魍魎の匣 講談社文庫

京極夏彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062646673
ISBN 10 : 4062646676
フォーマット
出版社
発行年月
1999年09月
日本
追加情報
:
15cm,1060p

内容詳細

匣の中には綺麗な娘がぴったり入ってゐた。箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。そして巨大な箱型の建物ー箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物は落とせるのか!?日本推理作家協会賞に輝いた超絶ミステリ、妖怪シリーズ第2弾。

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京極夏彦の記念すべき2作目。著書全般に通...

投稿日:2021/04/25 (日)

京極夏彦の記念すべき2作目。著書全般に通じる事だが、登場人物の偏執的な心情が書き込まれている快作(怪作?)。ラストの幻想的なシーンが象徴的。

forest さん | 不明 | 不明

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陰陽師京極堂シリーズの第2作。 登場人物...

投稿日:2021/03/20 (土)

陰陽師京極堂シリーズの第2作。 登場人物たちが皆個性的かつ魅力的で引き込まれます。 妖怪について難しいことも書いてありますがそういう部分もさくっと読めてしまう面白さがあります。

とらばたー さん | 北海道 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェルナーの日記 さん

    前作と違い、突然と物語が始まる。しかも前作で語らなかった“ジェンダー批評”だ。フロイトは女性性を指すに“暗黒大陸”といった。つまり表面(表層)に対し、極めて複雑で曖昧模糊とした内面(深層)をもっている。そして言語理論を展開。あるイメージ対する言語には限界あり、本質自体には決して到達できず、その周辺を固めるだけで、いくら言葉を付け足そうとしても、逆に付け足すほどに中心から離れてしまう。つまり周辺の枠(箱)を創るにすぎない。本作でいえば『御筥さま』であり、それに女性性を加え『魍魎の匣』となる。

  • nobby さん

    匣、箱、そして筥、四角より丸みを好む自分には筥か。一方で曖昧に人を惑いに導く魍魎という存在。合わさったタイトル『魍魎の匣』見事だ!匣に隙間なく入った美少女、バラバラ連続殺人、怪しき“穢れ落とし御筥様”、これら全く別物だが気になる事柄が、近代医学研究所という最も不気味な箱を舞台に融合していく。探偵小説なら茶番と自虐しつつ、あり得ない設定の数々をまたしても見事に納得させる。ラスト200頁での怒涛の謎解きは、10年ぶりの再読で徐々に心地よく思い出し、「ほう」と溜め息漏らして暫し余韻に浸る今時分…

  • bookkeeper さん

    ★★★★★ 再読。列車に轢かれた少女の病院からの消失と職員の殺害。バラバラ殺人と跋扈する怪人の噂…。 個々の事件の動機やトリックをいくら詳細に語っても、寄木細工のパーツから全体像が見えないのと同じで、組み上がった全体像の壮麗さが全く説明出来ない。 作中小説の壊れっぷり、刑事が現場に踏み込むシーンの凄惨さ、京極堂と渡り合う敵役との対決など、シリーズ屈指のテンションが300ページ以上続く。 引き込まれそうな、蠱惑的な彼岸の危うさにゾクゾクする。月の綺麗な夜に、匣を抱えた幸せそうな男と会ったら怖いな…。

  • takaC さん

    明確な理由はないがシリーズ第二作『魍魎の匣』は未読のまま長いこと放置(すなわち積読)していたのだが邪な動機(ページ数稼ぎ)で読んだ。とても読み易く書かれているようでスラスラ読めるのね。でも持ち運びにはとても不便。次は絡新婦かな。 〜 魍魎 --- 形 三歳の小児の如し、色は赤黒し、目赤く、耳長く、髪うるはし。このんで亡者の肝を食ふと云。〜 今昔續百鬼・巻之下

  • さくりや さん

    読書解禁だー!(テスト週間でできなかった悲劇。わら)。敦子の「兄貴」呼びが可愛い、榎木津の罵倒語のボキャブラリー面白い、京極堂の家で皆で駄弁っているところが好き。この辺りが癒しなんだけど、後味が不気味すぎた……。しかも複雑。でもそれがいい。京極堂が前回より感情の起伏があってなんだかほっとした。

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人物・団体紹介

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京極夏彦

1963年北海道生まれ。1994年『姑獲鳥の夏』でデビュー。1996年、『魍魎の匣』(講談社ノベルス)にて第四九回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。1997年、『嗤う伊右衛門』(中央公論社)にて第二五回泉鏡花文学賞を受賞。2003年、『覘き小平次』(中央公論新社)で第一六回山本周五郎賞を受賞。200

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