トップ > My ページ > さすらうおっさん さんのレビュー一覧

さすらうおっさん さんのレビュー一覧 

検索結果:4件中1件から4件まで表示

%%header%%

%%message%%

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2022/01/04

    年末にぽちっとしたら大みそかに配送メールが届き、元日の昼に届きました。少し申し訳なかったです。

    音質の面だけで★一つ減らしましたが、歴史的な意義は非常に大きいです。同じ仕様でオルフェオにはバイエルン放送盤を再発してほしいです。

    演奏の善し悪しの評論は飛ばして、この音源の特徴で気づいたところを以下に。

    ・冒頭のアナウンスで「バイロイト音楽祭からの生中継」など演奏の基本情報が、ドイツ語、英語、スウェーデン語で読み上げられる。たぶん一部は録音で一部(スウェーデン語部分?)はスタジオで生で読み上げたのか、声のクリアさに差がある。バイロイトから伝送しただけでも音質は特性に変化があるはずだから、スウェーデン放送のスタジオでの音声が一番クリアなのは自然だ。

    ・アナウンスが終わってすぐに演奏が始まったら不自然だな、と予想していたけれど、そんなことはなく、一通り案内が終わったあと、しばらく間があって、アナウンサーがもう一度演奏者の名前を読み上げた。おそらく時間調整のためのアドリブだろうから、これは自然だ。

    ・1楽章の冒頭のレベルが非常に低いのだけど30秒くらいで急に大きくなる。卓でのレベル設定が低すぎたと、エンジニアがボリュームをいじったのではないか。生放送だと事前には読みきれない部分もあるからこれもないことではないだろう。バイロイトの送出側の処理か、スウェーデン放送の受けて側の処理か、はバイエルン盤との比較でわかるかもしれない。

    ・音質的には、伝送の特性があって、当時の記録テープの特性、さらに時間による劣化、保存状態などがあるのでけっしてよくない。全体には低域不足でハイ上がり。特性上周波数的には上もどこかでスパッと切れているのだろう。ただSACDということもあって、収録には余裕があって、楽器が重なってきても厚みが自然に出る。

    ・楽章間の客席の咳払いを聞いた感じからは、これはゲネプロの関係者ではなく、お金を払って聞きに来たお客だ、と思う。ゲネプロで、出演者の知り合いとかだと、たとえ曲間であっても、咳払いはもっと遠慮がちにするはずだと思う。ましてや演奏中に聞こえるような咳は控えるだろう。

    ・演奏が終わってからの拍手が自然。しかも長時間収録されている。当時の拍手・歓声の入り方も、案外いまに近いのだな、という感覚になった。一点だけ、初めて歓声が聞こえるタイミングが妙に揃っているのはなぜかな、と思ったけど、これは舞台上でどういう動きがあったか、がわからないと理解できないかもしれない。

    というわけで、自分の感覚としてはほぼ間違いなくこれがノーカットの本番の演奏で、バイエルン盤もそうなのだろう、という結論に落ち着きました。

    自分の中ではもう結論は出たけれど、謎がもう一つ残った。「なぜEMI盤はああなったのか」ということ。フィナーレのラストのアンサンブルが特徴的な崩壊を起こしているようなテイクをつないだら、実際に聞いた人が「自分が聞いたのはあんな演奏じゃなかった」と気がつくと思わなかったのだろうか。

    仮説として一つあるのは、「EMIの技術陣が酷いミスをして、全部本番の演奏を使いたかったが、不可能だった」という可能性。放送用の録音とEMIの録音はマイクも収録機も別だったのかもしれない。EMIからバイエルン放送にテープを貸してくれ、とお願いをするのは屈辱的すぎたのかもしれない。

    もう一つの仮説はやや当て推量だけど、ウォルター・レッグの妻のエリーザベト・シュヴァルツコップが何らかのリクエストをした、ということ。自分の声の状態か音程かアンサンブルの精度かで、「ゲネプロの方が出来がよかった」と強く思ったとしたら、プロデューサーの夫に圧力をかけたかもしれない。だって、歌った本人なら、LPが出たときに音源が差し替わったことぐらい、すぐにわかったのではないか?

    でも、もう時間が経ちすぎて、EMIの編集に関与した人物や家族の証言が出てこない限り、真相は藪の中かもしれない。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2020/10/13

    他のボックスセットにいわゆる「板起し」のセットが含まれていたので聞いていて、演奏はピカイチだというのはわかっていました。

    気になるのは録音だけで、前のセットはとにかくくすんだような音で、曲によっては左右のチャンネルが逆に聞こえるようなものもあったので、楽しみに聞いたのですが…。

    結果的には、大満足!

    少しハイ上がり気味ですが、小気味よく運ぶ演奏の特質がより明らかになり、オーケストラトレーナーとしても、解釈者としても超一級だったこの人の演奏が正しく評価されるにふさわしいセットだと思います。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/08/05

    大好きな曲で学生時代には自分でもアレンジしてみようとトライした曲でもあるので大いに興味をもって聞きました。
    マーラーのパトロンでブルックナーやラインベルガーに師事した音楽家でもあるヘルマン・ベーンの編曲による2台ピアノ版。最初にマーラーには黙って編曲作業を進めて演奏旅行からもどったマーラーにこれをプレゼントしたのだとか。
    2008年11月17日のライブ録音。
    演奏しているうちの一人クリスチァン・ベーンは編曲者の曾孫筋にあたるそうです。曲の骨格はかなり正確にピアノに移してあると思います。楽譜上のことなのか演奏上のミスなのか、オーケストラ版と音程が違う部分も散見されますがそれはご愛嬌。4楽章というか、5楽章の途中まではかなりの健闘をしていると思いました。ただ、ライブ演奏の悲しさか、この編成の限界か、一番の見せ場であるコーラスがなだれ込むクライマックスがちょっと残念な結果に終わったと感じました。ソリストも4楽章まではまあまあかなと思いましたが、最後の最後に合唱とのバランスの悪さや妙な節回しの粗さを露呈。この編成なので合唱も写真で見る限り40人程度。響きの精妙さがわかる部分もありましたが、ソリストに覆い隠されてしまう部分、divisiでハーモニーの厚みが表現しきれてない部分、ポリフォニーのバランスが破綻してしまう部分など、せっかくの編成のメリットを活かしきれなかったと感じました。もっといろんな合唱団にチャレンジしてほしい曲です。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/08/21

    これはLDで持っていて、はやく出ないかな、と楽しみにしていたタイトルなので、待ち遠しいです。ただ、プロコフィエフのリハーサルは、元々はテレビで放送されたもののようで、LDで出たときに、片面(1時間)に収めるためにすでに多少カットされていたと思われます。今回のリリースで、カットされた部分が復活されているのかとちょっとだけ期待しましたが、パッケージに記載された収録時間を見る限り望み薄です。
    また、何かの間違いであってほしいですが、パッケージ裏面にはハッキリと「音声・モノラル」の表記が。LDでステレオで出せたものがなぜ?と疑問はつきません。英語/ドイツ語/フランス語盤だそうですが、リハーサルも日本語版は出る予定がないんでしょうかね。
    プロコフィエフの方の監督のクラウス・リンデマンは、多くの音楽映像を手がけた人でしたが、2004年に鬼籍に入っています。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

検索結果:4件中1件から4件まで表示