チャイコフスキー:交響曲第4番、ハイドン:交響曲第94番『驚愕』 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー&ウィーン・フィル(平林直哉復刻)
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ねこ | 大阪府 | 不明 | 2019年11月28日
その昔、平林氏はチャイコフスキーの演奏を第一に押すべき名盤と高く評価し、これがあまり話題にもならないのは多くのリスナーが聴いたことがないか、性能の悪い耳を持っているかのどちらかであると断言。いかにも自分だけが性能の良い耳をもっていると言わんばかりであった。その性能の良い耳を持つ平林氏が復刻したのであるから、素晴らしいCDかと期待したが、正直期待外れ。びっくりするほど音質が向上したとは思えない。年のせいで耳の性能が悪くなったからか、50年ほど前LPで聴いたおおいなる感動もなく、平林氏が絶賛するほどの名演とはもはや思えない。一例を挙げれば第1楽章、アウフタクトからはじまる第一主題に聴くぬめっとした肌触りが気持ち悪く感じられた。その一方でフルトヴェングラー特有のアッチェレランドが壮絶でそれはそれで凄みのある演奏ではあると思われるが、だからといって第一に押だけの唯一無二の演奏でもない(フルトヴェングラーを神格化しすぎ)。あまたある名演の1つと思われる。音質、演奏ともに過大な期待は禁物である。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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