定年ゴジラ 講談社文庫

重松清

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062731096
ISBN 10 : 4062731096
フォーマット
出版社
発行年月
2001年02月
日本
追加情報
:
15cm,435p

内容詳細

父たちが伝えた幸せのかたちとは?連作長編開発から30年、年老いたニュータウンで日本を支えた男達が長い休暇を迎えた。人生は長ォおまっせ、どーんといこう。定年ゴジラ四人組の哀歓を描き幸せを問う。

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読書メーターレビュー

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  • 遥かなる想い さん

    私たちは 子供に伝えるべき 幸せを持っているのだろうか…本作のテーマは 古く新しいものである。自由で気ままな定年後の人生を 送る男たちの戸惑いを描く。名刺も 定期券もなくなった日々の風景を 著者は哀切に描く。子供たちが 独り立ちして 去った家族状況の中で、定年後の男たちは 何を思うのか?ウォーキングだけでは 長すぎる一日24時間の戸惑いを上手く描いた 作品だった。

  • ちょこまーぶる さん

    ほっこりした気持ちで読み終えた一冊でした。定年を迎えた人生の先輩たちが時間という皆に平等に与えられた物をどのように有意義なものにしていくのか?という事と定年後に妻や家族との関係の変化に戸惑いながらも再構築していく話だったと勝手に解釈しました。全国のニュータウンの現実の問題を浮き彫りにしていて、定年後の男の住民が仲間を作れるかどうかという事が、その後の人生を大きく左右していくという事を痛いほど描写されていましたね。仕事一筋だった人の定年後の居場所を見つけるのって大変なんですね。人に勧められる一冊だったな。

  • 納間田 圭 さん

    それは毎朝の始発電車と毎晩の最終電車…片道2時間の通勤時間の代償との引き換え。大手都市銀行員を勤め上げた男の…定年後の話し。最初は時間を持て余し…ぶらぶら。身につまされるが…心温まる一冊。30年も40年も馬車馬のように働いてきて、やっとお役御免になった後って…感じなのか。高収入の勝ち組家族がこぞって購入し住み着いた…憧れのニュータウン。大手私鉄の沿線開発の一環として造成された…東京のはずれ。庭付き一戸建、澄み渡った空気、ベランダから眺める富士山、ゆとりの子育て環境。余った人生…”余生”って嫌な言い方

  • じいじ さん

    まずもって表紙の装訂がいいではないですか。定年まで務めあげた四人の男たちの後ろ姿に、達成感と郷愁、そしてつぎの人生への夢と希望を感じます。降ってわいた有り余る時間、そして退屈な日々―毎日の散歩が唯一の愉しみは、しみじみと伝わってきます。現役時代は、鼻っぱしが強かったオヤジたちも根は寂しいのです。心の底では妻を愛し、巣立った娘たちへのやさしい気遣いを著者は上手に描いています。理屈抜きに面白いですが、決して軽い中身ではありません。笑って、泣いて、感動する人生の「喜怒哀楽」が、ぎっしり詰まった物語です。

  • ユザキ部長 さん

    定年後の悲哀。頑固なだけで狭量。言い方を変えれば臆病。それでいい。幸せとは胸を張って語るものではなく苦笑いとともに唇からこぼれ落ちるものなのだ。人生半ば60にして定年退職?まだまだ元気です。そりゃゴジラの物真似は破壊力抜群ですよね?山崎さん。

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人物・団体紹介

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重松清

1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞、14年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載さ

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