基本情報
内容詳細
十四歳の息子が死体遺棄容疑で逮捕された。弁護士に何も話さない息子に対し、父は付添人となり、少年審判に参加することを決断する。
殺人者は極刑に処すべきだ。親は子の罪の責任を負うべきだ。周囲は変調に気づくべきだ。
自分の子供が人を殺してしまってもそう言えるのだろうか。
読み進めるのが怖い。だけど読まずにはいられない。
デビューから10年間、少年事件を描き続けてきた薬丸岳があなたの代わりに悩み、苦しみ、書いた。
この小説が、答えだ。
薬丸 岳 ( ヤクマル ガク )
1969年兵庫県明石市生まれ。駒澤大学高等学校卒業。2005年、初めて執筆した小説『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞。主著に『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』などの夏目シリーズ、『友罪』、『神の子』などがある。
【担当者コメント】
コメンテーターが少年犯罪について語る時、親は何をしていたんだ、周囲はなぜ気づかなかったんだ、学校はどう責任をとるんだ、と言います。ぼくもテレビを見て、なんとなく同調していました。そうだよな、もし自分に子供がいたとしても、人殺しをするまで気づかないなんてことはないだろう、と。
しかし、万に一つ、自分の子供が少年Aとなってしまったら、どうするのだろうかと、薬丸さんはパンドラの箱を開けました。苦しみ、悩み、書いては消し、また悩み、と繰り返しながら少しずつ積み上げられていく原稿を読み、背筋が寒くなりました。
これまで自分は、どこか遠い世界のことだと思って、目を背けていたのだと知りました。子供が罪を犯すこと、その親のことについて、まったく考えられていませんでした。
この小説は、もしかすると、犯罪を減らすことができるのではないか。
そう思わされるほど、強く鋭い小説です。
すべての人に読んでほしい、心からそう思います。どうか、ぜひ。(文芸第二出版部 鍜治)
【著者紹介】
薬丸岳 : 1969年兵庫県明石市生まれ。駒澤大学高等学校卒業。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ユーザーレビュー
投稿日:2018/12/11 (火)
読書メーターレビュー
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yoshida さん
読了日:2017/05/27
ウッディ さん
読了日:2018/04/15
風眠 さん
読了日:2015/12/05
てぃも さん
読了日:2016/10/04
kyon さん
読了日:2015/12/25
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人物・団体紹介
薬丸岳
1969年兵庫県生まれ。2005年に『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。16年に『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を、17年に短編「黄昏」で第70回日本推理作家協会賞“短編部門”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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