家日和 集英社文庫

奥田英朗

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087465525
ISBN 10 : 4087465527
フォーマット
出版社
発行年月
2010年05月
日本
追加情報
:
16cm,258p

商品説明

第20回柴田錬三郎賞受賞作品。
今こそ読みたい、平成の家族小説

会社が突然倒産し、いきなり主夫になってしまったサラリーマン。内職先の若い担当を意識し始めた途端、変な夢を見るようになった主婦。急にロハスに凝り始めた妻と隣人たちに困惑する作家などなど。日々の暮らしの中、ちょっとした瞬間に、少しだけ心を揺るがす「明るい隙間」を感じた人たちは……。今そこに、あなたのそばにある、現代の家族の肖像をやさしくあったかい筆致で描く傑作短編集。

内容詳細

会社が突然倒産し、いきなり主夫になってしまったサラリーマン。内職先の若い担当を意識し始めた途端、変な夢を見るようになった主婦。急にロハスに凝り始めた妻と隣人たちに困惑する作家などなど。日々の暮らしの中、ちょっとした瞬間に、少しだけ心を揺るがす「明るい隙間」を感じた人たちは…。今そこに、あなたのそばにある、現代の家族の肖像をやさしくあったかい筆致で描く傑作短編集。

【著者紹介】
奥田英朗 : 1959年岐阜県生まれ。雑誌編集者、プランナー、コピーライターを経て97年『ウランバーナの森』で作家デビュー。2002年『邪魔』で第4回大藪春彦賞、2004年『空中ブランコ』で第131回直木賞、2007年『家日和』で第20回柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で第43回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
☆

3.5

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
1
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
 「一般家庭」といっても、全く同じという...

投稿日:2013/05/01 (水)

 「一般家庭」といっても、全く同じというところは殆どないと思う。  それぞれが、それぞれの生活があると思う。  それが読みやすく描かれている作品。

fumi さん | 神奈川県 | 不明

0
★
★
★
☆
☆
オークションで人に感謝されることに嵌って...

投稿日:2012/02/10 (金)

オークションで人に感謝されることに嵌ってしまった奥さん、いきなり主夫になるはめになってしまったサラリーマン、ロハスに凝り始めた妻たちとそれに困惑作家の夫の話、などなど「家」を舞台にした短編6つを収録。こんな人いそうだなーとか、こんなことになったら困るだろうなーなんて思いながら気軽に読めます。ちょっと、いつも身近にいる家族の存在の大きさを考えさせられたり。やっぱり人間って、色々考えたり一人で突っ走りもするけど、「家」に帰っていくんだよね。家族って、お互い不満を言いながらも歩み寄りながら、一つのかけがえのない「家」を築き上げるものなんですね。

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ヴェネツィア さん

    6つの短篇を収録。タイトルの『家日和』は、全体を統括するもので、いずれもそれぞれの家庭の物語が展開する。最後の「妻と玄米御飯」は、作家自身の家庭を語ったかに見せるフィクション。案外これがリアルだったりするかも。どの作品も、それまでの日常に1点新しいものを入れると、各主人公や周縁の人々のそれまでは隠されていた本質の一端が露わになるというスタイルをとる。基本的な構造はすべてこれでありながら面白いのは、人物造型が活き活きしている故であろう。それがまた奥田英朗の真骨頂でもある。

  • ehirano1 さん

    著者の「無理」、「最悪」、「邪魔」というキングオブ“不穏”とも云うべき作品が凄く印象に残っているので、なんかこう「まぁ、いいかぁ」と云うところに全てが落ち着くストーリーには驚かされました。各々の主人公の境遇は傍から見るとあまりよろしくないのですが、ちっとも辛そうではないのです。そして、各々が妥協点というかセカンドオピニオンというか、こういう考え方や捉え方もあるんだよ、と読者に言っているような感じでした。人生心の置き所とは中村天風の言葉ですが、ホントそうですね。

  • 再び読書 さん

    流石の奥田氏の短編集、心地よい読書の時間を過ごせます。ネットオークションを題材にした「サニーデイ」。倒産を気に主夫となりながら、それを面白く生きてしまう「青山」。離婚したのにより人生を楽しんでしまう「家においでよ」。すこしエロイ「グレープフルーツモンスター」。新しい仕事にいとも軽がると挑戦してしまう夫に、いらいらつくと同時に仕事に閃きを得られる嫁を描いた「夫とカーテン」。ロハスに不満を持ちながら、それをぶつけられない小説家の夫は「家と玄米ご飯」。「延長戦に入りました」から始まった益田さんの漫画も秀逸です。

  • にいにい さん

    「我が家の問題」と対の作品ということで、読んでみた。こちらを先に読むべきだったかな。家族、特に夫婦の微妙な行き違いと何かしらの絆を感じる六篇の短編集。「我が家の問題」より、こちらのストーリーの方が好きなものが多いな。「ここが青山」と「夫とカーテン」が特に面白かった。栄一みたいなキャラいいなぁ〜。「妻と玄米御飯」が、「妻とマラソン」となるのも興味深い。これは、奥田さんの体験を元にしてるのかな?後書きにあった「延長戦にはいりました」も読みたいな。家族も色々あるけどどうにかなると思わせてくれる一冊。

  • 射手座の天使あきちゃん さん

    奥田さん十八番(オハコ)の短編集です。 いるいるこんな人(笑)とか聞いたことあるその話(笑)とか思わず身につまされる話とか・・・ 夫婦や家族の日常を丁寧にスケッチして、ちょっぴり笑を含ませたお話です。 でも最後は「よーし、元気出してやるぞぅ!!」って背中押される感じがして嬉しい!! v(^_^)

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

奥田英朗

1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライター、構成作家を経て、’97年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で第4回大藪春彦賞を受賞。’04年『空中ブランコ』で第131回直木賞を受賞。’07年『家日和』で第20回柴田錬三郎賞を受賞。’09年『オリンピックの身代金』で第43回吉川英治

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品