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Seiru さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/11/25

    分かる人にはたまらない、「エルガーの自演を下敷きにした」部分が確かに見受けられる名演。特に第2の第1楽章提示部はほぼ27年録音のテンポ(世間に出回っている殆どの演奏よりも快速!)を忠実に再現し、この曲の真価を知らしめています。それにしてもこの頃のロンドンフィルがまた凄い。金管もこれ程のタンギングを要求されながらも全く崩れないのは圧巻としか言いようがありません。録音は第1が優秀録音で、第2は第1と比較するとティンパニと木管がやや引っ込み気味。ショルティ自身はハンガリーの出身ですが、確かにエルガーという作曲家を尊敬し、正統的なアプローチを残そうと努めた跡が随所にうかがえます。様々な盤を聴いてきましたが、総合的な出来では第1はデ・ワールト/ロイヤルフランダース、第2はヒコックス/BBCOWと並んでどちらもトップクラスだと思います。併録の序曲2つも素晴らしい。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/09/27

    これは名演!先行して配信されたハイレゾ音源を聴いてのレビューです。全体として速めのテンポを貫き、各声部の動きを表出させるというこの指揮者の強みは変わらず。しかしそれ以上に素晴らしいのが旋律の歌い回しの効果、第5楽章などフルートの主題の提示は思ったより素っ気なく感じたものの、コーダで再現されたところでは思いっきり歌う!これほどまでに爽やかな聴後感は10番を聴いていて初めてでした。そして第5楽章冒頭のバスドラム、強烈です。CD音質ではどの程度これが伝わるでしょうか。体の芯まで響いてくる強打でした。全体としては第3稿第2版に忠実で、いままでに「ありそうでなかった」名演。決してほかの交響曲でテンシュテットやバーンスタインがやっていたようなドロドロの演奏ではないですが(ダウスゴー自体全く違うタイプの指揮者)、そのテンポを楷書化して「もたつく」演奏が多い中、速いテンポと効果的なアゴーギクでなかなか攻めた演奏ともいう事が出来ましょう。それにしても、折角24bit/96khz、それも5.1chでハイレゾ配信をしているのだから、SACDやBD-Aなどのフォーマットで出版してほしかったところ…。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/05/26

    ベルグルンドを始めとしたほぼ全ての演奏を過去にしてしまうような全集。カムの指揮は各レビュアーの指摘する通りベルグルンドとは真逆のスタンスで、作為的な揺らし方を全くせず音楽の流れに完全に身を委ねています。しかし相当細部までスコアを読み研究したのでしょう、アンサンブルについてはそれと気づかぬように、発音をずらしたり合わせたりと、細かいところまで演奏し分けているのがわかる。2番の冒頭などではその効果がはっきりと聴こえます(間違ってもここの縦の線を合わせきってはならないという強い意志を感じる!)。それでも崩壊せず、音楽が自然に流れ、歌いに歌うさまはまさに至福。間違っても最近好まれがちな辛口演奏などではなく、そのほぼ全てが屈指の美演と言っても差し支えない演奏です。
    更に特筆すべきはその録音。全て上質だけれど、特に5番はあらゆるクラシック音楽の録音の中でも最高級のものではなかろうか。絹のような弦の音色の上に、確かなホールの奥行きを感じる木管が合わさる…まではよくあるタイプの録音なのだけれど、そういった録音でここまで定位がはっきりしていて、楽譜の隅々まで見渡せる録音は聴いたことがありません。スタジオモニターで聴いて驚きました。BISのスタジオは、例えばEXTONなどと比べると機材はそれほど高価でもなくミックス環境もホームユースに近いものが多いようなのですが、それでここまで高品位な録音・編集ができるというのは、エンジニアの腕がよほど良いからなのでしょう。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/05/16

    演奏についてはもう言わずもがな、しかし何よりマルチチャンネルの素晴らしさに驚きました。SACD2ch層も十分に素晴らしいのですが(金管が暴れてた印象が強かったけれども)、マルチチャンネルを聴くと印象が全く変わってしまうほど素晴らしい音楽を堪能できます。近年シングルレイヤー等でヴァントの演奏が発掘されていますが、やはりそれとは一線を画す出来。マルチをお持ちの方は是非お手にとって見てください、間違いなく決定盤になると思われます。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/05/13

    この曲のBPOとの録音が自分の「惑星」との出会いでしたが、旧録については正直感心しない部分が多すぎます(SACDで初入手ということで非常に期待させられたぶんもあるかもしれない)。縦の線があまりにも合っていなく、乱れるという以前にVPOが身勝手すぎるのです。火星、水星、木星とアインザッツが重要な曲では聞くに堪えない状態。カラヤンでもこんなダメなことってあるんだなあ……。同じアンサンブルの乱れでも、ボールト新録のそれはテンポの揺れによる若干のもので、ましてやそれにすら味があるのに。録音が良いのも正直それが気になって仕方ないという悪い方向に向かってしまう録音です。ところでBPOの方はSACD化しないのでしょうか?シベリウスの84年録音やツァラトゥストラ新録など、デジタル録音と思われるものがSACD化されているので、そちらにも期待したいのですが……。
    録音がよく惑星らしい魅力を認識したい方は、同じSACDでもハンドリーやボールトをおすすめします。ハンドリーは廃盤なので、運よく中古で見つけた方しか入手できないと思われますが。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/04/15

    5分にも満たない「Pie Jesu」が凄い。最早これはこの世の音楽ではありません。感極まっても涙すら出ない程の衝撃。この絶筆の曲、死の香りはマーラーやチャイコフスキー、ブルックナーなどの比ではない。個人的にはペッテションをも凌駕する。知らない人は是非この盤でお聴きになって下さい。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/04/13

    テューバパートの追加、エラーの修正、第四章の作者の意図したハープでの演奏を実現した、など、学術的にも非常に重要な演奏。すぐ後に山田和樹指揮横浜シンフォニエッタによる同年の演奏も発売されますが、声楽面では間違いなくこちらに軍配が上がるでしょう。日本を代表するソリスト(教授だが)、そしてそのソリストの卵達多数!ときたら期待せざるをえないけれども、この録音の響きはその期待を遥かに超えるものでした。第五章でしっかり少年合唱団が子供の声で、童唄のような効果をあげているのも嬉しい、しかもこちらも上手い。オーケストラは弦を中心にもっとダイナミクスがほしい場面もあったけれども、目立った粗もなく木管がよく歌ってくれて好印象。録音もNAXOSのSACDらしく本当に自然な響きが収められています。高水準かつ資料としても貴重、この楽曲の明らかな転換点となる記念碑的な演奏です。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/03/18

    第一楽章は言わずもがな、しかし特に第三楽章が素晴らしいです。DSD化で解像度が一気に上がったことでこの楽章・演奏の真の意味が理解できた気がします。ノイマン晩年やアバド/VPOのそれぞれ天国的な演奏(この演奏も含め、全て違ったベクトル)も素晴らしく甲乙つけがたい出来ですが、ここの鳴らし方はクーベリックが最高です。各楽器のディテールを鮮明にし、時折現れる調整の曖昧な和声が自然に強調されるさまは、この交響曲が人間を歌ったものではないという事実を我々に突きつけてくるのです。ポストホルンが採用されない演奏も多い中、ポストホルンが自然に音場に馴染んで響き渡るところも非常に美しい。録音そのものはトーンマイスター・ヘルマンスの担当した諸録音(例えば、同様にDSD化されているカラヤンの1960年ドイツ・レクイエム等。レコーディングプロデューサーは同じハンス・ウェーバー)と比べると幾分平坦ですが、それでも十分最新録音と張り合える解像度です。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/03/08

    名演です。同内容のSACD(SACD2-2231)はすでに廃盤、非常に勿体無い。オルガン付きですが、比較的中庸なテンポで着実に音楽を構築していくタイプの演奏。第二楽章二部、マエストーゾからはテンポが上がり溌剌なフィナーレとなります。カナダも仏語圏であり、同じ都市にはデュトワの名盤を生み出したモントリオール響も存在しますが、本場やスイス仏語圏指揮者・オケの録音にあるようなやや客観的な視点で色彩感を鮮やかに描き出すタイプの演奏とは一線を画しています。
    しかしドイツの指揮者など(エッシェンバッハetc)のような鈍重さには決してならないバランス感覚が素晴らしい。アプローチとしてはデ・ワールトに通ずるものが感じられます。それもそのはず、ネゼ=セガンはジュリーニに影響を受けると同時に短期間師事しており、その薫りが仄かに感じられるのです。オケも上手く、録音も楽器のニュアンス一つ一つまで細密に捉えられており優秀。特に低弦の響きは、教会というウェットな環境としては最高級のものではないでしょうか。
    併録のオルガン曲も見事です。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/03/08

    言わずと知れた名盤ですが従来盤は持っておらず、SHM-SACDとしてこの盤のリマスタリング盤を所持しています。演奏については諸氏の仰る通り、非常に情熱的でドラマティック、合掌も一切隙がなく、ハチャトゥリアンの自作自演以来の本気のウィーン・フィルを聴くことが出来、もうこれ以上言うことはないでしょう。しかしひとつ問題があります。それは第一楽章のみだと思われますが、頻繁に音場が切り替わり、例えば18小節のOb&Eng.Hornの旋律が始まった瞬間にそれまで右に自然に定位していた低弦が引っ込み木管にフォーカスが当たるものになり、41小節目のtuttiで再び冒頭のような音場に戻る……という不可解な編集がこの楽章の至る所で行われているという問題です。アナログの時代であり、マスターテープ由来で取りかえせなかったから、という制約もありますが、これがこの演奏の価値に大きな傷をつけていると思うのは私だけではないはずです。以前フルトヴェングラー作、アルブレヒト指揮の交響曲全集(廃盤)でも同様のことがあり否定的にレビューしましたが、もうDSD録音の時代に発生しようがないにせよ、このようなテープを切り貼りした痕跡がはっきりした演奏が現れないようにと切に願う次第です。しかしそれさえ我慢できれば、私の好きな小澤/SKOやテンシュテット1989Liveをも凌駕する、驚異的な音楽であることに変わりはありません。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/02/09

    演奏は勢いもコシもある一級品、録音もrpoらしい太さで一級品…かと思いきや、なんとSACD2chの左右チャンネルが反転している。廉価とはいえSACDでこれは非常にもったいない。CDは通常通りである。もう廃盤寸前の状態であろうが、この事実だけは買い求める人に伝えねばならない。初期不良なだけならよいのだが…

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/01/31

    非常に癖の強い、そして味付けもそれぞれ異なっているために全集として買うと「出来不出来が激しい」という第一印象を抱かざるを得ない。そして録音も初期録音を中心に8番を除き極めてドライであり、EXTONを始めとした日本人好みのウェットかつ芳醇な音に聞き慣れているとスカスカのような印象をまず抱く。しかし一度この全集に飽きて様々なディスクを聴き回したあと、再び戻ってくるとこの全集が如何に面白いか分かる…6番4番のようなもともと出来のいい万人向けの?演奏を除いてバラで買ったぶんを聴いていて飽きてしまい売り払ったのですが、圧縮音源で取っておいた7番を聴いて再びこの全集に目覚めてしまいました。デッドでスカスカな音響もボリュームのつまみを大きく上げてみると決して情報量不足ではなく、逆にデッド故に楽器そのものの響きが堪能できて面白く感じます(音楽制作をするとデッド音響が好きになったりもするせいもあるのでしょうが)。ダイナミックレンジの広い録音・演奏揃いなので、SACDレイヤーかつボリュームをがんと上げられない環境の人にはお勧めできない。しかしそれが出来る人には間違いなくハマる何かがある不思議な全集でしょう。それだけに8番だけ音響上浮いているのが個人的には惜しく感じます。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/09/26

    エレメントごとに見るとぎこちなく感じる?否、これほどまでに奏者全てが確信を持ってすべての音を鳴らしている演奏などないのではないかと思わせる演奏。各声部のバランスも、縦の線も、そして何より旋律の歌わせ方も、ここまであらゆる点において経験、民族性を感じられる共感に満ちた演奏は他に感じられません。
    一聴してすぐその魅力が分かるものでもないし、聞き流すなど以ての外。聴きこめば聴きこむほど、その歌い方に大真面目に耳を傾ければ傾けるほど、この演奏がどんなに他とは一線を画した情緒を帯びているかが分かってくるのです。ある意味においてはマーラーの第八番に通じるような芸術となって迫ってくるのです。素晴らしい。

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     2014/08/11

    以前絶賛した「ダフニスとクロエ」に続きこちらも名盤。それにしてもゲルギエフは面白い指揮者ですね。キーロフとの悲愴で豪胆に爆発したと思えばウィーン・フィルとはその豪胆さを音として出せず酷評され、ここ最近ではピアノ協奏曲を近い間に二回も録音していながらマツーエフとの演奏の評判は芳しくない。…ところが近代フランス音楽の演奏ではどうだ、ここまでスコアに書かれた音の一つ一つを手中に収め繊細なニュアンスの変化まで表現しつつ完璧に鳴らしきる指揮者もそうそういないのではないか…!「ダフニスとクロエ」を買った時は正直怖いもの見たさ半分だったのですがあまりに大当たりで驚き、そしてこのドビュッシーでも牧神のトリスタン和音からもう完全に管弦楽と和声の官能的な海に飲み込まれていってしまう。バービカンのデッドな音響もプラスに働いているのは言うまでもありませんが、それにしてもゲルギエフのフランス音楽への適正、コレはすごいぞ…レパートリーの更なる拡張に大いに期待したいです。是非ペレアスとメリザンドの初DSD録音を成し遂げて欲しいと思います…!

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/08/11

    ヒコックスの一連のヴォーン・ウィリアムズの録音の中でも最も録音状態の良さが出たディスクであると思います。原典版録音ですが、1楽章にはあまり違いはありませんが、改訂版では2楽章以後が非常に大きくカットされており、ヴォーン・ウィリアムズが削ったパッセージの中には土臭すぎてコレを入れれば確かに冗長になるなーといった類のものやこんなに美しいのに切らなければならなかったのか、といったものまで様々なものがあり、まさにヴォーン・ウィリアムズ節を隅々まで楽しむことが出来ます。(個人的には、第2楽章が非常に美しいと感じます)
    このチクルスでは田園交響曲や第5番では残響が強く出ておりオーケストラからはやや遠い位置にいるような録音ですが、このロンドン交響曲では恐らく冗長だろうと言われるこの原典版をビシッと聞き飽きなく堅固にまとめており、録音面でも各パートの妙技を存分に味わる良録音。改訂版の演奏でSACDとして世に出ているのはシーマン/ロチェスターフィルですが、あちらはバービカンホールもびっくりの非常にデッドな音響ですので色々と聴き比べてみても面白いかもしれません。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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