CD 輸入盤

マタイ受難曲 ハンス=クリストフ・ラーデマン&ゲヒンガー・カントライ、パトリック・グラール、ピーター・ハーヴェイ、他(2CD)

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ACC30535CD
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ラーデマン&ゲヒンガー・カントライによる
普遍的かつ新鮮な感動をもたらす『マタイ受難曲』


合唱指揮者として確固たる地位を築いているハンス=クリストフ・ラーデマンとシュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊による『マタイ受難曲』。新約聖書・マタイ伝に基づいて創作され、イエス・キリストの十字架の受難を題材にしたバッハ音楽の最高傑作です。イエスの捕縛から十字架刑、そして復活までの物語を描き、そしてバッハの荘厳で雄大なスケールの音楽が展開されています。
 クリストフ・ラーデマンは、毎年演奏されるこの作品を、普遍的かつ現代の人々の心に響くようどう演奏できるのかを模索していると言います。クリストフ・ラーデマンの『マタイ受難曲』といえば、妻フリーデリケ・ラーデマン振付による『マタイ受難曲』の映像が印象的ですが、今回は、壮大、堅密に、さらに高い精神性を兼ね備えた深みのある熟練の演奏を聴かせてくれています。また、堅実で端正なテノール、パトリック・グラール、清廉で華のある歌声のイザベル・シッケタンツ、安定した豊かな響きが魅力のバス、ピーター・ハーヴェイなど豪華歌手陣にも注目です。(輸入元情報)


【収録情報】
● J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV.244


 パトリック・グラール(テノール/福音史家)
 ピーター・ハーヴェイ(バス/イエス)
 イザベル・シッケタンツ(ソプラノ)
 マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(アルト)
 ベネディクト・クリスチャンソン(テノール)
 クレシミル・ストラジャナッツ(バス)
 ゲヒンガー・カントライ(ゲヒンゲン聖歌隊)
 ハンス=クリストフ・ラーデマン(指揮)

 録音時期:2020年11月
 録音場所:ルートヴィヒスブルク、フォーラム・シュロスパーク
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


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鈴木雅明やヤーコプスのマタイを聞き、ヨハ...

投稿日:2022/08/27 (土)

鈴木雅明やヤーコプスのマタイを聞き、ヨハネに続きマタイも聞き心地が良くなった頃だった。日本語訳でレコード芸術特撰盤と紹介されていたから購入した。ハンス=クリストフ・ラーデマン、格好いい名前だけど聞いたことが無い音楽家だ。バッハ演奏と言えば、現代ではガーディナー、鈴木雅明、ヘレヴェッヘ等々だが、聞いたことが無い。聞いたことが無いから色々調べたが、クラシック音楽会では十二分に知名度が高い音楽家だ。なにせヤーコプス盤でモンスター級の合唱力を聴かせた名高きRIAS室内合唱団の合唱指揮者を歴任したことがある凄腕だったらしい。さらに彼が率いるゲヒンガー・カントライの前身はかつてバッハ演奏の権威の一人であり史上初めてバッハの合唱曲全曲を単独で制覇したというヘルムート・リリングが設立させたという。ラーデマンはそのリリングの後継者だったのだ。バッハメダルも授与したことがあるリリングの後継者に選ばれたのだからただ者であるはずがない。リリングが設立した合唱団にさらに凄腕の古楽オーケストラを合体させて新たに設立したのがラーデマン率いるゲヒンガー・カントライなのである。ヤーコプス盤のベルリン古楽アカデミー&RIAS室内合唱団に負けず劣らずのドイツ音楽の伝統を背負う古楽スペシャリストと言えるだろう。歌手陣は自分はあまり知らないが、兎に角豪華であるらしい。さて、ラーデマンを始めとする演奏陣がとにかくバッハ演奏する者達にとってはかなり知名度が高いものだと調べたが、実際に演奏はどうなんだろうか。  実際に聴いてみるととにかく圧倒された。何と力強い合唱とオーケストラなんだろうか。オーケストラは古楽特有?の貧弱な響きは全く感じさせない一糸乱れぬ正確無比な力強くて鋭い響きの中に良い意味で古風で典雅な世界観を感じさせてくれる。合唱も正確かつ力強い響きでこれぞドイツ合唱とも思える、まさに伝統的な響きだ。ヤーコプス盤や鈴木雅明盤と違い、徹底して装飾音は無く、エヴァンゲリストやイエス等の語りはほぼオルガンを中心としたものだ。本来なら単調な伴奏だと思うところだけど、適度に早いテンポと表現力に溢れた歌手陣のお陰で全くダレることは無い。とにかく歌手の一人一人が凄く上手いのだ。オーケストラと合唱が王道なのに対して、歌手陣は実に自由で即興に満ちた表現力溢れる歌声で聴き手を深く魅了してくれる。ラーデマン等の揺るぎない頑強な伴奏があればこその良い意味で自由度の高い魅力的な歌唱だ。歌手陣だけで言えば、ヤーコプス盤や鈴木雅明盤よりも個人的には気に入っている。オーケストラ、合唱、歌手、それぞれが一切隙が無く、この上無い完成度を誇る名演であった。  ラーデマン盤はヤーコプス盤や鈴木雅明盤のように明言するような工夫は無い、装飾音も無い、素朴で標準的な演奏だ。ここまで言えば地味に聞こえるかも知れないが、それこそがこの盤の魅力だ。彼等には工夫も装飾も必要ない。なぜならば、彼等は長年に培ったドイツの伝統を受け継いだ純粋な演奏技術と表現力のみで聴き手を魅了できるからだ。まさに伝統を受け継いだ職人技というべき王道のマタイだ。自分は「バッハはこうであるべきだ」や「バッハの演奏には似合わない」という批評は好まない。芸術とはもっと寛容で自由であるべきだと考えている。だが、やはり王道が魅力的であることは否めない。ラーデマン盤は間違い無く王道的なマタイであると確信している。ヤーコプス盤や鈴木雅明氏のマタイも負けず劣らずの名盤であるが、もし、最初にマタイをお薦めするとすれば間違い無くこのラーデマン盤をお薦めするだろう。そして、ラーデマンの知名度はもっと上がって欲しい。個人的にはラーデマンのバッハ演奏はガーディナーやヘレヴェッヘにも劣ることは無いと思っているからだ。

マスター・ヘルシー さん | 岡山県 | 不明

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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