竜殺しのブリュンヒルド 電撃文庫

東崎惟子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784049142167
ISBN 10 : 4049142163
フォーマット
出版社
発行年月
2022年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
280p;15

内容詳細

竜殺しの英雄、シギベルト率いるノーヴェルラント帝国軍。伝説の島「エデン」の攻略に挑んだ彼らは、島を護る竜の返り討ちに遭い、幾度も殲滅された。エデンの海岸に取り残され、偶然か必然か―生きのびたシギベルトの娘ブリュンヒルド。竜は幼い彼女を救い、娘のように育てた。一人と一匹は、愛し愛された。しかし十三年後、シギベルトの放つ大砲は遂に竜の命を奪い、英雄の娘ブリュンヒルドをも、帝国に「奪還」した。『他人を憎んではならないよ』復讐に燃えるブリュンヒルドの胸に去来するのは、正しさと赦しを望んだ竜の教え。従うべくは、愛した人の言葉か、滾り続ける愛そのものか―。第28回電撃小説大賞“銀賞”受賞の本格ファンタジー、ここに開幕!

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 日坂愛衣 さん

    確かにこの物語は複雑過ぎる、そして渋い過ぎる。これは復讐の物語、これは努力が必ず報われない物語、これは永遠のために永遠を失った物語、でもやはりこれは”あなたさえいれば、私は大丈夫”の”愛”の物語と思う。

  • オセロ さん

    竜が護る島エデンで白銀の竜の血を浴びて竜の子になった少女・ブリュンヒルド。そんな彼女の育ての親である白銀の竜を殺した、竜殺しの一族で実の父・シギベルトへの復讐を描いた物語…。 兄・シグルスやシギベルトの友人のザックスと打ち解けて、平和な日常を過ごすブリュンヒルド。白銀の竜の教えを思い出しつつも復讐の炎に燃えるブリュンヒルドが緻密に計画された復讐計画を実行に移す壮絶なラスト。決してハッピーエンドではないかもしれないけれど、子供が親を思う気持ちにはグッとくるものがありました。

  • よっち さん

    伝説の島エデンに取り残され生きのびた竜殺しの英雄シギベルトの娘ブリュンヒルド。島を守る竜に育てられ愛された娘が、竜を殺したシギベルトへの復讐を誓うファンタジー。十三年後、シギベルトにより遂に竜の命は奪われ、帝国に保護されて軍属となったブリュンヒルド。シギベルトの友人のザックスや兄シグルスと交流を重ねて少しずつ変わっていった彼女は、愛した竜と交わした正しさと赦しを望んだ約束と、その愛ゆえに滾り続ける復讐の想いに葛藤しながら、果たして最後に後悔しない選択ができたのか…その何とも深い結末が印象に残る物語でした。

  • starly さん

    竜に育てられた主人公、ブリュンヒルドが竜と暮らしていただけなのに侵攻して来た敵に竜の命が奪われ死別。復讐を誓った愛がテーマの報復となる物語。 とても好みな設定の話しなのに【ヴァイオレット・エヴァーガーデン】を連想。作者の方はこの方に憧れを抱いてるのできっと自然とそうなってしまったのだろうかと思った。が、やはりもっと連想させないような今までなかった死亡名が出ない方のオリジナリティで愛を紡ぐテーマの作品で読みたかった。竜の愛と彼女の愛のすれ違い、分かち合いが出来ずに一人と一匹が引き裂かれてしまったのは切ない

  • まっさん さん

    ★★★★ 電撃小説大賞銀賞受賞作。 the・単巻物といった印象で、最初から最後までを通して一つの物語として仕上がっている印象を強く受けました。 竜に拾われ、共に暮らす事で俗世との関わりを失い、代わりに彼と共に生き何時しか恋心を覚えてしまった少女・ブリュンヒルド。ある日、祖国の生家によって親愛なる竜を殺され、ひっそりと復讐の牙を研ぎながら人に紛れて生活する彼女の生き様を描いた話となっていました。 ブリュンヒルドに限らず、様々な人の想いがすれ違う、切なく悲しい物語であり、読了後の寂寥感が良いスパイスとなっ→

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