AI vs.民主主義 高度化する世論操作の深層 NHK出版新書 612

NHK取材班

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784140886144
ISBN 10 : 4140886145
フォーマット
出版社
発行年月
2020年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
231p;18

内容詳細

AIが世論を誘導する―。一見信じられないような話が、「デジタル選挙戦略」としてすでに世界中で展開されている。2016年にトランプ大統領が誕生した一因ともいわれるその技術は今どのように高度化し、どれほどの影響力を持つのか。世論操作の告発者や関係者の生々しい証言を手がかりに、日本にも迫りくるその危機と民主主義の未来をさぐる、渾身の取材記録。

目次 : 序章 AIは誘導する/ 第1章 激変する情報環境―データ独占・フィルターバブル・ディープフェイク/ 第2章 恐るべき告発―トランプ当選の黒幕、天才データアナリスト/ 第3章 偏向情報が拡散するメカニズム―SNSの政治広告の実態/ 第4章 世論操作の効果と影響―人はどこまで操られるのか/ 第5章 デジタル選挙戦略の最前線―2020年アメリカ大統領選を読む/ 終章 私たちは民主主義を守れるか

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    2016年のアメリカ大統領選挙等を例にして、AIを駆使したマイクロターゲティングやプロファイリングが、如何に巧妙に世論を操作できるかの実態が示される。市民がSNSを武器に立ち上がった「アラブの春」から10年経たないうちに、ソーシャルメディアは光より影の存在になってしまった。AIによって民主主義が形骸化されようとする危機に瀕した今こそ、EUのGDPRのような取組みが必要不可欠なのかもしれない。この本を読むと、単なるデータ保護法かと思っていたGDPRが「21世紀の人権宣言」だというのも、納得できる気がする。

  • hatayan さん

    ビッグデータを解析した世論操作が着々と進んでいることに警鐘を鳴らす一冊。前半では、フェイスブックが保有する大量の個人データが流出、AIにより解析されSNSの政治広告に利用された事案を紹介。後半では、日本で進むデータ保護が企業の競争ありきで進んでいることに違和感を表明します。 2010年代初頭は「アラブの春」で市民が用いていたSNSが、今やプロパガンダに利用されるなど影が浮き彫りに。同時期に出版された『幸福な監視国家・中国』も合わせると、個人データを収集されることに我々は無防備であると気づかざるを得ません。

  • tetsu さん

    ★4 マイクロターゲティング広告の有用性がよく分かる本です。 アメリカでは大統領選が政治の一大イベントで盛り上がるので、AIと民主主義というテーマで、この話題を展開しているが、もともと民主主義にちょっと疎い日本にはなじまないのかも。 ただ、権力者がネット上のビックデータとAIを駆使して、人々の感情をコントロールし、世論を形成することには注意が必要でしょう。

  • RED FOX さん

    「AIが人間のパターンを読み切れば、私達は簡単に操られてしまうでしょう」薄々皆が想像している通りの世の中になっちまったのかもしれないです。ディープフェイク(偽動画)には気を付けましょう。

  • ta_chanko さん

    ビッグデータの解析により、個々人の趣味趣向・思考や行動のパターン・政治スタンスなどが手に取るように分かるようになり、商用に留まらず政治的な広告がマイクロターゲティングとして個々人に届けられる。受け手はそうと気付かないうちに思考や行動をコントロールされてしまう。目的のためには手段を問わず、極端に単純化したメッセージやフェイクニュースを送りつける。民主政治が衆愚政治に陥るのは歴史の必然だとしても、この状況を何と呼ぶべきか?人々の主体的な思索・行動は確保できるのか?アメリカの現状 は、10年後の日本か?

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