あの音を求めて モリコーネ、音楽・映画・人生を語る

エンニオ・モリコーネ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784845920273
ISBN 10 : 4845920271
フォーマット
発行年月
2022年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
533p;22

内容詳細

「疑いの余地なく、本書は、わたしに関して書かれた本のうち、詳細にわたり丁寧に検討された正真正銘の最良の書である。これは真実の書である。」
──エンニオ・モリコーネ

前衛音楽から映画音楽へ
若き音楽家との対話によって紡がれる
マエストロの生涯とその創造のすべて


『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』『死刑台のメロディ』『エクソシスト2』『ニュー・シネマ・パラダイス』『ミッション』『アンタッチャブル』『海の上のピアニスト』『鑑定士と顔のない依頼人』『ヘイトフル・エイト』……
数々の名作で知られる映画音楽界の巨匠エンニオ・モリコーネと若き音楽家アレッサンドロ・デ・ローザとの対話によって紡がれる、マエストロの生涯と創作の真実。

映画音楽は映画という芸術に対して何をすることができるのか。音楽としての純粋性を損なうことなく、大衆が理解可能な音楽はいかにして可能か。音楽は人と人をどのように結びつけることができるのか。そして、なぜ人は作曲を続けるのか。

本書には、モリコーネが歩んできた人生、映画音楽家としての活動、 経験、その音楽が生まれた契機と育まれた経緯のみならず、彼が生きた歴史・社会・文化的状況をめぐる思いのすべてが綴られる。

映画、ラジオ、テレビといった様々なメディアが到来しては次々に様相を塗り替えていった現代社会のなかで、「音楽」はそこに何を残すことができたのか。決して音楽の世界に閉じこもることなく、新しい環境のなかに飛び込み、苦闘した作曲家はやがて映画音楽界の巨匠と呼ばれるようになる。

ゴッフレド・ペトラッシのもとで作曲を学び、ダルムシュタットでジョン・ケージと出会った作曲学生時代。そしてRAI(イタリア放送協会)やRCAでプロとしてのキャリアをスタートしてからの下積み。その後のセルジオ・レオーネ、ベルナルド・ベルトルッチ、ピエル・パオロ・パゾリーニ、ダリオ・アルジェント、ジュゼッペ・トルナトーレ、ジョン・カーペンター、オリヴァー・ストーン、ブライアン・デ・パルマ、ペドロ・アルモドバル、ロマン・ポランスキー、クエンティン・タランティーノらとのコラボレーションに至るまで、モリコーネの生涯が詳細に語られる。

巻末には、ベルナルド・ベルトルッチ、ジュゼッペ・トルナトーレ、ルイス・バカロフをはじめ、カルロ・ヴ ェルドーネ、ジュリアーノ・モンタルド、ボリス・ポレーナ、セルジオ ・ミチェーリといった現代の映画界と音楽界を代表する面々による証言が収められている。


【著者】
エンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone)
1928年生まれ。ローマのサンタ・チェチーリア音楽院でトランペットと作曲を学んだ。オーケストラの作曲家として出発し、レコード業界で活動したあと、演劇、ラジオ、テレビ、映画の音楽を手がけるなど、音楽の幅広い領域で活動を展開した。生涯に450以上の映画音楽と、100以上のオリジナル作品〈絶対音楽〉を発表した。2007年第79回アカデミー賞で、その功績を称えた名誉賞を受賞。2016年第88回アカデミー賞では、映画『ヘイトフル・エイト』(クエンティン・タランティーノ監督)の音楽で作曲賞を受賞した。2020年没。2021年にはその姿を追ったドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』(ジュゼッペ・トルナトーレ監督)が発表された。
www.enniomorricone.org

アレッサンドロ・デ・ローザ(Alessandro De Rosa)
1985年生まれ。ギターを学んだ後、エンニオ・モリコーネの助言を受けて作曲を学ぶ。ボリス・ポレーナに師事。ハーグ王立音楽院修了。作曲家ならびに編曲家として、ロック・バンド“イエス”のジョン・アンダーソンに楽曲提供。現在、Amazon Audibleやスイス放送協会イタリア語放送局RSIにて、フリーランスの音楽家として活動している。
www.alessandroderosa.com

【訳者】
石田聖子(いしだ・さとこ)
1979年福岡県生まれ。東京外国語大学大学院博士後期課程修了、ボローニャ大学大学院博士後期課程修了。博士(学術、映画演劇学)。現在、名古屋外国語大学世界教養学部准教授。専攻はイタリア文学と映画。主な業績に『世界は映画でできている』(編著、名古屋外国語大学出版会、2021年)、「ピノッキオの身体をめぐって―〈ピノッキアーテ〉と視覚文化」(『イタリア学会誌』第69号)、訳書に『ウンベルト・エーコの世界文明講義』(ウンベルト・エーコ著、共訳、河出書房新社、2018年)、『海底バール』(ステファノ・ベンニ著、河出書房新社、2013年)などがある。

岡部源蔵(おかべ・げんぞう)
東京外国語大学入学後2000年よりローマ・La Sapienza大学文学部に学ぶ。ローマ大学在学中に、ペルージャ国立音楽院クラシックサックス科にも同時に籍を置き2007年同音楽院卒。2014年オランダ・ハーグ王立音楽院ジャズサックス科マスター課程修了。サックス奏者兼作曲家としてリーダープロジェクトOkabe Familyで『Disoriental』をはじめ四作のアルバムを発表。

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読書メーターレビュー

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  • だい さん

    【感想☝️】私の大好きな作曲家で映画音楽会の巨匠エンニオモリコーネさんの作品でモリコーネの素顔を知ることができます。 1928年ローマ生まれの彼は映画音楽の作曲家として世界的に有名で作曲した映画サントラは500本とも言われております。 無類のサッカー好きでチョコ好きの愛妻家。 モリコーネの音楽を聴きながら読みました。

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エンニオ・モリコーネ

エンリオ・モリコーネは、”アンタッチャブル”で見事ハリウッドへも進出し、現在も現役で活躍、”ニュー・シネマ・パラダイス”や”海の上のピアニスト”など90年代に入ってからも世界中を感動させる素晴らしいメロディーをつくりあげています。エンニオ・モリコーネと言えば、勿論「ウェスタン」なのですが、それだけでなく、とても音楽性に富んだ楽曲を作り、スキャットを多用した’モリコーネ・サウンド’を確立させた素晴ら

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