ショスタコーヴィチ(1906-1975)

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CD 輸入盤

ピアノ・ソナタ第1番/24の前奏曲/他 シェルバコフ

ショスタコーヴィチ(1906-1975)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
8555781
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD

商品説明

決定的名盤登場!!
現代屈指のヴィルトゥオーゾ、シチェルバコフによるショスタコーヴィチ:24の前奏曲

ピアノの名手でもあったショスタコーヴィチの「24の前奏曲」作品34は、ショパンの作品28の前奏曲と同じ配列で並べられていますが、各曲の性格が極端に異なっていることで知られる多様性に満ちた意欲作です。
 モニュメンタルな大作「24の前奏曲とフーガ」でも圧倒的な演奏を聴かせてくれたシチェルバコフが、ここでもすべての楽節に精気を吹き込み、各曲の個性を際立たせた鮮烈なピアノを聞かせてくれます。
 このシチェルバコフは、現役著名ピアニスト中、アムランと双璧と称される人間離れしたテクニックの持ち主です。超絶技巧に加えて、ロシア人らしい陰翳を巧みにピアニズムに取り入れています。ショスタコーヴィチ初期の独創的なピアノ作品に最適の演奏者と言えるでしょう。

 1927年作曲の謎めいた10曲の「アフォリズム(箴言集)」は、第3曲ノクターンに有名なD-S-C-Hのテーマが顔を覗かせるなどショスタコーヴィチらしい仕掛けがこらされた作品です。

 ピアノ・ソナタ第1番は「10月革命」をテーマとして1926年に書かれたもので、交響曲第2番と表裏をなす作品です。冒頭から不協和音が鳴り響くなど、ショスタコーヴィチ屈指の前衛作であり、シチェルバコフの研ぎ澄まされたテクニックと鋭く硬質の音色が最大限発揮された説得力に満ちた力演です。来日公演でも、この作品を弾いて聴衆に圧倒的な感銘を与えました。

 まだ学生だった1922年に書かれた「3つの幻想的舞曲」は素直な抒情が美しい佳品です。

 これらショスタコーヴィチ若書きのピアノ作品を、精確無比のテクニックと作曲家への心からの共感を持って演奏した録音として、このシチェルバコフの新録音は他を圧する存在感を示すものであり、決定的名盤の登場と言っても過言ではないでしょう。

 レコーディングは2001年英国サフォークでおこなわれており、K&A録音プロダクションによる、自然で過不足の無いピアノ録音のお手本のような音質も見事なものです。


ショスタコ流ピアニズムの小宇宙
ショスタコーヴィチ SHOSTAKOVICH  1906-1975
24の前奏曲 Op.34/格言集 Op.13/ピアノ・ソナタ 第1番 Op.12/3つの幻想的舞曲 Op.5
(録音: 2001年2月 イギリス、サフォーク、ポットン・ホール)
コンスタンティン・シチェルバコフ(p)
8.555781
ショスタコーヴィチは、その根暗なイメージにもかかわらず?第1回ショパン・コンクール入賞という華々しい経歴を持ちますが、有名なショパンの同名作と調性の配列まで同じくする彼の24の前奏曲は、やっぱりショスタコ流、豊穣なピアニズムよりも、むしろ音数をできる限り節約したかのような印象すらあります。しかしながらその曲想の多彩さと対比の見事さは、ショパンのそれに決して引けを取らぬ完成度と面白さといってよいでしょう。また若きショスタコーヴィチの野心が横溢するハイテンションなピアノ・ソナタ第1番や、小粒でもピリリと魅力的な「格言集」も大変に興味深い作品です。

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ショスタコの「24の前奏曲」で推薦できる...

投稿日:2005/09/18 (日)

ショスタコの「24の前奏曲」で推薦できる演奏は未だ出てない。「前奏曲」とした以上、ハーモニーの推移を明確に聴かせる必要がある。その推移の部分の解析、バランスの取り方が相当に難しい。かつ音数が少ない。全部を明確に鳴らしたら曲がつぶれてしまう。弦四を聴くべし、そのハーモニーを参考に曲を組み立てる。ハーモニーを線として考える。だから音数が少なくても成立する。そのときショパンとは全く違う独創的な発想が姿を現すはずだ。理屈ではそうなる。でもそれは果たして可能なのだろうか?現時点ではこのCDが最良の選択です。

ひのき饅頭 さん | 愛媛県 | 不明

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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

「わたしの交響曲は墓碑である」という“証言”の中の言葉によって象徴されるショスタコーヴィチの音楽と生涯への価値観の変質は、今もって盛んな議論と研究、演奏解釈によって再認識過程の最中にあるとも言えますが、作品によってはすでに演奏年数も75年に及び、伝統と新たな解釈の対照がごく自然におこなわれてきているとも言えそうです。 圧政と戦争の象徴でもあったソビエト共産主義社会の中に生き、そして逝ったショスタコ

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