当時真剣に聴いた記憶がありませんでした。ごめんなさい、です。改めて聴き直すと、彼らがツェッペリン、ハンブル・パイなど正統派の英国ヘビーロックの音を出していることがわかります。

    4. Bright Light、5. Heavy Hammer、7. Rock Out Claudette Rock Outのギターリフは、ずいぶんと重くてカッコよいです。ギタリストのロビー・ブラントは後年ロバート・プラントのソロ作に参加していますから、本当にツェッペリンの線を意識していたのでしょう。また、ギターはリードとリズムの2本であり、意外に音が厚いのです。加えてベースラインが独特です。ジョン・グスタフスンに似ている気がするんですが…どんなもんでしょう。結局ドラムズの録音がすかすかしているため、全体が軽い印象になってしまっています。プロモーションといい、曲づくりといい、もっと正統派らしさをアピールできていれば、と思います。(けれども、正統派の音って結局苦労するんですよね。バッド・カンパニーといい、ハンブル・パイといい。)

    「正しい」B級ロックです。これはバカにしているわけではありません。B級バンドにのめりこむのが「正しい」ユーザーだと思うからです。自分だけのバンド、オレだけが知っている、と思い込めるのがB級バンドのよさですから。マイケル・デ・バレスの一種ロックスターを演技しているようなボーカルは、実に飽きさせません。

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     2013/05/10

    フリーの末期、創作への渇望が最大となったポール・ロジャーズとサイモン・カークにとって、ミック・ラルフス、ボズ・バレルとの出会いは運命みたいなものだったでしょう。その勢いだけでとんでもない傑作を作ってしまったのがファースト・アルバム。このセカンドは、メンバーの趣味、アイデアを十分に熟成させた上で、満を持して出してきた印象があります。そうは言ってもグループの勢いは、とどまることを知りません。英国ロックの魂と言える激しさ、ルーズさが初期バッド・カンパニーの信条です。

    カントリーのフレイバーと言いますか、米国ルーツ音楽の良い部分を拾い上げることにかけて天才的な勘の良さを持っています。ギターにしても、ドラミングにしてもシンプルで弾き過ぎることがないのに関わらず、トーンの変化、アタックの変化でドラマチックさを感じさせます。ポール・コゾフに捧げた4. Shooting Star、コゾフ・カーク・テツ・ラビットの再演7. Anna など、バラードに秀逸な曲があるのも特徴です。

    バッド・カンパニーですごいと思うのが、各アルバム1曲目を決して外さないことです。ああ、バッド・カンパニーを聴けるんだ、幸せだ〜という気持ちにさせるわけです。英国ロックのユーザーで本当によかったと思います。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/05/10

    コゾフ・カーク・テツ・ラビットに、ポール・ロジャーズが加わった形になったラスト作品。欠けたアンディ・フレイザーはベーシストである上にソング・ライター、アレンジャーでもあったので、残念ながらこれ以前のフリーと同じバンドと考えることは困難です。フリーが、ビートルズやクリームと同様にメンバー入れ替えが不可だったグループであったことを証明する作品です。でも、この作品がこれ以前の作品に劣っているかと言えば、そうではありません。

    曲の起承転結がはっきりし、よりエモーショナルになったことが特徴で、その分初めてフリーを聞く人にとっては聞きやすいのではないかと思います。ポール・コゾフの位置はゲスト扱いで数曲録音に参加しておりませんけれど、この距離のとり方が結果としてよかったらしく、印象的な演奏を残しています。彼のギターの音色は立ち上る陽炎のようであり、ちょっと比肩できるギタリストが思い浮かびません。また、山内テツの堅実で粒の立ったベース、ラビットの彩りあるオルガン、ピアノも聞きものです。さらにこの作品を充実したものにしたい気迫は、誰よりもロジャーズから伝わってきます。

    ラスト作品であっても、バッド・カンパニーやバック・ストリート・クローラーの結成につながっていったことを考えると非常に重要な分岐点です。

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     2013/05/10

    テキサス生まれで、ゴリゴリのブルーズ兄ちゃんがいるのに、ギンギンギラギラになってしまったのがエドガー・ウィンター。ちょっとこの時代では信じられないぐらいのモダンな音づくりで…まるでベストヒットUSAです。メンバーがまたすごくて、コンポーザーとしても歌い手としても有能なダン・ハートマンに、プロデューサーには必殺のリック・デリンジャー。リック・デリンジャーの影に隠れているのが駆け出しだったロニー・モントローズ、という具合で、オールスター戦です。意外とギター・ミュージックなのです。

    ブルーズの匂いは全くありません。代わりにあるのがファンクのテイストであり、潔いギターのカッティングやブラスが彩りになっています。ピアノの重低音とベースをユニゾンさせる方法もファンクから持ってきたのでしょう。トム・ショルツはかなりこの方法論に影響受けていると推察します。ビッグヒットになった「フランケンシュタイン」では、アナログ・シンセサイザー(この当時デジタルは出ていませんけれど)を、ギターのチョーキングのように使っています。(ベンダーはなかっただろうから、つまみで演っているのでしょう。)聴きやすさと共に色々なアイデアが詰め込まれている素敵な作品であります。

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     2013/05/10

    ディテクティブのカタログに登載されていながら、市場では目にすることもかなわなかった作品。わたしは、一生このライブを聴くことはないんだろうと半ば落胆しておりましたので、ちょっと信じられないほどの嬉しいリリースです。

    さて、ディテクティブは70年代後半にしては、びっくりするぐらいモダンな音を出していたヘビーロック・グループ。神経質なほど研ぎ澄まされたスタジオ録音が、一発録りでどれぐらい再現されているのか。…杞憂に終わりました。逆にスタジオ録音こそが、一発録りに近いものだったことが推察されます。ものすごいのが、ドラムズ、ジョン・ハイドのたたき出す重いビートとボビー・ピケットのファンク色あるベースです。ビートは揺らぐことがありませんし、ピケットにいたっては時々スラップです。4. One More Heartache なんか、比較できるグループが思い当たりません。ほぼ単一リフで、途中トニー・ケイやモナークの見せ場がつくってあります。

    6. Grim Reaper は、メンバー全員共作の、ファースト・アルバム中最もアヴァンギャルドな曲。恐るべきは、この曲全部リフで出来ていて、ボーカル含めほとんどメロディがないんです。コーラスは、ドラムズのジョン・ハイド。彼は、ボーカリストとしても有能です。続く7. Fever も似たようなつくり。ストラップスの「Pain Of Love」に似ている曲で、このグループの特異さは、この2曲でお判りになることでしょう。ディテクティブは、聞くところによるとアトランティックにおいてサード・アルバムに着手していた、とのこと。その録音が出てくることは今後ないと思いますが、この作品を耳にできただけで悔いはありません。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/05/10

    ジョニー・ウインターのすごいところは、超絶的な速弾きを聴かせながら、余裕も同時に感じさせるところだと思います。速さと味わいを同時に感じさせるのはこの人ならではの芸です。このライブは、ブルーズというより、ストレートなロック寄りの演奏です。それでもギター好きのユーザーで満足できない人はいないでしょう。6. Sweet Papa John のスライド・ギターの破壊力は、並みのヘビーメタルでは太刀打ちできません。巨大なギター演奏をシャワーのように浴びることが出来るライブの名盤であります。

    5. Highway 61 Revisited は、ボブ・ディランの曲の中でも攻撃的な曲だと思います。それを拡大再構築した演奏がハイライトです。10分以上に及ぶ演奏で、7分過ぎのフロイド・ラドフォードとのダブル・リードになる部分では全身の毛が逆立ちます。ラドフォードは「Tin House」の唯一作でも弾きまくりソロが大変様になっていたギタリストです。ウインターの相手役として、同じスタイルを持つこの人ほど適役はいないでしょう。最終曲のあと、オーディエンスが本当にバンドを称えていることが判ります。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/05/10

    この作品が発表された頃、ディープ・パープルはこけていましたし、ツェッペリンは休んでいましたし、ブラック・サバスは叩かれていましたし、ユーライア・ヒープは消滅しかかっていました。英国ヘビーロックが総崩れとなった中に出現した新しいシンボルがスコーピオンズとUFOだった印象があります。前述した4バンドに、多かれ少なかれブルーズの影がちらついていたことと比べると、ブルーズの香りは全くなく、過剰なまでにはみ出すギターの爆音とメロメロのメロディーがとても新鮮でした。一方で、この音楽についていっていいんだろうか、と子どもながらに不安な気持ちにもなりました。スコーピオンズの音はブルーズをベースとしたヘビーロックが踏み越えられなかった一線を越えてしまったところがあります。

    その一線とはやっぱりメロディーに対する執着ではないのかと思います。彼らのメロディーのベースは、欧州ポップスやマカロニ・ウエスタンにあるはずです。マカロニ・ウエスタンが本国のウエスタンには描けないような暴力や残虐さを情け容赦なく表現したことと、どこかスコーピオンズの音は似ていると思います。彼らのメロディに演歌的とも言える愛着を覚えてしまうのは、彼らが民族歌謡を拠り所とするロック・グループであるからではないのでしょうか。

    …と冷静に分析してしまいましたが、本当は「ダーク・レディー」を一日中聴き狂ってしまう青春でした。ギターのノイズや発振がこれだけカッコいいんだったら、普通に弾かなくたっていいんじゃないか、と思ったほど。下手なのか、まぐれなのか判らないボーカルとも相まって、とても偉大な曲です。最後にジャケット・デザインの美しさは「ヴァージン・キラー」を凌駕していると思います。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/05/10

    ブルーズ・ロックをベースにしているものの、ブルーズと決定的な落差、イノヴェーションを感じる古典作品です。ヤードバーズ時代の「シェイプス・オブ・シングズ」再演を聴くとよくわかります。ジェフ・ベックは、この作品で技巧的に弾こうとはしていません。ひたすら、今までにないフレーズ、印象的なリフ、ハウリングも含めて歪んだ音を出そうとしています。それがことごとく成功していて、当時のユーザーは口をあんぐりと開けたはずです。後年への影響の大きさではツェッペリンのファーストの上を行きます。

    ロン・ウッド、ミック・ウォーラーのコンビは徹頭徹尾重いリズムを叩きだしております。また、この作品で顕著なのが抒情性だと思っていまして、「モーニング・デュー」は、まさにロンドンの朝もや。ヘビーロックの作品に印象的なバラードが入るさきがけとも言えます。ロッド・スチュワートがまた、上手いのなんの。ウォーラーとロン・ウッドの二人はロッドのソロ作で再び共演していますので、ロッドのソロ作第一弾ととらえることもできます。(ロッドは曲を3曲提供、ジェフはゼロです。)

    何十年たっても新たな感動と発見のある作品であります。

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     2013/05/10

    音楽的なリーダーであるロバート・フリップと、グループのコンセプトをつくるピート・シンフィールドが並び立たなかった理由はよく分かります。では、シンフィールドが抜けてフリップがどんな音楽を展開したかったか、と言えばよく分かりません。このライブ、フリップの迷いが顕著に出ちゃっています。イアン・ウォレス、メル・コリンズという有能なメンバーを得ているのに、曲によってはリズム・ギターに徹しています。それに比べボズのボーカル、ウォレスのドラミング、コリンズのソロと言ったら存在感あることあること。音が悪いことは、ウォレスにとって何の支障もありません。「アイランズ」での、この三人の姿は、表面上のものだったんだ、と思えてしまいます。

    当時の音楽誌の記事がライナーに掲載されていて面白いです。ジョン・ハイズマンとのグループ結成が取り沙汰されている記事もあります。このメンバーが集まったのは、集まるべくして集まったような気もしますし、単なる偶然だった気もします。おそらくは、グループの決算をせよ、との見えざる意向が働いていたのでしょう。もし、この作品が出ていなくて「イン・ザ・コート・オブ」と「ラークス・タンズ」だけだったら今みたいな神格的な人気につながっていたか。つくづくクリムゾンは、不思議なユニットです。必要な時期に必要な人材が集まってしまうし、去っていく、という意味では。

    音の話ですが、そもそもブルーズが電化したときからロックには「いい音」という概念が希薄です。歪んだ音がカッコいい、という他のジャンルでは考えられない常識がまかり通るジャンルです。この作品の場合、ひずみ歪みが何よりの属性なので、いい音で聴きたいとは全く思いません。

    8人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/05/10

    自分は長いこと、この盤と「ロッキン・ザ・フィルモア」しか持っていない半可通ユーザーでした。その2枚が傑作であり、残りの作品には難がある…と、なぜか刷り込まれていました。実はハンブル・パイには駄作がありません。国内でのパイの知名度の低さは、同時期の他の英国ヘビーロックに比べ絶望的なものがあります。けれど、ファースト・アルバムから「サンダーボックス」に至るまで、どの作品でも彼らの豊かな音楽的滋養とエネルギー、抒情性を感じることができます。とても男気あふれる硬派向けバンドなのです。

    「30デイズ・イン・ザ・ホール」の始まりなんか、カッコよくて椅子からずり落ちそうになります。フランプトンがクレム・クレムスンに代わって、ハードさの度合いが増した、と言われておりますが、その意見もわたしはどうか、と思っています。フランプトンとスティーブ・マリオットの趣味はとても似ていて、フランプトンも硬派なR&Bが大好きでしたし、マリオットだってアコースティックな曲を書きます。ふたりの違いは、メロディに対する考え方の違いでしかないでしょう。ただ、クレム・クレムスンが持ち込んだブルーズのフィーリングは、確かに今までのパイに感じられなかった部分ではあります。

    この作品のあと、マリオットはどんどん声の限界に挑戦するエキセントリックな歌い方になっていき、ブリティッシュ直系のメンバーである、ライドリー、クレムスン、シャーリーはついていくのが大変になっていきます。でも、この三人の英国然とした演奏は、一種マリオットの通訳の役割を果たしている気がしています。というのも、自分はこの三人の演奏スタイルに、とても安心をするからです。

    9. Sweet Peace And Time のリフは、ジェフ・ベックの「プリンス」の流用なんでしょうか。

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     2013/05/10

    バッド・カンパニーにあって、フリーにないものはブギ・リズムです。言うまでもなく持ち込んだのはミック・ラルフス。ポール・ロジャーズの根っこにあるのは、ブルーズよりゴスペルやファンクだと思っているので、ラルフスの少しアップテンポのリズムに合わせて歌うことは、当時新鮮だったはずです。一発勝負に近かったファーストに比べると、メンバー同士の位置関係も決まり、十分な構想を持って制作に臨んだのだろう、と想像させる出来。思いつきで出来たような曲はありません。特にロジャーズの書いた「ラン・ウィズ・ザ・パック」は、今までなかったドラマチックな構成です。(どうでもいいことながら「荷物をまとめて出ていけ」という「パック」に、オオカミの群れ、という意味もあることからのジャケット・デザイン)

    でも変わらずオープニングは、ラルフスの「リブ・フォー・ザ・ミュージック」。彼の書く曲は、シンプル至極のわりにユーザーの心をつかむ勢いがあり、ほんとハードブギの名人です。この時期の稀少ライブ「Live Albuquerque Nm USA 1976」のオープニングがこの曲で、これを聴いてからというもの、「キャント・ゲット・イナフ」より興奮してしまう、ダメなわたしです。ボズ・バレルのベースラインも、サイモン・カークのドラミングも、聴くととても味わいがあります。

    やっぱりバッド・カンパニーの1作めから3作目までは雑魚を寄せ付けない凄みがあります。ところで現行盤表紙は、光り輝いていた銀色からグレーになってしまいました。ちょと寂しいです。

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     2013/05/10

    ブルーズ、ジャズ、カントリー、ブギと多彩なギターを聴かせます。この頃、ロリー・ギャラガーは20歳そこそこであったはずで、若さはつらつという印象に加えて、どうしてここまで渋いのか、と思わないでもありません。グルリグルリと聞こえる速いソロを至るところで聴ける反面、彼のもうひとつの特徴であるサステインの美しさは抑えめです。3. It’s Happened Before, It’ll Happen Again は、完全にジャズで、ギターと同じメロディーをボーカリーズで歌います。アルヴィン・リーに影響を受けたのでしょうか。

    4. If The Day Was Any Longer は、アコースティック・ギターのカントリー曲、ハープもロリーです。ロリーが夭折したことを思うと、彼の作風にはどこか生き急いでいる雰囲気を感じます。一日がもっと長かったら、という歌詞は象徴的であります。トリオ編成ながら、リズム・ギターとリードをダブルで録音していて音に厚みを感じます。6. Eat My Words のスライド・ギターの速弾きはすさまじいです。

    いつまでたっても飽きずに聴いていられる音です。ソロになってからのロリーも、実はメンバーを固定したバンド編成でした。彼にはやっぱりトリオ編成が似合うようです。

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     2013/05/10

    明るい曲調とコーラスの見事さゆえ、軽いロックンロールに聴けてしまうかもしれません。けれど、このグループの良さは、断然ロッド・プライスとロンサム・デイブによる2本のギターの重さ、です。「スロウ・ライド」は、最初から最後までワン・リフで突っ走ります。ここでの重いスライドの快さはユーザーを打ちのめします。続く「テラプレーン・ブルーズ」も同様で、この曲をここまでヘビーに演奏したグループは、フォグハットしかありません。(ツェッペリンの「トランプルド・アンダー・フット」の元歌です。)

    彼らはもともと英国でブルーズ・ロックを演奏していました。米国へ活動の拠点を構え、数えきれないライブ、ユーザーとの対話により、このスタイルにたどりついたと言えます。決してオーバーグラウンドに浮上するようなグループではありませんが、お金を払ったユーザーに確実に元を取ってもらおうとする誠実さでは負けません。わが国の米軍基地に慰問でよく来ていたと聞いたことがあります。ご機嫌だぜ、で済まされない深い経歴をもったブギの名人たちだと思います。

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     2013/05/10

    ニッキー・ホプキンズのピアノがなかったら、相当のヘビーロック金字塔的作品になっていただろうと思います。ニッキー・ホプキンズは上手いんだけれども、どうも不良小僧たちの中に大人がひとり混じっているみたいで…。「コーザ・ノストラ・ベック・オラ」という、まるでマフィアの結社のようなタイトルで呼ばれながら、作品後にメンバーの人間関係がぐずぐずに崩壊してしまった、といういわくつきです。いろいろ書いてしまいました。この作品が不動のハードロックであり、ジェフ・ベック作品の中で特異なポジションにあることは衆目の一致するところです。

    好きなのは2. Spanish Boots です。古いブルーズのリメイクに聞こえてしまいますけれど、オリジナル。リフはツェッペリンの「ハートブレーカー」とそっくり。ジェフ・ベックがスタイルをツェッペリンに盗まれた、と騒ぐ理由がよく判ります。各楽器をわざと混沌とさせた演奏は、エドガー・ウインター・グループの「Queen Of My Dreams」にも似ています。そして5. Plynth (Water Down The Drain)。ドラムズとベースがまた自由なこと。ジェフのギターもひらめいたフレーズを気ままに弾いていて、これでよく演奏が合ったものです。

    聴くとメンバーの誰もが、他人に合わせようとはしていません。極端に言うなら、全員でソロをやりまくって奇跡的に決まった、という一触即発の凄みがあります。6. The Hangman’s Knee、7. Rice Pudding という終盤のふたつのジャム曲にそれが顕著です。ロッド・スチュワートもロン・ウッドも、やり切った、という放心状態になったのではないでしょうか。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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