なぜ、わが子を棄てるのか 「赤ちゃんポスト」10年の真実 NHK出版新書

NHK取材班

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784140885512
ISBN 10 : 4140885513
フォーマット
出版社
発行年月
2018年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
221p;18

内容詳細

親が育てられない子どもを保護する場所として、一民間病院によって二〇〇七年に開設された赤ちゃんポスト。「不倫相手の子どもだから」「留学の支障になるから」といった倫理観・責任感の欠如ともいえる預け入れがある一方で、出産や子育てに問題を抱え、追い詰められた母親たちを救ってきた。なぜ育児放棄、児童遺棄はなくならないのか。ポストという存在を通し、現代の日本が抱える複数の課題を浮き彫りにしていく。

目次 : 序章 日本にたった一つの赤ちゃんポスト/ 第1章 命はこうして棄てられ、こうして救われた/ 第2章 追い詰められた女たち、身勝手な男たち/ 第3章 産みの親か、育ての親か/ 第4章 誰が孤立した母親を支えるのか/ 終章 子どもの命をどう守るのか

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Shoji さん

    「わが子を棄てる」という言葉を使ったショッキングなタイトル。「棄てる」とは、国語辞典によると不要なものを手元から離す意として解説されていた。不要となった子どもを棄てる親はどんな気持ちなんだろう。やがて成長し棄てられたことを知る子供はどんな気持ちなんだろう。私には想像がつかない。「普通は」妊娠はお目出たいことであり、赤ちゃんの誕生は祝福されるのである。しかし、望まぬ妊娠があり、望まぬ出産がある。生れ落ちた子供を「棄てる」ことを選択するケースがあるのもまた事実。問題の根っ子はどこなんだろう。考えさせられた。

  • 0607xxx さん

    赤ちゃんポストの開設からの10年間は、受け入れがたい現実も多く、怒りと悲しみでとても気が重くなったが、目を背けてはいけない日本の問題の一つに思う。赤ちゃんポストに託され、里親に育てられた少年の「赤ちゃんポストに入れてくれたから、今の僕がある。『ありがとう』と、言いたい」の言葉は重く、産まれてくる子供には何の罪もないだけに考えさせられる。

  • てくてく さん

    熊本のこうのとりゆりかご運用開始から十年が経過した段階での実証検討。想定していたよりも利用件数が多い事、「他の人に知られたくない」ことから県外の利用者が多い事、経済的理由が増えている事などが指摘されている。交際相手が妊娠した際、自分とは無関係の様に「堕胎しろ」と言える男性は、やはり身勝手といえるのではないかと思った。また、預けられた子供を再度引き取ろうとする親のエゴや子供を最優先する上で何が課題なのかという点はとても参考になった。

  • つかほ さん

    10年に渡る取材の内容が本にまとめられ、私たちは読める。作った人、ありがとうございます。子どもに関する諸問題は、人間世界の諸問題の根幹なんじゃないかと最近思う。ポストについての議論はほんの入口で、その先は無限に広がる人間世界のブラックホールかもしれないと思った。

  • 104ちゃん さん

    NHK取材班。赤ちゃんポストの10年を追った記録。前日に読み終えた「鬼畜の家」でわが子を手にかけた家族を追った本を読んだばかりなので、「子供を棄てる」ことの意味を考えた。「赤ちゃんポストに入れてくれたから、今の僕がある。『ありがとう』と、言いたい。」という子供をどう捉えたらいいのか・・・・。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品