正体 光文社文庫

染井為人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334792947
ISBN 10 : 4334792944
フォーマット
出版社
発行年月
2022年01月
日本
追加情報
:
618p;16

内容詳細

埼玉で二歳の子を含む一家三人を惨殺し、死刑判決を受けている少年死刑囚が脱獄した!東京オリンピック施設の工事現場、スキー場の旅館の住み込みバイト、新興宗教の説教会、人手不足に喘ぐグループホーム…。様々な場所で潜伏生活を送りながら捜査の手を逃れ、必死に逃亡を続ける彼の目的は?その逃避行の日々とは?映像化で話題沸騰の注目作!

【著者紹介】
染井為人 : 1983年千葉県生まれ。芸能プロダクションにて、マネージャーや舞台などのプロデューサーを務める。2017年『悪い夏』で横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞しデビュー。『正体』が、読書メーター注目本ランキング1位を獲得した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 青乃108号 さん

    この本のあまりの分厚さに、最初は読みきれる自信がなかった。しかし読み始めるとすぐに引き込まれた。ここ数日、自分は不慣れな日勤シフトが続いており大変しんどかったのだが、帰ってこの本の続きが読める事が楽しみで頑張った。まずとても読みやすい文章で、かつ表現も巧みであり、構成も優れている。登場人物も多く、枝葉のエピソードも多いがそれぞれに無駄なく計算され尽くした作りに唸らされる事しきりだった。これほど終わらないで欲しい、ずっと読んでいたいと思った本は他には無い。結末には心が震えて言葉もない。素晴らしかった。

  • ナルピーチ さん

    平成最後の少年死刑囚であり、脱獄犯となった男の“正体”。彼は一体、何者なのだろうか─。誰が彼の言葉を信じてくれる!?司法、警察、弁護士…。誰もその言葉に耳を傾けてくれない。無実の罪を背負い真実を求めて歩く先々で出会う人達との数奇な運命。いくつもの小さな縁が彼へと抱く印象を大きく変えていく。彼が発した言葉を、その行動のひとつひとつを信じてくれる仲間達によって白日の下になった時、彼の本当の“正体”が知れる事になる。決して良い読後感ではないのに没入感の凄まじさが計り知れない。染井先生、やっぱり凄い作家さんだ。

  • chiru さん

    『正体』は、少年死刑囚、鏑木慶一の脱獄488日を追いかける物語。少年視点ではなく逃亡者であることを隠しながら関わった人たちの視点で描かれていく。読みすすめるうち『鏑木』という人間と『凶悪犯』という人物が重ならなくなっていく。困ってる人を放っておけない彼の優しさ、目を逸らさず弱い人に寄り添う強さ、それが様々な人々の思い込みによって元に戻せないほど捻じ曲げられてしまう。誰よりも勇敢で、正義に満ちた鏑木慶一、 “この声が、きみに届いているだろうか?” ★5

  • ふじさん さん

    鏑木慶一という人間の死を通して、冤罪がどれほど理不尽で、悲しく、虚しいかを描いた作品。死刑判決を受けた少年死刑囚・慶一は、脱獄し、工事現場、旅館の住み込みバイト、在宅フリーライター、グループホーム等での潜伏生活を送りながら捜査の手を逃れ、必死の逃亡を続ける。逃亡先では、彼の優しく思いやりのある人間性に共感する人も多く、彼の冤罪を晴らす裁判に尽力することになる。彼の逃亡を続ける目的は何か?彼と関わった人々の人生と共に、彼の苦悩の日々が語られる。長編だが、最後まで心休まることなく読み終えた。読み応え十分。

  • アッシュ姉 さん

    幼い子供と夫婦を惨殺した死刑囚が脱獄した。職を転々としながらの逃避行。潜伏先での印象は礼儀正しく、思慮深くて、困っている人を放っておけない優しい青年だ。本当に殺人犯なのか、逃亡を続ける理由とは、事件の真相は。久しぶりにこれだと感じた小説に出会えた。夢中になって読みふけり、いろいろと考えさせられ、読み終わった今も頭の片隅から離れない。結末とあとがきの一文が忘れられない一冊。オススメ!

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人物・団体紹介

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染井為人

1983年千葉県生まれ。芸能マネージャー、舞台演劇・ミュージカルプロデューサーを経て、2017年『悪い夏』で横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞してデビュー。脱獄した少年死刑囚の逃亡の日々を描いた『正体』はドラマ化され話題に。2024年の映画公開も決まっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載さ

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