琥珀の夏 文春文庫

辻村深月

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167920913
ISBN 10 : 4167920913
フォーマット
出版社
発行年月
2023年09月
日本
追加情報
:
624p;16

内容詳細

カルト団体“ミライの学校”の敷地跡から、白骨遺体が見つかった。ニュースを知った弁護士の法子は胸騒ぎを覚える。埋められていた少女はミカではないか―。小学生時代に参加した夏合宿で出会ったふたり。最後の年、ミカは合宿に姿を見せなかった。30年前の記憶の扉が開くとき、幼い日の友情と罪があふれ出す。

【著者紹介】
辻村深月 : 1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • イアン さん

    ★★★★★☆☆☆☆☆30年を隔てた友情を描いた辻村深月の長編。独自の理念を持つ教育施設ミライの学校≠フ敷地から少女の白骨死体が発見される。弁護士の法子はそれがかつて心を通わせた少女ではないかと疑い…。なぜ少女は死に至り、30年間も葬り去られたのか。ページ数の割に展開に乏しく冗長な感は否めないが、思春期特有の痛切な心理描写はまさに辻村ワールド。「カルト」という言葉が連想させる猟奇性よりもっと根源的な何かを問いかける。琥珀の中に閉じ込めたのは子供たちの過去か、未来か。教育とは、親子の絆とは何かを問う問題作。

  • となりのトウシロウ さん

    「ミライの学校」の当時の敷地内から子どもの白骨死体が見つかる。弁護士の法子は小学生の時に夏合宿でミライの学校に参加していた。その時に知り合ったミカではないかと胸が騒ぐ。ミライの学校の理念は共感するものがある一方で大人が導きたい結論・考え方に誘導できる怖さを感じる。ミステリー的な要素があるがこの作品テーマは親子のつながりである。子どもの頃親と離れて寂しかった美夏がなぜ大人になって子どもと離れているのか。子どもを預ける保育園を探し回る法子の姿はそれとはどう違うのか。作者の本作に込めた思いを聞いてみたい。

  • ピース さん

    ノリコは小学生の時の夏休みにクラスメイトから誘われ「ミライの学校」なるところに行く。そこで違和感のようなものを感じながらもミカとの出会いもあって楽しく過ごす。ところがその後ミライの学校で水の問題が起き更には跡地から子供の白骨死体が見つかる。誰の遺体なのか、なぜこのようなことになったのか?最後の結論は満点ではないが、とりあえずこれでよかったのかな?それは今後の生き方次第ということだろうか。

  • セシルの夕陽 さん

    カルト団体〈ミライの学校〉…裏表紙の文字を目にしただけで、嫌悪感で怖くなる。正しいと信じる教義がある強さと、一般社会の乖離の話?と想像していたのだが、そんな単純なものではなかった。かつて団体施設があった土地から、少女の白骨遺体が見つかった。主人公の法子は、小学生時代に団体が主催する、夏合宿に参加した経験があった。遺体はそこで友達になったミカちゃんではないか⁈ 法子と一緒に胸がザワついた。子どもでも大人でも、自分の居場所とアイデンティティを求めてやまない。子どもの愛されたい願望が切なかった。新文庫化作品。

  • syaori さん

    子供の自主性を重んじ親子が別に暮らす<ミライの学校>。小学生の夏休みにそこに参加し、今は弁護士として働く法子の過去と現在が交錯しながら物語が進みます。示されるのは、子供から家族を奪うミライの学校は子供の家族でもあったように「楽しかった」体験入学が「長い時間」でもあったように、様々な事象には相反する面があり、しかもそれは分かち難く結び付いているということ。「何が悪い、何がいい」と一概に分けられない現実と、それを他人の物差しで測る危うさがエンターティメントの中で描かれていて、重さを残しつつも爽やかな本でした。

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