完本 チャンバラ時代劇講座 2 河出文庫

橋本治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309419411
ISBN 10 : 4309419410
フォーマット
出版社
発行年月
2023年01月
日本
追加情報
:
552p;15

内容詳細

サイレントのチャンバラの評価が永遠に高い理由とは?「人間が描かれている」とはどういうことなのか。なぜ、すべては『大菩薩峠』に始まるのか。テレビとは何を明らかにしたメディアだったのか。表沙汰にならなかった「近代」の謎、そして、なぜ時代劇は終わったのか。チャンバラ映画の枠組みを超えて「娯楽」の本質に迫った、最上級の大衆文化論!

目次 : 第4講 チャンバラ映画の流れと、青年の研究(「手前ェ達のやることは危っかしくて見ていられねェや」と椿三十郎は言った/ 鞘のない刀と、残酷への道/ 『用心棒』と残酷時代劇/ 走りたい、男の動きとチャンバラ映画/ 裾の抑圧 ほか)/ 終講 あの笑顔、そしてその笑顔(子供の登場と立川文庫の真骨頂/ 沢島忠監督と全盛期ゴッタ煮東映チャンバラ映画/ 走る、走る―その為の要諦、鍋とゴッタ煮/ 大職人監督マキノ雅弘は、あの阪妻をこう走らせた/ 東映版“ローマの休日”で美空ひばりは走り出し、そのことによって時代劇は役目を終える ほか)

【著者紹介】
橋本治 : 1948年東京生まれ。東京大学文学部卒。1977年『桃尻娘』で小説現代新人賞佳作を受賞しデビュー。以後、小説・評論・古典の現代語訳・イラストなど幅広い分野で活躍。1996年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、『草薙の剣』で野間文芸賞を受賞。他の著書に『窯変源氏物語』『巡礼』『黄金夜界』など。2019年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Mc6ρ助 さん

    『悪人を退治するのは正義の主役だけれども、そのヒーローの為に馳せ参じて来る人間はゴマンといる――それが戦後の民主主義でした。戦後の民主主義というのはそういうものだったんだと、私なんかは今でも思っています。(p471)』世の中に頭のよい人はいるんだと素直に感心せざるをえない、個々の文章は追えてもその論旨を理解できない爺さまはただただ口をぽかんとあけるしかない。この豊穣なものを生みだした日本はどこへ行ったのだろう?橋本治さんが見た戦後民主主義はすでに遠い(ほんの40年足らずの前にしか過ぎぬにも関わらず)。

  • hasegawa noboru さん

    <十年一日の勧善懲悪ーーすべてが”正義は勝って晴れやかに笑う”というパターンで貫かれていた><全盛期の東のチャンバラ映画>を代表する監督の一人<沢島忠の魅力は一言、走ることでした。走る、走る、みんなが走る(6字傍点)>。中村錦之助主演の一心太助は魚河岸を走り回り、錦之助、賀津雄主演の『殿さま弥次喜多』も走り回った。小学生の頃見たそれらの映画のシーンの記憶がかすかに蘇ってうれしかった。後者は<昭和三十六年、イタリアの世界喜劇映画祭で作品賞と監督賞をとった>というのは初耳だった。<悪人を退治するのは正義の主役

  • 猫またぎ さん

    学生のころ橋本治の評論やエッセイを読みまくっていた。あやうく教祖のひとりに祀り上げてしまうほどに。一時的熱病だったのかいつしかほぼ読まなくなり、十年単位ぶりに読んだであろう、タイトルだけは耳にしていた本書に、内容や文体を懐古してしまったのだった。いまは故人となられたお方である。わたしも若くはなくなった齢である。

  • justdon'taskmewhatitwas さん

    前半分読了後「予言書のようだ」と感じたものの、「いや、これは自分がUpDateされてないだけでは?」と考え直す。何しろ40年近く前(バブル以前の昭和)に書かれた文章なんだし、いつまで俺はアオハルSONGを聴き、アオハル文学を読ま(され)なきゃいけないのか。モダンである為に"捨ててきた"ものを踏まえて、ポストモダンの先へ行かなきゃ、…いけないのに・・・?

  • garyou さん

    橋本治は任侠映画をこうとらえていたんだっけか、と、単行本を読んだはずなのにすっかり忘れていて読み返してよかった。ストリップ劇場の変遷とかも。そういや東映時代劇にはあからさまな性的描写はないけれど、その分端々にそれとなく漂う色香というものがあったような気はする(気のせいかもしれない)。単行本のときの表紙が著者の編んだ早乙女主水之介であったことを思うと、これもまたいい表紙なのかな。

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人物・団体紹介

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橋本治

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルで精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年

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