前作『Road to Rouen』では落ち着いたトーンながら実験精神溢れるサウンドを全面展開しましたが、今作はSupergrassお得意のグラムロックが中心になっています。またアルバム中盤ではニューウェーヴっぽいアレンジが見られたり、久々にダニーのボーカル曲があったりと、以前と同じようなアルバムは作らないという彼らの気概が感じられます。ただ前作の実験的なサウンドの反動か、今作では勢い重視のやや大味なアレンジが目立つ気もします。とはいえ、楽曲自体はこれまでに負けず劣らずの好曲揃いなので、ファンなら間違いなく気に入るはずです。