読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• 阿部義彦 さん

  読了日：2024/05/11

  少し前の河出文庫新刊、どちらの著者の本も馴染みで、この本も評価が高かったので遅ればせながら、まずお二人の文章の密度の高さには驚きました、大阪に偏在した過去のあれこれそして、場所としての大阪そこに生きる人をさりげなくだが、濃密に描き出してくれます。飼っていた猫、嫌いや受けた面接、商店街、災害、飲み友達、コンサート、お二人とも文化人類学、人文地理学に造詣が深いだけに素敵なコラボとなりました。表紙のイラストも素晴らしいですがその見返しでカバーイラスト◎名久井直子、カバーデザイン◎小川雅章は逆だと思う。校正ミス

• シンプルねこ さん

  読了日：2024/04/26

  私は大阪に住んだことはない。でも、お二方が交互にエッセイを綴っていくのを読んでいくうちに、人は住んでいる街に影響を受けて、街と共に生きていくんだなと思った。大阪の思い出を語っているようでいて、お二方の人生が垣間見えてきて面白いエッセイだった。

• わ！ さん

  読了日：2024/04/28

  タイトルが大阪なので、単行本の時から気にはなっていたのですが、内容があくまでエッセイということで、購入せずにいました。それが文庫化されたと言うことで、早速読んでみたわけです。先にも書いた様にエッセイです。社会学者の先生と、女性の小説家によるエッセイ集です。二人とも自分が若い頃に過ごした大阪での出来事を書いています。読んで笑えるエッセイと言うよりは、ほろ苦い青春時代のエピソードが多く、その事象に対して、大阪と言う場所がどの様に影響を与えたかが書かれていて興味深く、一味違った第三者目線の大阪が読み取れます。

• バナナカプチーノ さん

  読了日：2024/05/07

  最近柴崎さんの本が好きなので、こちらも読んでみました。岸さんは大阪へ移り住んだ人、柴崎さんは大阪から出た人、として立場の違いが興味深く、どこかノスタルジーを感じさせる文章がとても良かったです。大阪は、もちろん行ったことはあるけどそんなになじみもなく詳しくもないので、またぜひ行ってみたいと思いました。

• 雪彦 さん

  読了日：2024/05/03

  単行本を持っているけど、文庫書き下ろしが読みたくて購入。岸さんと柴崎さんのたいへん個人的な「大阪」が描かれているのに（だからこそか？）、読むにつれ自分が学生時代を過ごした「大阪」を思ってしまう。やっぱりとても好きな本。西加奈子さんの解説も良かった。

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