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スコレー さんのレビュー一覧 

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     2020/09/21

    クレンペラーの第7ライヴは、この盤以外に、BPO(ルツェルン音楽祭)、WSO、NDR、NPOなどもある。ということは、晩年、各地の客演でよく取り上げた、得意の演目ということなのだろうか。今回、改めて聞いてみて、演奏によって時に抒情に流れすぎるきらいを感じることがあるが、そういう弛緩した感じは全然しなかった。高山の峩々たる山容を見るようで、甘さがなく、深く自然な重厚味が一貫し、巨匠的な風格を感じた。大きな楽器編成、多声部からなる楽想の移り変わりに有機的必然性があり、全編隙がない。早い話が裏で鳴っている音楽が、すごく立派で、あくまで自然で深い陰影にとんだ表現として聞こえる。この曲の演奏では今一番気に入りかもしれない。機会があればBPO盤なども聞いてみたいと思った。

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     2019/07/05

    ラフマニノフで交響曲が一般的なレパートリーになりだしたのはいつ頃からの現象だろう?。いずれにしてもかなり近年ではあるだろう。自分はといえば、今を去るウン十年前の子供時代、ピアノ協奏曲no2が好きだった家人が、休日、時々家でLPをかけ心酔していたのをそばで聞き魅了されるという、一種の刷り込み経験もあり、以来、この作曲家はピアノ音楽が本領で交響曲は本文ではないと勝手に思い込んできた。ともあれ、その時代以降、ラフマニノフに特段の思い入れを抱くことはなく、このCDもだいぶ以前に購入し、そのまましまい込んでいたのを今になって、何の気なしに聞いてみたという次第だ。この曲は過去にも何度かほかの演奏で聴いたことはあった。音が必要以上に多い、全体を同じような色合いで塗りつぶした、レトロ趣味の陳腐なロマンティシズム音楽という印象で、強い関心で集中的に聞くことはないままできた。ところか、このゲルギエフ盤を聴き、その印象は一変し自分の無知を知った。多すぎると感じた音が細かな襞の内部にいたるまで必要な、なくてはならぬ音たちであり、動かしがたいものに感じられる。指揮者は曲を完全に自分ものにしており、ロシアの広大な大地の場面がどんどん変わっていくなかを、聞き手は最後まで引きずっていく力は大したものだ。繊細で微妙なニュアンスからスラヴ的な野性味を持った大きな音の沸騰まで、曲に込められた多様なイメージを巧みに音化させるところは、素晴らしい才能と思った。ただこのCD、そんなに古い録音ではないに、何だか音はあまりよくない。

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     2019/06/24

    90年前の録音というから、すばらしい復刻なのだろう、とてもなまなましい充実した響きが刻まれている。若いバックハウスの腕の冴えに古さを忘れて聞き入った。ベートーヴェンやブラームスなどドイツ音楽の本流だけでなく、意外にショパン演奏で高い評価を受けていたというが、それを追認できたのと、別の面があるというのが面白いと思った。いつもの構造的、また非感傷的、誇張をきらうとらえ方、重厚で深く、それでいてとても澄んだ音、ムラのない鍛えぬいたテクニック。そういうものがベースにあるバックハウスが、ショパンだからといって、余分なフリルをつけるようなことはせず、まじめに、誇張なく端然と向き合うと、かえって、ショパンの本質にはまり、内蔵している誌的な余情があちこちから立ちのぼってくる、といった気味がある。現代の仕掛けの大きいショパン演奏に圧倒されたとしても、結局、本当に帰っていきたくなるのはこういう演奏という気がした。

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