罪の声 講談社文庫

塩田武士

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065148259
ISBN 10 : 4065148251
フォーマット
出版社
発行年月
2019年05月
日本
追加情報
:
544p;15

内容詳細

☆☆☆いよいよ映画公開☆☆☆
   小栗 旬×星野 源

監督:土井裕泰  脚本:野木亜希子

日本中を震撼させた未解決事件を描いた
感動ヒューマンミステリー大作!!

35年の時を経て蘇る哀しき宿命。
脅迫テープに使われたのは、幼きころの自分の「声」だった――


第7回山田風太郎賞受賞作。「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、本屋大賞第3位。
圧倒的な取材と着想で、昭和最大の未解決事件を描いた傑作長編小説。

「これは、自分の声だ」
京都でテーラーを営む曽根俊也。自宅で見つけた古いカセットテープを再生すると、幼いころの自分の声が。それはかつて、日本を震撼させた脅迫事件に使われた男児の声と、まったく同じものだった。一方、大日新聞の記者、阿久津英士も、この未解決事件を追い始め−−。
圧倒的リアリティで衝撃の「真実」を捉えた傑作。

文芸/ミステリー/ノンフィクション−−
ジャンルを超え新聞・出版界が騒然とした超話題作、ついに文庫化!


逃げ続けることが、人生だった。
その運命に、必ず涙する。

【著者紹介】
塩田武士著 : 1979年兵庫県生まれ。関西学院大学卒業後、神戸新聞社に勤務。2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞、’11年、将棋ペンクラブ大賞を受賞。’12年、神戸新聞社を退社。’16年、『罪の声』で第7回山田風太郎賞を受賞。同書は「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、第14回本屋大賞第3位にも選ばれた。’19年、『歪んだ波紋』(講談社)で第40回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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グリコ・森永事件という昭和最大の未解決事...

投稿日:2021/04/10 (土)

グリコ・森永事件という昭和最大の未解決事件を題材に「小説化」したものだが、事件の考証がかなり考えて作り上げられているので読んでいるうちに「これ実話?」というような錯覚に陥るのはお見事。 ただし、反面、サスペンスに求められるスピード感のあるテンポの良さに欠ける面があり、サスペンスとしてはやや間延びしたものになっている点が残念! 2020年に小栗旬×星野源の主演で映画化され話題になったが、映画の場合、「考証の説明」がわかる範囲で省略されているので小説と比べてスピード感があり、スリリングなのでサスペンスとしては楽しめるかもしれない。

I.O.U さん | 北海道 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    塩田武士は初読。本書は1984年〜85年にかけて起きた「グリコ森永事件」の資料を駆使して、あり得たかもしれない事件の真相、あるいは犯人像を描き出そうとする試み。文章・文体はけっして練達したものとは言えないが、真摯に向かい合う姿勢は好感も持てるし、また成功をもたらしてもいるだろう。構成上も工夫が凝らされており、例えばプロローグの置き方や、当事者(かも知れない)の甥と新聞記者の2方向から事件の解明に向かう手法などは他にあまり類を見ないもの。そして、何よりもいいのはその視点の暖かさと、他者への信頼とである。

  • ミカママ さん

    昭和のアイコンである未解決事件の真相を、フィクション仕立てにした作品。新聞記者と、犯人側の身内が二本立てで追うという視点と、犯人の目的の多様性が、残念ながら読み疲れを起こさせる。関西弁で飄々と進む構成は好き。ことに新聞記者の鳥居がいい。こういう頭も会話もキレッキレな男子、クラスに一人はいるんだよな(笑)事件の内容はほぼうろ覚えだが、阪神の優勝は覚えてる。当時の彼がファンだったので。

  • ehirano1 さん

    最終ページに著者から本書は「子供を巻き込んだ事件なんだ」という強い思いがあったと述べられていました。本書はその強い思いがビシビシと伝わって来て、終章辺りはもう涙無しではいられませんでした。一方で、社の企画とはいえこういったビハインドストリーに果敢に挑み、隠された悲劇を放置しない漢達がいたことを小説の中であっても大変嬉しく思いました。その意味で、阿久津が本件の担当になったのは必然だったのかも、そしてこのビハインドストリーに阿久津の上司は薄々気付いていたのでは(だからこそ阿久津を選んだ?!)、と思いました。

  • 白いワンコ さん

    昭和の大企業恐喝事件をモチーフにしたフィクション小説。いくつか偶然が重なったとはいえ、未解決事件がここまで鮮やかに甦る様に違和感を覚えるが、本来の姿が明快に示されるという点で不快ではない。そして来年の映画化が決定しているそうです。このボリュームをそのまま再現するのは難しいでしょう

  • ソルティ さん

    はじめは少し読みにくいと思ったものの、途中から真実へ近づいていくほどにスリリングで目が離せない!グリコ・森永事件は犯人や目的など分かっておらず、この話は途中から創作だけれど、本当にもしかしたらこんな真実だったのでは。子供を事件に巻き込んで未来を潰してはいけないという強いメッセージを感じた。大人に振り回された子供は陽の当たる道を歩けない。涙が出た。辛いだろうな、こんなの。「俊也は耳を塞ぎたくなった。真相に迫りたいという思いより、逃げ出したい気持ちの方が大きかった。娘を持つ身として、耐えられない話だった。」

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