ロック畑を含む凄い数のスタジオミュージシャンが入れ替わり立ち代りバックを務めるブルースの大御所がヴォーカルに専念したアルバム(アナログだと2枚組)。DAVID T. WALKER他の参加メンバーが目当てで購入しましたが、派手なギター・ソロなどの煌びやかなプレイは皆無で、期待は大きく裏切られました。しかしながら、エルビスを売り出したとも云えるライター/プロデューサー・コンビであるレイバー&ストーラーのシンプルでありながらR&Bのテイストを加えた粋な曲作りに徐々に引き込まれ、ロック・ファンには馴染みの無かったCHARLES BROWNやJAMES BOOKERのキーボードにも次第にに魅了されるようになり、愛聴盤となりました。コテコテのブルースでも、コテコテのR&Bでもない、なんとも枯れた味わい。