さすがはイングヴェイ、やはり凄い。ドラムやキーボード(というかギターシンセ)の方法、それに全体の音質等、色々と納得がいかない人はいるでしょう、そういう意見もわからないわけではないけど、今回のアルバムに関しては自分はほとんど気にならないどころかこの音は非常にパワフルで好きです。ギターソロの滑らかさに古楽器ヴァイオリンの雰囲気が少しあるのも良い。それにイングヴェイのベース、昔から大好きなんですが今回も相変わらず凄いです。唯一の不満は最後のインストがあまり面白くないところかな。もう少し展開をひねって欲しかった。それとエレアコのアタック音もうるさいね。それでもこのアルバムは十分五つ星です。大好きです。

彼のアルバムの中ではアメリカナイズされた曲と、従来のクラシカルな曲のバランスが良く取れた作品だと思う。収録曲数が多いので好きな曲をチョイスして聴いていた�C�D�E�I�J�L�M。特に�I�Jの流れと�L�Mの流れはセンスの良さを感じる。また、ヨランの声質にはバラードが良く合うと思う。

曲はクラシカルで良いのに、このサウンドプロダクションが、、、。音質良い状態でこのアルバムを聴きたい。この時期の楽曲は、早弾きのギターも曲の一部としてマッチしており、出しゃばった感じがしないのも良い。それともこの音質がそう思わせているのかもしれないが。

このアルバムはいつも頭の3曲を飛ばして�Cから聴いている。�Cは名曲で、一気にイングヴェイの世界に引き込まれる。でもなんといっても�I�Jの流れ。�Iが威勢よく終了しドラムインから�Jが始まる。この表題曲は彼のインスト曲の中でベスト曲だと思っている。それくらいカッコいい。�C�Jの為だけでもこのアルバムを買って損はない。

リアルタイムでは知りませんが当時は本当に衝撃だったでしょうね。とんでもないアルバムだと思います。アルカトラスで既に世界中で話題だったでしょうけど、イングヴェイの凄さが決定的になった名盤ですね。速弾き云々も当然凄いですけど、繊細さにおいても超絶的技巧を発揮しています。こういう細かいニュアンスはそうそう出せるものではないです。

音質の良し悪しは除き「フェイシング・ジ・アニマル」までのアルバムは全て名盤だと思っているのですが(それ以降も良い曲は多数あります)、これは初期のイングヴェイの代表作ですよね。この頃のイングヴェイのギターテクニックを超えられるギタリストって誰かいるんですかね？とにかくとんでもなく上手いです。

他の曲も名曲揃いですが、このアルバムは何と言ってもイングヴェイの代表曲である「ライジング・フォース」が収録されてるのが一番の売りでしょう。名曲中の名曲です。インストの「クラカト」も良いですね。特に一瞬だけ出てくるAmの高速リフが凄くカッコ良いです。

このアルバムは収録曲が多いDVDで観るのが一番かもしれませんが、「Far Beyond The Sun」等、部分的にテイクが違うので持っている価値はそれなりにあるとは思います。それにしても本来なら１曲目になるはずの「Rising Force」は収録して欲しかったですね。

このジャケット、すごく好きなんですけど(笑)アルバム自体もクラシカルな風味が満載で大好きですね。このストラトサウンドなんて中域がはっきりしていて最近の音よりもずっと良いと思います。ただ、ヨランの歌は音域が高過ぎて苦しそうに聞こえることはあるかな。

「Another Time」等々名曲が多いアルバムですが、要はやはりコージー・パウエルでしょう。迫力満点です。ただサウンドが全体的にドンシャリ感が強すぎて何かもったいない気もしますね。ジャケットはもっとマシな写真を使えば良いのにとは思います(笑)